書きかけ:フォックスちゃんが泥酔して道端で寝てたら偶然通りかかったキモヲタ豚獣人に攫われてしまう話
Added 2018-06-21 20:58:06 +0000 UTC「あ、う……」 ライラット系の英雄とも言われる、雇われ遊撃隊スターフォックスのリーダー、フォックス・マクラウドが、深い眠りから目覚めてから最初に口に出したのは、気の抜けた呻き声だった。 普段は精悍な顔つきを見せる狐の顔も、今だけは気怠げに弛緩し、半開きの口から酒臭い吐息を漏らしていた。 頭がガンガンと痛むし、なんだか胃袋がムカムカとして吐き気が止まらない。……要するに、酷い二日酔いの症状だった。 目を開くと薄汚れた天井が広がっている。はて、ここはどこなのか。深酒の影響か、昨晩の記憶が曖昧だった。 久々に大口の依頼が舞い込み、しばらくぶりの大金をせしめ、滞納したローンを払って物資を補給し艦の修繕を行い、それでも余った金でリゾート休暇でも取るかと仲間たちと盛り上がり、思い立ったが吉日と行動に出たことは覚えている。海辺のリゾート地で真昼間から酒を浴びるように飲んでバカ騒ぎしたのも覚えている。記憶が急激に曖昧になりだしているのはそこからだ。 何やら海辺で花火の上がる音や、砂浜で行うバーベキューの芳しい香りなど散発的に思い出されることはあるのだが、自分が何故ここにいるのか、その理由がまるでわからない。 (いくらなんでもハメを外しすぎたな……。ペッピーにどやされない内に帰らないと……) 久方ぶりの大金に舞い上がり、柄にもなく酒に呑まれてしまったらしいことは、ガンガンと痛む頭でも即座に理解できた。普段ならばどちらかと言うと仲間を諌める側の立場だというのに、やってしまった。せっかくのリゾート休暇なのだから、説教やからかいで時間を無駄にしたくはない。さっさとホテルに戻って、何食わぬ顔で仲間と合流するとしよう。 フォックスはそう考え上体を起こそうとする。分解しきれぬアルコールに満たされ鈍化した身体は、その時になってようやく異変を察知した。 「なんっ、だ、これ……ッ」 据えた汗の臭いが染み込む黄ばんだシーツの上に寝かされていた彼は、驚いた様子で目を見開いた。頭の上で交差させた腕の位置から、ガチャガチャと金属音がなり、手首に硬い輪っかが食い込む感覚を覚える。 体を捻り、霞む視界をそちらへと向ける。錆びついたパイプベッドのヘッド部分に、金褐色の体毛に包まれた手首が手錠で固定されていた。酒による体温の上昇で既に汗ばんでいたわけではあるが、それとは別に冷や汗が吹き出し、背筋の毛皮を湿らせる。 ひどく鈍くなった頭でも流石に危機感を覚え、その拘束を外そうと腕を動かすのだが、けたたましい金属音を響かせるのみだった。繰り返す都度に焦りが増し、身体がこわばるのを感じる。そんなときだった。 「ん……ッ」 急に身体を動かした事が原因か、ぐぎゅるぅ、と下腹部から音が鳴る。痛みはないのだが、腹を下した時のような圧迫感を肛門に感じ、咄嗟に足を閉じて尻に力を込める。酒に呑まれた末にそんな無様を晒してはそれこそ立ち直れない。 しかし今日に限って、どれほど力を込めても、肛門は期待したほどの働きを見せてくれなかった。 「あっ、あぁ……ッ」 全身の体毛が逆立つ。何故か喉の奥から妙に上ずった声が出てしまった。どろりと粘りを持った液体が、キツく閉じているはずの肛門を通過して、外へと流れだしてゆく。粘液に塗れた肛門に力を込めるのだが、腸内に溜まったそれは、先を切ったようにぶぴゅぶぴゅと音を立てて溢れだし、止まらない。 味わったことのない奇妙な感覚に変な声が出る。じーんと痺れるような熱が臀部から発生するのを感じ、困惑せずにはいられない。 上ずった声を漏らしながらも、やってしまったと表情を歪めるフォックスであるが、覚悟していた異臭は感じられない。数瞬後に鼻孔へと届いたのは、腸内で一晩熟成された生臭い雄臭であった。一体それが何を意味するのかすぐには理解できないながらも、最も恐れた醜態は回避されたようだと、ホッと息を吐く。 気が抜けてしまったのかベッドの上でぐったりと脱力する身体は、一切の着衣を身につけておらず、生まれたままの姿を晒していた。体毛のあちこちは乾いた体液によってガサガサになり、フォックスのものではない据えた汗臭が染み込んでいる。 (くそ……、どうなってるんだ……) 思い出そうとしても何もわからない。ただ、先程から幾度も響かせた金属音は、その匂いを擦りつけた相手へと彼の起床を告げるのに十分なものだった。 乱雑に置かれた週刊誌や小蝿の集るインスタント食品の容器が散らばる寝室のドアが開く。ずしんと重たい足音を立てながら、誰かが歩み寄ってくる。かつてないほどに重たく感じる顔をゆったりと上げ、そちらを見た。 「あれぇ、起き抜けに暴れるからお漏らししちゃったみたいだねぇ……」 ねっとりとした癇に障る声が聞こえる。見れば、そこに立っているのは肥えた豚の男だった。ろくに洗濯もされず黄ばんだ染みの残るランニングを、脂ぎってフケの浮いた毛皮の上に纏い、その股間には恥垢の浮いたイチモツを隠すこともなくぶら下げている。 ベッドの上に投げ出されたフォックスのしなやかな身体を舐めるように見つめ、ニタニタと笑い黄色い歯を見せつけていた。このろくに掃除もされていない不潔な部屋の主としては、これ以上ないほどの説得力である。 「お前は、一体……ッ、なんで、俺は縛られて……ッ」 頭痛に顔をしかめながら、掠れた声でそう問いかける。豚は少し意外そうに目を丸くした後、納得したように頷いた。この男も、昨晩のフォックスがどれだけ泥酔していたかは見ている。その時の記憶が無いのも不思議な事では無かった。 男はフォックスの身体を舐めるように観察しながら、更に歩み寄る。浅く小刻みな呼吸の度に上下する胸、体格に相応の大きさを持った肉棒、白濁色を纏い緩んだ肛門。横たわる身体へと近づくほどに、豚は鼻息を荒くし、その股間にぶら下がる子供の腕ほどもありそうな逸物へと、血液が流れ込んでゆく。 「なんでって、せっかく拾ったの逃げられたら嫌だからに決まってんでしょ? あのフォックス・マクラウドが、前後不覚になるくらい酔っ払って一人でうろついてたんだから、見つけたら持ち帰るよそりゃ」 「……ッ」 豚は興奮を隠し切れぬ声で早口にそう語る。事態は、フォックスが思っていたよりずっと深刻だったらしい。ああ、なんで自分はあそこまで盛大に酔ってしまったのか。口当たりがよく飲みやすいこの土地の地酒のせいだろうか。本当に、ジュースでも飲むようにぐびぐびと飲めたんだ。気づいた時には自制心などなくなるほど酔いが回ってどうしようもなかったんだ。 もう二度と酒に呑まれなどなどすまい。そう硬く誓うが、覆いかぶさるようにこちらを覗き込んでくる巨体を見ていると、今さらそう誓ったところで手遅れではなかろうかと不安にさせられる。 豚は舌なめずりをしながら、淫液に汚れたまま洗ってもいない手を、フォックスの尻へと伸ばす。肛門から溢れ、シーツに小さな水溜まりを作る白濁液を指に絡め、ひくひくと蠢く肛門へと中指をあてがい、くにくにとほぐすように動かしながら、微かに腫れた肉門へと挿入した。 「あっ、あぁ……ッ、おまっ、何を……!?」 「今さらそんな顔する必要もないでしょ、昨日あんなに使い倒してあげたんだから」 大した抵抗もなくするりと体内へ侵入し、充血し粘液に塗れた肉壁を掻き回される。むずむずとした奇妙な感覚が広がり、腰が震えた。未知の感覚への恐怖に目を見開きながら悲鳴を上げる様に問いかけると、豚は殴りつけたくなるような自慢気な笑みを作って見せた。それだけで、記憶のない間に何が行われていたか察するには十分過ぎる。 こらえきれずに肛門から溢れだした液体の正体も、何故自分が裸でしばられているかも。できれば気づきたくなかった事実がありありと頭の中に浮かび、二日酔いも吹き飛んでしまいそうだった。 「昨日なにされたか思い出してきた? これから毎日してあげるから、我慢せずに鳴き声聞かせてねぇ?」 食べかす混じりの唾液がかかる程の距離まで顔を寄せ、豚がそう囁きかけてくる。一定のリズムでくちゅくちゅと肛門を弄られ、未知の刺激に悶え歯を食いしばっていると、白く汚れざらついた舌が耳を這っていった。不快感のあまり全身の体毛が逆立つ。 「いっ、ぎっ……ッ」 「昨日拡げてあげたのに、また狭くなっちゃったなぁ。まあ、そのうち腕くらい入るようにしてあげるからね……」 下の穴をいじる指の本数が増える。強引に穴を押し拡げられ、微かな痛みにフォックスが呻くのだが、相手はそんな姿からすら興奮を感じているようであった。 もう、涙が零れそうだ。一体いつまでこんなことをされるのか。毎日してやるなどと、背筋が寒くなる事を言われたが、一体いつ開放されるのか。仲間は助けに来てくれるだろうか。……助けに来てくれても、この恥辱を見られるのは勘弁願いたいが。 これがまだ身代金などを目的とした監禁であったら、開放への希望を抱くことができたのだろうが、これは明らかに計画性のある誘拐ではないし、動機も個人の情欲を満たすためという、相手がどこで満足するかも分からぬものだ。 「なに遠い目してんの? ほら、ちゃんと鳴いてよ」 現実逃避するように考え事に耽った末に自分の境遇への悲観に打ち拉がれていると、再び目の前の恥辱へと意識を引き戻される。本当にやってられない。 三本の指で腸内をメチャクチャに掻き回されるたび、喉奥からひっと震える声が漏れる。下腹部のじんとした熱が高まり、足腰から震えて力が入らない。今までそんな場所を弄ったことなど無いはずなのに、昨日の一晩だけで自分の体はすっかりおかしくなってしまったらしい。 「……ッ、は……、やめ、ろっ、ホモ野郎……ッ」 「んんん? 君のホモマンコは、やめて欲しくないってこんなにヒクヒクしてるよぉ? 僕のおちんちん忘れられなくてまた欲しいってさぁ」 つっかえながら罵倒の言葉を口にするが、陳腐なアダルトビデオから切り抜いてきたような台詞が帰ってくるのみだ。 にゅぽん、と尻から豚の指が引き抜かれる。先ほど言われた言葉の通り、熟れた雌肉と化した肛門が、粘液を垂らしながらヒクヒク痙攣している。粘膜をひやりとした風が撫で、刺激を失った腸内が疼いてならない。腸液のからまった太い指が太ももを撫でる。細身ながらも強靭でしなやかな彼の健脚であるが、今はろくに力が入らず、豚の腕で為すがまま開かれ、期待に満ちた淫穴を御開帳していた。 豚がより一層鼻息を荒くしながら、開かせた脚の間へと肥え太り汗塗れの胴体を滑りこませる。皮を被った巨根をにちゅにちゅと扱くと、だまになった恥垢がポロポロとシーツにこぼれ落ちた。その先端が、フォックスの肛門へとあてがわれる。 ぬめりと柔らかな贅肉が身体へと押し付けられ、密着した毛皮へと汗が染みこんでくる。肛門への圧力はずんずんと強まり、必死に力を込めてその侵入を拒もうとするのだが、今やその穴は雄を悦ばせるための入り口として作り変えられ、蹂躙を拒むことなどできなかった。 ずぷ、ずぶぶ、と太竿が体内へ挿入されてゆく。指とはまた違う、肉壁を限界まで押し拡げ、まんべんなく擦り上げてゆく感覚に、動悸が早くなる。股間を内側から刺激されているかのような妙な感覚が走り、フォックスの股ぐらで萎え萎んだままの男根からは、挿入が深くなるほどにとろとろと透明の粘液が溢れ出していた。 「あの、フォックス・マクラウドが、僕のちんぽでよがってるなんて、ほんと興奮しちゃうなぁ……ッ」 豚が感慨深く言い放ちながらピストンを開始する。たるんだ胸や腹が揺れ、腰を打ち付けられるたびに、ぱちゅん、ぱちゅん、と水音が響いた。 あの巨根で臓腑を掻き回されているというのに、痛みなど無く、むしろ狂おしいほどの熱が腹の中に溜まっていく。最奥を亀頭でこづかれるたび、背筋へ電流が走る。豚を喜ばせるように肛門が痙攣するのを止められない。 荒々しいピストンを繰り返しながら、豚の手がフォックスの身体を弄る。怖気が走るほどの嫌悪感しか覚えぬはずの行為だというのに、胸部の白い体毛をかき分けて乳首を抓り上げられ、腰を太い指でなぞられ、身体がどんどん熱を持って行く。 (嫌だ……、嫌だ……ッ、なんでこんな……ッ) 醜くく不潔な豚の肉棒が、ガツガツと臓腑を荒らしまわっている。そうされながら、下腹部全体が、射精直前の男根のような熱とむず痒さを放っていた。それが絶頂の前触れあることは明らかだ。 「ほんとお尻が大好きだなぁ、フォックスは」 「ち、がう……ッ、ちが……うぅ……!」 まるでモノにした雌へと語りかけるように、自信たっぷりに呼び捨てられる。今度こそ屈辱に泣いてしまいそうだ。豚がそんな態度を取ってしまうほどに、フォックスは雌としての役割を押し付けられ、肉体を蹂躙される快感に打ち震えていた。必死の否定も、まるで説得力を持たない。 太竿が、腹の奥の最も感じる部分を擦り上げてゆく。だらしなく萎みながらも絶えず先走りを垂れ流す肉棒を、裏側から圧迫するようにぐりぐりと押し付けられる。腰の震えが止まらない。雌の快楽が、二度と消えぬ焼き印のように身体に刻みつけられていた。 「一緒にイこっかぁ……ッ、またたっぷり中出ししてやるから、嬉しいだろぉ……ッ!?」 「うぅぅ……ッ」 口を開けば喘ぎ声漏れでてしまう。フォックスは歯を食いしばりながら首を左右に振った。嫌だ。こんな奴に犯されてイかされるなんて。一人の男としての自信など、とっくに粉々だった。きっとこの先、事あるごとにこのトラウマを思い出すのだろう。この豚に刻みつけられた肛門の疼きを。 こらえきれずに目尻から涙がこぼれ落ちる。じゅぽん、じゅぽん、と湿ったおとともに腰を打ち付けられるたび、フォックスの背筋が跳ね、脚は痙攣しながらも無意識の内に豚の胴へと絡められていた。 やめてくれ、やめてくれ、もう、やめてくれ。嫌だ。この先など知りたくもない。 丹田の底で際限なく高まってゆく熱に怯えながら、フォックスは胸の内でそう繰り返す。 「ぶひゅっ、い、イく、フォックスのお腹の中に、ザーメン、出る……ッ」 耳障りな嘶きを交えながら豚が吠える様に言う。腹の中で肉棒が膨らむ様子がありありと感じ取れた。感度を増した赤いひだはフォックスの意志など関係なく、自らを屈服せしめた雄竿へと絡みつき、射精を促す。 ばちゅん、とひときわ強く腰を打ち付けると同時に、しなやかな腰を掴んだ豚の手が、フォックスの腰を強く引き寄せる。 「――ッ、あ、あ……ッ」 これまで決して触れられることなど無かった肉体の最も奥へと、豚の肉棒が辿り着いていた。必死に蓋をしていた何かがこじ開けられるような感覚に、細身の体が弓なりに反り、ついにこらえきれず開かれた口から、声にもならぬ叫びが発せられた。 その股間で萎えたままのフォックス自身がびくびくと震えながら、白濁色の液体をどろりとゆるやかに吐き出す。全身の痙攣と合わせて、直腸が激しくうごめき、豚の肉棒を激しく締め付けた。その体を蹂躙し尽くした末に、その証を胎内へと吐き出そうとしている。息の詰まるような数瞬の間を置いて、それが爆ぜた。 ――ごぽおおおっ まるで腸壁に鉄砲水を叩き付けられたような衝撃だ。熱い精液がフォックスの腸内を満たす。征服者たる雄の遺伝情報がその身体の奥へと流れこみ、肉壁に染みこんでゆく。豚が両腕でフォックスの身体を抱きか抱える様に包み込み、身体を押し付けながら、テニスボールほどの膨らみを持つ睾丸で作られた精液を、一滴残らず注ぎ込んでいた。 腹の中で精液がタポタポと揺れていた。射精を終えた脱力から、豚の身体がずっしりと体重をかけてくる。突き入れられたままの肉棒からゆっくりと血液が引き上げ、徐々に縮んでゆく様子が分かった。 「ふぅうー、気持ち良かったぁ。フォックスも、凄い喜んでくれたみたいだねぇ。トコロテンまでしちゃって」 「う……、くぅ……ッ」 柔らかくなった肉棒をちゅぽんと抜き放ちながら、得意気に問いかけてくる豚を、フォックスはただ悔しげに睨み返すのみだった。これがただ、暴力的に組み敷かれ射精されるだけであったなら、屈辱ではあるが皮肉程度は言えたはずだが、腹の中を男根でこね回され、絶頂へと達してしまったとあっては、皮肉の一つも言えなかった。 キッと睨みつける鋭い視線すらも、長持ちはしない。フォックスは諦めたように肩を落とし、消沈したような表情を浮かべながら懇願する。 「頼むから、俺を帰してくれ……。こんなの、もう二度と嫌なんだ。あんたのことは、誰にも言わない。だから――」 「いや、あり得ないでしょ」 フォックスが最後まで言い終えぬうちに、豚はその懇願をすっぱりと否定する。すっかり縮んだ肉棒の汚れを、ふさふさとした狐の尾で拭き取りながら、取り付く島もない態度で答えた。 「せっかく拾ったのに、なんで手放さなきゃいけないの? 捨てるのは飽きた時だけだよ。……あ、そうだ。ちゃんと僕の物って印を付けておかないとなぁ」 息も絶え絶えのフォックスをベッドに残したまま、豚がゴミだらけの床の上にしゃがみ、何かを探すようにビニール袋の山をかき分ける。やがて立ち上がった豚の手には、まるまると太った手の中では小さく見えるピアッサーが握られている。 再びフォックスの枕元へと近づき、狐のシュッとしたマズルを掴み、ピアッサーをその鼻の穴へと近づける。その意図を察し、フォックスが必死で首を振る。家畜のように鼻輪を嵌められ飼われるなどまっぴらだ。 「あ、こら暴れるなって、あぁー……」 左手でフォックスの顔を押さえつける豚であるが、必死の抵抗に流石に苦労している様子だった。こうも顔を揺すられては、上手く穴を開けられそうにない。さて、どうしたものかと思案するが、その間にもフォックスの抵抗は続く。 顎を押さえつける手を振り払おうと首を振るい、閉じたまま固定された口を開こうと力を込める。不幸にも、今さらとなってようやく運はフォックスの味方をした。汗ばみ、付着した愛液もそのままの豚の左手が、ズルリと滑る。拘束が解けるやいなや、フォックスは野獣の様に唸り、眼前のそれに牙を立てた。 「いっ、だぁ……ッ!? この、くそ……ッ!」 豚が悲鳴を上げ、フォックスを睨みながら悪態を吐く。鋭い牙が手の甲と手のひらに食い込み、血が溢れ出していた。もはや危険など無いと思っていた相手からの反撃に、豚は表情を歪ませながら右手で握り拳を作る。 巨体相応の大きさと重さを持った拳が、フォックスの顔めがけて振り下ろされた。 「がっ、あが……ッ」 鈍い音が響く。殴られた拍子に犬歯のうちの一つが折れ、引き抜かれた手の甲に残っていた。それでも豚の怒りはまだ引かない。血を流す左手ですぐさまフォックスの頭を掴むと、その鼻面へと繰り返し拳を振り下ろす。 運動などまるでする様子のない外見の豚であるが、その重さだけで拳は十分凶器としての役目を果たしていた。鼻面を、額を、顎を、目元を、狙いも定めず闇雲に振り下ろされた拳が、幾度もフォックスの顔面へと叩き付けられる。最初のうちは悲鳴もあげていたが、次第にそれすらも薄れ、拳を振り下ろされる度に小さく身体を震わせる程度となっていた。 折れた牙が頬の内側や舌に突き刺さり、口の中から血が溢れだす。どくどくと鼻血が流れ、毛皮を伝ってシーツへと垂れ落ち、赤い染みを作る。 「ったく、いってぇ……。なんだよこのクソ狐……ッ」 豚が手についた血を拭いながらそう言い捨て、フォックスの頬に唾を吐きつける。身動きすらまともに取れぬこの状況で反撃に出てどうなるか、分かりきっていたことだ。プライドを粉々に砕かれ、屈辱に耐えての懇願すら一笑に付され、半ば自暴自棄になった末の行動である。 「まあ、いいさ。躾のためにも、とりあえずはさっきの続きをしなきゃねぇ」 豚が小さく息を吐き、ピアッサーを再び手に取る。それをフォックスの鼻にあてがうが、今度は抵抗など受けなかった。 「くっ……」 ばちん、と太い針が肉を貫通する音が響く。ピアッサーが取り払われると、代わりに鼻面へあてがわれたのは、家畜用の鼻輪である。端正な狐の顔には不釣り合いなそれが、先ほど開けられた穴を更に押し拡げながら鼻の内側を通り、カチリとハメられる。 「あ、いい感じいい感じ。後で鏡で見せてあげるから、次は危ない歯を全部抜いちゃおうねぇ。もう噛まれたくないしさ」 ピアッサーを探してきた時と同じように、散らかった部屋の中で工具の捜索が行われる。ガサゴソとゴミをかき分ける音が耳に届くたび、これから味わう痛みを想像してフォックスの肩が震えていた。 「あったあった。じゃあほら、口開けて、ほら」 「んっ、ぐぅぅ……ッ」 錆びついたペンチが口元に押し付けられる。必死に歯を食いしばりそれを拒もうとするが、先ほど通したばかりの鼻輪に豚が指を引っ掛けて上へと引っ張ると、開けられたばかりの穴が押し拡げられる痛みに負け、口が開かれた。 既にチラホラと牙失った顎へと、ペンチが捩じ込まれる。舌の上に錆の味が広がった。 ばき、と何かのへし折れる音が、顎の骨へと伝わってくる。痛みに痙攣しながら、腕をメチャクチャに動かし、手首には血が滲むほど手錠が食い込んでいた。 口の中に血が溢れだす。引き抜いた牙を見せびらかす様に、豚が血に塗れた白い欠片を、フォックスの目の前にちらつかせていた。 「うぎあっ、あぁっ――! ……やめッ、も、もう、噛ま……ない、噛まない、から……ッ!」 「信用出来ないなー。それに、牙とか無い方が安心しておちんちん咥えてもらえるしねぇ」 片側の牙をいくらか抜いてしまえば、後はフォックスがどんなに歯を食いしばろうと、そこにペンチをねじ込んで顎をこじ開けられた。溢れだした血液でがぽがぽと痰の絡まったような悲鳴を上げるフォックスの姿を楽しみながら、肉食獣の証とも言える鋭牙を奪い去ってゆく。味わったことも無いほどの強烈な痛みに、フォックスは失神と覚醒を繰り返し、その股ぐらで縮こまった男根から黄色い液体が溢れだす。それを恥と感じる余裕すらもうなかった。 (助け、助けて、くれ……ッ) 心の中で必死に叫ぶ。無様な姿を見られたくないなどと、そんなことを言うつもりはもう無い。……痛い。怖い。このままでは壊れてしまう。だから、誰でもいい。早く助けてくれ。 「ふぁ……うこ……、ぺっ、ぴ……、すり、ぴ……、はひゃ、く……」 牙の大半を失った口をもごもごと動かし、舌足らずに名を呼ぶ。その間にも口には血に塗れたペンチが捩じ込まれ、残った牙を引き抜いてゆく。もはや痛みすら頭打ちだった。口の中が焼けるように熱い。痛みすらもなく、牙をへし折られる時の音が顎を伝って頭の中に響くのみだ。 最後の一本が引き抜かれたその瞬間、フォックスは消え入りそうな呻き声を上げ、ぷつりと意識を失っていた。 ××× 「んっ、ふ、じゅ、じゅる……ッ」 不潔な部屋の中に、か細い声と水音が響く。一本の牙も残らぬ口で、フォックスは主人の巨根へと必死の奉仕を行っていた。 鼻輪へと繋がれたリードが床に投げ出されている。ソファーに腰掛けリラックスした体制を取る豚の股間へとフォックスが顔を埋め、腫れ上がった歯茎、やわらかな喉が豚の肉棒を包み込み、包皮の中へ挿入された舌先が、恥垢を丹念に舐めとっている。 「いいよぉ、大分躾が効いてきたね。そうそう、ちゃんと喉も使ってね。いつまでも下手なままだったら、次は手の指ってとこだったんだからね」 後ろ手に手錠を嵌められ、豚の目の前にしゃがみ込む形の体勢を取るフォックスの身体が、ビクンと跳ねた。その反応を茶化すかのように、豚は片手に握った園芸用の枝切り鋏に空を切らせ、じゃきんじゃきんと音を立てて見せる。 フォックスは肩を震わせながら、喉に肉棒の形が浮かび上がるほど深く主人のそれを咥え込み、頭を激しく前後に動かす。恐怖に見開かれた瞳が不安げに揺れ、脳裏に浮かぶ痛みの記憶に、肛門がきゅうっと萎縮する。 ぷるぷると震えながらつま先立ちをするフォックスの足先には血が滲み、埃まみれのカーペットを汚していた。その左右の足には、本来あるはずの指が一本も残っていない。 牙を全て引き抜かれ気絶した後、度重なる陵辱に疲れ、悲観のあまり無反応になりもしたし、涙を流しながらささやかな抵抗を見せたこともあった。断られると知りながらも、お願いだから逃がしてくれと頭を下げた回数など、両手でも数えられない。そう言った主人の意に沿わぬ反応への罰が、それであった。 切り落とされた足の指を水洗トイレに落とされ、レバーを引くその瞬間を目の前で見せられた。逆らえばどんな仕打ちをするつもりか、セックスの合間に耳元へと囁きかけられた。助けを祈り、仲間の名を呼ぶことさえも咎められ、暴力を振るわれる。その繰り返しによって、骨の髄まで痛みと恐怖が刻みつけられていた。 あの日から一月と経っていないというのに、彼はもう、この『主人』の命令に逆らう術を持たなかった。 待ち望んだ助けが来る気配はない。眠りにつく度に、明日こそは助けが来るはずと自らに言い聞かせてきたが、それももう限界だった。 「ああ、そうだ、そういえばね、ニュースでやってたんだよね。君のこと」 豚がテレビのリモコンを手に取り、ポチポチとチャンネルを回しながら話す。ああ、自分が失踪したことが、ようやくマスコミの知るところとなったのだろうか。ならきっと、この場所が割れる日も近いかもしれない。 そう考え、僅かながら表情を明るくするフォックスを見下ろし、豚が不穏に笑う。チャンネルはちょうどニュース番組へと辿り着き、フォックスにも聞き覚えのあるニュースキャスターの声が室内に響く。 『……マクラウド氏が、今月初日から行方不明となっている事件ですが、警察は公式に、旧アンドルフ軍ゲリラによる誘拐事件との見解を明らかにし、既に惑星外へ連れ去られた可能性が高いという予測を示し、軍と連携し、星系中にその捜索の目を拡げるとの事です』 耳触りの良いはきはきとした声を聞きながら、豚がこらえきれぬと言った様子でくつくつと笑う。 フォックスの口からズルリとその巨根を引き抜き、頭を掴んで持ち上げ、目線を合わせながら、さも愉しげに話しかけた。 「ねえねえ、僕はアンドルフ軍の残党で、もう君を惑星外に連れ出してる可能性が高いんだって。君の仲間たちも、行き先の候補地で捜索に参加してるってさっきのニュースでやってたよ。ぶ、ぶひゅひゅ……、君が見つけてもらえる日も、きっとすぐそこだねぇ」 「……」 豊満な身体を震わせて豚がげひげひと笑う。フォックスはただ項垂れ、ニュースキャスターの言葉を脳裏に反芻する。 ああ、それはそうだ。どんな事件も、犯人を辿るために追うのは動機なのだから。酔いつぶれた自分をたまたま見つけて連れ去っただけのこの豚へと、捜査の目が及ぶとも思えない。まず疑うのは、スターフォックスに恨みを持つ連中だろう。 当然だ。それが当然だ。助けを望むこと自体、そもそも甘い考えだったのだ。
Comments
えへへ、ありがとうございます。今は書きかけのまま放置してる感じですが、原稿とか色々片付いたらこの続きを書いてもっともっと絶望させて行きたいなぁと。
もけ
2018-06-23 11:58:04 +0000 UTCめちゃくちゃ好きです… どんどん心折られて抵抗の意思が無くなるのも 一方的な性欲と暴力を振るわれるのも 所有物としての証として鼻輪をつけられるのも好きです… 地の文で滾らせ、合間合間に呻いたり弱気な発言したり嗜虐心そそるのゾクゾクきます
犬マローと
2018-06-23 08:51:25 +0000 UTC