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王の淫堕~雄を奪われた孕み袋~⑤

前回 https://moke.fanbox.cc/posts/8572704  じゅる、じゅずうう。ちゅ、じゅるる。  痛いほどに強く乳首に吸い付いた分厚い唇から、わざとらしく下品な音が響き続ける。  一体何匹を産まされたのか、それすらも分からぬほどに醜い肉塊を産み落とし続けた股ぐらの割れ目は、ゆるゆるとだらしなくよれたまま口を開き、幾本ものへその緒がそこから伸びていた。 「ひッ♡ ひっぱ、るなぁ……ッ♡♡」  産み落とした肉塊たちが、二つしかない母の乳房を取り合うようにレオの胸元に群がり、未だつながったままのへその緒を引かれるたび、レオは背筋を跳ね上げて悶え声を上げた。  肥大した乳首を強く吸い上げられ、生まれ落ちたばかりの赤仔のそれとは思えぬ分厚い舌で舐り回され、丸みを帯びた胸に溜まる母乳が絞り出されてゆく感覚さえもが、狂おしいほどに甘く脳髄を揺さぶる。  命を産み落とす苦しみなどというものはついぞ味わうことはなく、産み落とした赤子への授乳に母性を掻き立てられる余裕すらもなく、おぞましい忌み子たちにただ思うまま貪られ、快楽のみに満たされてゆく。 「あ゙あああ゙……っ♡♡」  緩みきった雌穴から伸びる無数のへその緒が、怪物の黒紫の組織とレオの肉とが混じり合い溶け合う悍ましい色合いを晒しながら、ひたひたと体にまとわりつく。  クモ糸に絡め取られてゆくような心地に悶えながら、しかし肌の上に肉が這う感触すらもがこそばゆくレオを責め立て、淫らな熱は体の芯に深く染み込んでゆく。  ビクビクと震え、狂ったようにもがくレオの上で、赤子たちはへその緒を引きずりさながら肥え太ったオタマジャクシのごとく蠢き周り、その分厚い唇で吸い付くべき突起を探す。 「ごわ゙れ゙っ♡♡ あ、あだま、ごわ゙れ゙る゙……ッ♡♡」  肉厚で柔らかな唇と弾力ある舌で体中を舐め回され、肌に浮かぶ汗の一滴までをも貪欲に啜られてゆく。  雄膣から溢れた幾本ものへその緒に、ぎちぎちと音を立てながら子宮を引かれ、体中に絶え間のない愛撫を浴びせられ、毎秒ごとにも絶頂を味わい続けるような心地の中で、レオは裏返った声で悲鳴を上げながら、口角を吊り上げる。  射精という明確な終わりへと至る男のそれとは違い、雌として味わう絶頂は連続してレオを襲い続け、そのたびに興奮の熱は昂ぶり続け、レオを離さない。  産み落としたばかりの我が子にすら、思う様に体を貪られ輪姦される惨めさと屈辱さえもを糧にして、味わったこともないほどの強さへと熱が拡がってゆく。 「んん゙ッ♡♡ りゃっ、め、だ……ッ♡♡ んんん゙っ、りゅ……ッ♡♡♡」  もはや、レオの体から滴る全ての体液が赤子たちにとっての餌だった。だらしなく開いた顎から漏れ出る唾液を舐め取られ、そのまま強引に舌をねじ込まれる。 「……ッ♡♡」  歯茎を舐られ、上顎をなぞられ、喉奥までもを蹂躙される。突き出た獅子の顎を咥えこむように分厚い唇で覆われ。顎ごと舐りしゃぶられる。  つい先程まで己の胎のうちで寝息を立てていたそれに唇を奪われ、音を立てて唾液と鼻水を啜り上げられてゆく。  挿し込まれた太い舌が喉奥を通過し、その大きさを示す隆起がレオの喉元に浮かび上がってさえいた。  呼吸すらも封じられながらしかし息苦しさは伴わず、それを奇妙に感じるほどの余裕も奪われながら、弾力ある舌が伸び縮みを繰り返しピストン運動でもするかのように喉を犯され続ける。 「ん゙ッ♡♡ ぶ、うる゙ぅ……ッ♡♡」  喉元が熱い。雄膣の奥を乱暴にかき混ぜられているかのように、甘くむず痒い快感が膨れてゆく。  顎の内に溢れる唾液をじゅるじゅると啜り上げられながら、口腔から喉奥までの柔らかな粘膜を、新たな性感帯として作り変えられてゆく。  喉奥をみちみちと塞ぐ分厚い舌が震えるたび、膣肉を擦り上げられるのと変わらぬ、狂おしい快感に背筋が震える。  全身を絶え間なく送り、思考をバラバラに切り刻む暴力的なほどの快楽が、また一つ増えてレオを襲っていた。  ――じゅぷぅ 「ん゙ぃいい゙い゙――ッ!?♡♡♡」  未だだらしなく膨らんだままの腹を揺らして、レオは勢いよく背筋を跳ね上げ悶える。  一つ、などではなかった。感じたこともない奇妙な感覚に両胸を襲われながら、レオはただ驚愕に目を見開く。  胸に溜まる母乳を飲み尽くしてもなお満足せぬ赤仔たちが、さらなる糧を求めてレオを貪っていた。  肥大しこれ以上なく敏感に仕上がった両の乳首が痛いほどに張り詰め、その中心に太くうねる温かな肉の塊が入り込んでくる。  このままでは張り裂けてしまう。その予感に反して、組織が引きちぎれるような音は聞こえず、両の乳首はただ望まれるがままに拡げられ、赤仔の舌を受け入れてゆく。 「ん゙ン゙ッ♡♡♡」  じゅる。じゅぞぞぞぞ。胸の奥で、痛みもなく内臓を愛撫される心地が、レオに甘い悶え声を上げさせた。  まるで臓腑の全てが膣肉によって形作られているかの如く、ひと撫でごとに蕩けるほどの快感がもたらされる。  化け物の血と種に穢された体は、もはやその肉の一欠片までもが浅ましく快楽を貪るための器官に変じつつあった。  そして、それでもなおレオの最も感じる場所へと、白く濁った羊水を今も滴らせ続けるくたびれた雌穴へと、赤仔の一匹が迫る。 「ん゙おぉおお゙ッ♡♡」  暖かく、柔らかく、弾力のある唇が、赤茶けた粘膜を晒す肉穴へと触れる瞬間、レオはその表情を歓喜に染めて白目を剥いた。  幾本ものへその緒が絡み合いながらまろび出るそこを、異形の生物の下卑た本能に刻まれた淫らな手管でクンニされ、滴る羊水を啜られる。  ガクガクと震える腰が浮いて、羊水と愛液とが混ざり合った潮が噴き上がる。それさえもを音を立てて吸引されながら、分厚い唇が隙間なく肌へと張り付いてゆく。  ――じゅぼっ。じゅずううううっ。じゅるん。  未成熟の赤仔たちのか弱い鼓動を今も内に含む子宮が、強烈な吸引に抗えず降りてゆくのを感じる。  閉じ始めていた子宮口からさらなる羊水が溢れ出し、拳ほどの大きさにも満たぬ未熟児たちが、にゅぽんと音を立てて子宮口から零れ落ち、先んじて産まれた兄の口へと呑まれてゆく。  レオの顎に、胸に、肌へと吸い付き母のあらゆる体液を啜り続ける赤仔たちが震え、レオとつながるへその緒が次々と自切し、温かな液体を拭き上げながら、雌穴へと吸い付く一匹へと啜り上げられてゆく。 「ン゙んぅん゙いぃいッッ♡♡♡」  膨れ上がった孕み腹が、歪に凹む。震え上がる子宮から、痛みを伴わずただただ熱く蕩けるような快感を伴って、胎盤が剥がれ落ちてゆく。  そこに残る未熟児たちが抗うように暴れる小刻みな動きが、内側から臓腑へと伝わって、痺れるような感覚に腰が砕けそうだった。  出血すらもなく未熟児たちの断末魔の震えを内包する肉塊と化した胎盤が、子宮口を押し拡げながら下降してゆく。 「――ッ♡ ――ッ♡」  言葉にもならぬ叫びを発し、顎へと吸い付く我が子を振り回すように頭を振りながら、それでもなおレオの体を貫くのはただ快楽だった。  臓腑が捲れ上がり、腹の奥から子宮を引きずり出されようとする狂おしさは、男の体では、そして人の身では味わえなかったはずの悦びにほかならなかった。 (ありえぬ……ッ♡♡)  喉の奥、胸の奥、腹の奥。不定形の怪物たちとは違う、形を持った人の肉が、粘土細工のように安々と赤仔たちの望むがままに痛みもなく変形し、変質させられてゆく。  人ならざるものへと変わりゆくその恐怖すらもが、湧き上がる悦びに塗り潰されてゆく。  いくつもの段階を追って、少しずつレオを蝕んでいった変化が、ついに憚ることなく転げ落ちるように表出しようとしていた。 「ん゙ン゙いい゙ッッ♡♡♡」  股ぐらに吸い付く赤仔の唇の下で、だらしなくよれた雌穴が裏返るように拡がって、充血した膣肉が肉色の芋虫の如くまろび出る。  ――ちゅぷり、じゅちゅ、ずぞお。  それが我が子の口の中で丹念に舐られ、吸い上げられ、楕円によれた子宮口を塞ぐ潰れた胎盤を吸い出すべく責め立てられる。  こらえきれずに溢れ出す小水すらも啜り上げられながら、レオは狂ったように悶え声を上げて痙攣し続けるほかなかった。 「ん゙ンッ♡ うぅるっ、りゅゔッ♡♡」  溢れる唾液の一滴までをも啜り上げられながら、獅子の顎を塞ぐ分厚い唇の隙間から途切れ途切れの喘ぎ声が漏れ出る。  子宮の内膜から剥がされたばかりの瑞々しい胎盤が、強烈な吸い上げによってくしゃくしゃと萎み、血色の良く充血した肉塊と化して子宮口を圧迫し、張り裂けんばかりに拡がったそこを太い舌で丹念に舐られ続ける。  異形の赤仔たちを産み落としたとき以上に張り詰め、はち切れそうなほどに伸ばされたそこから、未だ残る胎児たちの弱々しい鼓動を内包した胎盤が、緩慢に引きずり出されつつあった。  じゅる。じゅぶるうう。じゅぞおおおおおお。  本能に命じられた荒々しさと、雌の体を貪り辱めるための淫靡な手管とが歪に混ざり合う悍ましいクンニ。  己の胎の内で育ったそれは、母たるレオを犯し辱めるために産まれ落ちた醜悪な生物に他ならなかった。 「ん゙ん゙んぼおおおおっ♡♡♡」  ずぼぉおおおおおおおおっ。  内に溜まった羊水を余さず吸い上げられ縮み上がった胎盤が、ついに子宮口を歪に拡げながら引きずり出され、股ぐらに吸い付く赤仔へと呑まれてゆく。  異形の命を育むための揺りかごとして、レオの臓腑をこね回し作り上げられたそれは、体の隅々までは怪物の血と種に侵し尽くされたレオの、どの肉よりも無垢で穢れのない薄桃色に艶めいて、しかしその姿を晒すこともなく赤仔の糧として取り込まれるのみだった。  ――ちゅぽん。  望みの糧を母の胎から引きずり出し、貪った赤仔は、母の捲れ上がった雌穴からまろび出る膣肉と子宮口を分厚い唇で柔く潰しながら身を引き、小さく水音を響かせてようやく開放する。 「――ッ♡♡♡ ……っ♡♡」  見開いた獅子の瞳は、もはやなにも見ていなかった。痛みも苦痛も奪い去られ、圧倒的な快感ばかりでその穴を塞がれる。  腕すらも入りそうなほどに拡がり、だらしなくよれた子宮口を晒しながら、ほとんど透明の小水をちょろちょろと垂れ流しつつ、断続的に身震いをし続ける。  先程まで水風船のごとく膨れ上がっていた腹も、その中身を根こそぎ吸い尽くされた今は、妊娠初期の細やかな膨らみの上に、緩んだ皮膚をだぶつかせるのみとなっていた。  ……するりと、空気の抜けた風船のように垂れ下がるその肌が、ひとりでに動く。  レオの意識も及ばぬ中で、萎みくたびれ張りを失い、深くシワの刻まれたそれが、常識的な大きさとなった腹の丸みへと合わせるように面積を減らし、艷やかな汗の光沢を含んだ肌の張りを取り戻してゆく。  ……人ならざるものへの変化は、一層にありありとレオの体に表れ始めていた。 『――ッ、――ッ』  そして、母の体から十分な糧を貪った赤仔もまた、黒紫の球体の身を蠢かせ、変化の兆しを見せる。  大口の奥から、獣とも人ともとれぬ奇妙な唸り声を漏らしながら、表皮の下で体組織をぼこぼこと波打たせ、不気味なほどに整った真球の体をより生物らしく変形させてゆく。  ニタニタと笑みを浮かべ、舌なめずりをする大口をレオの股ぐらへと向けたまま、半ばで千切れ垂れ下がるへその緒が沸騰するように泡立っていた。  蠢き震えるへその緒が、やがてその体積を増してゆく。太く胴体を形作り、そこから四肢を分化させ、そしてなによりも先に、目の前の雌を犯し種を注ぎ込むための凶悪な大きさの肉棒と、熟れた果実のようにずしりと実る玉袋を形作る。  頭部となった球体の部位は反対にその体積を減らし、ゆっくりとその形を生物的なものに変化させていた。  いやらしく笑う分厚い唇は萎み、やがて母たるレオの身に宿る呪いを反映するかのような、ネコ科の猛獣を思わせる突き出た顎へと変じてゆく。  しかし、その頭部に眼孔はなく、脳髄を収める頭蓋もなく、脈打つ管の無数に浮かぶ首の先に、牙を欠いた大顎を接いだかの如き歪で醜悪な浮かぶのみ。牙のない獅子の顎から、長く先細り触手の如くうねる舌を垂らし、どろりと糸を引くほどに粘液質な唾液を滴らせている。 「ん゙……っ♡」  泡立つ黒紫の体組織から形作られた手が、M字に拡げたまま小刻みに震えるレオの太腿へと触れる。  未だ成熟には至らず、子供ほどの背丈しかない我が子の、小さな手。欲望の熱に火照る肌とは対象的な、冷ややかに粘液を纏うそのひやりとした感触に、レオは胸を震わせて声を漏らした。 (み、見るに耐えぬ……ッ♡ 狂っている……ッ♡)  レオへと向けられた、目も額もない不完全な獅子の顔が、穢らわしい異形の生物の中に確かに己の一部が宿っていることをまざまざと見せつけている。  吐き気が込み上げるほどの、耐え難い嫌悪と、己の知る摂理に反する冒涜的な禁忌への嫌悪に戦慄しながら、しかし怪物の血に侵され紫を帯びた獅子の瞳は、その生物の股ぐらへと引き寄せられてしまう。  童も同然の矮躯しか持たぬそれであったが、しかし己の役目を果たすための機能はすでに完成していた。  矮躯には釣り合わぬ、凶悪な大きさの肉棒がその股ぐらからそびえ、ふてぶてしいほどに大きくずしりとした玉袋が揺れている。 (これと……っ、番うのか……ッ♡♡ 化け物に孕まされ産まされた、この悍ましい生き物の魔羅を突き挿れられ……っ♡ 子種を注がれ……っ♡ また、孕むのか……っ♡♡)  かつてなら、自ら命を断ってでも拒んだはずの末路に、今はどうしようもなく胸が高鳴ってしまう。  そしてそのレオの変化を見透かしたかの如く、両の乳首から挿し込まれた舌が鼓動を早める心臓へと優しく触れる。 「ンン゙っ♡」  己の命そのものも同然の鼓動を、生暖かい舌で優しく包まれ、深く味わうようにねっとりと愛撫される。  そこすらも、今では切なく疼く性感帯に成り果てていた。奪われたはずの雄の象徴、雄々しくそそり立っていた自身の魔羅が、胸の内に再び出現したようにさえ感じられる。  ……もっと。もっと。  胸を張るように背を浮かせて、胸に挿入された舌を震える胸筋で締め上げるようにしながら、経験したこともないほど熱烈な口づけをしてくれる我が仔へと応え舌を動かす。  この一秒一瞬すらもが、唯人がその生涯で感じうる快楽の全てとも比べられぬほどの快感に彩られていた。  もはや、頭の片隅に残る過ぎ去った過去の悔いなど、この幸せの前ではなんの意味も見いだせない。  我が仔たちの愛を一身に浴びる今この時間は、過去の全てが色褪せるほどに濃密で、満たされていた。 (ああ、はやく、はや、く……っ♡♡♡)  ついに、レオの全てが塗り潰され、その魂までもが腐り堕ちようとしていた。  欲望と快楽に恭順し、下卑た悪意によって定められた歪な本能へと従うだけの、哀れで醜悪な生物へと。  ……だが、ついに訪れようとした終わりは、レオへとこの運命を強いた怪物自身によって無体にとりあげられる。 「ん゙ン゙いい゙ッッ♡♡♡!?」  胸に、顎に、そして紅潮した肌へと吸い付く息子たちへと、父である一ツ目の怪物が触手を伸ばし、レオの体から引き剥がす。  窄められた分厚い唇がついにレオの胸から離れ、ちゅぽんと音を響かせる。露わとなった乳首は肥大し、引き伸ばされ、そして息子たちと同じ黒紫の両生類じみた体組織へと置き換わっていた。  レオの胸中へと深く挿入された舌が、皮下へと潜り込んだ寄生虫を引きずり出すように、ずるりと抜き放たれてゆく。 「お゙ぼ……っ♡ ごっ♡ お゙ォ゙……~~~っ♡♡」  濃厚な口づけからついに開放された顎をだらしなく開き、うっとりと口角を吊り上げながら、喉奥から太い舌が引きずり出されてゆくのに合わせて甘く濁った悶え声が溢れる。  レオ自身の舌は、口づけのさなかに作り変えられ、筒のように丸みを帯びて引き伸ばされ、先細る形状へと変化していた。  乳首と同様に、てらてらと黒紫に光沢するそれを、別離を惜しむように息子の太い舌へと絡ませながら、震わせる。  口腔の粘膜は、喉奥に至るまで舌と同じ黒紫に染まりきり、かつての色合いはもはや完全に失われていた。 「……っ♡♡」  肉塊に埋め尽くされた洞窟の内に、ぬぽん、と卑猥な音が響く。  両胸からは肥大した乳首が萎えた魔羅のように垂れ下がり、ぽっかりと空いたあなはまるで雌穴の如くひくひくと収縮し、愛液と同じ酸い芳香を放つ粘液をしたたらせていた。  どろりとした重たい空気が喉を通るたび、性感帯へと作り変えられた粘膜は唾液とも愛液ともつかぬ液体を滲ませて、尻の穴や股ぐらの雄膣と変わらぬ狂おしさで疼く。  そこはもう、食物を接種するためでも、呼吸をするためでもなく、魔羅を突き挿れられるための穴へと作り替えられていた。 「……っ♡♡ っっ♡♡」  声がうまく出ない。上顎の裏を舌でなぞるだけで、喉奥が雄を求めて膣肉の如く震えながら収縮する。  体中の穴という穴が餓えていた。  ……欲しい。レオは一層の熱を込めて、ただ一人引き剥がされることなく眼の前に残った我が子を見つめる。  己を産み落とした雌穴へとむしゃぶりつき、未だ産まれぬ兄弟を諸共に自身を育んだ揺りかごを貪り、そして今レオという雌を求めて肉棒を熱り勃たせる、最愛の我が子を。 「んんっ、ひぃ、い……っ♡♡」  小さな手が、これから己のものとなる雌の体を見分するように、レオの太腿から緩やかな丸みを残す腹部へと昇ってゆく。  その拙い愛撫ですら、レオは情けない悲鳴を漏らしながら身を捩り、込み上げる熱に悶え狂うばかりだった。  未だ補足、頼りのない矮躯が、ゆっくりとレオの体に乗り上げてゆく。 「……ッ♡♡」  ただ一箇所だけ歪に成熟した部位、はち切れんほどに膨れ上がった肉棒が、レオの股ぐらから垂れ下がる膣肉へと押し当てられ、緩みきり楕円に口を開けた子宮口を凶悪なカリ首が通過する。  ついさっきまで、無数の命を宿し育んでいた雌の器官。今はただ空虚に、耐え難い餓えを抱えるのみのそこへと、力強く震える雄性の象徴が、新たな命を授けるべく挿し向けられている。  胸に満ちてゆく期待に、息が荒くなる。小さな手のひらに撫でられる心地よさは、快楽とは別種の幸福感をもたらしているように感じられた。  レオは目を細め、うっとりと、己の血と呪いがあの怪物の子種と混ざり合い形作られた、人のなり損ないを思わせる醜く歪な息子の姿を見つめる。  どれほどに醜悪な異形であったとしても、もはやその体つきは己に近しい人型の生物だった。  不定形の触手に絡め取られ奪われた肉棒を突き挿れられたとき以上に、レオへと植え付けられた雌性を掻き立てる実感を与えていた。 「あッ♡♡ ――ッ♡」  捲れ上がった雌穴から脱落した膣肉と子宮が、奮い勃つ肉棒によって持ち上げられ、水気を帯びた肉が擦れ合う卑猥な音を発しながら再びレオの内へと押し返されてゆく。  ……硬い。熱い。未だ成熟へと至らぬ貧相な矮躯から受ける印象に反して、それは逞しく、力強く、自身がどれほどに魅力的な夫であるかを証明していた。  ずぷり。ずにゅううう。貪るような吸い上げで引きずり出された子宮が、剛直によって深々と貫かれながら、本来の場所へと押し上げられてゆく。  頼りなく細い腰が、大きく開いた内股へと触れる。雌の体をその魔羅で味わうという、産まれた意味とさえ言える目的をついに味わう興奮が、小刻みな震えとなってレオへも伝わっていた。  言葉すらも必要とせぬままに、これほどまでに強く求められているのかという悦びが、はっきりとした実感を伴ってレオの胸を満たしてゆく。 「はぁ……ッ♡ はぁ……ッ♡♡」  レオは震える腕をゆっくりと持ち上げる。そうしたいという想いに、抗えなかった。  快感に悶え火照る吐息を震わせながら、額も目も欠き牙の一本すらも持たぬ醜悪な奇形児の姿を、魅了されたかの如く見つめ続ける。  今しがた形作られたばかりのひ弱な足腰は、不釣り合いに凶悪な肉棒を懸命に支え、レオの中へと緩慢に挿入してゆく。 「……っ♡」  ぬめりとした粘液を絶えず纏い、ぬらりと光沢する小さな背へと、気づけばレオは己の両腕を回し、抱擁していた。  正常位の姿勢で重ね合わせた体からは、孕み腹の奥から感じていたときよりも遥かに力強い、命の鼓動が伝わってくる。 (これが……っ♡)  ゾクゾクと背筋が震える。快感とも違う甘い多幸感に、子宮がきゅうきゅうと締め付けられるように疼く。  悍ましいほどの冒涜と狂気のひしめく坩堝の中で穢され、淫らに作り替えられ、醜悪な異形たちを産み落とした末に与えられた男女の営みに、レオは完全に魅了されていた。  これは身も心も雌へと堕ちたレオが初めて味わう、セックスだった。  ――ぱすん。 「あ、あああぁ……っ♡」  互いの股ぐらがついに密着し合う。気の抜けるような、浅い感触を伴って、柔らかな丸みを帯びた恥丘が太竿の根本までを咥えこんで、ぬめいとした黒紫の肌と擦れ合う。  そこに、全身を貪るように弄ばれる中で味わう強烈な快感はなかった。しかし、甘く穏やかな睦み合いの悦びに背筋を染め上げられてゆく感覚に、レオは恍惚の声を漏らす。  言い訳の言葉も浮かばぬほどに、満たされていた。背を丸め、感情すら読み取れぬ不気味ななり損ないの顔へと、獅子の顎を近づけてゆく。  まるで触手のように長く先細る形状へと変えられてしまった舌を伸ばし、相手の意思を確かめるように、粘液にまみれた頬を柔く舐めあげる。 「あっ♡ ん、じゅ、るぅ……っ♡♡」  すぐに応えは返ってきた。蛇がまぐわうかの如く舌を絡ませ合い、溢れ出す唾液の甘さを堪能しながら、黒紫に染まった己の口腔へと我が子の舌を招き入れる。  長い舌ががっつくようにレオの顎の中で跳ね回り、口腔の隅々までをも味わい尽くすように舐られてゆく。  やがて、蜥蜴の類を思わせる長い首を伸ばして、レオの呪いを受け継ぐ獅子の顎が近づいてくる。 「んん……っ♡」  母に比べれば未だ随分と小ぶりな顎が、それでも可能な限りに開いて、ついに同じ呪いを分かち合う二匹は深く口づけ合う。  重ね合った獣の顎の隙間から、甘く震えるレオの喘ぎと、口腔から滲む唾液が溢れ、滴ってゆく。 「ふ……っ♡ じゅるっ♡ んんんっ♡ じゅう……っ♡」  小さくひ弱な背に回した両手で黒紫の表皮を撫で回しながら、際限なく湧き上がる多幸感に鼓動が高鳴る。心臓が破裂してしまうかと思うほどどに。  雌の体で味わう快楽なら、もはやそれ以外の何もかもを忘れてしまいそうなほどに与えられてきた。  だが、これは違う。植え付けられた本能ですらもなく、自分を求める雄へと応え受け入れる悦び。雌としての情愛に溺れ、体を重ね貪るように愛し合う、男女の営み。 (これこそが、愛か……っ♡♡)  ぱすん、ぱすんと、浅く緩やかに腰を打ち付けられるたび、子宮の奥にくすぶる熱がゆっくりと膨らんでゆく。  その頼りなさすらもが愛おしく、レオは懸命に腰を振る我が仔へと脚を絡めながら、胸に募りゆく心地の良い恋慕の思いに浸った。  腰を密着させたまま、重なり合った体を揺らし、じっくりと味わうように自身の奥深くへと受け入れた肉棒の硬さに感じ入る。  怪物に敗北し虜囚となってから体に刻みつけられてきた、あまりにも苛烈で暴力的でさえある快楽の奔流とは違う、じわりじわりと、緩やかなピストンの一突き一突きによって、淡い熱が腹の奥に蓄積されてゆく感覚。  焦らされるようでもどかしくもあり、同時にこうして体を重ねながら胸の内に湧き上がる想いに意識を向ける余裕があった。 「んっ♡ じゅるっ♡ ちゅうう、じゅ……っ♡♡」  レオは我が子の長い首を抱くようにして、いよいよ情熱的に口づけを交わしドロリとした唾液を啜りあげる。  口の中が蕩けたように熱かった。舌を絡め合うたび、口腔の粘膜を舐めあげられるたび、雌穴で味わうのと変わらぬ快感が溢れる。  片手で収まるかも怪しい数の赤仔を産み落とし、緩みくたびれた膣肉も、己の番たり得る雄に奉仕する悦びに打ち震え、肉棒を貪欲に求め吸い付き、きゅうきゅうと締め上げている。 『――ッ、――ッ』  荒く小刻みな息遣いを、重ね合う獅子の顎で受け止める。抱きしめた矮躯がにわかに強張って、初めての絶頂を目前に跳ね上がる。 (ま、まだ、だ……っ♡)  我が子の精通が間近に迫っていることを見抜いて、レオはその細い腰へと自らの足を絡め、腰を密着させたまま動けぬように捕らえる。 『――ッ、――ッ』  射精を目前に動きを封じられたもどかしさを訴えるように我が仔が鋭く鳴きながら一層に激しく舌を動かすのを感じながら、レオは密着させた腰をくねらせ、太竿で腹の中を円を描くように掻き回される様を楽しむ。  射精を目前にしながら焦らされ、ひ弱な足腰が懸命に拘束を振り払おうと震えるのが伝わってくる。  膨れ上がった亀頭で掻き混ぜられ、こね回された子宮が、ぐちゅり、くちゅりと音を立てるのが、腹の奥から聞こえる。  開放に至る決定的な刺激を得られぬままに、募り続ける熱が一層に膨れ上がり、じんと痺れるような感覚が、子宮から卵巣へ、そして下腹部全体へと拡がってゆく。  ……もう少し。もう少しだ。己がついに貪られる側から貪る側へと堕落してしまったとも気づかぬまま、レオはただ心と体の高揚に身を任せて、雌となる。 (ああ……ッ♡♡)  ――来る。下腹部に膨れ上がる熱が、ついに臨界へと達する。痺れるような快感に腰がビクビクと震え、脚から力が抜けていくのに反して、上半身は一層に強く我が子を抱きしめ、背を丸めより深く口づけをしていた。 『――ッ』  ぱすん、ぱちゅん。緩んだ拘束を振り切って、それがピストンを再開する。肉棒を咥え込んで離さぬ子宮ごと、レオの中を剛直が上下に動いて内臓をこね回す。  焦がれた絶頂へと限界まで迫った二匹が、絡み合いながら二度三度と身を揺すり、ついに迸る欲望がレオの中へと解き放たれた。  ――ごぽおおおおおっ、びゅるっ、どぴゅるううッ♡ 「んん゙ッ♡♡♡ んんんりゅう~~っ♡♡♡」  固く交差した獅子の顎同士を決して離さぬまま、レオは熱く濃厚な命の源が注ぎ込まれる快楽に悶え、涙さえ浮かべながら絶頂する。  膨れ上がり収束した熱が一気に弾け、全身を駆け巡る快感に悶えながら、獅子の瞳が上を向き揺れる。  なにも考えられぬほどの心地よい倦怠感の中で、体の重みが失われて全身が脱力する。  これ以上の快感であれば、いくどとなく叩きつけられてきたが、これ以上の充足感は知らなかった。  絶頂の余韻が過ぎ去り、ただ一人快楽に溺れ我を忘れた惨めな敗者として取り残されることへの恐怖もなかった。  胎の中に命の鼓動を感じる。愛しい我が仔と濃厚に愛し合った末に、新たな命を腹に宿す悦びと多幸感に、笑い声を上げてしまいそうだった。  この閉じた牢獄の外に求めるものなど、もうなにもない。ここだけでいい。欲も、愛も、全てが満たされている。それ以外など、もう必要なかった。 「ん゙っ♡ ~~~~っ♡♡」  脱力したレオの抱擁を押しのけて、ぬめぬめとした細い体が起き上がってゆく。喉の奥にまで達していた長い舌が、きゅうきゅうと締まる狭い穴からずずずと引きずり出されてゆく。  未だ慣れぬ場所から発せられる狂おしい快感に悶えながら、愛液とも唾液とも分からぬ液体がとろとろとそこから溢れ、ついに引き抜かれた長い舌との間に糸を引いた。 「……っ♡」  頭がくらくらとする。視界がぼやける。それでも、黒紫にぬめり額を欠いた奇形の獅子の輪郭を目で追いながら、レオはもごもごと口を動かし、満たされた心のままに愛の言葉を囁やこうとする。 「んん゙ぅうぉお……っ」  ――だが、それはできなかった。くぐもったうめき声のようなものとともに、気胞混じりの液体をすするような濁った音が口元から響くのみだった。 (なん、だ……?)  じんと、口腔が疼いている。舌が回らない。顎に力が入らない。今まで、自分の体の一部として当然のように動かしていた場所を、どう動かせばよいのかわからなくなっているかのようだった。  しかし、今も抱き合う我が仔は、母が自分から気をそらし、何故と湧き上がる疑問について深く思案することを許さなかった。 「んんんうぅるう……ッ♡♡♡」  体外へ引きずり出されてしまうほどに緩んでいた子宮が、今はヘドロのように黒くどろりとした精液に満たされて、腹の奥に縫い留められているかのようだった。  懸命に肉棒へと吸い付く子宮口から、きゅぽんと亀頭が抜き放たれ、凶悪なカリ首で膣肉を掻き毟られてゆく快感に、レオは焦燥も忘れて甘い声をあげる。  尿道に残る精液を鈴口から滴らせ、愛液を糸引かせながら引き抜かれ、異形の仔は四つん這いの姿勢でゆっくりと歩みを進め、注ぎ込まれた精液で僅かに膨らみをました腹を未だ硬さを失わぬ肉棒でなぞりあげるようにしながら、レオの頭部を目指す。 (あああぁ……っ♡)  顔の上半分を欠いた、異形の獅子の面が目の前にあった。黒紫のぬめりとした表皮に包まれた顎が、愉快そうに笑みを作って牙の一本もない口腔を見せつける。  濃厚な口づけの中で、どろりと濃厚な唾液に塗れたレオの口元へと小さな手が伸び、獅子の顎に浮かぶ黒く細い唇を弄ぶようになぞった。 「はぁ……っ♡」  指先での淡い愛撫。指先で触れられた場所が蕩けるように熱く感じられて、レオは甘く震える吐息を漏らした。  そして、ただなすがままに無防備に晒されるばかりのレオの体へと、卑小な体に釣り合わぬ凶悪な魔羅を熱り勃たせながら躙り寄る醜い生き物たちが放たれる。 『――ッ、――ッ』  母が兄弟の一人と演じる痴態を見せつけられながら、ついに同様の成長を遂げた残りの赤仔たちが、ついに父である怪物に握られた手綱から解き放たれ、欲望のままに眼の前の雌を貪ろうとしていた。 「ンン゙っ♡♡」  ひたひたと粘液を帯びた小さな手が、紅潮したレオの肌へと触れる。ぱっくりと口を開けたままの股ぐらの割れ目に、雌穴から滴る愛液に濡れた肛門に、肥大した乳首を震わせる胸に、雌を求めて滾る雄竿が次々とあてがわれる。  一匹は、真っ先にレオの膨れた腹へとよじ登り、拡がりきった雌穴へと肉棒を突き挿れる。  一匹は、先んじて母の体へと組み付いた兄の後を追い、ピストンに合わせて揺れる玉袋の下に見え隠れする使い込まれた肛門へと、怒張する亀頭を押し当てる。  また別の二体は、レオの胸元へと左右から迫り、舌で押し拡げられ肥大した乳首に残る穴へと肉棒をあてがい、その胸を挿し貫く。 「ンンン゙ッ♡♡ ン゙ン゙ンンゥッ♡♡♡」  前と後ろの穴から挿入された肉棒が、腹の中で肉壁を隔てて擦れ合う。尻に、股に、両胸に、びたんびたんと腰を打ち付けられ、なすがままに体中を蹂躙されてゆく。  レオは白目を剥いて悲鳴を上げるが、その態度とは正反対に体は我が子たちの魔羅へと吸い付いて、深くへと招き入れていた。  太い肉棒で臓腑をえぐられる衝撃が、体中から伝わってくる。それぞれが狂うほどに強烈な快感でレオを責め立てて、正気に戻ることを許さない。  そして、それほどまでに苛烈な行為を全身で受け止めてもなお、産み落とした異形の仔らの魔羅を全て味わうには足りなかった。 『――、――ッ』  レオの顎を指先で弄んでいた異形のそれ、いち早く成長した長兄が、満足げに鳴きながらその手をレオの顎から離し、代わりに濡れたタテガミへと指を絡めるようにして鷲掴みにされる。  頭へとよじ登り、乗り上げるように跨がられると、かぐわしい雄の匂いが立ち昇り鼻腔を満たすのを感じた。愛液にまみれてぬらぬらと艶めき、湯気を上げる肉の杭が、レオの顔へと迫る。  醜い奇形の体で、顔へと騎乗するように乗り上げられ、小さな手に体重を乗せて押さえつけられる。  そして鼻先に突きつけられたのは、なによりも愛しい、真の愛情と悦びを与えてくれる雄の象徴だった。大口を開けてそれを招き入れ、舌を伸ばしたくてたまらなかったが、奇妙なことにうまく顎が開かない。舌を動かすこともできない。 「ふぅ……っ♡ んんぐ……っ♡♡」  鼻下の辺りにまで押し付けられた亀頭の匂いに、口腔へと唾液が溜まってゆく。顎の正面だけから、溜まった唾液がとろとろと滴るのを感じる。  その粘つく唾液を絡め取るように亀頭を鼻面へとこすりつけられ、今すぐにでもそれを咥えたくてたまらないのにと、焦がれる想いがどこまでも膨れ上がってゆくなか、ようやくその太魔羅は正しい入口を探り当てた。  じゅぷり、とまるで雌穴に魔羅をねじ込むようないやらしい水音が、閉じたままの顎から発せられる。  口づけという丹念な下準備と、その小さな手を直接用いた加工によって、そこはレオの知らぬ間に、本来とは違う目的の器官として作り替えられていた。  もはや舌もなく、唾液ですらもないただの愛液を分泌するばかりの狭い肉穴と化した口腔を、顎が外れるほどの大きさを持った亀頭で割り開かれてゆく。 「ンンン゙~~っッ♡♡♡」  それはもう口と言えるものではなかった。顎の左右は蕩けた肉が癒着し塞がれ、牙は失われ、骨格さえもが変形した顎の正面に丸い入口が形作られ、肛門を思わせるような狭くきつい肉穴がとろりと粘液を滴らせるばかりの醜い姿となっていた。  肉棒で塞がれたそこから、もはや声は出ない。押しつぶされるようなうめき声とともに、喉奥から逆流した愛液が汚い音を立てて鼻の穴から噴き出すばかりだった。  ぶちゅり、ぎちゅう。未だ雄を受け入れたことのない狭い穴の締め付けを楽しむように、太魔羅がゆっくりと喉元へ向かって挿入されてゆく。 「――ッ♡♡」  喉の内から臓腑へ続く食道に至るまで、全てが雄へと奉仕するために締め付け、纏わりつき、幾重もの肉襞で責め立てるための膣肉と化していた。  口の中も、喉の奥も、胸の内までもが、きつく魔羅へと吸い付いてヒクヒクと膣痙攣の真似事を続け、息もできない。  それなのに、意識が遠のくことすらもなかった。鼻の穴は愛液を垂れ流すための器官と成り下がり、そしてそれすらもが、鼻先へと押し付けられた我が子の下腹部によって塞がれる。  顎下に、柔らかく瑞々しい玉袋の重みがずしりと伝わってくる。醜い異形の仔は、自らが口づけで作り上げた上の雌穴の締め付けを堪能するように腰を密着させたまま身震いし、そしてピストンを開始する。 「ン゙ッ♡♡ ン゙ン゙ッッ♡♡」  もう一つの膣穴と化した喉を血管の浮かぶ竿と禍々しいカリ首で擦り上げられ、口元にできた入口の間近にまで引き抜かれた亀頭が、引力に任せてどちゅんと胸元にまで突き挿れられる。  そこに嘔吐感は伴わず、ただただ膣肉をこね回される快感ばかりが脳を焦がす。  レオがその股から産み落とした異形の仔らは、己の快楽のため母の身体を作り変えることも厭わなかった。  そしてその『加工』は、体の別の部位にまでも及ぼうとしている。 「~~~~っっ♡♡♡」  柔らかな舌が、レオの膨れ上がった腹へと触れた。精液で膨らんだ子宮に内側から圧され、ぽこりと盛り上がったへそへと、無頭の獅子の顎が吸い付き、張り詰めた肌の上に新たな器官を形作り、刻んでゆく。 「――ッ♡♡」  その一方で、タテガミの中に埋もれる、獅子の丸い耳をぬちゅりといやらしく舐られる。毛皮を纏わぬ内側をぴちゃりぴちゃりと唾液を塗りたくられ、そしてその舌先はさらに深くへと、獅子の頭蓋の内へと迫り、肉が泡立ち蕩けてゆくような熱が広がってゆく。  幾度も味わった火照り。幾度も悶絶した快感。己の肉を弄ばれ、作り替えられてゆく最中の、熱。 「――っ♡ ――っ♡」  耳から挿し込まれた舌で、頭蓋の内側を舐られる音が聞こえる。脳髄に刻まれたシワを舌先でなぞられる快感に背筋が震える。  レオの血と呪いを引き継いで産まれた異形の仔らは、父である怪物が不定形の体を如何様にも変化させるように、母たるレオの体を粘土細工の如く作り替えてゆく。 「んんん゙ぐぅうううゔん゙ん゙ッッ♡♡♡」  ヘソから、耳の穴から、深く挿入された舌がゆっくりと引き抜かれてゆく。体中に刻まれた雌穴と同じ狂おしいほどの快感が、新たに作られた肉穴の内から全身を巡る。  ぶちゅりと音を立てて舌が抜き放たれた時、本来ヘソがあるはずの場所には、黒紫の粘膜を震わせる雌の性器が残されていた。  丸い獅子の耳の内側は、雄竿を受け入れるときを待ちわびて、淫肉がせめぎ合う肉穴と化していた。  そしてただレオという雌を貪り尽くすためにのみ産まれた仔たちは、己の手で創り上げたそこへと、その剛直を突きつける。 「――――ッ♡♡♡」  頭蓋の内には到底収まるはずもない大きさの剛直を突き挿れられ、レオの頭が歪に歪む。脳髄までもが肉棒へと奉仕するための黒紫の淫肉へと成り果て、頭の中を犯され捏ね回される快感に、レオは打ち上げられた魚のように体を痙攣させた。  脳髄を守るための頭蓋はもはやその役割を放棄し、肉棒を叩きつけられるたびに、獅子の額が、こめかみが、タテガミに覆われた頭頂部が、怒張する亀頭の形に歪み、そして元の形に戻る。 (なに、が……、おこ、って……)  全身が、人の形をした雌穴へと成り果ててゆく。そう、作り替えられてゆく。あり得ざる変化に晒され、そしてその快感に魂をも切り刻まれてゆく快楽の地獄を味わいながら、レオは途切れ途切れになった思考に、かろうじてその疑問を浮かべた。  ――ばちゅん。ぬちゅん。じゅぽっ。  ――ぐちゅり。ごちゅう。にゅぽん。ごりゅう。  胸に、腹に、股に、尻に、喉に、頭の中に。  一瞬の間すらも与えられず、無数の肉棒が絶えずレオを蹂躙し続ける。  その間にも、先程の射精で腹に宿った新たな鼓動に、レオの体に残る血と肉を糧として吸い上げられてゆく。 (あ、あ……)  手足に力が入らなかった。汗と体液に塗れ艶めく肌を残して、力強い筋肉の隆起が失われてゆく。  魔羅へと奉仕するために必要な胴と頭を残して、植物が萎れるように細ってゆく手足はやがて、空になった水袋のように、平たく萎んだ肌を床に投げ出すのみと成り果てていた。  そして、貪られ、喰い付くされてゆくレオの血肉を補う命の源が、空になった器を満たす液体が、注ぎ込まれる。  ――どびゅうっ! ごぼおぉおおおっ♡ ぶりゅうううっ♡ びゅるううううっ♡ 「~~~っ♡♡♡」  ヘドロのように重たく黒い、どろりとした精液が、レオの全身に深々と突き挿れられた肉棒から迸る。  尻の奥に、胎の中に、胸の内に、頭に。 「ンン゙ッッ♡♡」  ごぽり、ごぽりと、まるで意思を持つかのように蠢く精液がレオを満たしてゆく。鼻の穴から、耳の穴から、収まりきらぬそれが溢れ出し、目頭から、目尻から、まるで涙のように零れ落ちる。  怪物の血に穢され、淡く紫色を帯びていた獅子の瞳の虹彩が、じわりと黒く染まってゆく。  レオの臓腑を満たすタールのような精液が、萎れ投げ出され皮が残るのみの手足へまでも流れ込み、満たしてゆく。 「……っ」  思う様にレオを犯し、精液を注ぎ込んだ異形の仔らは、絶頂の余韻に浸りながら動きを止めていた。  その粘液に塗れた歪な矮躯の隙間に、レオは己の身に起こるその光景を垣間見る。  中身を欠き、打ち捨てられた手袋のように潰れた己の右手が、形を取り戻してゆく。  筋肉の隆起さえ、以前と寸分たがわぬ姿で元の形へと整ったそれが、レオの困惑に反して、かつてと変わらず機能する。 (我は、もはや――)  ――ずちゅん。 「――ッ♡♡♡」  耐え難い事実へと思い至る間際、それを遮るように、異形の仔らの一匹が腰を振るいレオが取り戻しかけた思考を粉々に打ち砕く。  未だ無数の肉棒がレオの雌穴を深々と貫き続けており、そして一度や二度の射精で満足するものなど、一匹とていなかった。  恐怖も、不安も、頭の中へと突き挿れられた肉棒によって拭い去られていた。全身に刻みつけられた雌穴を蹂躙されながら、快感だけに思考を埋め尽くされてゆく。 (あぁ、は……っ♡♡)  もはや、笑みを浮かべることさえできぬ生きた雌穴と成り果てながら、レオは剛直に貫かれたままの胸の内で、笑った。 続く

王の淫堕~雄を奪われた孕み袋~⑤

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