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しばりしばられ10 その⑦ お姉ちゃんの実力

〈ガチャリ…〉

「大人しくしててくださいね。」

和奏は牢屋の鍵を閉めながら告げた。

「………。」

優奏たちは自分たちを縛り上げた和奏を見つめながら沈黙していた。そんな優奏たちを挑発するように縄原は腕を組みながら口を開いた。

「せっかくだし連行するまでの間、暇潰しをしましょう。この子達の“調教”をね。貴女は調教に必要な道具を揃えてきなさい。」

「分かりました、縄原様。」

和奏は縄原に一礼して地下牢から退出した。

地下牢に残ったのは縄原と沙希、光姫、友梨、優奏の計5人。和奏が退出したタイミングを見計らって優奏は沈黙を破った。

「お姉ちゃんに何をしたの…!」

縛られながらも牢屋越しに鋭い視線で縄原を睨む。

「あらあら、口の聞き方を気をつけなさいよ。」

「ふん…誰が貴女なんかに…!」

「ふーん…。」

〈カチッ〉

〈ブィィィィィィン〉

「ひゃぁ!」

「ん…!」

「やだ…!」

優奏の後ろから悲鳴に似た艶かしい声があがる。

「みなさん!?」

振り返ると太腿を擦り合わせながら股間に伝わる振動に耐える先輩たちの姿があった。

「妹ちゃんにはコレが一番効くと思ってね〜」

「っ…貴女って人は…!」

縄原はローターのスイッチを見せつけながら優奏を挑発する。

「素直に謝るなら許してあげるわよ。もし謝らなかったらその子たちはずっとローターに虐められることになるだろうけど。」

〈ブィィィィィィン〉

「んくぅ…」

「ひゃ…ぁ!」

「っんぁ!」

もはや優奏に選択の余地などなかった。

「申し訳ございません、縄原…さま。御無礼をお許し…ください…。」

「うふふ、分かればいいのよ。」

〈カチッ〉

「はぁ…はぁ…」

ローターの振動は止まり沙希たちは責めから解放された。時より身体をビクッと震わせながら呼吸を整えている。

「それで、妹ちゃんは何を聞きたいのかしら?」

「…私の姉に何をしたのか…ということです。」

「あぁ、そうだったわね。分かったわ、教えてあげる。」

縄原がコトの顛末の説明をしようとしたところで光姫が口を挟む。

「ふん…!貴女のことよ!どうせ卑怯な術とか薬を使って和奏を操っているんでしょ!!」

「うるさいわね。」

〈カチッ〉

〈ブィィィィィィン〉

「んひぃ!?」

〈ブィィィィィィン〉

「ぃや…!」

光姫のローターの出力が最大まで上げられる。いきなりの刺激に耐えられずに少しだけ涎が垂れてしまう。

「ご…ごめんなさいぃ……!!!」

「次はないわよ。」

〈カチッ〉

「ひぃ…はぁ…ひぁ…」

「それで、話を続けましょうか。」

縄原は弱りきった光姫を一瞥し話を続けた。

「私は確かに言いなりにする術をかけたわ。」

「やっぱり…、和奏ちゃんがあんなに強いわけないもん…。」

友梨がボソッと呟く。

「あら、それは間違いよ。私は強くなる術なんてかけてないわ。あれがあの子の実力なのよ。」

「え……」

驚く沙希たちに優奏が説明を加える。

「事実です…。お姉ちゃんはドジなだけで忍者としての技術は私よりも格上です。ただ…ドジなだけで……。」

「そう、だから私は彼女のドジを消す薬を飲ませたの。そうしたら完璧で優秀な忍者の手駒ができたってわけね。」

「お姉ちゃんのドジを消す…!?」

「うふふ…、貴女たちの縛られた姿を見れば効果はテキメンのようね。」

縄原は今一度牢屋の中で縛られている沙希たちの姿を舐めるように眺める。

〈ギチギチ…ギチギチ…〉

地下牢で軋む縄の音。

後手縛りで拘束された彼女たちは後手にもぐるぐるとロープを巻かれ縄抜けすら許されない拘束だ。

加えて股間には遠隔タイプのローターが仕込まれておりたとえ逃げ出したとしてもスイッチ一つで無力化できる。

「っ…!!」

牢屋の中の少女たちは無力にも縄原を睨むことしかできなかった。

「そこで大人しくしていることね。後でたっぷりと調教してあげるわよ。」

そう言いながら地下牢を後にする縄原。

「あ、そうそう。」

縄原は続ける。

「逃げ出そうなんて考えない方が良いわよ。まぁそこから出たところで“お姉ちゃん”が再び貴女たちを縛り上げるだけでしょうけど。」

そうとだけ言い残し、縄原は去っていった。

地下牢に取り残された四人の縛られた少女たち。絶望の淵に立たされた沙希たちであったが、彼女たちはまだ諦めてなどいなかった。


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