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完堕ち雄妊娠ボテ腹状態で尽くしてくれるナサスくん②

前回

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それ以前

https://www.pixiv.net/novel/series/10659827








「しかし、宮仕えの役人共に頭を下げられ、渡した覚えもない品に対し支払いの猶予を請われるとはな。憐れも過ぎて、気の毒に感じるほどだったぞ?」

「その優しさには胸を打たれますが、貴方様が気にすることではございませぬ。かつての我が真に仕えるべきお方を知らぬまま、無為にシュリーマへと捧げてきたものを、正当な持ち主へとお返ししているにすぎませぬゆえ」

 夫が毛皮に染み込んだ湯を滴らせ立ち上がりながら、嘲笑を交えた上機嫌な声で口にする。

 ナサスは夫へと寄り添い、浴槽の脇で待機する『腰掛け』へと導きつつ、それに応えた。

 宮仕えの文官たちはついぞナサスの偽造を見破ることはできなかった。夫が城へと収めたことになっている実在もせぬ遺物の代金は、今後十年をかけて少しずつ支払われるらしい。

 すでに夫の財産として蓄えたものも含めれば、愛する相手と過ごす余生に金銭の不自由が陰を差すことはないだろう。

「なるほど。言われてみれば、それも当然か」

「……っ」

 ナサスの返答に機嫌よく笑みを浮かべながら、這いつくばる『腰掛け』の上にどしりと腰を下ろす。その柔らかく豊満な臀部から伝わる温もりに触れて、伏した鰐の顎から震えるような息遣いが漏れた。

 歪に腫れ上がり閉じる機能も失われた割れ目から垂れ下がる肉棒が、敬愛する主人の体温に反応して膨れ上がってゆく。

 その剛直が刺激を求めて切なげに揺れるが、主人の腰掛けという役目を仰せつかっている以上、快楽を求めてその大役を放棄することは許されない。

 かつて己の弟であった男の、その憐れなほどに不様な姿を一瞥して、ナサスは心地よい優越感に口端を吊り上げる。

「さて、愛しい貴方様よ。どうか、この妻に身を任せてくださいまし」

 ナサスは床に膝を突き、娼婦が客を誘う淫らな舞を真似るように腰をくねらせ、夫の子を宿した腹の膨らみを見せつけるようにしながら、手に取った石鹸をその屈強な体で泡立ててゆく。

 ナサスがこれから何をするのか、どのような手管で奉仕するのか、目論見通りに夫はその淫らな予感に興奮を強め、脱衣場で射精を終えたばかりの黒魔羅が屹立してゆく。

「まずはその御御足から……」

 ナサスは平伏を示すように姿勢を低くしながら、夫の足先へと口付けを落とす。まずはその右足を抱きかかえるようにして、色褪せた獣毛を優しく梳き、胸板を夫の脛へと押し付けるようにして上下させる。

 足指の隙間へと自らの指を絡めるようにして丹念に洗いながら、夫の膝の上に顎を置いて、甘えるような上目遣いでその凛々しい顔を見上げる。

 もう片方の脚も抱くように腕を回し、同じように丁寧な手付きで洗いながら、逞しい胸板と膨れ上がった腹の弾力を見せつけるように、体を上下に動かして擦り付ける。

 熱く屹立した夫の魔羅が、ナサスの動きに反応するように震えて、先走りを滴らせる。いますぐにでもそれを口に含みたいという衝動を抑えながら、両足へと回した腕を夫の太ももへと向けて上昇させてゆく。

 出会った頃とは見違えるように肥え肉付きのよくなった夫の体は、掴めば指が沈み込むように柔らかく、その温もりと合わせてナサスの胸に深い安らぎをもたらした。

 広げた太ももの間へと体を滑り込ませ、熱り立つ肉棒に鼻先が触れるほどに顔を寄せつつ、太ももから腰へと泡立てた石鹸を塗りたくり、柔らかな肉の感触を両の手で味わい尽くす。

 夫への奉仕を行っているはずなのに、その艶めかしく艷やかな体つきはナサスを魅了し、より深く、より丹念に触れ合いたいという想いばかりを掻き立てられてしまう。

「姿勢を変えますゆえ、お気をつけください」

「ああ、構わんぞ」

 そう断りを入れ、夫の両足を肩に担ぐような形で持ち上げる。這いつくばるレネクトンの背に夫を寝かせた状態で、ゆっくりとその下半身を持ち上げてゆく。

 その間も柔らかな臀部を揉みしだくようにして洗いながら、半ばまで贅肉に埋もれた玉袋を鼻面で押し上げ、使い込まれた色合いを見せる縦に割れた肛門へと口をつけた。

「ん……ッ、れろ……っ、じゅる……っ」

「お、おぉ……ッ」

 尻の谷間をくすぐるように指を動かして洗いながら、汗に蒸れた肛門を舐め上げる。使い込まれ不格好に変形した穴に刻まれた、シワの一つ一つまでもを丹念に舐りながら、夫が漏らす上ずった声に耳をそばだて、己の奉仕が愛する相手を悦ばせているという実感を噛みしめる。

 仕上げにすぼめた口先を押し当てて、じゅぞぞと下品な音を立てながら吸い付き、汗に蒸れた雄の香りで鼻腔を満たす。芳しく、ナサスを魅了し惹きつけてやまぬ、愛する夫の匂いだった。

「ん、ふぅ、う……ッ」

 ナサスは名残惜しさを堪えながら口を離し、持ち上げた夫の体をゆっくりと下降させてゆく。レネクトンの背に仰向けとなった夫は、妻の丹念な奉仕に満足した様子で体を弛緩させていた。その無防備な姿の艶めかしさに胸が高鳴るのを感じながら、ナサスはそこへと覆いかぶさるようにして、夫の首へと腕を回す。

「では、次はそのお体を……」

 耳元へとそうささやくと、夫は期待に震えるような熱い吐息を漏らしつつ小さく頷いた。優しくその背を抱き起こしながら、再びレネクトンの背に腰掛ける形へと導き、ナサスはついに愛する夫の豊満な体を抱きしめる。

 膨れ上がった孕み腹を夫の魔羅へと押し付け、夫自身の弛んだ腹とで挟み込むようにして擦り上げつつ、両の手でその背や脇、肩、首と色褪せた獣毛を梳き洗ってゆく。

「はは……ッ、随分と育ったな……っ」

 通常のそれよりも成長が早く、半年と経たずに臨月間近を思わせる大きさへと膨れたその腹を、両手で撫で回されながら、夫が感心するように言った。ナサスへと注いだ子種が着実に育まれているという、その確かな実感への興奮が、そのしわがれた声に籠もっている。

 膝立ちとなってもなお、夫の背はナサスよりも低く、喘ぎ混じりの言葉に交じる熱の籠もった息遣いは、吊り下げたピアスを揺らす胸元をこそばゆく撫ぜ、興奮にぴんとたった乳首に甘い疼きが芽生える。

「か、かならずや、父親に似た凛々しき御子が、産まれましょう……ッ」

 ぷっくりと勃ち、刺激を求め切なく揺れ乳首をあえて避けるように、夫のざらついた舌で胸元を舐めあげられる。乳首には決して触れぬよう、痙攣する胸板へのみ与えられる愛撫に焦らされて、身の内に燻る熱が行き場もないままに膨れ上がり、狂おしいほどの切なさが込み上げる。

 その感覚に声を震わせ、途切れ途切れの言葉で応えながら、ナサスはその両手で夫の首筋から頬へとなで上げる。

 ねだるように、夫の顔へと押し付けた胸を揺らし、股を広げ腰を低く下降させ膨れ上がった剛直を夫の脚へと擦りつけて刺激をせがむ。

 どうか、どうかと、言葉にはせぬままその行動で示しながら、夫の頬へと添えた手を更に上昇させ、湯を含んで萎んだ獅子の鬣をくしゃくしゃと掻き回して石鹸をすりこんでゆく。

 狂おしい疼きに喘ぎ声を漏らし、今すぐにでも自ら乳首を弄くり回し肉棒を扱き上げたいと、耐え難い衝動を噛み殺して表情を歪ませながら、夫の鬣を撫で回す手付きも次第にぎこちないものへと変化し始めていた。

「どうした? 随分と手付きが荒いが」

「もうし、わけ……ッ」

 理由など分かりきった問いかけとともに、腰から脇腹へと夫の丸みを帯びた指で柔らかくなぞり上げられる。くすぐったさに肩が震え、とぎれとぎれの声にはより一層の熱が籠もっていた。

 温かく心地よい手のひらが、さらに胸元に首筋とナサスの体を撫で、ついに頬へと添えられると、今度は背を丸めるよう促すように優しく力を加えられる。

「ぬぅ、う……ッ」

 求められるまま背を丸め、卑しく膨れ上がった剛直を晒すように股を開く姿勢で床にへたり込みながら、淫らな疼きに耐えかねて呆けた顔を恥じらいに紅潮させる。眼の前には、黄色い牙を見せてにたりと笑う愛しい男の顔があった。

 その顎がゆっくりと開き、牙の間で唾液が糸を引く様をぼうっと見つめていると、酒臭い吐息が鼻先を撫ぜ、獅子の顎端の口角が大きく吊り上がってゆく。

 夫が何を求めているかを察し、ナサスはとくんと胸が高鳴るのを感じた。夫とどれだけの時間を過ごそうとも、その高揚が薄れる日は来ない。

「ん、ちゅ……、じゅ、う、うぅ……、ん……ッ」

 ナサスがその顎を開き口づけを受け入れる構えを見せると、夫はかぶりつくようにナサスへと顎を重ね、ざらついた舌を口腔へと滑り込ませてくる。

 その貪るように激しく濃厚な口づけは、何よりも端的に己が夫に求められているという実感をナサスへともたらしてくれる。

 夫の深い愛情に応えるべく、ナサスもまたその長い舌を懸命に動かして夫のそれと絡め合い、流し込まれる唾液を嚥下し、夫を求め続ける。

「んんっ、ふぅっ、じゅっ、じゅる……ッ」

 孕み腹の中で、邪悪な存在の器たらんと定め作られた意思なき赤子が、身動きすらもせずただ力強く鼓動を刻んでいた。その成長を示すように、ナサスの瞳に宿る魔力の光が弱々しく明滅する。

 しかし、当たり前に存在した己の一部が奪われ消えてゆく空虚さすらも、それを夫の愛で満たしてもらえるのならば祝福に他ならなかった。

 運命の伴侶との邂逅を果たす以前、人として産まれ、人ならざる超越者と成り、己の産まれた意味すらも知らずくだらぬものを積み上げ続けた永き刻。

 与えられた力を手放すことで再び定命の生を取り戻し、愛する相手の妻としてそれを締めくくるのであれば、これ以上に美しく浪漫に溢れた終着はないと思えた。

「はぁ……ッ、んっ、ちゅ、むぅ……ッ」

 言の葉をどれだけ弄しても伝えきれぬ愛を込めるように、ナサスはより一層に激しく舌を動かし、滲み出す唾液を啜り上げ、淫らな音を響かせる。

 我が運命の夫よ。産まれ落ちたその日から、この命は貴方様のためにありました。この胸に溢れる愛の全てを、貴方様に伝えたい。

 ただ快楽の虜となり体を重ねるのみでは発生し得ぬ熱が、濃厚な口づけの中に滲んでいた。その熱に浮かされるように、酒気を帯びた夫の吐息が荒くなってゆくのを感じる。

「んぐぅ――ッ」

 妻の力強い求愛に昂ったのか、吊り下げたピアスを揺らす胸元へと、ついに夫の手が伸びる。毎日のように弄り回されながら淫らに育った乳首をつねり挙げられ、ナサスは上ずった矯正を上げて大きく体を揺らした。

 口づけを続けながら、ぷくりと膨れた乳頭を指先で潰され、引っ張られ、電撃のように激しくしかし甘い痺れが脳天まで迸る。

 前戯のみで痛いほどに膨れ上がった剛直が痙攣し、孕み腹に浮かび上がる紋様にびたんとその竿を打ち付けながら、先走りの液体を振りまく。

 上顎の内側をざらついた舌で撫ぜられ、押しつぶすように強くつねられた乳首には、痛みとも快感ともつかぬ、じんとした熱が拡がる。

「――っ!」

 とどめとばかりに、暴れ馬のごとく痙攣し続ける剛直へと夫の足が乗せられ、湯に濡れてしっとりと湿った肉球でぐりぐりと踏みにじられる。

 硬い石床に肉棒を擦られる痛みすら、もはやナサスにとっては待ち侘びた快感であった。

 楕円に潰れた太竿が身動きも取れぬままに震え、玉袋と尻の穴がきゅうっと引き締まる。

 きつく目を閉じ、丸めた背を小刻みに震わせながら、しかし貪るような口づけを中断することはない。

 重ね合わせた顎から漏れる息遣いは掠れ、色気づき、なすすべなく激流に流されてゆくかのように、絶頂へと迫る。

「んん゛――ッ」

 ――びゅるうううううう!!

 竿を踏みつけられ潰された尿道が、溢れ出す精液の圧力によって割り開かれる。

 丸めた背が意思とは関係なく仰け反り、伸ばした舌に糸を作りながら、ナサスは恍惚の表情を宙へと向けた。

 床にできた白濁液の水たまりから立ち昇る濃厚な雄精の臭いが、石鹸の香りと混じりながら鼻腔を満たしてゆく。

「ふぅ、我が妻ときたら、日に日に淫らに育ちよる」

 夫がよだれに塗れた口元を腕で拭いつつ、どこまでも堕ちてゆく英雄の姿を満足気に見つめ呟いていた。

 ナサスは冷めやらぬ絶頂の余韻の中でその声を聞きながら、だらしなく開いた顎に笑みを浮かべる。

 夫が手ずから享受してくれた快楽は、今やナサスにとって何にも代えがたい愉しみであったが、何よりもこの胸に幸福を感じさせるのは、夫に妻と呼ばれ求められているという悦びだった。

「あ、貴方様の魅力と、老練された手管に、この妻が、抗う術などありは、しませぬ……っ」

 再び背を丸め、夫と目線の高さを合わせながら、息も絶え絶えに呟くと、夫は勝ち誇ったようにその口角をさらに吊り上げ、牙を向くが如く笑った。

 肥え太り丸みを帯びた腕がこちらへと向けて無造作に伸び、ナサスの強靭な首筋へと回される。

 柔らかな胸元へと押し付けるようにジャッカルの頭を抱き込まれながら、耳元へと顎を寄せられ、ねっとりと湿った吐息混じりの声で囁かれる。

「……しかし、たまには健気な妻を労ってやらんとな。どれ、次は儂がお前の体を洗ってやろう」

 そのような雑事に夫の手を煩わせることへの申し訳無さが咄嗟に湧き上がり、ナサスは蕩けた表情を引き締めながら、ハッと夫の顔を見上げる。

 しかし、そんなナサスの反応すら、夫の望む妻であらんとする内に染み付いた習性であったらしい。

 己が歪め強いた考えを、しかし夫はさも見透かしたかの様子でナサスの口元へと指を当て、言うまでもないと黙らせる。

「お前の愛する夫が望んでいるのだ。妻の美しい体をこの手で撫で回したいと」

 その甘い言葉を囁かれてしまえば、口答えなどできるはずもなかった。再び胸の高鳴りが増してゆくのを感じながら、ナサスは夫の腕に抱かれた頭を小さく動かして頷く。

 夫はナサスの肯定を確認すると、這いつくばるレネクトンの背から立ち上がり、床の籠に入れられた石鹸を手に取る。

「とはいえ、洗ってやろうにも儂の背丈が足りんな。……どれ、そこの弟のように這いつくばってみせよ」

「……御意に」

 その命令を受けて、やはり夫に己への感謝や労いの感情などないと納得しつつ、しかしナサスは深く湧き上がる感謝の想いを込めて、深々と頭を下げた。

 額が床へと着くほどに低く伏せながら、もはや体に染み込んだ角度で股を開き、ちょうど夫の腰と同じ高さになるように知りだけを突き上げる。

 膨れ上がった孕み腹が床に押し付けられて楕円に変形し、股ぐらのそれは未だ硬さを失わぬまま、尿道に残る精液をだらしなく垂らし続けていた。

「貴方様の優しさと慈しみ、この至らぬ妻には過ぎた幸せにございます。せめて、万感の想いでその幸せを噛み締めましょう……」

 いつ夫の手が触れるのか。その期待に胸を高鳴らせながら紡ぐ言葉に、嘘偽りはなかった。

 今や寝食をともにし、毎晩のごとく体を重ね合わせてもなお、こうして求め続けていただけることに勝る幸せはなかった。

 隣で同じ姿勢をする愚鈍な鰐という比較対象が、その想いをより一層に強く自覚させる。

「ハッ、ハッ……!」

 ようやく主人の腰掛けになるという役目を果たし終えたそれは、盛りのついた犬のごとくヘコヘコと腰を振り、無惨に拡張され尽くし閉じることのなくなった割れ目からまろび出る一物を床へと擦りつけている。

 その動きを決して止めることもないまま、蝸牛のごとく床を這いながら先程ナサスが吐き出した精液だまりへと近づいて、唾液の滴る太い舌でそれを舐め取っていた。

 今やその体の隅々までをも邪悪な魔力に染められ、レネクトン本来の燃えるような激情を称えた赤い魔力の光はその目から失われ、紫色に光る瞳に知性の色はない。

 その動物的な瞳でナサスと、その後ろに立つ夫の様子を卑しく見上げ、自分もとねだるように尻を突き上げ太い尾を弓なりに反らし、歪に盛り上がった尻の穴を晒す様は、憐れなほどの滑稽さを伴っていた。

「……」

 ナサスは小さく鼻を鳴らし、愚鈍に変わり果てた弟の成れの果てを蔑む。そのような芸をしたところで、夫の関心を独占するのは真に妻たる己のみだと、嘲笑う。

「あぁ……ッ」

 固く引き締まった尻へとついに触れる夫の手の温もりが、その暗い悦びを燃え上がらせる。

 ナサスは甲高く艷やかに声を上げながら、夫の繊細な手付きに合わせるように悩ましく腰を揺らした。

 体を洗ってやるなどと言っていたが、やはり夫の手は決して臀部以外へと伸びることはなく、ただそこを揉みしだき、雄を求めてヒクヒクと卑しい収縮を続ける縦に割れた雌穴を撫で付けるばかりだった。

「ひぃんッ、あっ、あぁ……ッ」

 きゅうっと引き締まった玉袋へと、興奮に硬く熱り立つ夫の魔羅が触れる。早くその熱を疼いてたまらぬ雄膣の中で感じたい。子種を注ぎ込まれたい。

 ナサスはその想いを示すように腰を揺らし、尻を突き上げ、雌穴を締め上げては弛緩させを繰り返し、濡れそぼりてらてらと光沢する腸壁を晒して見せる。

 それでも夫の指がその中へと差し挿れられることはなく、肛門のシワを伸ばすように、親指の肉球で其処を撫で回すばかりだった。

「……加減はどうだ?」

「は、はい……ッ、大変に、心地よく……っ」

 尻の奥が蕩けるほどに熱く疼いて、今にも膝から崩れ落ちて倒れてしまいそうだった。膨れ上がる欲望に頭が湯だつようで、言葉すらうまく出てこない。

 ……早く。早く。早く。そればかりに思考を支配されて、他の何も考えられない。

「そうか。痒いところの一つでもあれば掻いてやろうとも思ったが、その必要はなさそうか」

「――っ」

 意地の悪い問いかけに、ナサスは苦悶の表情を浮かべる。どう答えるべきかと無数の言葉が頭の中に浮かび上がるが、気づけばナサスの口はひとりでに動き出していた。

「こ、この卑しき雌穴の奥が、疼いて溜りませぬ……っ! どうか、どうか貴方様の雄々しき魔羅を此処に……っ!どうか、どうか……ッ!」

 恥も体面もなく、ナサスは吠え立てるような勢いでそう懇願する。夫が求める思慮深く慎み深い賢者たらんという振る舞いもかなぐり捨てて、ただ湧き上がる衝動が喉から溢れ出していた。

「はは、少々焦らしすぎたか。……まあ、愛する妻にそうも懇願されては是非もない」

「あぁ……ッ、なんとありがたきお言葉……ッ」

 先走りを滴らせる夫の魔羅が、玉袋から蟻の戸渡りをなぞり上げるようにして肛門へと近づいてゆく。

 それだけでゾクゾクと痺れるような快感が背筋を伝い、ナサスはジャッカルの貌に歓喜の表情を深く刻み、悦びにその剛直を震わせる。

 丹念に焦らされた肛門は馴らしもなくその準備をすでに整えていた。器を孕むべく体を作り変えられる中で、もはやそこは肛門でありながら女性器としての機能も備えた器官となり、腸液とも愛液ともつかぬ酸い芳香の液体が滴っている。

 黒ずんだ亀頭がぬるりとそれを掬い上げるようにしながら雌穴へと触れ、ぬちゅりと音を立てる。ついに渇望が満たされるその瞬間の悦びに、ナサスは息を呑んだ。

「あ――」

 ずちゅん。なんの抵抗すらもなく、使い込まれた雄膣は夫の魔羅をその根本まで平らげる。

「どうだ……ッ、ここがむず痒いのか……ッ!?」

「はッ、はい……ッ! そこ、其処にございますぅッ!」

 しかし、一度咥え込んだ雄を決して放すまいと、肛門と腸壁はきゅうきゅうと夫を締め付け、ぴたりと吸い付き絡みつく。

 数え切れぬほどに体を重ね、子種とともに夫の欲望を吐き出され続けたそこは、子を宿すべく作り変えられていった胎と同様に、尽くすべきただ一人の夫へ最適化するように、今やその形を変じていた。

 夫が無造作にその魔羅を突き挿れたとき、その黒ずんだ亀頭がぐりぐりと当たる場所に、ナサスの最も感じる場所がある。

 腸壁にはいつしか、ただ一本の魔羅へと奉仕するためにのみ形作られたいくつものヒダが刻まれ、雄膣と化した直腸が収縮するのに合わせて、ぴたりと締め付けた魔羅を扱き上げる。

 ダーキンへと堕ちた超越者の身に起こる変質とは比べ物にならずとも、その魔力に染め上げられたナサスの体は、主の求めるがままの変化を果たしていた。

「は、あぁ、ひいっ、あ……っ」

 女のように裏返った喘ぎ声が喉の奥から溢れて止まらない。魔羅へと強く吸い付いた尻の穴が、夫が腰を引く度にフジツボの如く隆起する。

 雄膣ごと引きずり出されるような感覚に悶絶して背筋を跳ね上げ、しかし次の瞬間には再び最奥を穿たれる衝撃に悲鳴を上げる。

 夫のピストンを受けるたびに、ナサスはその巨体を揺らし、震わせ、情けなく、はしたなく、色に狂った悶え声を響かせた。

「ひッ――!」

 そして、そこに咥えられた新たな刺激に、ナサスはか細い声を上げて背筋の毛を逆立たせる。

 ぬらりと湿った熱く分厚い舌が、ナサスの玉袋を舐め上げ、夫のピストンによって雌穴から溢れ出す淫らな液体を舐め取っていた。

「やっ、め……ッ、あ……ッ」

「ほう……ッ、気が利く妾だな……っ」

 いつ間にやらかレネクトンは夫の足元へと這い寄り、その大顎を大きく開いて結合部から滴る液体をその舌で受け止めていた。

 あまつさえ、それのみでは飽き足らず、そのふてぶてしい舌を伸ばして夫婦の情事へと干渉する烏滸がましさに苛立ちさえ覚えたが、夫が認めてしまえば何も言うことはできない。

 レネクトンの舌は愛液の泡立つ結合部から、夫の玉袋、そしてその豊満に揺れる尻へと向かう。

「いいぞ、そうだ……ッ! それが貴様ら兄弟の役目だ……ッ!」

 ナサスの肛門を思う様に犯しながら、その弟たるレネクトンに自らの尻穴を舐らせる。二柱の超越者がシュリーマに刻んだ歴史そのものを犯すが如き、冒涜的な情交に、夫は一段興奮を強めた様子で叫んだ。

「はっ、ははぁ……ッ、我ら、兄弟……ッ、貴方様のため、のみに……ッ!」

 その内に持つ攻撃性を、珍しくも直接的に発露させる夫の態度に合わせて、ナサスは喘ぎ声の入り交じる途切れ途切れの言葉遣いで、夫への忠誠を叫び平服する。

 そう。己も、弟も、全ては夫が快楽を得るための道具。最愛のお方の望みを叶えることが、自身の望み。荒さを増す腰使いの一つ一つが、ナサスの胸にそれを改めて刻んでゆく。

「お゛ッ、お゛ォ、あ……ッ!」

 決して逆らわぬ下僕に囲まれ、自制も反省も失った男が、ただ衝動のみに駆られて荒々しく腰を振るう。

 熱り立つ魔羅で腹の中をこね回される感覚に、ナサスはその表情を歪めながら、苦しげな喘ぎ声を漏らした。

 かつてナサスをじっくりと追い詰め籠絡しゆく中で振るわれた手管はそこには無く、しかし今やナサスがその無遠慮な腰使いにこそ他では得られぬ快楽を見出すよう、変わり果てていた。

 肥えた矮躯がその腰を激しく前後に振るうたび、それを挟む超越者たちの巨体が揺れ動く。

「はっ……」

 永き旅路の果てに自分たち兄弟が辿り着いたその末路を、快楽に湯だつ頭の片隅に思い浮かべながら、悲鳴じみた喘ぎ悶え声の間に、ナサスは嘆息するように小さな笑いを漏らした。

 なんと美しく、なんと誇らしく、なんと満ち足りた光景だろうか。自分たち兄弟を娶り、その生命の真なる役目を教えてくれた夫への感謝が湧き上がる。

「あ゛ッ、いッ、イ゛ぐっ、イ゛ぎますっ! い゛っ、いぎぃ――」

 カエルの潰れたような不様な悶え声を上げて叫びながら、ナサスは震える膝に力を込めて尻を突き上げる。

 まるで示し合わせたの如くレネクトンがそれに合わせ、太くうねる肉厚な舌を夫の肛門へと押し付けた。

 雄膣の最奥、最も感じる場所へと、愛してやまぬ黒魔羅が触れる。その形に合わせて肥大し、場所を変えた前立腺を押し潰されながら、ついに絶頂へと達した魔羅がにわかに膨らみ、痙攣する様子までもが感じ取れた。

「――ッ」

 ――どびゅるぅうううううっ!

 雄膣へと注がれる子種の熱を感じながら、脳髄に火花が散るかのような衝撃とともに、ナサスの剛直からも濃厚な白濁液が溢れ出す。

 乳首や肉棒のみでは得られぬ、雄へと屈服しその体を征服されることでのみ味わうことのできる、雌としての絶頂。

 射精の感覚を下半身全てで味わうが如き感覚に、ナサスは言葉すらも失い、白目を向きながら痙攣する。

 全身が岩と変じたかのように強張り、身動きの一つさえもできぬまま小刻みに震え続け、縮み上がった尻の穴が万力の如く魔羅を締め付けながら、尿道に残る精液の一滴までもを絞り尽くす。

「あぁ……」

 そして、糸が切れるかのように全身の硬直が解け、一気に弛緩してゆく。白濁液を漏らす肛門を晒すように股を開きながら、ナサスはどさりとその場に崩れ落ちていた。

 その腹の中に愛する男の子種を抱く格別の充足感と恍惚に頬を歪めながら、か細い吐息が喉の奥から漏れる。

「はは。身を清めたばかりというのに、また汚れてしもうたな……っ」

「い、いま……、、拭いましょうぞ……っ」

 夫は言外に、さらなる奉仕を望んでいると示していた。ナサスは脱力する体にムチを打ち、床に伏した巨体を起こそうと腕に力を込めた。

「ぬ、う……っ」

 絶頂による脱力では済ませられぬほどに、体が重く感じられた。肚に宿る器は今この瞬間すらナサスの宿す超越の魔力を吸い上げ、その身を蝕み続けている。

 もはや、徒人に毛が生えた程度の力しかこの身には残されていないのだろう。それを感じながら、ナサスは緩慢にその体を起こす。

「はぁ、ん、ふぅ……っ」

 なんとか身を起こしたものの、足腰の震えは収まらず、絶頂の余韻が完全に抜けねば立ち上がることはできそうになかった。

 緩んだ尻の穴を再び締め上げることもできず、夫に注いでいただいた精液が漏れ出てゆく。……なんともったいない。あとで全て舐め取らなくては。

 未だ絶頂の感覚に蕩け、酩酊する頭の片隅でそれを思いながら、ナサスは夫へと視線を移す。

 その股ぐらに、未だ硬く上を向いた雄々しき魔羅がそそり勃ち、ぬらりと淫靡な光沢に塗れて白濁液を滴らせている。

「こ、腰が砕け、立ち上がることができませぬゆえ、どうかこの無礼な姿をお許しください……」

「英雄と呼ばれた男も、身重となれば方なしか。……それならば、弟に頼むとしようか」

「……っ、それには、及びませぬ……!」

 それは意図せずも、かつて夫と契約を交わした夜と同じ会話を、あのときとは真逆の感情で繰り返すものだった。

 今や夫との馴れ初めとでも言うべき思い出を追想しつつ、ナサスは弟の成れの果てを一瞥する。それは溢れ出す唾液を顎から滴らせながら、獣の如き愚鈍さで夫の魔羅を物欲しげに見上げていた。

 ……貴様などに渡すものか。そう思い浮かべながら、あの夜とは何もかもが変わり果てた今を想い、酷く愉快な気分にさせられた。

「妻の、役目にございますゆえ……」

 床に手を付き、背を傾けて夫の腰と同じ高さへと頭の位置を調節し、開いた顎の上で舌を悩ましくくねらせて見せる。

「……ふむ、それもそうか」

 粗野な弟には真似できぬ口淫の手管を見せびらかすと、やはり夫はナサスを選んでくれた。

 硬さを増した魔羅をいやらしく揺らし、白濁の滴を落としながら、夫がナサスへと歩み寄る。

 やはり、真に妻として夫の寵愛を得るのは己しかいない。そう勝ち誇り、深く笑みを浮かべながら、ナサスは愛しい魔羅へとしゃぶりつく。

「んっ、じゅる……ッ、れろ、ちゅ……ッ」

 ちらりと視線を向けると、レネクトンは呆けたように開いたままの顎に唾液を貯めながら、物欲しげにこちらを見上げている。

 愛しい相手を独占する高揚に、ナサスは口での奉仕へより一層の熱を込める。

 精液の交じる先走りを音を立てて啜り上げ、夫の臀部へと手のひらを被せて柔らかな尻を撫で、丹念に舐られて唾液に塗れた肛門を、爪を丸く整えた指先でくすぐる。

「掃除では済まぬ様子ではないか……ッ。たらふく食わせてやったというのに、まだ足りぬというか……っ」

 咥えこんだ魔羅を放さぬまま、ナサスは首を縦に振り、熱を込めた視線で夫を見上げた。

 その間も、ノックするように夫の尻の穴を撫で続け、夫の返答を待つ。

「まったく卑しい妻だ……ッ。好きにするがいい……っ」

 再び湧き上がる衝動に声を震わせながら、夫が上擦った声で肯定する。

「んっ、じゅう……ッ」

 ナサスは感謝の意を込めて再び小さく頷くと、魔羅を根本まで咥えて舌を巻き付けながら、指先へと僅かに力を込める。

「おぉ……ッ」

 近頃は余りこちらを使う機会もなかったというのに、夫の使い込まれた肛門はナサスの太い指をやすやすと受け入れた。

 塗りたくられたレネクトンの唾液を潤滑として使いながら、人差し指をゆっくりと挿入してゆくと、肛門の悩ましい収縮に合わせて、先走りの味が一層濃く舌の上に拡がる。

 夫の腰が悶えるように震え、豊満な腹や胸が波打つように揺れる。その淫らな姿を特等席から見上げながら、熟した果実を思わせる妖艶な魅力を改めて認識させられる想いだった。

「んっ、ふっ、じゅぞっ、ずず……っ」

 もはや足元で呆けている愚鈍な鰐への優越感など忘れ、ただただ最愛の相手へと持ちうる全てを使い奉仕したいという思いのみがナサスを突き動かす。

 首を前後に動かしながら、それと合わせるように指先へと力を込め、長年の淫らな遊びで肥大した前立腺を指圧する。

 人差し指に絡みつく柔らかく温かな腸壁、その根本を締め付ける肛門の収縮、口腔を埋める魔羅の存在感。夫の内と外を同時に感じながら、その全てが愛しくナサスを惹きつけてやまなかった。

 今や長年の夜遊びで培われた夫のそれすらも越えつつある手管を、それを教え導いてくれた夫自身へと捧げるように振るいながら、肥え膨れた揺れる胸の向こうに見える、凛々しい獅子の顔をじっと見つめる。

 余裕を失い、呆けたように開いた顎から漏れる熱い吐息。今すぐその口元へと吸い付き舌を絡め合いたいが、根本まで咥えこんだ魔羅を放したくもない。

 今からでも夫を押し倒し、その雄々しい魔羅へと跨り受け入れながら、熱い口づけを交わすことができれば。

 咥えたそれを焦らし、イかせぬように責め続ければ、あるいはその気になってもらえるだろうか。しかし、夫の子種の濃厚な味を舌の上で楽しみ、嚥下したいという渇望を鎮められない。

「じゅるっ、ずっ、じゅぼぉ、じゅ……ッ」

 夫の尻へと挿入した指で、拍子を打つようにトントンと前立腺を刺激しながら、いよいよナサスは貪るような勢いで魔羅を舐る。

 激しく首を前後に動かし、絡めた舌で扱きあげると同時に、喉を鳴らして先走りを嚥下し続けながら、顎からこぼれ落ちた唾液が胸元へと滴っていた。

「お、おぉ……ッ、ま、まるで、獣だな……っ」

 夫は自らの優位を崩すまいと、ナサスの痴態をあげつらい攻めようとするが、その声は火照った吐息に掠れて途切れ途切れになっていた。

 熟れた色の肛門が、ひときわ強く収縮し、人差し指をきゅうきゅうと締め上げられる。絡みつく腸壁が震える様が伝わってくる。

 口腔の内で、愛しい魔羅が膨らむのを感じた。熱い液体が尿道を上り、裏筋が僅かに盛り上がる様子さえも舌の上で楽しみながら、求めてやまぬ子種の味を思うだけで、口元が深く吊り上がってゆく。

 ああ、もうすぐだ。ナサスが期待からくる恍惚の想いに背筋を染め、破顔したそのとき、夫の手のひらが額へと当てられる。

「すぐには、飲み込むな……ッ」

 あくまで命じる立場を堅持するように、汗ばんだ肉球でくしゃくしゃと額を撫で付けられながら、そう命じられる。

 ナサスは餌を前に待てと言われた犬のように耳を伏せながら、しかし逆らうこと無くその瞬間を待った。

 ――どくん。

 魔羅が大きく跳ね、何よりもナサスの舌を喜ばせる雄精の味が口腔を満たす。むせ返るように濃厚な臭いが鼻腔へと立ち昇り、まるで極上の美酒の如くナサスを酩酊へ誘うかのようだった。

 嚥下を許されず舌の上に溜まってゆく精液が、ついに溢れて顎の横から溢れ胸元へと滴るのを感じながら、ゆっくりと顎を引き、肉棒から口を離す。

 名残惜しむように舌先でその裏筋をなぞり上げ、ナサスは舌の上に溜まる白濁液を見せつけるように、顔を上へと向けた。



「ハッ、ハッ、ハッ……!」

 焦らすように額を撫で続ける夫の言葉を待ち侘びながら、いよいよ犬同然となった息遣いがナサスの口から漏れる。

 待つほどに口中から唾液が溢れ出し、口の横から、舌の先から、音さえ聞こえるかと思うほどに滴っていた。

「……よし」

 息を整えた夫が、演技がかる程に落ち着いた声で小さく言い放つ。ナサスはそわそわと耳を揺らしながら、精液と唾液に溢れた口を閉じ、ついに求めてやまぬ白濁液を嚥下しようとする。

 だが、不意に何かがナサスの尻へと押し当たり、その態勢を崩した。

「あ……ッ!?」

 湿った石床の上に乗せた手が滑る。仰向けに崩れ落ちるナサスの下半身で、硬い鱗に包まれた上顎で玉袋をすくい上げられ、未だ緩んだままの肛門へとぬめりとした温かい舌が触れるのを感じた。

「な、なにを……ッ」

 仰天し思わず声を上げると、未だ飲み込めていなかった精液が舌の上からこぼれ落ちてしまう。

 目を見開きながら天井を仰ぐと、夫が意地の悪い笑みを浮かべながらくつくつと肩を震わせるのが見えた。

「あッ、ひぃン……ッ」

 肉厚な舌に肛門をぐりぐりと圧迫される。どんなに必死で抵抗しようとも、夫の魔羅を受け入れた直後の緩んだ穴に勝ち目はなかった。

 ぬちゅりと音を立てて、男性器を思わせるほどに熱く太い舌がナサスの内へと侵入し、そこに注がれた白濁液を掻き出されてゆく。

「やめ、ろ……ッ、それは……っ!」

 夫の言葉は、ナサスのみに向けられたものではなかった。主人を独占するナサスを見せつけられ、耐え難い渇望に苛まれながら這いつくばるレネクトンへの、許可であった。

「あっ、あぁ……ッ」

 深く挿入された舌でS字のくねりを舐られ、そこに溜まる子種までもを舐め取られながら、その快感に体をのけぞらせ、腰を浮かせる。

 じゅる、じゅぞ、とナサスの尻から漏れ出す精液を啜る音が響いていた。何にも代えがたい夫の愛の証を無遠慮に奪い取られる悔しさに、目頭が熱くなる。

「はな、せ……ッ! やめぬ、かぁ……っ!」

 股を閉じようとするが、レネクトンの屈強な腕で割り開かれてしまう。今や超越者としての力の大部分を失ったナサスが、弟の膂力に抗う手段などなかった。

「あッ……ッ、ああぁ……!」

 ナサスの内に残ったものも、尻の穴から漏れ出て床に広がったものも、レネクトンは余すとこなく舐り尽くしてゆく。

 そして、それのみでは飽き足らず、ナサスの膨れ上がった孕み腹へと覆いかぶさるようにして、乗り上げてくる。

「妾にも満たぬ飼い犬が、このような狼藉を……っ」

「……」

 もはや罵倒の言葉が届いているかも分からぬ動物的な瞳は、ナサスではなくその胸元に、口元に残る白濁液へと向けられていた。

 ナサスの言葉など意にも介さぬ様子で、レネクトンは無造作にその舌を伸ばし、ナサスの胸を舐め上げる。

「よせ……っ!」

 言葉も届かぬ、愚鈍な獣へと成り下がった弟を前に、抗う手段などなかった。

 その大顎に並ぶ牙を見せつけるようにしながら、レネクトンはナサスの胸から口元へと下を這わせ、そして愛し服従する主人の匂いを、その体のどこよりも強く発する場所へと、舌をねじ込む。

「むぐっ、ん、んん……っ!」

 抗うこともできず、ただ力で組み伏せられ口腔を蹂躙される。自らより明確に下位の存在と認識していた、弟の成れの果てに。

 耐え難いほどの屈辱に震えながら、しかし色に染められた体はその快感に抗うことができない。

「ふっ、んっ、じゅっ、うぅ……ッ」

 肛門へと、熱く硬いモノが当たる。毎日のようにとは言わずも、両手の指で足りぬほどには受け入れてきたものだった。

 夫からレネクトンへの興味が薄れ、夫婦の情事に招かれることが減った今、その機会も途絶えて久しかったが。

「丁度よい。これが最後であろうからな、気が済むまで相手をしてやるといい」

「ん゛ッ、ん゛ン――ッ!?」

 ……最後。その言葉の意味について思考する暇もなく、レネクトンの剛直がナサスを貫いていた。

 元より人のそれとは違う形をした肉棒は、夫の悪趣味な余興で無数のピアスを取り付けられ、今や割れ目の内へと収納することもできぬほどに飾り付けられている。

 剛直を飾り立てる無数の突起となったそれが、ナサスの雄膣をごりごりと刳り、夫との情事にはない暴力的な刺激をもたらしていた。

 夫の魔羅とは比べ物にならぬその大きさと合わせて、ただ一人の男のために形作られた雄膣を獣に蹂躙され、その下品な形を刻みつけられてゆく屈辱は、耐え難いほどのものだった。

「――ッ」

 レネクトンの強靭な腹筋と、歪に膨れた孕み腹との間に挟まれたナサスの肉棒から、白濁液が溢れ出す。

 ただただ強烈な刺激と快楽に脳髄を掻き混ぜられるような感覚に悶え、全身を痙攣させながら、爪を丸めた両手でレネクトンの顎を掻き毟る。

 しかし喰らいつくような荒々しい口づけから逃れる事はできず、分厚い舌をねじ込まれて悲鳴を漏らすこともできぬまま、腰が砕けるかと思うほどの強烈なピストンに射抜かれ続ける。

「はは。兄弟のなんと仲睦まじいことよ。見納めと思うと寂しいが、主様がおっしゃることには逆らえぬゆえな」

 再び湯に浸かりながら、愉快な余興を見物するかのような口ぶりで、夫が言う。

 獣のように激しくまぐわい合う堕ちた英雄たちの姿を見つめ、楽しげに細められた目が、浴槽の縁においた右腕――かつてより太く肥えたそこに、かつてと変わらずぴたりと嵌められた腕輪へと向いた。

「主様が、その鰐ももう頃合いだとおっしゃられている」

 ナサスは杭を打つかの如き腰使いに翻弄され、狂ったように吐精を続けながら、夫がそう話すのを薄れゆく意識の中で反芻した。



続く

完堕ち雄妊娠ボテ腹状態で尽くしてくれるナサスくん② 完堕ち雄妊娠ボテ腹状態で尽くしてくれるナサスくん②

Comments

このご主人さまに良い思いさせるために周りに迷惑かけたり被害を与えたりするの何も気にせずに負債を押し付けて富を吸い尽くして行く感じまじで興奮しますよね…俺もこんななすすくんと暮らしたい…

もけ

ほんとこのシリーズ大好き…… 最初のセリフだけでご飯が食べれる 国疲弊してるねぇ、国庫貧しくなってるの隠せなくなってるねぇ…(ニコニコ

梅太郎


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