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薄汚いモブ獣人の催眠調教で陥落しただ一人の弟を捧げてしまうナサスくん②

pixiv投下分 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15860747 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19173543 前回 https://moke.fanbox.cc/posts/5173364 ぼんやりと、夢とも現実ともつかぬ感覚の中で、レネクトンは兄に導かれるままに夜闇の中を歩いた。  瞬き一つするたびに意識が途切れ、景色が変わる。何かが不自然に思えて、しかしそのことに深く考えを巡らせることはできず、ふらふらと兄の背を追って進むことしかできない。  やがて兄が立ち止まる。目の前には一つの屋敷があり、振り返れば城下の街並みの向こうに、白みを帯びた空の下そびえる王城が見えた。  王城を見下ろすように浮かぶ、幾千の年月を経ても色褪せぬ神々しい黄金の輝きを放つ太陽の円盤。理由など分からなかったが、その光を二度と目にすることは無いのだろうと、そんな予感があった。  ……ぎいぃ、と扉の開いてゆく音が聞こえる。後ろ髪を引かれる思いを感じながら、しかし歩みを止める事ができなかった。レネクトンは黄金の光に背を向け、扉をくぐる。  その様子の一部始終を見守っていた兄が、口端を愉快そうに吊り上げる。全身を覆うように、深く外暈を羽織りながらも奇妙な色気を感じさせるゆったりとした足取りでレネクトンの横を通り過ぎ、扉を閉める。  扉に閂をかける鈍い音を背後に聞きながら、レネクトンは広間の内装をぼんやりと眺めるばかりだった。 「あ……?」  再び意識が途切れ、気づけばレネクトンは豪奢な寝室の中、立ち尽くしていた。  大の男数人でも余裕を持って寝そべることが出来るであろう大きさの、天蓋付きベッドが窓辺に陣取り、シルクのシーツの上には一人の男が腰掛けているのが見えた。  歳を重ね色褪せた毛皮で肥えた体を包む、獅子の見た目をもつヴァスタヤの男だ。薄ら笑いを浮かべる口元に黄色い牙が覗き、くたびれた毛並みとは不釣り合いに仕立ての良い衣服を身に着けている。  その男が一体何者なのか、そんな疑問が頭に浮かぶが、それ以上深く考えることもできず、レネクトンは白痴のように口を開きながら男の姿を見つめることしかできなかった。 「……妻よりの、貢物にございます」  背後から聞き慣れた声が響くとともに、黒い獣毛に包まれた逞しい腕が胸元へと回される。  ぱちんと音を立てて留め金が弾けるように外され、レネクトンの体を包み込んでいた黒い外暈がするりとはだけ、床へと落ちた。  肉体の強度のみであればナサスも及ばぬ屈強な体が、一糸まとわぬ姿で曝け出され、胸板に、腹筋に、焼き付くように刻まれた紋様を、指先でなぞり上げられる。 「――ッ、……?」  胸の奥で、どくんと何かが脈動する。甘く熱を帯びた感覚が全身へと広がって、呼吸が乱れてゆく。  レネクトンは切ない疼きに背筋を震わせながら、だらしなく開いたままの口から湿った吐息を漏らした。  左肩へと、ジャッカルの長い顎を乗せられる。背に押し当てられた硬い胸板から、獣の体温とともに胸の内で刻まれる鼓動が伝わってくる。  レネクトンは見知らぬ男を前にして痴態を演じようとしていることへの羞恥心に震えながら、股ぐらの割れ目がゆっくりと口を開けてゆくのを感じた。 「ぐっ、うぅ……ッ」  ぬちぃ、と湿った音が割れ目から漏れる。ナサスのそれにも劣らぬ雄々しさを持った男根がぬるりとそこから顔を出し、先走りの液体を滴らせながら屹立する。  顔が火照るほどの羞恥を感じながら、しかし目の前の男から目を背けることも、はち切れんばかりに膨れ上がった己を隠そうとすることもできない。 「すでに欠片を呑ませ、紋を刻んでおります。あとは貴方様の思うがまま、如何様にも愉しんでいただけましょうぞ……」  媚びへつらった猫なで声で紡がれる言葉。ナサスは弟の痴態を晒し、物のごとく明け渡す己の行いを、誇っているかのようでさえあった。 「……まったく、お前は本当にできた妻だ」  男が、レネクトンの体を舐るように上から下へと視線を這わせつつ、暗い喜びを滲ませた声で呟く。  充血した目で卑屈にレネクトンの顔を見上げながら、口元に浮かぶ下卑た笑みがより一層に深くなり、黄色い牙の並ぶ歯茎が露わとなっていた。 「可愛らしい小姑に早速男の味を教えてやりたいところだが、先に愛する妻を労ってやるのが夫の務めだな。……辛抱ならんのだろう? たっぷりと愛してやろうさ」  召使いでも命じるかのようなぞんざいさで、男がくいと顎を動かしてナサスを呼んだ。 「有難き幸せにございます。我が、夫よ……ッ」  肥え太った醜い小男のふてぶてしい所作に、しかしナサスは心底からの敬意と悦びに弾む声で応え、うやうやしく頭を垂れた。  レネクトンの体に刻まれた紋様へ重ねられていた手がするりと離れ、ナサスは深く羽織った外暈をはだけながら、寝台で待つ小男へと歩きだす。  外暈がはらりと床に舞い落ち、逞しくもしなやかなナサスの裸体が露わとなった。  男へと歩み寄る情婦を思わせる艶めかしくゆったりとした歩みに合わせ、期待に満ちて膨れ上がった肉棒が淫らに揺れる。鈴口から溢れ出す先走りが尿道から裏筋へと貫通するピアスへと伝い、滴っていた。 「……っ、うぅ……」  己の知らぬ、想像さえできるはずもない兄の姿に狼狽しながら、レネクトンは低いうめき声を漏らして膝を屈した。  相変わらず思考は靄に包まれ、目の前の光景についてすら深く考えることが出来ない。  しかし――。 「お、い……ッ」  間違っている。ありえてはならぬ事だ。考えるまでもなく、それだけが頭に浮かんでいた。  体には力が入らず、床に膝を突き項垂れながら、しかしふつふつと湧き上がる怒りと憤りに血走った瞳を、年老いた小男へと、その下卑た笑みをうっとりと見つめる兄へと向ける。  ついに小男の眼の前まで辿り着いたナサスは、平伏するように跪きその矮躯をあえて見上げながら口を開く。 「……ナサスはその愚弟を従え、シュリーマより姿を消しました。これよりはただ貴方様の妻として、御側に置かせていただける。……我の知る言葉の限りを尽くしても、この喜びを言い表す事はできませぬ」  己の築き上げた全てを捨て、ただ一人の男へと身を捧げる悦びを、ナサスは恍惚の表情で語る。興奮に背筋を震わせ、そそり勃つ剛直に先走りを伝わせながら、淡く光るその瞳を悦びの涙に潤ませている。 「……愛しております。我が運命の夫よ」  見たこともない顔で、聞いたこともない声で、取るに足らぬ匹夫へと愛を誓う兄の姿をまざまざと見せつけられながら、ずきりと割れそうなほどの痛みがレネクトンの脳裏に走った。目を背けることも、声を張り上げることもできず、体が破裂するかと思うほどの怒りと憤りだけが胸の中に煮えたぎる。  ナサスは愛の言葉を紡ぐとともに、ジャッカルの大顎が堪えきれぬ笑みを浮かべながらゆっくりと開いてゆく。ひざまずくように曲げていた背を伸ばし、下品な笑いの張り付いた男の口元へと、鼻先を寄せる。 「んっ、……ッ、じゅっ、ふぅ……ちゅ……!」  二匹は、大きく開いた獣の顎を貪り合うように重ねながら、舌と舌を絡め合う音が響くほどに濃厚な口づけをする。  ナサスの手が男の肥えた腹を、胸を撫で上げ、やがてその顔へと触れた。  仕立ての良い衣服とは不釣り合いに色褪せ脂ぎった鬣へと指を絡め、愛おしむように梳くと、黄ばんだ鬣の中に残っていた皮脂のかけらが散って、ナサスの黒い獣毛に包まれた肩に降り頻る。  それも気にならぬ様子で、ナサスは白い苔の浮かぶ不潔な舌を自らの口腔へと招き入れ、乳飲み子の如く懸命にしゃぶりつきながら、溢れ出す唾液を恍惚の表情で嚥下していた 「んっ、ふぅ、んん……ッ」  ナサスが悩ましげな悶え声を上げながら腰を揺する。床に膝を付き大きく開いた太ももの間で揺れる剛直の上に、小男の右足が乗せられていた。  泡立つほどに濃厚な口づけを続ける傍らで、ナサスは盛りのついた犬のようにカクカクと腰揺すり、男の足裏へと肉棒を擦り付ける。  凛々しいジャッカルの顔は蕩け果て、顎の端からはとめどなく唾液が滴り落ちる。押し寄せる興奮に精彩を欠いた両手で、ぎこちない手付きで男の衣服を脱がしてゆく。 「――っ、お゛ォ……ッ!」  小男がナサスの口腔からずるりと舌を引き抜き、だらしなく膨れた腹を晒して寝台から立ち上がると、ナサスが背筋を跳ね上げながら濁った悲鳴を上げる。  芋虫を思わせる丸みを帯びた足が、ナサスの肉棒を踏みつけている様が垣間見えた。 「おひッ、いぃっ、ぎ……ッ」  ざらついた石床の上で肉棒を踏みにじられ悶絶しながら、ナサスはへたり込むように床へと腰を落とし臀部を突き出すようにしながら男の腰元へとしなだれかかる。  引き締まった尻の間で、縦に割れ肥大した肛門が浅ましく収縮を繰り返し、火照るように充血してゆく様がレネクトンの血走った目にも映っていた。  ナサスは言葉にもならぬ汚い悶え声ばかりを寝室に響かせながら、すがりつくようにその両手を男の腰へと回す。  股ぐらの膨らみへと鼻面を押し付け、犬のように鼻を鳴らしながら、腰へと回した両手で男の纏う腰布を緩めてゆく。  そうして今にも滑り落ちそうなほどに緩んだ腰布から、しかしナサスは両手を離し、床へと手のひらを突いた。  鼻先を上へと向け、男の丸くたるんだ下腹を鼻面で持ち上げるようにしながら、上顎より生える雄々しい牙を緩んだ腰布へと引っ掛け、ゆっくりと下ろしてゆく。 「おおぉ……ッ」  緩んだ腰布の隙間から漂った雄臭で鼻腔を満たしながら、ナサスが歓喜の声を漏らす。  甘い震えが爪先からピンと立った耳の先までをも伝い、踏みつけられた剛直から先走りがあふれる。  はだけた腰布が床に落ち、使い込まれた黒魔羅が露わとなるや、ナサスは半立ちの状態で下を向く雄竿を鼻面に乗せるようにしながら、色褪せた獣毛に覆われる玉袋を舐めあげる。  竿の根本から、白く乾いた恥垢の浮かぶ黒々とした亀頭、平たい舌でその隅々までをも舐り尽くし、唾液にまみれてぬらぬらと光沢する竿へと、ついばむような口づけを繰り返し落とした。  焦らすような刺激を繰り返し浴びせられた黒魔羅へと血液が流れ込み、上向いてゆく様を期待に満ちた瞳で見つめ、そしてついに屹立しきったそれを、ジャッカルの顎に咥え込む。 「ん゛……ッ、んんぶ……ッ、ふ……ッ」  突き出た顎のすべてを使って黒魔羅の根本までをも頬張り、聞くに堪えぬ下品な水音を上げながら首を前後に動かす。 「がっつきおって……っ、そんなにも夫の魔羅は美味いか……ッ?」  男がナサスの頭に手を置いて、くしゃくしゃと乱暴に撫でながら、興奮に掠れた声で問いかける。  言葉による返事はない。ただ、より一層の熱を籠めて行われる貪欲な奉仕が、ナサスの答えだった。  長い舌を雄竿へとからみつけ、じゅぼおと音を立てながら頭を引き、赤黒い亀頭へと口づけするようにしながら、尿道に溜まる先走りを啜り上げる。  滴り落ちる体液で下顎をぐっしょりと濡らし、ジャッカルの顔に卑しき色狂いの呆けづらを浮かべながら、染み付いた娼婦の手管の限りを尽くして奉仕する。 「雌犬め……ッ」  そんな、今のナサスの姿を言い示す一言を唸るように吐き捨て、男が腰を揺らした。  両の手でナサスの頭を鷲掴みにして自らの股ぐらへと押し付け、すらりとした鼻面の上に乗せた丸い下腹を揺らして腰を動かす。 「――ッ、ぅ……ッ」  呼吸すらも阻まれて苦しげに呻きながら、しかしナサスは欠片の抵抗すらも示しはしなかった。  それどころか、高ぶる興奮を抑えられぬ様子で、小刻みに腰を震わせ始める。  充血した肛門をきゅうと締め上げながら腰を浮かせると、踏みつけにされた剛直の根本で、玉袋が迫る絶頂を予感して縮み上がっているのが見えた。  一度、二度、三度と男が腰を揺するたびに、ナサスの剛直を踏みにじる足に体重がかけられる。  ナサスはその苦痛すらも快楽として貪欲に享受しながら引き締まった腰を淫らにくねらせ、そして男が背を仰け反らせながら一際大きく腰を振るったそのとき、汗の滲む体が張り詰めるようにこわばった。 「ん゛ん――ッ」  長い顎の端に、恍惚とした笑みが浮かぶ。身震いとともに逞しく隆起した背筋が、すっと脱力してゆく。  浮き上がっていた腰が再び床へと下降し、きつく締め上げられていた肛門から力が抜けて、再びだらしなく縦に割れてゆくのが見えた。 「はっ、また……ッ、床を汚しおって……っ」  乱れた息遣いを整えながら、男が呆れたように呟く。ナサスの頭から両手を離し、だらしのない笑みを浮かべたままの顎から、唾液と精液にまみれて黒光りする魔羅を抜き放ち、再び寝台の上に腰掛ける。 「ごぇっ、へ……ッ、もう……、ひ、わけ……っ」  絶頂の余韻に蕩け果て、うつろに宙を眺めたまま脱力するナサスが、喉に粘液の絡まる汚い音を伴いながら、間の抜けた声で謝罪の言葉を絞り出す。  小男は再び呆れるように鼻を鳴らすが、淫らに堕ち果てたナサスの姿を見つめるその顔には、邪な笑みが深く刻まれていた。 そして、その濁った瞳がゆっくりと動き、床に伏すレネクトンの怒りに満ちた視線と重なった。  縦に割れた瞳孔が、ナサスをも上回る強靭な巨躯を、鋭い牙を並べた鰐の顎を、太く逞しい尻尾を舐るように眺め回した末に、意地の悪いいたずらを思いついて細められる。 「ああ、儂の足まで汚れてしまった」  小男は寝台に腰掛けたまま、ゆっくりと右脚を持ち上げる。人よりも獣のそれに近い、黄ばんだ毛皮の中に黒い肉球の浮かぶ足の裏は、どろりとした白い粘液に塗れ、男はそれを未だ冷めやらぬ余韻に浸り脱力するナサスへと向けた。 「はっ、んん……むっ」  一瞬の思案すらも要せずに、ナサスは愛する夫の意を汲んで行動する。肉球にへばりつく自らの精液を舌先で掬い取り、指先の一本ずつを口に含んで丹念に吸い上げた。  その間も熱く屹立し続ける剛直からは、尿道に残る精液と先走りが混じったものがとめどなく溢れて、濡れそぼった玉袋を伝いひたひたと床へ滴ってゆく。 「……っ、ははは、はっ」  柔らかな舌が指の間を這うこそばゆさに笑い声を漏らしながら、男はレネクトンの血走った目を見つめる。  この姿を見ろと、これがお前の兄の、英雄と呼ばれていた男の本当の姿なのだと、その目が語っていた。 「ふざ、け……っ」  伏した体をこわばらせ、わなわなと震わせながら、身を焼き焦がすほどの怒りが喉の奥に蟠っているのに、消え入りそうにか細い掠れ声を絞り出すことしか出来ない。  頭痛は激しくなる一方だった。邪な魔力で形作られた宝石が胸の奥で脈打つたびに、全身に刻まれた紋様が熱を帯びて、脳髄に痺れが走る。  溢れる激情を吐き出すことも出来ぬまま堰き止められて、今にも体が破裂しそうにさえ感じられた。 「……ッ、ろ、ず……っ」  煮えたぎる怒りが全身で渦を巻いている。再び絞り出した声はやはり細く掠れ、しかし怨嗟に満ちて小男へと届いていた。  いったい、何をした。なんのために。深く考えられない。何もわからない。許せない。ふざけるな。殺してやる。息の根を止めてやる。殺す。  鋭い牙の並ぶ大顎を開く。肉に埋もれそうな短い首を睨みつけ、その肉を食いちぎるってやると、ただそのためだけに伏した体に力を込めた。  ぎこちなく、緩慢に、レネクトンの体が動き出す。全身を侵し蝕む邪な魔力の流れに、身を焦がすほどの怒りがついに拮抗しようとしていた。 「ごろ、て、やる……!」  よろけ、今にも倒れそうになる体を奮い立たせながら、唸るように叫ぶ。  溶けた鉄を脳髄に流し込まれたかのような痛みに呻きながら、しかし膨れ上がる怒りが意識を手放すことを許さない。  耐え難く響き続ける耳鳴りの中で、ナサスが薄汚れた足指を舐めしゃぶるぴちゃりという水音だけが、ひどく鮮明に聞こえていた。  一歩を踏み出す事さえ困難なほどに体は重く、その鬼気迫る表情とは裏腹な蝸牛の如き歩みを、小男が背を反らして嘲笑っている。  ……その下卑た笑いの張り付く顔を、引き裂いてやる。二度とふざけたことを言えぬよう、喉笛を噛みちぎってやる。許しはしない。殺す。殺す。殺す。  ただそれのみを頭にレネクトンが歩む間すらも、ナサスは心酔する夫への奉仕を続けていた。決してあってはならぬその姿が目前に迫るほど、狂気じみた怒りが際限なく腹の底から湧き上がる。 「ぐるっ、ぅうううるうううああっ!」  肥え太った肉をこの爪で引き裂いてやろうと、震える手を小男の喉元へと伸ばしながら、レネクトンは獣も同然の唸り声を上げた。 「……んっ、ちゅ」  そこに至って、ナサスはわざとらしく舌を鳴らして見せながら、ようやく小男の足先より口を離す。  爪先から口元へとかかる一筋の糸を揺らしながら、けだるげに首をひねり、肉親の情すらも今や残さぬ冷ややかな目をレネクトンへと向けた。 「……夫婦の営みに割り入るか。まこと無粋な男よ」  かつての澄んだ青みを失い、淡い紫色の光を宿す瞳に、憤怒の形相を浮かべる己の顔が写っていた。  それほどまでの、身を焦がす狂気じみた怒りを露わにする弟を目前にして、ナサスはただ、粗野な男の演じる奇行に眉を顰めるだけ。 「……っ」  その凍りつくように冷たい視線に射抜かれて、レネクトンは絶句する。  人であった頃も、ともに太陽の祭壇に立ち超越者へと生まれ変わったあとも、数えるのも億劫なほどの年月を共に生きながら、決して絶えることのなかった繋がりを、もうその瞳に見出す事ができない。  胸の内に震えるような悪寒が走って、あれ程に身を苛んでいた怒りが、穴の空いた革袋から水が漏れゆくように消えていく。  経験したこともない強烈な喪失感が、怒りと入れ替わるように胸に広がり、ぎこちなくこわばっていた体が再び弛緩してゆくのが分かった。 「ぐうぅっ、がっ、あぁあああっ!」  凪いでゆく怒りを繋ぎ止めるべく鼓舞するように、レネクトンは再び唸り声を上げた。  実の兄から向けられる乾いた眼差しから逃げるように目を背け、ありえてはならぬ光景の元凶たる醜い小男へと、感情の全てを向けようとする。  鋭く並ぶ牙を食いしばりながら、崩れ落ちそうになる膝にムチを打ち、脱力し広げきる事もできぬ手を眼の前の男に伸ばす。 「あ……」  しかし、その手が男の喉へと届く前に、男の右手がレネクトンの額へと被せられていた。  肥えた手首に食い込むように嵌められた腕輪、その中央に座す特大の宝石が赤紫に光り、それと呼応するようにレネクトンの体に刻まれた紋が熱を帯びる。 「あ、あぁ……ッ?」  轟音のような耳鳴りも、焼け付くような頭痛も、その一瞬の間に消え去っていた。  ただただ甘い熱が全身を包み、体を自らの意思で動かすことさえも出来ない。  巨体がぐらりと傾いて崩れ落ちる。受け身すらも取れぬままうつ伏せに体を横たえると、床に撒き散らされた精液の放つ雄の臭気が鼻をついた。 「く、そ……ッ!」  震えるほどの屈辱感に悶えながら悪態を吐くが、できるのはそれだけだった。  男の手を通じて流し込まれた邪な魔力は、拒むことすらできぬままにレネクトンの深くへと巡り、心地よささえ感じさせるほどにその身を侵していた。 「ナサ、ス……ッ!」  寝台から垂れる絹のシーツを荒く噴き出る鼻息で揺らしながら、レネクトンは兄の名を呼ぶ。  あの聡明な男が、賢者とさえ呼ばれ讃えられてきた英雄が、ありえるはずがない。人の身では耐えられぬ永き年月すらも超えて、変わらず在り続けた兄が、ただ一人の下種者に篭絡されるなど、信じてなるものか。  ……肉体を強固に支配し身動き封じることに執心したのか、気づけば思考を妨げていた靄が晴れ、怒りと憤りとしてしか認識することの出来なかった言葉が形を持ち、溢れだしていた。  今であれば分かる。例えただ一人で全てを抱え、誰をも欺かねばならぬほどの事情があったとしても、ただ一人の肉親、ただ一人同じ時を生き続けてきた半身も同然の弟を、あのような目で見られるわけがない。  操られているのか。この身を蝕むのと同じ得体の知れぬ魔力に。一体いつから。なぜこの程度の下種に不覚を。今やどれほど根深く蝕まれてしまったのか。  賢人たりえぬ身では、泡沫のごとく浮かび上がる疑問の答えを見つけることはできなかった。  しかし、考えずとも、考えるまでもなく知っている事実を、レネクトンは叫ぶ。 「目ェ、さま、せ……ッ!」  知っている。識っている。かつてシュリーマを襲ったどれほどの災いも、ナサスを打ち破ることはできなかった。  降り掛かる厄災を前にシュリーマを守る超越者たちが次々と斃れゆき、今や二柱を残すのみとのなってもなお、ナサスは全てを乗り越えシュリーマの繁栄を守っている。  負けるはずがない。どれほどに追い詰められ、取り返しのつかぬ傷を負ったとしても、その智慧と意志力の限りを尽くして乗り越える。 「聞いてんだろ、兄貴――ッ」  赤く滾る瞳に涙さえ浮かべながら、レネクトンは叫ぶ。首を上げることすら出来ず、兄がどのような顔でこの叫びを聞いているか見えもしないが、届いていると確信していた。  どれほどにその身を穢されても、ナサスの魂までもを支配できるはずがない。この叫びは、必ずそこへと届く。  必ず。必ず――。 「――ふっ、ぐむ……ッ!?」  腹の底から絞り出す叫びを遮るように、小男の足で鼻面を踏みつけられる。  丹念に唾液を纏わせられてもなおカサついた硬さを残す肉球が、ぐりぐりとレネクトンの顎を踏みにじっていた。 「んんっ、くっ、ぐうぅ……ッ」  それを跳ね除け叫び続けようとするが、食いしばった牙の隙間から唸り声を漏らすことしかできない。  ……そうか。そうまで黙らせたいのか。そうせねば困るのだろう。お前のような下卑た男に、ナサスが敗北するものか。 「……まったく、評判と違わぬじゃじゃ馬だ。しおらしく啼かせてやるのが楽しみでならんな」  しかし、男の口ぶりには些かの焦りも狼狽も滲んではいなかった。レネクトンの顎に刻まれた鱗の凹凸を爪先でなぞりながら、ぐふぐふと不快な笑い声を漏らすばかりだ。 「ひとたび貴方様の腕に抱かれれば、この愚弟とてそうなりましょうぞ」 「……っ!」  そして男の口にする下卑た妄想を、ナサスは媚びるような猫撫で声で肯定する。 「この我も、貴方様の魔羅に初めて貫かれたあの夜より、その虜にございます」  ナサスが蕩けるような震え声で語りながら、寝台へと乗り上げる。  深く、万感の熱を込めた甘い吐息を漏らしながら、一層に媚び震える声でナサスが囁く。 「……我が最愛の夫よ」  悦びと恥じらいに満ちて、そっと耳打ちするような、囁き声。 「この卑しき雌穴の疼きに、妻はもう耐えられませぬ。どうかその魔羅で愛してくださいまし。この胎が、貴方様の子種を欲しておりまする……っ」  しおらしく、しかしどうしようもなく淫らな懇願の末に、ナサスが感極まったように息を呑むのが聞こえた。 「んんっ、ちゅ、じゅぅ……ッ、ん……っ」  舌と舌を絡ませ、唾液を混ぜ合う水音が響く。寝台がギシギシと音を立てている。顎に乗せられた足に力がこもって、その指が開いては閉じてを繰り返すのが感じられた。 「んんんッ、ふっ、んんう……ッ!」  ナサスの声色がまた一段高くなるとともに、寝台の軋む音が激しくなる。耳を塞ぎたくなるような喘ぎ声が、ぐちゅり、ぬちゅりと、湿った穴を指で掻き回す音に合わせて絶え間なく響いた。 「ど、どうか……ッ! どうか、これ以上焦らされては、堪えられませぬ……っ! 魔羅を、子種を、このふしだらな妻に……ッ、ひっ、いぃン……ッ」  切なく震える涙声で訴える言葉が、ちゅぽんと響く小気味の良い水音に遮られた。生温かくとろりとした腸液の飛沫、その一滴がレネクトンの口元にも落下して、女陰から滴る愛液のごとき甘酸っぱい芳香が立ち昇った。 「あっ、はぁっ、あぁぁあ……ッ!」  ぐぽり、ぬちゅり、熱く屹立する雄が潤滑に満ちた雌穴を割り開く音とともに、高く裏返った喘ぎ声が寝室に響き渡る。  顎に乗せられた足に力が籠もり、カサついた肉球にずずずと鼻面を撫でられる。その足がついに顎からどけられるが、レネクトンが再び口を開くことはなかった。 「あひっ、ヒッ、あ゛ッ、お゛ッ、お゛ぉン……ッ」  ばちゅん、ずちゅん、肉と肉を打ち付け合い、濡れそぼった粘膜を掻き回す淫らな音。  足元に蹲る弟の存在など意識もせぬ、無様な喘ぎ声。  ……止めてくれ。 「お前のことだ……っ、当然味見もしてきたのだろう……!? 弟の魔羅はどうだった……ッ!?」 「あ゛ッ、あんな、もの……! ただ、大きさを誇り、獣の如く腰を振るうだけの児戯に、ございます……ッ。 わ、我を、真に昂ぶらせるのは、貴方様の、老練された、手管のみに、決まって、おりましょう……っ!」  望み通りの答えを返され、男としての勝利を誇るように、荒い息遣いに交えて小男の笑い声が漏れていた。  ピストンは激しさを増して、泡立った愛液が飛び散ってレネクトンの顔に降り頻る。レネクトンが鼻を鳴らしながら弱々しく息を吸うたびに、その淫靡な芳香が鼻腔を満たす。 「そ、そご……ッ! おく、に、当たっで……っ!」  ナサスが甲高く悲鳴をあげるように叫び、ベッドが大きく軋む。腰を振るう音が収まって、代わりに密着させあった腰をくねらせる粘液質な音が頭上から聞こえた。 「はぁ、んむ……ッ、じゅる、ちゅ……っ」  再び濃厚に口づけ合う音が聞こえてくる。これ以上なく濃厚に、執拗に、互いを貪り合う獣たちの息遣いを聞かされながら、耳を塞ぐことさえ許されない。 「ん゛ッ、んん゛ッ、ふゥンンン゛……ッ!」  密着し合った体を揺らして寝台を軋ませながら、ナサスの喘ぎ声はいよいよ獣じみた唸りの様相を呈していた。  堕ち果てた姿を晒してもなお、その言動の中にあった理性の色が剥がれ落ち、剥き出しの欲望を憚りもなく曝け出す。 「少し突いてやれば、すぐこれだ……ッ」  男は無様な痴態を晒すナサスを嘲り、呆れるような口ぶりで吐き捨てるが、色づいた声色はこうまでも英雄を貶めた己の手管を誇り、その偉業に酔いしれるかの如く震えていた。 「啼いてみせろ!雌犬め……ッ!」  男が吠えるように鋭く叫ぶと同時に、ばちゅんと湿った破裂音が響く。もうやめてくれと、半ば祈るように思い浮かべながら、レネクトンは啜り泣くように息を呑んだ。 「わ゛、わん……っ!」  押し寄せる快感に呑まれ、引き攣るように裏返った声で、ナサスが啼く。 「わんっ、わ、お゛ぉ、ん……っ! おお゛ッ、わふっ、く、うぅん……っ!」  上ずった雌犬の鳴き声には、欠片の葛藤も、痴態を演じることへの嫌悪もなかった。あるのは夫の目の前で畜生を演じる羞恥と、その背徳を糧に燃え盛る暗い悦びの色。  激しさを増す突き上げに悶えながら、ナサスは狂ったように吠え続ける。言葉など忘れ、心底から獣へと成り下がったかの如く。 「お゛ッ、おふっ、うぉんっ、うぉおおふ――ッ」  啼き声は甲高く震えながら、その音階を上げてゆく。声域を越えた声にもならぬ掠れた息遣いと、啜り泣くようなか細い悲鳴との間を行き来する。 「わっ、ふぅ……ッ、うぅん……ッ、きゅっ、うぅ、お゛ご――ッ!?」  その末に、ナサスは汚濁したうめき声を上げて悶絶した。 「――ッ、――ッッ!」  掠れ、とぎれとぎれになった獣の息遣いを漏らすのみとなり、それを境にして肉と肉をぶつけ合う乾いた音も途絶えた。 (やめろ……! 頼むから、やめてくれ……!)  それが何を意味するか考えるまでもなかった。獣たちの荒い息遣いが聞こえるのみの沈黙が訪れる。  やがて、ちゅぽんと淫靡な音が響いた。引き抜かれてゆく雄竿になおも卑しく吸い付く雌穴が、ついに訪れた離別を惜しむ音だった。 「ちゅっ、ん、む……っ」  行為の最中とは違う、獣の顎を幾度も突き合わせ口づけ合う音が聞こえる。ちゅ、ちゅ、と囀るように唇を鳴らす音が、幾度も、幾度も、耐え難いほどに繰り返される。  甘く愛を確かめ合うように繰り返される音色は、繰り返すうちにやがてその濃厚さをましてゆく。鎮まりかけた熱が、再び勢いを取り戻そうとしているのだと、告げていた。 「ひぃ――ッ、あぁ……ッ」  寝台を大きく揺らしながら、ナサスが娼婦のように色めいた矯正を上げる。 「そ、そのようにっ、ひっ、され、ては……ッ」 「どうした? 愛する夫のすることになんの文句がある?」  くちゅくちゅと、糸引く粘液を指先で弄ぶ音が、頭上から小刻みに響くようになっていた。 「ちが、あ……ッ、ごれで、はッ、あなださまに、注いでいただいだっ、ごだねがぁ……ッ」  水音が激しさを増す。注がれた子種を一滴とて漏らすまいときつく締め上げた肛門を、指の腹で擦り上げられながら、そのもどかしい刺激に悶えてナサスが矯正を上げる。 「ん、ぅ……」  そのさなか、小男の足が再びレネクトンの顔へと寄せられた。鰐の大顎を横から押さえつけられるようにして、顔の向きを強引に動かされる。  ぐったりと脱力した体は抗うことも出来なかった。仕向けられるままに首を曲げながら、レネクトンは震える吐息を漏らして瞼を閉じる。 「あッ、ど、どうかッ、ヒッ、あっ、あああっ、あ――ッ!」  ナサスが甲高く鳴いて、息を呑む。  ――ぶぴゅる。  とびきりに汚い水音が、傾けた頭の真上に響く。雌穴の内に溜まっていた精液と腸液の混合物が、レネクトンの額へとぶちまけられる。  ナサスの体温にぬくめられ、どろりと生臭いそれが、ゴツゴツとした鱗を伝ってレネクトンの顔に広がりながら湯気を立てていた。 「は……ッ、は……っ、あ、あぁ……」  ナサスは、興奮と消沈の混ざり合う間の抜けた声を漏らし、そして数秒の間を置いて息を整えた後に口を開く。 「……まったく、貴方様は」  夫の見せる微笑ましい悪戯を愛でるように、穏やかな声で笑む。 「……ちゅ、ん、ふっ」  愛し合う夫婦が甘い口づけの音を響かせる足元で、レネクトンは伏した体を震わせる。  怒りよりも大きな喪失の痛みが、ずしりと胸に蟠っていた。  きつく閉じた瞼の端に溢れる一滴の涙は、その顔にぶちまけられた黄ばんだ白濁液の中へと、誰に見られることもなく溶けて消えていった。 続く

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ナサス君ぐしょぐしょに汚してるとき生を実感しゅるぅうう

もけ

下種っぷりと汚らしい感たっぷり最の高 NTR見せつけしこ!

梅太郎


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