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王の淫堕~雄を奪われた孕み袋~④

前回 https://moke.fanbox.cc/posts/8376129 「ひゅー……、ひゅー……」  壁、床、天井に至るまで、余す所なく脈動する肉塊のへばり付いた、冒涜的な肉の牢獄の内で、レオは臨月を思わせるほどに膨れ上がった腹を抱え、仰向けに横たわりながら、どろりと重さを感じるほどに湿った空気を浅く吸う。  一呼吸のたびに、その淫らな瘴気に体を蝕まれてゆくようだった。怪物を形成するそれと同じ、暗い紫色へと変色した口腔の粘膜や舌は、いつしか呼吸に伴って甘く心地よい味を感じはじめている。  じわりと母乳を滲ませる乳首、つい先日まで純潔であったことが嘘のようにすっかりと使い込まれ、不格好に腫れ上がった前後の穴。それらまでもが、人外へと貶められた事実を示すように変色している。 「はは……」  変わってゆく。かつて忌まわしく、悍ましく感じていた音に、匂いに、味に、肌触りに、光景に、レオはうっとりと感じ入りながら、やつれた笑みを浮かべた。  怪物の子種に染められ、腐りゆくように蝕まれ変質してゆく肉体に込み上げる欲望に、レオは敗北を繰り返し続けていた。  ぐったりと脱力しきった右腕を、緩慢に、遅々として持ち上げ、やっとの思いで膨れ上がった腹の上に乗せると、恍惚に蕩けた表情を浮かべたまま、そこを優しく撫でる。  とくん、とくん、と、孕み腹の内に巣食い根付いたそれが、脈打っている。 「……っ」  込み上げる衝動に流され、自ら魔羅を求め、股を開き、雌の快楽に酔いしれ絶頂を繰り返すたびに、それは育ち続けていた。  今となっては、その鼓動を感じるたび、体の芯から悦びが溢れる。深く、もはや自らの感情と見分けもつかぬほど深くへと植え付けられた、雌としての本能から来る多幸感。  押し寄せてくる。暴力的なまでに強く、魂までも変わり果ててしまえと訴えかけるように、深く、深く――。 「――ッ、ご、え゛……ッ」  今や怪物の眷属へと成り果てた肉体と、未だ染まりきらぬ魂との齟齬、拭い去れぬ違和感と不和に、レオは身悶えし嘔吐する。  五感の全てからもたらされる心地よさが、しかし身の毛もよだつほどの恐怖を掻き立てた。  人として生まれ、王として国を率い、戦士として戦った記憶の全てが、新たに与えられた幸福を否定しようとする。 「……せて、くれ……っ」  レオは懇願する。もう、諦めたというのに。折れ、砕け、心からの恭順を誓いさえしたというのに、己自身こそに苦しめられている。 「終わら、せて、くれ……っ」  中空に漂い鎮座する、巨大な一ツ目の怪物。穢れた子種を孕み、膨れ上がった腹を抱えるレオを、舐るように見つめ続ける球体へと、絞り出すように乞う。  こうも蝕まれ、侵された今、なんの抵抗とてないはずなのに。今すぐにでも、レオを己足らしめている根幹となるものさえも塗り潰し、従順な孕み袋へと作り変えることさえ、できるはずなのに。  果たすことのできなかった使命も、背負いきれなかった重責も、報いることのできなかった恩も、全て忘れさせてくれるならば、そのためならば魂をも差し出せるのに。 「どうか、どう、か……っ、この魂までもを喰らい、尽くして……ッ」  熱を込もる視線を怪物へと向けながら、レオは淫らな責め苦の中で覚えた限りを尽くし、訴える。  脱力する股を緩慢に開き、愛液を滴らせ続ける陰部を開帳しながら紫色に変じた淫肉が震える様を見せつける。  出産を間近に控えた臨月の孕み腹を抱えてもなお、そこは甘く疼き、貪欲に雄を求めて涎を垂らし続けていた。 「哀れな敗者へと、慈悲、を……っ」  狂気の中に堕ちてしまうことさえもできず、ただ弱々しくやつれるばかりの獅子の瞳から、ついに涙が零れ落ちる。  甘く込み上げる熱と、胸の奥から湧き上がる悦びと、耐えることもできぬほどの自罰の念が絡み合い、獅子の顔が引き攣った笑みに歪む。  覆すことのできぬ敗北によって折れ、しかし砕け壊れることはできぬまま醜態をさらし続けるレオを、怪物は目を細めながら眺め、やがてその触手の一本を差し出す。 「あ゛ああぁ……っ♡」  レオの股ぐらから奪い取られた剛直。今や触手の先に接がれ怪物の一部となったそれが、風船の如く膨らんだ孕み腹をなぞる。それだけで、レオは歓喜の声を上げてしまう。  溢れ出す先走りの液体を残しながら、男根はレオの鼻先へ触れるほどに近寄せられ、立ち上る雄臭は極上の酒のように獅子を酔わせる。 「はぁ……っ、は……っ♡♡」  鈴口から滴る先走りを受け止めるべく、レオは紫色に染まった舌を懸命に伸ばし、言葉も忘れ浅ましく雄を求める。  その魅力に、欲求に、抗うことができなかった。卑しく不様な痴態を演じながら、雌穴が一層に熱を持って愛液を垂れ流す。 「……っ♡」  胸が高鳴り、声が甘く震える。涙さえ流しながら乞い願った望みが、肉欲に染め上げられた体の内で溶け、霧散してゆく。  ニィ、と、獅子の口角が吊り上がる。堪えようもない上に、尻の奥がきゅうと締め付けられるように切なくなって、耐え難い餓えに唾液が込み上げる。 「ど、どう、か……っ♡♡」  甲高く上ずり、甘く震える媚びへつらいの声が、獅子の喉から漏れ出す。  言うべき言葉は分かっていた。どれだけ繰り返し懇願してもなお与えられることのない慈悲ではなく、願い求めればいつでも与えてもらえる極上の快楽が眼前にちらつかされている。  幾度となく繰り返した葛藤が、再び胸の内でせめぎ合う。使命を果たすことも諦め敗者たるを受け入れながら、罰ではなく快楽を貪り淫蕩の悦びに浸ることに、薄れぬ記憶の全てが許さぬと言っている。 (……また敗北を繰り返すのか。浅ましい淫売め)  脳裏に、己を責める声がよぎった。幾度となく、誘惑に屈し快楽を求めるたびに聞こえた声。  ……ああその声も、随分と小さくなってしまったものだ。 「この……っ、色狂いの雌猫を……ッ♡ どうか、その魔羅で犯し尽くしてくださいまし……ッ♡♡」  もはや、懸命に抗ったという言い訳のためだけに押し黙り、無為な葛藤に時間を費やすこともなくなっていた。  眼の前に見せつけられた餌に飛びつくことを、一秒とて我慢できない。 「はっ、んんん゛ッ♡♡ じゅむっ、ごく……ッ♡♡」  差し出された触手魔羅を迷うことなく咥え込み、下品に音を立てて吸い上げながら先走りを啜り上げ嚥下する。  股ぐらに込み上げる熱が狂おしいほどに昂って、今すぐにでも脈打つ雄魔羅をぶち込まれたくてたまらない。 「ん゛ッ♡♡ ンん゛ッ♡」  挿入を求めるために肉棒から口を離すことも惜しく、レオはかつて己のものであった剛直を舐りながら、腰を揺すって雌穴の餓えを主張する。  それだけで、怪物は応えてくれた。レオが堕落のしゆく中で浅ましく望んだ快楽への欲求を、見逃すことなく満たし続けてくれる。 「ん゛ん゛ん゛ン゛――ッ♡♡」  細くうねる触手の先端に、紫に充血したクリトリスをぎちぎちと締め上げられる。腰が浮くかと思うほどの力でちぎれんばかりに引っ張られ、引き伸ばされながら、しかし痛みはなく、雷に打たれたかと思うほどの強烈な快感に貫かれるばかりだった。  不格好に口を開けた女陰から覗く、腫れ膨らんだ淫肉が狂ったように震え上がりながら縮み上がり、雄膣に込み上げた愛液がびゅるりと潮を噴く。 「ふっ、じゅうっ、る……♡♡」  丹念に快楽を刻まれ続けた肉体は、容易く絶頂へ達するようになっていた。この淫らな肉体へと作り変えられていなければ、決して味わえなかった極上の多幸感。それを噛み締めながら、レオはより一層に強く魔羅へとむしゃぶりつき、さらなる行為を求めて腰をくねらせる。  もはや、先程までの葛藤も、自罰の念も、頭の片隅に追いやられて、意識の外だった。  ……いや、肉欲に茹だった頭が、消しきれぬ罪の意識と混ざり合い、浅ましい詭弁で己を騙し、堕落した論理を形作ろうとさえしていた。 「ん゛ん゛ぶ……ッ♡♡」  さらに一本の触手を、震え縮み上がる雌穴へと向けて伸ばされる。  レオが期待を込めて凝視する中で、その黒紫の滑らかな表皮が波打ち、淫らに堕ち果てた雌へさらなる快感を与えるための形へと、変じようとしていた。  成人男性の腕のように太く、怖気づくほどに凶悪な肉トゲを茨のように纏った、凶器も同然の形へと。 「――ッ♡♡」  それはまさに、レオの願いを余さず汲み取って形作られた、専用の雄竿に他ならない。  レオはただその威容に魅入られ、言葉もないままに視線を釘付けにする。  かつてない太さ。かつてない凶悪さ。そのようなものを突き挿れられれば、今度こそ壊れてしまう。  ああ、これは罰なのだ。敗北を喫しながらも不様に生きながらえ、穢れた子種を孕み、快楽を貪り続ける堕ちた雌への、罰。  ……さあ、早く罰してくれ。いつまでも消えずこの魂を苛み続ける咎に、報いてくれ。 「んんんン゛――ッ♡」  拳ほどもある亀頭が、爛れ開いた花弁へと押し当てられる。堰を切ったかの如く淫液を垂れ流し続ける卑しい入口を割り開き、張り裂けそうなほどに引き伸ばしながら、その圧倒的な質量でレオを威圧する。  竿に浮かぶ無数の肉棘が、限界まで押し拡げられた雌穴に迫る様子を、レオは胸の高鳴りとともに食い入るように見つめた。  ……恐怖はなかった。これが本当に己を罰するための行為などではないと、知っていた。 「ん゛ん゛ん゛ッッ♡♡ ぎぃいいいい゛ッ♡♡♡」  凶悪に見えた肉棘は、しかし驚くほど柔軟に変形し、痛みを与えることなく狂おしいほどの快感だけでレオを悶絶させる。  レオが呵責なく快感に浸るために思いついた見え透いた欺瞞を、怪物は容易く見透かし、そして望むままの形で叶えていた。  繰り返し、レオが快楽に敗北し雄を求めるたびに激しく犯し抜かれ、淫らに仕上がった膣肉が、柔らかな肉棘に掻きむしられながら震え上がり、痙攣しながら剛直を締め上げより一層の刺激に晒される。  快楽に慣れてしまうことなど許されなかった。我を忘れぬ程度のまぐわいなど、レオは求めていなかった。  怪物の住処に囚われながら、絶えず取り返しのつかぬ失敗への自責の念に苛まれ続ける中、唯一満たされるまで与えられるこの幸せに、もはやレオは魅入られていた。 ――ぷしゃあ  今なお弄ばれ続ける陰核の下、痙攣する粘膜の中に浮かぶ尿道から、湯気を上げる黄色い液体が溢れ出し、弧を描きながら床へと滴る。 「ご、ごわれッ……♡♡ めすあ゛な゛ごわれ、る……っ♡♡」  淫らな悲鳴とともに淫語を叫び、恍惚と蕩けた顔を振りながら涙と鼻水を撒き散らす。  凶悪な触手が前後に動き、子宮口を小突きあげられるたび、風船の如く膨らんだ孕み腹が跳ね、震え、ぼるんと揺れる。 「あ゛っ、ま゛っでッ♡♡ な、なか、動いで……ッ♡♡ うごい、お゛ごぉ――ッ♡♡」  ピストンによる衝撃では説明のつかぬほどの勢いで、孕み腹が揺れ動く。その異変を必死に訴える声も、口腔へと強引にねじ込まれた触手魔羅によってかき消された。  膨れ上がった腹の中を満たす穢れた羊水の中では、揺りかごを乱暴に揺らされた赤仔たちが暴れ出し、その瞬間がついに目前へと迫ったことをレオに伝えていた。 (いや、だ……っ♡♡)  蕩けた頭の中で、レオはそう叫ぶ。絶え間なく快感に晒され続ける体は震え、思うように動かすこともできず、口腔を塞ぐ魔羅によって言葉も封じられながら、レオは見せかけの抵抗の言葉をただ思い浮かべた。 (やめろ……っ♡♡ やめてくれ……っ♡♡ このような、穢れた怪物の子種で孕んだ仔など、産みたく、ない……っ♡♡)  昂り続ける熱の中で、淫らに腰をくねらせ、背を弓なりに反らし、充血した膣肉の隅々までもで凶悪な触手魔羅のもたらす快感を味わい尽くす片手間で考えた、取ってつけたかの如き抵抗の言葉を、眼の前の怪物ではなく、記憶にこびりつく過去へと向けて訴え続ける。 「ん゛ん゛ン……っ♡」  自由にされながら、しかし抵抗をするでもなく所在なさげに放り出されていた両腕へと、怪物から伸びる触手が優しく巻き付いて、床へと押さえつけられる。  自ら大きく開き、凌辱の最中でもねだるように拡げられていた両脚を、触手によって固定される。 (お、おのれ……っ♡♡ ああ、これでは抗いようもない……っ♡ このまま産むしかない……っ♡ このような禁忌、決して望んではおらぬのに……♡♡♡)  ぐぽっ。ぐじゅう。ずちゅんっ。深く雌穴に突き挿れられた触手魔羅がいよいよピストン運動の激しさを増し、レオを味わったこともない快楽の高みへ誘おうとする。  あっさりと絶頂に達してしまわぬよう、あえてレオの呼吸と合わぬ動きで、蕩けるように仕上がった雌穴を焦らし、弄びながら、胸の内の虚飾すら引き剥がし、レオを丸裸にしようとしていた。 (穢らわしい、かいぶつ、め……っ♡♡ ああ……っ♡♡ 女陰(ほと)が、い゛っ、イ゛ぐっ、イ゛がせて……っ♡♡♡)  敗北し、堕落し、淫らな雌へと堕ちてなお、レオを縛り続けていたものが、ついに思考の片隅からも追い出されつつあった。  レオはまるで恋慕にも似た熱を秘めた視線を、怪物の巨大な一ツ目へと向けながら、一突きごとに途切れる思考の中で、我を失ってゆく。  欺瞞に満ちた言葉をどれだけ思い浮かべようとしても、もう無理だった。 (――イぎだい……ッ♡♡)  ――ばちゅん。ぐちゅ。ずちゅう。ぐりゅん。  自責の念から逃れるための、自分に向けた言い訳の言葉も、もう出てこなかった。 (――イがせ、で……ッ♡♡) 「んんん゛ッ♡♡ ――ッ、お゛、お゛ぼッ♡♡」  喉元に魔羅の形が浮き上がるほどに深く挿し込まれていた肉棒が、その変わり果てた竿で口腔の粘膜を擦り上げながら抜き放たれる。  喉をこじ開けられ、乱暴に蹂躙された直後で、うまく声を出すこともできなかったが、レオは気づくと獅子の顎を必死に動かし、言葉を紡ごうとしていた。 「――ッ、せ、――で……ッ♡♡」  理性を剥ぎ取られ、淫らに染め上げられた肉体に迸る色の狂熱に支配されて、後先も考えずに叫ぶ。  触手を巻き付けただけの見せかけの拘束を施された両手を、強引に動かし、少しでも快楽を得ようと自ら胸を揉みしだき、肥大した乳首から母乳を滴らせながら、途切れ途切れの言葉を放ち続ける。 (――イぎだいッ♡♡ ほか、ぜんぶ、どうでもいい……ッ♡♡)  それだけが、思考の全てだった。何もかもを忘れ、ただ今このときの快楽だけが、レオを満たす。 「――イぎッ、だい……ッ♡♡」  濁り、潰れ、震え上がる不様な声で、ただ一つの願いを口に出す。 「イがぜ――ッ♡♡」  ――どちゅん。  一切の欺瞞を剥がされ、ただ欲望のままに叫び、絞り出した言葉に応えるが如く、触手魔羅がひときわ深く、強く、レオの雄膣を穿つ。  ヒクヒクと震える子宮口が荒々しい突き上げに音を上げて口を開き、ぐぽりと凶悪なカリ首を咥え込んでいた。 「あ゛っ♡♡ あひ、ひいぃ、ひ……っ♡♡」  最も深い場所に、逞しい雄の質量を感じる。奇妙な笑い声が獅子の顎から漏れ出して、ただただ気持ちよくて、喜ばしくて、そして何故かひどく誇らしい気分だった。  幾重にも乱れながら緊張し、引き絞られ、膨れ上がった熱がついに一点に収束する瞬間の、凪いだ一瞬。それがまるで、命がけの戦いの中で己の限界をも超えたときのように、何倍にも引き伸ばされて感じられる。  深く、己の体の最も中心となった雄竿が、ビクビクと震え射精に至ろうとするその感覚に、うっとりと感じ入りながら、レオは怪物の巨大な一ツ目を見つめた。 (――だめだ。それだけは、思ってはならない。考えてはならない)  長らく遠のいていた声が、決して超えてはならぬ一線を前にして頭をよぎる。  ……だが、胸の内に膨れ上がる焦がれるような情に抗い、目を背けるには、もう手遅れにすぎた。  それが強迫観念と快楽の狭間で生じた気の迷いでしかなくとも、より強く己を昂らせ、快楽を貪り得る考えに、抗うことなどできない。 「はっ♡♡ はッ♡♡ は――ッ♡♡♡」  頭蓋の内に火花が飛ぶ。快感から来る狂熱とは違う、恥じらいに満ちた火照りが獅子の頬を赤く染める。  雄膣が、尻の穴が、背筋が、手足が、全身が、完全に自身の制御を離れて壊れたように痙攣しながら強張り、縦に割れた獅子の瞳が揺れ動き上まぶたの向こうへ消える。 (嗚呼、なんと、凛々しい……ッ♡)  ――ごぽおおおおおおおおおっ  力強く、叩きつけられるように注ぎ込まれる子種を雄子宮で味わいながら、レオは胸の高鳴りに身を任せる。 (なんと、力強い……♡♡)  異形が故の、人外が故の、あり得ざる生命力に満ちた濃厚な子種を注ぎ込んでもらえることが、番たる雌に己が選ばれたことが、たまらなく誇らしい。 (……そうだ、これが、これが――ッ♡♡)  下卑た欲望と陰湿な悪意に満ちた、穢らわしい怪物による凌辱を、己から全てを奪い貪り尽くす蹂躙を、その謂れなき搾取すらをも悦びに変える道筋を、レオは見つけてしまった。 「あ゛っ♡♡ 感じ、ます、ぞ……ッ♡ あなださまの、おおしい、こだねが、ふかく、ふか、く……ッ♡♡」  痙攣を続ける雌穴に深く挿し込まれた触手が、どくん、どくんと脈打ちながら穢れた子種をレオへと注ぎ続ける。  膨れ上がった腹が、ぎちぎちと音を立てながら妊婦としても異常なほどに大きさを増し、羊水と混ざりあった子種が胎盤を通じてレオへと染み込んでゆく。 「お゛ッ♡♡ お゛ぉおおおおおお゛……っ♡♡♡」  張り詰めた肌の下に張り巡らされた毛細血管が、紫色に染まり浮き出てゆく。  体の隅々までもが、つま先から耳の端までもが、犯されている。侵されている。冒されている。  絶頂の甘やかな余韻の如く、愛しく尊い血が全身をより濃く染め上げてゆく。  幸せだった。優しく抱擁を受けているかのようにさえ思えた。 「……っ、お゛……♡」  狂ったかのような身震いが、少しずつ収まってゆく。甘い陶酔が抜けてゆく。切ない喪失感を伴って、レオは消え入りそうに啼いた。  ――だが、それで終わりではなかった。 「――ッ♡♡」  ぷしゅう、と音を立てて、緩んだ雌穴から温かな羊水が溢れ出す。  子宮口が震えながら拡がり、漏れ出す羊水が触手魔羅を押し返し、絶頂を経て脱力した膣肉を肉棘に掻き毟られる。 「う゛ま、れ゛……ッ♡♡」  どくん、どくん。子宮に感じる我が子たちの鼓動が、力強く伝わってくる。  そのときが来たのだ。堕落の果てに、宿した命をついに産み落とすときが来た。  脈打つ肉の塊が、蠢きながら子宮口をこじ開ける。身を捩りながら、産道を押し拡げられている。  ……ああ、ついに、ついに――。 「お゛ッ、ごえ゛ぇ……ッ」  ――どうして、こんなことに。  絶頂の余韻が過ぎ去った空虚の中で、思考の外に追い出していた声が戻って来る。  ついに母となる本能からの悦びと、穢れた異形の子を産み落とす絶望が混ざり合い、耐え難い嘔吐感に襲われてうめき声を上げながら、レオは涙をこぼす。 「い゛や、だ……ッ、いや、だ……ッ」  震える声で、童が駄々をこねるように、子供じみた悲鳴を上げる。  どうして、この結末を予感しながら、あの怪物を求めてしまった。  なぜ、あんなにも淫らな言葉を並べ立て、自ら股を開き、娼婦のごとく雄を求めてしまった。  誘惑に屈指、堕落を重ねるたびに陥り続ける自己嫌悪を、レオは再び繰り返しながら、その涙でぐちゃぐちゃになった顔を一ツ目の怪物へと向ける。 「どう、か、これ、だけは……っ」  恐怖に慄きながら救いを求めるレオを嘲るように、腹の奥で蠢く赤仔がその力強い脈動を響かせる。  そして、怪物もまた、その悪意のままにレオを苦しめるべく、巨大な一ツ目に映る光景を疲弊した頭へ流し込んだ。 「――っ」  その体の隅々までをも怪物の穢れた子種に侵され、肌の色までも変わり果てた、レオの姿。  風船のごとく膨れ上がった孕み腹を揺らし、不格好に捲れ上がった雌穴からついに破水する、醜悪な光景。 「や゛め゛、見せ、ないで、ぐれ……ッ」  目を閉じても、叫んでも、懇願しても、怪物の目に映る光景はありありとレオの脳裏に映し出され続ける。 「あ゛ぁあ゛あ……ッ♡♡」  産道を通る肉塊に、膣肉を擦り上げられる甘さに声が裏返る。どれほどに恐怖し、後悔していようとも、そこには残酷なほどの快感が伴っていた。  ずる、ずりゅう。じゅぼお。  凶悪な触手魔羅で拡張され、弛緩しきった雌穴がぎちぎちと拡げられ、父である怪物と同じ暗い紫色の肉塊がその奥に覗く。  まるで赤児の頭部のみを産み落とすような、ぶよぶよとした黒い卵を産み落とすかのような、おぞましい光景。 「ひッ……!」  捲れ上がった女陰からぽとりと産み落とされるその姿に、レオは甲高く悲鳴を上げる。  父と違い眼孔欠いたその球体には、いやらしく笑む人の如き唇が浮かび、そして母子の繋がりをありありと物語る肉の帯が、脈動する螺旋のへその緒が繋がっている。  ――どくん。 「あ゛ッ、また、あ……」  膨れ上がった孕み腹の中に、いったいどれほどのそれが巣食っているのか、レオは絶望に咽び泣きながら、赦しを乞うように声を上げる。  初参を経て拡がった産道に、二匹目、三匹目と肉塊が蠢くのを感じながら、伴う快感に背筋が跳ね上がる。  産み落とされた赤仔たちは、父の如く浮遊する能力も持たず、蛭のごとく蠢きながら、その肉厚な唇をすぼめて床の上に拡がる羊水を啜る。  やがて、怪物はその触手の一本を無造作に伸ばし、レオに産み落とさせた仔の一匹を持ち上げる。  それは弾力あるへその緒に吊り下げられ、振り子のごとく揺らめきながら、ちゅぱ、ちゅぱ、と何かを求めるように唇を慣らしていた。  怪物が暗い愉悦に満ちて目を細めながら、我が仔をあるべき場所へと導く。  母乳を溜めて張り、丸みを帯びたレオの胸元へと。 「あ゛……っ」  瑞々しく弾力ある肉の塊が、ぺちゃりと胸元にへばりつく感覚に、レオは身悶えした。  赤仔のそれとは思えぬ肉厚な下が母の胸を弄り、乳首から滲み出る甘い母乳を舐めあげ、その唇で包み込む。 「ひッ、い、ぃ……ッ♡♡」  その舌使いには、母子の授乳とは言えぬ下卑たいやらしさが伴っていた。  肥大した乳首を吸い上げられ、丹念に舐られ、まるで快感を与えることこそが目的とさえ感じる執拗さで、レオを責める。 「あ……ッ♡」  燻ぶり凪いでいた熱が、その快感に刺激されて再び膨れ上がろうとしていた。 「また、く、る……っ♡」  期待を込めて、すがるように、レオは甘い声で呟く。それだけが、唯一の慰みだった。 続く    

王の淫堕~雄を奪われた孕み袋~④

Comments

やはりレオは淫売堕ちしてなんぼですよね。いっぱい化け物産んで産んだ仔にも犯されてまた孕んでてほちい♡

もけ

もけさんによる、凛々しいレオ国王が淫売に堕ちていく様子の丹念な描写……イイ❤️

サバンナ


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