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完落ち雄妊娠ボテ腹状態で尽くしてくれるナサスくん①

前回まで https://www.pixiv.net/novel/series/10659827  砂漠に吹く乾いた風が、窓辺にかかるカーテンを揺らめかせていた。差し込む日差しが石床を照らし、耳をすませば階下の応接間で夫が客人と話す声も聞こえる。  柔らかな寝台に座して笑みを浮かべるナサスの傍らには、かつて弟であったものの成れの果てが、今や爛れた唇のように充血し膨らんだ二つの縦割れを晒しながら寝息を立てていた。  ナサスは、愛玩動物へとそうするように、その愚鈍を絵に描いたような鰐の額を撫で、幾重にも壁を隔てた向こうに遠く聞こえる会話へと、今一度耳をそばだてる。 『――あの狼藉者共のせいで、今や宮廷は混乱の最中にある。貴殿の憤りがいかに正当なものか、それは我らとて理解はしているが、それでも今すぐにというわけにはいかぬのだ』  あってはならぬ醜態を前に、隠すこともできぬ焦燥と憤りに塗れ屈辱に震える声。それは、ナサスも知る城の文官の声に違いなかった。 『どうか、王朝の、ひいてはシュリーマの威信を守るための貢献と思い、今はその怒りを鎮めて欲しい。逆賊共が宮廷へと残した傷跡を補うには、今しばらくの時間が必要となる』  怒りに打ち震える声の奥には、未だ拭い去れぬ困惑と深い疲労が滲んでいるようにも聞こえた。  一体その文官はどのような顔をして、肥え太った成金のよそ者へと頭を下げているのだろうか。ナサスはそれを思い浮かべほくそ笑みながら、くつくつと喉元を震わせた。 『私めも宮中で起きたことについては聞き及んでおります。此度のことは、誰にも予測することなどできなかったでしょう。ですので私めとしても、納品しました遺物を返却して頂ければ、それ以上は求めませぬ』 『……いや、確かに取り決められた契約を反故にするような、分別のない真似は、シュリーマの王朝には相応しからぬ』  夫が、予めナサスから伝えてられていた台詞を返すと、文官は重苦しい沈黙の末に、その提案を断るために用意していただろう言葉を口にした。  もっともらしく王朝の矜持を語って誤魔化しているが、その実情をナサスは知っている。  シュリーマの国庫に収められていた財や宝を、ナサスは帳簿を書き換え部下を使い捨て、決して辿られることのないように細心の注意を払いながら横領を重ね、伸張に洗浄した上で夫へと捧げてきた。  加えて夫には、砂漠に眠る遺跡から価値のある品を運び出す探窟家たちを複数雇っていた元締めであり、今は加齢によって一線を退きシュリーマの都へと定住を決めたという表向きの肩書を用意し、捧げた財は夫が国外での取り引きによって築き上げたものとして蓄えさせている。  そして帳簿上の記録と噛み合わぬ国庫の実情を利用し、ナサスはレネクトンを連れて姿を消す前に、記録上は納品されているが品自体はすでに消えており、支払いすらも行われていないというあからさまな横領の痕跡をいくつか残してきた。  若く傲慢な皇帝は、契約を反故にしてシュリーマの、ひいては皇帝の権威に傷をつけるこを受け入れられぬと予測していたが、どうやら見立ては正しかったようだ。  夫が怪しまれることのないよう手を尽くし記録を整えることには苦労したが、ナサスがシュリーマを支え続ける中で築き上げた信頼と信用、そして王朝を動かす仕組みへの深い理解が、それを可能にしたのだ。 『それはなんと、気高きことでしょう。逆賊の残した爪痕も、皇帝は乗り越えてみせるとおっしゃるのですね。……ええ、でしたら私めも民として忠義を示さねば。此度の話し合いの内容は、決して他言いたしませぬ。支払いの方法も、貴方様に一人させていただきます』 『かたじけない。貴殿の示す忠義は、臣民の見本となろう。皇帝に代わって感謝する』  文官の声に、いくらか安堵の色が帯びる。英雄と呼ばれた二柱の超越者が国を裏切り逆賊へと堕ちたという衝撃と、その後に残った爪痕の深さは、城からの使いともあろう者が腹芸も忘れるほどのものであったらしい。  ナサスの整えた筋書き通り、なんの苦労もなく王朝の財を吸い上げる夫へと、文官は重ねて礼の言葉を述べ、去ってゆく。夫を怪しむ余裕すらも与えぬよう、宮中にはさらなる不正と混乱の種を山と残してきた。こうしてそれが露わとなったからには、城の文官たちはしばらく眠る暇すらもなかろう。 「……しかし存外と、遅かったな」  ナサスは宮中に残る文官たちの無能さを嘲るように呟くと、愚鈍な鰐の額に乗せていた右手を持ち上げて、己の腹部を愛おしむように撫でる。  一糸まとわぬ姿で寝台の上にくつろぐナサスの、その腹は、今や男の身ではありえぬはずの膨らみを有するようになっていた。  愛する夫の子種は確かにナサスの胎へと宿り、力強く成長し続けている。 「ふふ……」  夫の命が、己の胎に宿っている。見る影もなく歪んだ腹筋の奥に感じる鼓動も、身に宿る超越の魔力を吸い上げられ続ける倦怠感すらも、愛しくてたまらなかった。  妻としての極上の悦びがもたらす恍惚にうっとりと目を細めながら、その瞳に宿る魔力の光が弱々しく明滅する。  ああ、もうすぐだ。この体に宿す全ての魔力を捧げ、超越者どころかそのなり損ないにも劣る、なんの力も持たぬただの異形へと堕ち、夫と同じ時を生きる。  己の築き上げてきた全てを冒涜するその末路を、ナサスは法悦の中で夢想していた。 ☓☓☓ 「おかえりなさいませ。貴方様の帰りを首を長くして待っておりました」  本来であれば王族の食卓へと運ばれるはずの上質な酒と馳走に酔いしれ、要人を護送するための豪奢な馬車から姿を表した夫を、ナサスは下着すらも纏わぬ裸体を晒し、魔羅と胸に嵌められたピアス、そして細かな紋様の刻まれた質素な首飾りのみをつけた卑猥な姿で出迎えた。  恭しく頭を垂れるその所作こそ貞淑な妻然とした優雅なものであったが、孕み膨らんだ腹部に薄く光る紋様を浮かべ、ピアスの吊り下がる魔羅を卑猥に揺らすその様は、名状しがたい不自然さを伴っていた。  ナサスはそのまま、城から引き連れてきた衛兵に肩を貸されながら歩く夫へと駆け寄り、酒臭い吐息を漂わせる肥えた矮躯を抱きとめる。  夫に寄り添い触れ合うだけで、膨らんだ腹の下で垂れ下がる剛直が熱を帯び、屹立してゆく。溢れ出した先走りが鈴口を貫通して吊り下がるピアスを伝い、ぽたりと足元へ滴るが、眼の前の衛兵がその異常さを認識することはなかった。  見れば、日に焼けた肌と、右の二の腕に浮かぶ掻き毟ったかのような傷跡が印象に残る、若く精強な兵士だったが、泥酔した成金の相手に辟易したという以上の陰が、その表情に滲んでいるような気がした。 「これはお手間をおかけしました」  その理由を思案しつつ感謝の言葉を述べるナサスは、しかし膨らんだ腹を揺らし、天を向いて屹立した剛直がそこへと当たり擦れる感触をもっと味わおうと、小刻みに腰を震わせてさえいる。  今やシュリーマで最も恨みと憎しみを買う逆賊が演じる、その物狂いじみた醜態にも、宮中の誰もに忌まわしい記憶として残っているだろう太く落ち着いた声にも、衛兵は訝しむ素振りすら見せない。 「……」  その滑稽な姿を眺めながら、ナサスはふと気づく。腕の傷跡をよく見れば、それが入れ墨を乱雑に削った痕のようだった。そして僅かばかりに残った記号の欠片は、レネクトンが戦に用いる特徴的な形状の武器を模したものだと察せられる。  どうやらこの若い兵士は、シュリーマの伝説たる猛き武将に随分と心酔していたのだろう。レネクトンの強さと荒々しさが、兵士や武人の類に格別の尊敬を抱かせる事は多い。  ……父や母から伝え聞いた伝説の英雄たる超越者に憧れ、自らも宮仕えの兵士として同じ場所に立ち、その剛毅な姿を目にしたときの感動は、如何ほどのものであったろうか。  そしてその英雄が兄とともに姿を消し、忌むべき裏切り者であったと発覚したときの衝撃たるや。  できることなら、レネクトンが今どれほどに無様で愚鈍な存在へと成り果てたか、裏切りに傷心する若者へと見せてやりたいくらいだった。 「礼を言うのは我らの方です。あなた方が示された忠義こそが、シュリーマにとっての宝に違いありません」  夫の持つ加虐性に染められ悪辣な想像に耽り、昂ぶった剛直を揺らすナサスへと、兵士は用意していただろう深い感謝の言葉を述べて、深く頭を下げる。ゆっくりと扉が閉まりきるその瞬間まで、衛兵が頭を上げることはなかった。 「……ふっ」  遠ざかってゆく足音。馬の嘶きとともに動き出す車輪の音。それらを聞きながら、ナサスは喉の奥で噛み殺し続けた笑いをついに漏らす。  ……夫以外の誰にも剥がすことのできぬ鉄面皮と腹芸はナサスの得意とするところであったが、今回ばかりはその守りも打ち砕かれる寸前だった。  シュリーマの威信を揺るがした逆賊を前にしながら、そのことに気づきもせず心からの感謝と敬意を示すその滑稽さは、まさに喜劇そのものだった。 「……貴方様よ」  ナサスはもはや隠す必要もなく口端を吊り上げ、熱の籠もった声で夫へと呼びかける。 「堅苦しい宴席には辟易しましたでしょう。湯浴みの準備は整えていますゆえ、城の者共がどれほど憐れに慌てふためいていたか、ゆるりと身を清めながらこの妻にも語ってくださいまし」 「ああ、かまわぬさ」  夫は上機嫌に笑みを浮かべながら、その呼びかけに応えナサスの腰へと腕を回してくる。丸々と肥えた指が体を這い回る淫靡なくすぐったさにナサスは小さく身震いをし、夫の体を支えながら浴室へと寄り添い歩いていった。  浴室入り口の脇には、主人の帰りを察したレネクトンが這いつくばるように平伏して待機しているのが見える。  ついぞナサスを上回る寵愛なども得られぬまま、夫の気まぐれな欲求に振り回されて幾度もその意識に干渉を受けるうちに、レネクトンはより愚鈍にすり減り、主人への忠誠を示し続けるのみの愛玩動物となりつつあった。  ……そういえば、ここのところは意味のある言葉を話している様子を見た覚えもない。もはやバッカイにも劣る獣と成り果てるのも時間の問題であろうが、それでも夫のそばに置かせていただく代償であれば安すぎるほどだ。  夫を抱きかかえながら扉をくぐると、レネクトンは平伏し頭を垂れたまま、それこそ獣のように四足で床を這いながらついてくる。  ナサスはそれを一瞥すると、すぐに夫へと視線を戻し、夫が公的な場に向かうときのみ着る礼服を、丁寧に脱がせはじめた。  色褪せた毛皮に染み付いた汗の匂いが立ち昇る。ナサスは夫の首筋へと鼻先を埋めて深くその芳香を吸い込みながら、小柄ながら肉付きの良い体を晒してゆく。毎日のように目にし続けていてもなお、夫の体に感じる色気が色褪せることはなく、ナサスを魅了してやまなかった。  腰を屈め、床へと膝を突き、夫と視線の高さを合わせるようにしながら、ナサスは自らの首筋へと手を触れ、そこにつけられていた首飾りを外す。  それは超越者としての力を失い、無力な異形でしかない存在と成り果ててもなお、変わらず夫の傍に置かせていただくべく用意したものの一つだった。  永き生の中で培った知識と、日々失われてゆく魔力の限りを尽くして作り上げたそれは、優れた魔術師でもなければ見破れぬ認識阻害の効果を有している。  あまり過信すべきではないが、日頃からあまり表に出ることのない病弱な妻を演じ、外部への最低限の関わりを誤魔化すには十分なものだった。 「いつもの場所だ。しまっておけ」  足元のレネクトンへとそう命じると、決して頭を上げることもないまま、それは丹念に爪を丸めた両手を差し出すように掲げる。  その手の中に首飾りを落としてやると、レネクトンは後生大事にそれを抱えたまま立ち上がり、再び深々と頭を下げてから歩き去ってゆく。  視線を夫の凛々しい顔へと戻しながら、ナサスは湧き上がる優越感に笑みを作る。夫の黄色い牙の隙間から立ち昇る酒の匂いを深く吸いながら、残りの着衣を一枚ずつ丁寧に脱がし、シワのつかぬよう小綺麗に畳んで床に重ねてゆく。  酒に酔った赤ら顔でそれを見下ろす夫の口元が、小さく吊り上がっていた。ナサスがこうして有能な妻としての振る舞いを見せるたびに、夫は熱の籠もった瞳で見つめてくれる。 「はは、家内としての手際も板についたな」 「あぁ……、我などには、もったいなきお言葉にございます……っ」  丸々と肥えた手のひらを額に被せられ、飼い犬へとそうするような手付きで撫でられる。それだけで鼓動が高鳴り、震えるほどの幸福感が背筋を昇る。  ナサスは夫の愛撫に応えるように、顎を開き舌を垂らして見せながら、喜ぶ犬のような息遣いを演じて見せる。  妻と呼びながら、しかし決して覆されぬ犬と飼い主の如き強固な主従関係を、夫は好んでいた。  豊満に肥えた裸体を晒す夫を見上げながら、ナサスは鼻先でたるんだ下腹を持ち上げつつ、その下にぶら下がる赤黒い魔羅へと吐息を吹きかける。  ついに片時も離れずともに暮らすことを許され、幾度となく体を重ね続ける中で、自然と出来上がった行為の求め方だった。 「少し褒めてやると、すぐこれだ」 「あ、貴方様のそばにいるだけで、妻はもう……っ」  黒魔羅に血液が流れ込み、膨れ上がってゆく。脚絆の内で汗ばみ肥えた下腹と太ももに囲まれ熟成された雄の芳香が立ち昇り、鼻腔を満たす。  垂らした舌をそこへと伸ばし、鈴口から滲む先走りを舐めあげたくてたまらない。丹念に、その隅々を味わい尽くしたい。  膨れ上がった剛直を震わせて、孕み腹に幾度も打ち付けながら、喉奥から切ない鳴き声が漏れ出てしまう。 「……よし」  もはや男としての尊厳すらも失った、その端ない姿をじっくりと眺めた末に、夫はついに許しの言葉を口にする。 「んっ、じゅるっ、んん……っ、じゅ……ッ」  ナサスは夫への感謝の言葉すらも忘れて、饐えた匂いを放つ黒魔羅へとしゃぶりつく。  長い舌を竿に絡めながら音を立てて先走りを吸い上げ、口の中に溢れ出す唾液が顎に滴るのも気にせず、夫に教え込まれた舌技の限りを尽くして、満たされることのない渇望のままに貪り続ける。  カリ首に溜まった恥垢を丁寧に舐め取り、ジャッカルの顎でその根本までをも深く咥え、強く吸引しつつも竿に絡ませた舌先で小刻みな刺激を与え続ける。 「おッ、あぁ……ッ、そんなにも、がっつきおって……ッ」  夫の両手がナサスの頭へと乗せられ、急速に絶頂へと導かれていることを示すように、力が籠もる。  どうやらまた一つ、夫に合った奉仕の仕方というものを見つけたらしい。ナサスは口角を吊り上げながら、さらに激しく頭を前後に動かし、夫の魔羅を責め立てる。 「くっ、出すぞ……ッ。これが欲しいのだろう、メス犬めが……ッ!」  夫が掠れた喘ぎ声を交えて、唸るように言い捨てる。数旬の間をおいて、どくんと顎の中で魔羅が跳ね、熱い白濁液がほとばしった。 「んっ、ちゅる、ごく……っ」  ナサスはさっきまでの激しい動きを止めて、竿へと回した舌を緩慢に動かしながら、肉棒へとゆるやかな刺激を与えつつ溢れ出す精液を嚥下する。  咥えこんだ魔羅を放さぬまま、尿道に残る精液をその一滴までも啜り上げ、その隅々までをも掃除するようにじっくりと舐りあげ、その末にちゅぽんと音を立てながらようやく口を離した。 「続きは、湯浴みを愉しみながらに、いたしましょうか……」  淫らでありながらも忠実で貞淑な、最高の妻であるべく、しかし夫が同性へと抱く劣情を阻害することはないように、ナサスは愛と欲に塗れながらも絶えずその思考を止めることはなかった。  物事への知識と理解を深めてゆくことへの悦びは、夫が決してナサスからは奪わなかった、その魂に本来から刻まれていた本質であり、今のナサスの役目とは自らの中に変わらず在り続ける全てを、ただ夫を愛するために使うことだった。 「……あ、ああ。今日は随分と気を揉んだからな。じっくりと背中を流してくれ」  酒による酩酊と絶頂の余韻が重なり、夫は数秒の間を置いてナサスの提案に応える。ナサスはその呆けた顔を見上げながら、子を宿して膨らむ腹を見せつけるように背筋を反り、扇状を煽る艷やかな動きをしてみせながら応えた。 「御意に」  未だ酒の気が抜けずふらつく夫が決して転倒などせぬよう、寄り添って体を支えながら、湯気の立ち昇る浴槽へと向かう。 続く


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