オレソルくんが帝国に捕まってちんぽ生やされ快楽漬け調教の末に身も心も家畜に堕とされるまでの話 前編
Added 2020-06-13 09:52:34 +0000 UTCそこは、数千年の時を経ても朽ちることのない魔力に満ちた遺跡だった。滑らかな黒色の石で形作られた、人ならざる上位の存在を囚えるための特別な牢獄。 ……太陽の名を与えられるスタードラゴン、オレリオン・ソルは、その中央に横たわっていた。 透き通る体に夜空の輝きそのものを湛え竜は、ルーンを刻まれた鎖の遺物によってその体を拘束され、今や蛇のごとく地に伏すことしかできない。 神話の時代より永い時を経てようやく手に入れた束の間の自由は失われ、星の海を泳ぐ竜は当代の帝国によって再び虜囚と成り果ててしまったのだ。 『おのれ……ッ』 竜は忌々しげに呟く。臓腑の中に渦巻く星の炎が体を巡り、その残滓が口元より溢れ出すが、縛めを打ち破ることはできなかった。 ターゴンの神髄たちによって掠め盗られた知恵から創り出された鎖は、彼が魔力を漲らせるほどに強度を増し、動きを阻み続ける。 ……幾度目かの目論見も無駄に終わり、彼は漲る魔力をいくらか沈めながら、青白く発光する瞳を前方の人影へと向けた。 『拾った遺物で我を囚えたとて、貴様らにこの力を操る術もあるまいに……!』 怒りと呆れの入り交じる不機嫌な声色で、彼は悔し紛れのごとく吐き捨てる。 「……だから今その準備をしてんだって。もうすぐだから大人しく待ってろよ」 うんざりとした様子の男の声が返ってくる。戦装束に身を包んだ屈強なミノタウロスの男が一人、囚われた竜を目前にしながら木箱に腰掛け頬杖をついていた。 周囲では平の兵たちが儀式の触媒となる魔力を帯びた遺物をこの牢獄に運び込み、深くフードを被った魔術師たちがこれから執り行われる儀式の準備を進めている。 『それが無意味だと言っている。ターゴンの遺物に囚われていようと、貴様ら如きの浅知恵でこの我に何が出来よう』 現代において最も力を持った帝国と言えど、こと魔術に関しては、神髄によって導かれたターゴンのそれとは比べ物にならぬ原始的なものでしかない。 『この屈辱を自らの手で晴らしたくとも、貴様らの国なぞ 瞬きする間に滅び去り、歴史に埋もれてしまうのだろう。……定命の者たちの、なんと儚きことよ』 宇宙の誕生にさえ立ち会った竜にとって、小さき者たちが一時寄り集まっただけの国が栄え滅びるのにかかる時間など、それこそ一瞬の出来事でしかない。 無為な行いに飽きれば小さき者たちも去るだろう。そしてターゴンの遺物とて永遠に自らを拘束し続けることはできない。だが、オレリオン・ソルには永遠の時間があった。……ならば再び自由を手にするそのときまで、待つだけだ。 定命の者では決して持ち得ぬ余裕を見せつけられ、男が忌々しげに舌打ちする。僅かに溜飲が下がる思いを感じながら、彼は目を細めた。 そのときだった。兵の一人が男へと歩み寄ってくる。その後ろには頭に麻袋を被せられ手錠を嵌められた男たちが数人、首にくくりつけられた荒縄を引かれながら追従していた。 「準備が整ったそうです」 「そりゃいい。このクソジジィと話すのもうんざりしてたんだよ」 男の罵倒に苛立ちを覚えると同時に、複数の足音が近づいてくるのを感じた。 魔術師たちは互いに等間隔を維持しながら地に伏す竜を取り囲む。ミノタウロスの男はその間に、さっきまで腰掛けていた木箱に立てかけられていた一振りの戦斧を手に取る。 それに合わせて複数の兵士たちがそれぞれ戦斧を手にやってきて、麻袋を被せられた男たちを跪かせた。 兵士たちのごつごつとした太腕で戦斧を大きく振り上げる。虜囚たちは抵抗すらもせずにその刃を受け止めた。 すとん、と麻袋に包まれた首が撥ね落ち、残った体がビクビクと痙攣しながら首の断面より鮮血を吹き上げる。 ミノタウロスが片腕でそれを持ち上げると、溢れ出す生暖かな血を地に伏す竜の体へと振りまいた。 『我を愚弄するつもりか……っ!?』 夜空を湛えた体を人間の血で穢されながら、ソルは怒気を隠さぬ激しい口調で口にした。 怒りに同調して体から魔力が噴き上げるが、ターゴンの遺物たる鎖はそれを放出することを戒め続け、彼にできるのは目の前の男を射殺さんばかりに睨みつけることだけだった。 男はソルの言葉に対しての返答代わりに、ようやく心の臓が動きを止めたばかりの躯を放り投げる。 『木っ端のごとき定命の者どもが……っ!』 周囲を取り囲む魔術師たちが詠唱を開始していた。不快な魔力の流れが周囲を包むのを感じるが、鎖によって力を抑制され、それに抗うことができない。 ソルは憤慨しながら叫ぶ。男たちの用いた魔術は、彼が予想したよりもさらに原始的で野蛮なものだった。 血まみれの体へと寄り添うように、生贄の躯が積まれてゆく。鮮血を媒介に定命の者たちの下劣な魔力が体に浸透してくるのを感じ、彼は狂ったように吠え立てながら身を捩っていた。 『お、おおおっ、おのれぇ……っ! 貴様ら羽虫、我が炎で根絶やしにしてくれる!』 不快な火照りが身を包んでゆく。滴る鮮血が竜の内部にたゆたう宇宙へと流れ込み、穢してゆく。魔力の流れの中で生贄の肉体が溶け崩れ、銀河を内包した体へとまとわりついてゆく。 それはやがてオレリオン・ソル自身の肉体と混ざり合い、その魔力を帯びて変質していきながら彼の股ぐらへとより集まり、スタードラゴンたる彼には本来必要のない器官を形作ろうとしていた。 『なっ、なんなのだ、これ、は……ッ!?』 憤怒の声が、困惑の色を帯びる。体を包む魔力の流れはより一層力強さを増してゆく。定命の者たちの弱々しく歪な魔力と自身の肉体とが少しずつ同調してゆくのを感じ、全身が怖気立つ想いだった。 おかしい。おかしい。こんなこと、あってはならない。今自分の身に起こっている出来事を否定する考えばかりが頭の中で渦を巻く。 透き通る肉体の中に浮かぶ夜空がくすんでゆく。ソルは目を見開いて、自らの体が変質してゆく様を呆然と眺める。 『おぉ、おぉおおおお……ッ!?』 周囲を取り囲む魔術師たちが一人、また一人と精根尽き果てて膝を屈し始めていた。やがて最後の一人がその魔力を使い果たし、崩れ落ちる。 スタードラゴンを完全に肉の檻に囚えるには、人の持つ魔力はあまりにも少ない。だが、今やオレリオン・ソルの体からかつての美しい夜空の色は失われ、人の血によって穢された赤紫色の宇宙がその体に揺蕩っていた。 そしてその股ぐらには――。 「うっわ、威厳もへったくれもねぇ体になっちまって」 ミノタウロスの男が嘲笑混じりに吐き捨てる。その視線にあるのは、オレリオン・ソルの持つ流線型の体とはあまりにも不似合いな、男性器だった。 二本の脚の間には、生贄の血肉を素材に形作られた、ずしりと重々しい二つの膨らみを持つ玉袋と、人間のそれそのまま巨大化させたような形の肉棒が存在している。 それは今や彼の肉体の一部となっており、体と同様に赤紫に染められた宇宙を内包し、玉袋の奥には睾丸を思わせる銀河が渦巻いてさえいた。 『よくもッ! オオオッ、このような……ッ、おのれ……っ、おのれぇッ!』 ソルが血走った目を見開きながら叫ぶ。これは、彼の持つ力をそのままに己のものとして利用しようとするならば、決して使えない方法だった。 宇宙を作り上げ、星を生み出すドラゴンの力は、星の上に偶然生まれた小さき者たちの血によって穢れ、その純粋さを失ってしまったのだ。 混乱、焦燥、不安、僅かな絶望。永遠にして不滅の存在である彼にとって無縁と言って良かった感情が胸の内で渦巻く。 ミノタウロスの男は、上位者たる天空の竜の滑稽な姿に口角を吊り上げながら、美しく神々しい竜の体には似合わぬ、人間の男性器を生やした股ぐらへと近づいていく。 『がぁっ、ああぁあっ!?』 「どうよ、生えたてホヤホヤ童貞ちんぽの感度はよぉ?」 底に鉄板を張った戦用の無骨なブーツで、生えたばかりの肉棒を踏みつけられ、竜は情けない悲鳴を上げて、鎖に巻かれた体を震わせる。 感じたこともない衝撃が背筋を伝い、腰の震えが止まらなかった。垂れ下がった玉袋がキュゥっと縮み上がっていって、反対に肉棒の方は何かが流れ込んで来ているかのように膨らんでゆく。 『や、やめ、ろ……ッ! このような不遜を、我に……っ、ぐっ、がぁあああっ!?』 「はは、俺達が夢中でちんこイジる気持ちも分かったんじゃねぇか?」 怒りの言葉も、膨れ上がった肉棒を靴底でぐりぐりと刺激される感覚に遮られてしまう。 (有り得ん……ッ!) 悲鳴とともに身悶えしながら、オレリオン・ソルは混乱し続けていた。 寿命を持ち、子を遺すことでしか命を繋ぐことのできない小さき者たちの、下劣な快楽器官。永遠不滅の存在には必要のない、劣った生物の持つ器官。そんなちっぽけな物からもたらされる刺激に、彼は身悶え腰を抜かしているのだ。 『やめ、ひっ、あっ、あぁああぁああっ!?』 なんなのだ。これは一体なんだ。……分からない。分かりたくない。こんなもの知りたくない。 亀頭の先端から、粘性の高い透明の雫がたらりと溢れ出して、そこを踏みつけるブーツとの間に糸を引く。 完全に勃起したそれは、彼の脚をも超える大きさとなっていた。その太竿が靴底を擦り付けられるたびにびくんと痙攣し、いつしかソルは本人すら気付かぬ内に、下等な動物のようにカクカクと腰を振り始めていた。 頭が真っ白になってゆく。体に溶け込んだ人間の血が、存在しなかった本能をスタードラゴンの精神に叩きつけ、決して消えぬ烙印を刻みつけようとしていた。 「金玉上がってきてんぞ?」 嘲りを隠さぬミノタウロスの声も、周囲の兵士たちの視線も、もはや彼には届かなかった。 人間がただの猿であった頃から、陸にも出ていない魚であった頃から、生物はより強い快感を得てより強く性行為を求め子孫を遺すように進化してきた。その末である人間たちの、それも生贄の人数分の快楽は、麻薬のように彼を侵してゆく。 知らず知らずのうちに、靴底がより強く当たるよう体位を変え、獣のように夢中で腰を振りながら、オレリオン・ソルは数十億年に及ぶ生の中で始めて迎える絶頂へと近づいていた。 大きく開いた口から星の炎が漏れ出る。噴水のように溢れ出す先走りの液体は、彼に内在する魔力を帯び、それだけでも一流の魔術触媒としての価値を有していた。 『オッ、オ゛オ゛オオオオオオ゛ッ!?』 トロールの咆哮を思わせる汚い叫び声がその口から溢れる。 ……途方も無い何かが目前に迫っていた。圧倒的な快楽に支配されながら、しかしその内部に広がる恐怖に、背筋の震えが止まらない。 やめてくれ、元に戻してくれ。そのためなら帝国が覇権を握るための走狗になっても構わない。――そう思ってしまうほどの恐怖。 だが、それでも腰の動きを止めることができない。 ……オレリオン・ソルはついに、その瞳に星のしずくの如き一粒の涙を浮かべ、達した。 『ォ――ッ』 ――ごぽぉおおおおおおおおおっ!!! 蚊の鳴くようなか細い声と同時に、銀河のように煌めく白濁色の液体が肉棒から溢れ出していた。 赤紫色に穢された下腹部を、ゴツゴツとした胸甲を、厳しい顔を、そして未だに彼の力を戒め続けるターゴンの王冠を、吹き上がった精液が汚してゆく。 『……っ、――ッ』 ソルは言葉もなく、鎖に巻かれた体を脱力させる。呆けたように口を開いたまま虚空を見上げ、瞼の裏側に飛ぶ火花に宇宙の始まりの火を重ねていた。 魔術師たちがよろよろと立ち上がって、身動きすらできなくなった彼の体に群がって、降り掛かった精液を回収していく。 スタードラゴンの体内に秘められた原始の魔力そのものを吐き出したそれは、この世で最も貴重と言っても過言でない魔力資源たり得た。 『か、かえ、せ……っ』 力なく口にするが、腰を抜かし脱力しきった体が言うことを聞かない。己を構成する根幹となる星の力を放出させられ、かつて無い疲労感が体を覆っていた。 だと言うのに――。 『あっ、ひぃ、ひぎ……ッ』 少しも萎えていない肉棒を擦り上げられ、痺れるような快感に思考を塗り潰されてしまう。 開いた口から漏れ出るのは、怒りの言葉でも、救けを乞う懇願ですらもなく、押さえることのできない喘ぎ声だけ。 星の海を泳いでいた竜は今や肉欲に絡め取られ、地を這いながらいやらしくその体をくねらせるばかりだった。 『ァ……っ、ひぃ、あ……』 濃い精臭の立ち込める牢獄の中で、オレリオン・ソルは気を失いそうなほどの疲労感に包まれ、力なく声を漏らす。 その背後にはビール樽に特殊な加工を施した保存容器が数個ほど積み上げられ、すでにそれら全てが満杯になるほどの精液を搾り取られていた。 休む暇もなく与えられ続ける肉の快楽に精神を犯し尽くされ、消耗しきった姿からはもう、宇宙の始まりから存在する上位者としての威厳は失われ、その様はもはや強姦され路上に打ち捨てられた生娘のようですらあった。 儀式によって生やされた肉棒も流石に精根尽き果て、両脚の間で萎み切った姿を晒している。 『……我、は……っ、あ、あぁ……』 小さく身震いしながら、彼はか細い声で何かを言おうとするが、うまく声が出なかった。 絶頂へと導かれ射精を迎えるたびに、彼の体を構成する魔力が体外へと放出され、力が弱まってゆく。ターゴンによって力を奪われたときとは違う、自己そのものが薄らいだかのような感覚。 これを繰り返せば、いつしか自分という存在が消え去ってしまうのではという恐怖すらあった。いつか自分の存在そのものが、魔力資源として消費され尽くし、消えてなくなってしまうのだ。 『……っ』 怖かった。彼には、自身が消滅する可能性を考慮したことすらもない。なのにその日は、彼にとっては目前という場所に迫っている。 失われた力を取り戻さねば。そしてまた星の海を泳ぐのだ。星空すらも見えぬ自分専用の牢獄に閉じ込められながら、オレリオン・ソルは朦朧とした意識の中、己の本当の居場所を夢見た。 「一体いくらになんだろうなぁ、これ」 ……意識を混濁させた竜のそばに立つミノタウロスが、回収された精液を兵士たちが運び去ってゆく様を見つめ呟く。 限りなく純粋な星の魔力を秘めたそれは極上の品であり、そして恐らく、魔力の薄まったオレリオン・ソルから同等の質を持つ精液は二度と採取できない。 それというのも理由があった。 『ンッ、ごお……ッ!?』 だらしなく開いたままの顎の間へと、鉄製のろうとを差し込まれる。いくら遺物の鎖によって縛られていたところで、それを噛み切る程度の力は残っていたはずだが、全身を包む脱力感に抗うことができず、ソルは苦しげに声を漏らすことしかできない。 失いかけていた意識を現実に引き戻されながら身じろぎするソルのそばで、ミノタウロスが荒縄に繋がれた家畜へと向け戦斧を振り上げる姿が見えた。 ぴぎぃ、と豚の嘶きが一瞬だけ響く。生贄を斬首したときのように首の断面から鮮血が吹き上がり、残った体が激しく痙攣していた。 ミノタウロスがそれを担ぎ上げる。鮮血を溢れさせる首をろうとの上部へと乗せ、暖かな血をソルの口内へと流し込んだ。 『な、なにを……ッ』 動物としての発声期間を持たぬ彼は、生き血を口腔へ注がれる間もよく通る声を上げていた。 人間にすらも及ばぬ、さらに下等な家畜の血によって体を穢される屈辱に、彼は身を捩って抵抗しようとするが、消耗しきった体は言うことを聞かない。 牙はガチガチと音を鳴らすのみで鉄を噛み切ることすらできず、星の炎を吐きろうとを焼き切ることもできない。 なすがまま、赤紫色に変じた夜空に家畜の生き血が染み渡ってゆく。それはひどく不快な感覚であったが、同時に奇妙な充足感を伴っていた。 『おの、れぇっ!』 「おわっ!?」 ガチン、とけたたましい音を立てて、ソルの口腔へとねじ込まれていたろうとが噛み砕かれる。 怒りのせいか、狼藉に抵抗するだけの力をようやく取り戻すことができた。 口内に残る鉄片を吐き捨てながら、ソルは険しい表情でミノタウロスを睨みつける。予想外に早く抵抗されたことに驚いた様子で、男は目を丸くしていた。 「ったく、アレだけじゃ躾が足りなかったか」 『ほざくな! 羽虫が我が怒りに焼き尽くされたいか……っ!?』 怒りを露わにするオレリオン・ソルの目の前で、ミノタウロスは『これでは給餌もままならぬ』とばかりに思案顔を浮かべていた。 やがて彼は、僅かではあるがソルの消耗が癒やされているならばと思い至ったようで、近くで待機する兵のうちの一人へと向け、顎をしゃくって見せる。 怒りの言葉すら無視された屈辱に打ち震えるソルの目の前で、ミノタウロスが口角を吊り上げ忌々しいニヤケ面を浮かべながら、何かを待っている。 そして、その何かが訪れるのはすぐだった。 『がっ、あぁ……っ!?』 股ぐらから伝わってくる衝撃に、オレリオン・ソルは水揚げされた魚の如く体を跳ねさせる。 いくらか元気を取り戻した肉棒が、若い兵士によって先程ののミノタウロスを真似て踏みつけられていた。 体内を循環する魔力が再びそこへと流れ込んでいく。靴跡の残る肉棒はまたたく間に体積を増してゆき、尿道に残っていた白濁液がとろりと溢れ出す。 『や、やめ……ッ』 「おら、飯の続きだ」 快感に抗うことができず喘ぎ声を漏らすソルの口元へと、今度は首の断面を直接押し付けられる。喉奥から溢れ出す喘ぎ声のせいで、口を閉じることもできない。喉へと流れ込む生き血を吐き戻すための機能を持った器官も、彼にはまだ無かった。 『オッ、オオオオ……ッ』 奇妙だった。家畜の生き血を注がれるほどに、体に力が漲ってゆく。下腹部に蕩けるような熱が集まっていって、そそり立つ肉棒が、その付け根が、じぃんと疼いて変な衝動が込み上げてくる。 赤紫色に怪しく光る夜空を曇らせ、スタードラゴンたる威厳が失われ、秘めたる星の魔力の純粋性を損なってゆくほど、感覚が研ぎ澄まされているのを感じる。 ……何かがおかしい。このままでは取り返しのつかぬことになる。胸の内からそんな警告が湧き上がるが、背筋を貫き頭を揺さぶってゆく圧倒的な快楽に、不安も焦燥も塗り潰されてしまう。 気付けば、先刻のように不様に腰を振り始めていた。いや、ミノタウロスの容赦のない責めと同等の快楽を味わうために、より激しく腰を振って快楽を貪ってしまう。 このようなこと、したくなないはずなのに、腰の動きを止めることができない。腹の底から湧き上がる衝動が、何よりも強い拘束力で体を支配している。 ――ああ、まただ。 ――もう、すぐそこにまで迫っている。 ――もう何も考えられない。気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい――! 「――うし、もういいぞ」 「はい!」 ついに絶頂へとたどり着くその間際、刺激の供給は唐突に終りを迎える。 ブーツは先走りの液体を糸引かせながら離れてゆき、ソルは何にも触れてもらえぬ虚空へと向けてカクカクと腰を振り続けるのをやめられなかった。 『っ、……?』 肉棒が痛いほどに膨れ上がっていた。あと少し、もう少しだけ刺激を与えてもらえれば絶頂に達することができそうなのだ。 それがお前たちの目的ではなかったのか。もう少し、もう少しでそれを達成できるのにどうして。 ……傷物の宝石のようにくすんだ体を身震いさせながら、ソルは何も言えないままミノタウロスへと視線を向ける。 まるで助けを求めすがりつくかのような目つき。ただ肉を持つ者の快楽を知ってしまっただけでこうも変わり果ててしまったその姿に、ミノタウロスは少し呆れたように乾いた笑いを漏らし、吐き捨てる。 「明日になりゃ追加の樽も届くからちっとくらい待てよ。てめぇには瞬きする程度の時間だろ?」 『ぐ……ッ』 己の吐いた言葉の意趣返しに怒りを覚えるよりも、この衝動を解き放つこともできぬまま明日まで待てという言葉にソルは呻いていた。 熱り立った肉棒は今も萎える気配を見せず、びくんと震えては透明の雫を溢れさせている。 出したい。出したい。出したい。悠久の時を生きた竜の頭にあるのは、今やその衝動だけが埋め尽くしている。 定命の者に頭を下げ懇願するなどプライドが許さず、歩み去ってゆく男の背を未練がましく見つめながら、丹田に残る欲求不満の衝動に打ち震えることしかできなかった。 『ハッ、ハッ、ハッ……』 あれからどれだけの時間が経っただろうか。日も差し込まぬ遺跡の中では時間を把握することもできない。 ……奇妙だった。日が沈み、夜が明けるのも。季節が過ぎ、また廻るのも。命が生まれ、そして死ぬのも。国が起こり、そして滅ぶのも。全ては瞬く間の出来事だったはずなのに。 膨れ上がった肉棒を震わせ。溢れ出す先走りで水溜まりを作りながら快楽を待ち詫びるこの一秒一瞬は、あまりにも長かった。 この星を作り出した自分が野蛮な魔術によって変質させられた影響で、時間の流れそのものに歪みが起きてしまったのだろうか。本気でそう考えてしまうほどだった。 (ああ、早く……、早く……っ) 放置されることで衝動が和らぎ冷静になれるどころか、絶頂を味わい損ねた欲求不満はいつまでも腹の奥で吹き溜まり、精神を蝕まれていくかのようだった。 ……あの快楽を再び、精根尽き果てるまで味わい尽くしたい。直前でお預けされたことも相まって、植え付けられた性衝動は、無垢なるスタードラゴンの精神を肉体同様に変質させてゆく。 『明日になれば、我は再びあの男によって……』 このいきり立つ肉棒を踏みつけられてしまう。容赦のない責めで精液を搾り取られ、悠久の時を生きてきた自分が、まるで家畜のように扱われるのだ。……ああ、先ほどのように。あのときのように。 それはこの上なく屈辱的で、可能ならば消し去りたいはずの汚点だというのに、思い返すほどに興奮が高まり、先走りが溢れて止まらない。 明日を迎えれば、小さき者どもの取るに足らぬ勢力争いの資源として使い潰されるために、あの下卑た笑みと浅はかな欲に塗れた視線を浴びながら力尽きるまで吐精させられ、家畜の生き血で神性な体を穢されるのだ。 『なぜ、我は……ッ』 ――おかしい。ありえない。 野蛮なる儀式で定命の者たちの肉欲を植え付けられてから、幾度となく頭をかすめた言葉を再び思い浮かべる。 だが、湧き上がる肉欲は少しも衰えず、刻一刻と熱を増してゆく。 圧倒的な衝動を前にして、怒りも恐れも、憎しみも悲しみも、生き血で穢された体と同様に色褪せてしまったかのようだった。 かつてのように透き通った思考ができない。植え付けられた肉欲が常に思考をかき乱している。そのもどかしさに、ソルは震えながら体を丸めた。 『オオッ、……ッ』 長時間放置され敏感になった亀頭が、胸甲と擦れ合う。背筋を伝う甘い刺激に喘ぎ声漏らし、未だ肛門すら無い臀部の奥で、締め付けられるような感覚が走る。 ――ああ、だめだ。だめだ……! ソルは必死に戒めの言葉を思い浮かべる。それは、あえて考えぬようにしていた行為。定命の者に頭を下げ懇願するのと同様に、彼のプライドが許さぬ選択肢だった。 『それだけは、なら、ぬ……ッ』 拘束された体であろうと、腰を揺すり肉棒を床に擦り付けて快楽を得ることくらいはできるはずだが、衝動に支配され自慰行為に耽るなど、それこそ定命の者たちと変わらぬ不様な行いだった。 そして、自らこの快楽を求め、肉の欲に溺れた事を証明する行いなのだ。 ……その一線を越えるわけにはいかない。踏み越えてしまったとき、いよいよ何かが終わってしまう予感があった。 (だが――) 胸の内が、期待と不安にざわめく。 (――本当にそうだろうか) 自らの手でこの衝動を処理できるのなら、小さき者どもに踏みつけにされる屈辱を味わう必要もなくなる。 『ち、違う、それでは……っ』 肉を持つ者の欲というのは厄介だ。欲を満たすために、思考の穴をすり抜けようと常に機を伺っている。 そして自らの欲を御しきれなくなったとき、小さき者たちは破滅してゆくのだ。……そのような愚を、自らが犯すわけがない。 だが、だが……。 ――少しだけならば。 『……っ』 このまま肉の欲に当てられ続ければ、気がおかしくなってしまいそうだった。 そうなる前に、少しなりともこの火照りを鎮めた方が良いかも知れない。 ただ一度吐精するのみ。この変質した体を鎮めるために必要な行為なのだから、仕方がない。仕方がないのだ。 『あぁ……っ』 星の海を泳ぐ竜としての矜持が、欲望によってねじ伏せられた瞬間であった。 肉欲は粗末な言い訳を纏うことで、ついにオレリオン・ソルの精神をも完全に支配下に置く。竜は自らがついに後戻りできぬ深みに堕ちたとも気づかぬまま、歓喜の表情を浮かべながら横たえた体を揺すり、膨れ上がった肉棒を床へと擦り付けた。 『お゛ッ、お゛ごっ、これ、はぁ……ッ』 まずい、と己の判断を後悔したのも一瞬だった。待ちわびていた刺激に思考は塗り潰され、一度動き始めた腰を止めることができなかった。 『オ゛ッ、オ゛ォッ、オオオオオ゛ッ!?」 ――ごぽおおおっ! 衆目が無いことも手伝って、知性を欠いた汚らしい咆哮を上げながらソルはあっさりと絶頂へ達していた。 内在する魔力の質が下がり、生物的な精臭の強まった白濁液が、これまでになく大量に溢れ出す。 視界が真っ白に染まる。瞼の上に火花が飛んでいた。まるで流れ星のようだ。宇宙の始まりにただ一人、己だけが存在していたときの光景。 『ハッ、止まら、な……ッ』 懐かし記憶の中へのトリップも束の間、彼はさらなる快楽を求めて再び腰を動かし始める。 亀頭をぐりぐりと踏みつけられる感覚に比べれば刺激は小さく得られる快楽も及ばないが、それだけにオレリオン・ソルはより一層懸命に腰を振り、その肉棒を床に擦り付けていた。 快楽に酔いしれ蕩けきった表情を浮かべながら、彼は身動きすらできなくなるまで腰を振り、薄まった魔力を更に吐き出し続けるのだった。 ☓☓☓ 『――ッ、――ッ』 喉の奥から漏れる、声にもならぬ悲鳴。全てを出し尽くし縮み上がった肉棒をそれでも執拗に責められ続けるたびに脳髄を揺さぶる、痛みとも快楽ともつかぬ衝撃。 意識をずたずたに引き裂かれ、尊厳も矜持も全て忘れ、泣き叫びながら絶頂を繰り返す。定命の者にしか感じることのできぬ快楽と苦しみ、その両方を気絶するほどに与えられ、いつしか声すら出なくなっていた。 「ったく、マス掻き野郎が……。二度と勝手な真似すんなよ」 『……っ、ァ、……』 絵の具を染み込ませた水のように濁りきって、星の輝きも隠れてしまった体を見下され、苛立ちの籠もった言葉を投げつけられる。 欲望のまま自慰に耽り、大量の精液を無駄にしてしまったあの晩を境に、ミノタウロスによる責めは苛烈さを増し、精液を絞り尽くされてもなお甚振られるのが当たり前になっていた。 「チッ」 呆けた表情で掠れ声を漏らすのみのソルへと、舌打ちとともに唾を吐き捨てられる。かつて星の海を泳いでいた彼は今、小さき者たちから蔑まれる対象にまで堕とされていた。 『……』 強固な外殻で覆われた上顎を、吐き捨てられた唾が伝う。口内へと滴るそれを、ソルは無意識の内に嚥下する。日に日に薄まってゆく魔力ではスタードラゴンとしての肉体を維持することが困難になりはじめていた。 そのせいだろうか。このところ、滴る体液を見れば喉の奥がむずむずとして、それを飲み下したくなる。餌として運ばれてくる家畜を見れば、臓腑の奥底が締め付けられるような感覚を抱く。 霊的な存在としての実体を失い、それが外部から取り入れた有機物で穴埋めされてゆくほどに、未知の感覚が芽生えてゆく。 「……そろそろ餌の時間か」 ミノタウロスがそう呟く。それを聞いただけで、口内に透明の粘液が溢れていた。身動きする余力さえ残されていないというのに、温かな生き血が喉を通り抜けてゆく感覚を思い返すだけで、得も言われぬ充足感が芽生えてしまう。 いつの間にか、下等な生物の血を与えられ体を穢されてゆく不快感は消え失せ、むしろ食事によって消耗が癒えてゆく様は心地良いとすら感じるようになっていた。 最初のようにろうとを用いられるまでもなく、竜は自らその顎を開き、肉感的な湿りを帯びた口腔を見せつけるようにして給餌を求める有様だ。 輝きを失った体を横たえるそばで、家畜の首元へと斧を振り下ろす風切り音が聞こえる。 鎖に巻かれた肢体を震わせ、ソルは餌を求めるひな鳥のごとく、口をぱくつかせか細い声を漏らす。 「躾の成果出てきたみてぇだなァ」 下卑た笑みがこちらを見下ろしている。『いいや、それは違う』と、ソルは胸の内で否定した。 ……単にもう、肉の体から発せられる欲求に抗うことができなくなってしまっただけだった。かつて有していた矜持や価値観を維持することが困難なほどに、定命の者の欲に染められてしまっただけなのだ。 口腔へと注ぎ込まれる生き血を、喉を鳴らして飲み下してゆきながら、体に力が漲ってゆく多幸感に胸が躍る。 温かくて、心地よい。度重なる吐精ともに失ってしまった何かが埋め合わされていく。……その感覚に彼が破顔した瞬間だった。 ――じゃらり 彼を拘束する鎖が緩み、赤紫色に染まった体からするりとズレ落ちる。 『これ、は……?』 「な……ッ!?」 信じられぬと目を見開きながら困惑する竜と、遺物がその効力を失うという自体に驚愕し後ずさりをするミノタウロス。 オレリオン・ソルは恐る恐る、穢れきった肉体を小さく身震いさせる。体にまとわりついていた残りの鎖までもがなんの抵抗もなく地に落ち、なんの前触れすらもなく、彼は再び自由を手に入れていた。 『……』 ソルは、無言のまま天井を見上げる。その遥か彼方、かつて自由に泳ぎ回っていた星々の世界に戻れるのならば……。 彼は束の間それを夢見る。そして――。 『あ……っ』 舞い上がることすらも出来ずに、床へと崩れ落ちた。蹲ったまま、今や星の光すら失った両手を見つめ言葉を失う。 ――もう、星々の世界へと還ることは叶わない。かつての霊格も星の魔力も失い肉の器に置換された体は、大地に囚われてしまった。そして、この縛めから開放される日は二度と来ない。 『……?』 からん、と乾いた音が響く。黒く滑らかな石床の上に、黄金の王冠が転がっていた。かつて、創世の竜たる彼を囚えるためにターゴンの神髄たちが作った虜囚の首輪。ターゴンの力が弱まってもなお彼を縛り続けた忌むべきアーティファクト。それすらもが、役目を果たしたとばかりに彼の額から剥がれ落ちていた。 ……なんだこれは。何が起こっている。いったいこれは、何を示しているのだ。竜は薄々とそれが意味するところを察しながら、それでも理解を拒み思考を停止する。 ――ドクン 『――ッ!?』 しかし、それも許さぬとばかりに胸の奥底から鐘が鳴り響く。どくん、どくん、と力強い脈動が体を貫く。 熱い液体が全身を巡っていた。体はいつになく火照り、感覚が研ぎ澄まされてゆく。 生暖かい空気が体を撫でていく。むせ返るほどの血生臭さが備考を突き抜けて脳を揺さぶる。 『――ッ、ごっ、げっ、えぇ……ッ』 不意に感じた息苦しさに噎せ返り、喉の奥に溜まった血を吐きこぼしながら、激しい咳を繰り返す。 「かっ、ひゅぅ、うぅ……ッ」 か細い吐息が喉を通り抜け、肺へと空気を運んでゆく。その間にも赤紫の鱗が体を覆いはじめていた。 玉袋と尻尾の付け根の間が、むずむずと妙に疼く。目から、鼻孔から、とめどなく体液が溢れて止まらない。 臓腑の奥をキリキリと締め付けられている。なんでもいいから口に入れて飲み込みたかった。 視線はやがて、涙でぐしゃぐしゃに視界に映る、首をもがれた家畜の躯へと行き着く。 口腔に唾液が溢れて止まらなかった。顎を伝いながら、涙や鼻水と混ざりあってぽたぽたと滴り落ちてゆく。 何が起こっている。どうなっている。この体はどうなってしまったのか。 五感から伝わる情報によって、世界をより鮮明に感じ、あまりの情報量に頭がパンクしてしまいそうだった。 何もわからない。どうしたらいいのかもわからない。ただ堪えきれぬ衝動に突き動かされ、体をぎこちなく動かし家畜の躯へと向けて這ってゆく。 「あー……、ついに来るとこまできちまったか」 「が……ッ」 その背を、ミノタウロスの太い足で踏みつけられ、喉奥から呻き声が漏れ出た。 それでも体は血の匂いに引き寄せられ、ソルは今しがた形作られたばかりの舌を、餌へと向けて必死に伸ばす。 緩慢な動きで動くソルを押さえつけながら、ミノタウロスは脚絆の留め金をぱちんと外し、使い込まれ赤黒く変色した肉棒を晒していた。萎えたままでもかなりの大きさを誇るそれを右手で握り、その先端をソルの頭、そして突き出された舌へと向けて狙いを定めた。 「せっかく舌が出来たんだ。しっかり味わえよ」 放物線を描いて飛ぶ、黄色い液体。それはソルの額へと降り注ぎ、ピンと伸ばされた舌の上、開いたままの口腔の中へと流れ落ちてゆく。 ……塩辛い。それが、彼の初めて味わう味覚だった。人体の老廃物や余分な塩分を廃棄するための排泄物。食べ物ですらもないその液体の味に、ソルはしかし感嘆していた。 より多くを受け止めようと顔を上に向け、伸ばした舌で放物線を受け止め、喉を鳴らして黄色い液体を飲み下してゆく。 「は、気に入ったみてぇだな」 ミノタウロスが尿を出し切ったあとも、ソルは床に出来た黄色い水たまりに舌を這わせ、口先を細めてそれを啜り上げてゆく。 味の善し悪しを判断できるほどの経験もなく、ただ彼は初めて感じる味覚に打ち震え、差し出された味を求めるばかりだった。 「は……、じゅる、ん……っ」 真新しい舌を用いて丹念に床掃除を行っている内に、背に感じていた重みが消えていた。ソルは再び芳しい血の香りを纏う死体へと視線を向け、ぎこちないながらも獣のように四足歩行で歩み寄っていく。 まるまると肥えた豚の腹を見据え、強靭な外殻をまとう大顎を開き、尿の塩辛い後味が残る口でかぶりついた。 「はっ、むっ、んぐ、ごく……ッ」 毛皮を食い破り、豚の腹腔へとその頭をねじ込む。肋骨を噛み砕き、内蔵を食いちぎり、とにかく口に入るもの全てを嚥下する。 食欲を満たしてゆく悦びは、性欲にも劣らぬほどの多幸感を伴っていた。滴る血の味、柔らかな肉の噛みごたえ、内臓の臭み、全てが美味に感じられる。 肉の器に閉じ込められることで手に入れた味覚と嗅覚は、今や彼を魅了していた。 「せっかくだ、もう一個新しい遊び教えてやるよ」 夢中で肉を貪り続け、胃袋が張り詰めるのを感じ始めた頃、背後からそんな声が届く。 「なん、の……、こと、だ……?」 ソルはミノタウロスの方へと振り返りながら、ぎこちない言葉で返事をする。声帯を震わせての会話はまだ不慣れで、思うように言葉を発することが出来なかった。 男はニヤニヤと含み笑いを浮かべながらソルの背後へとあゆみより、太い尻尾の下へと指先を滑り込ませる。 そこにあるのは、異物を受け入れるどころか排泄にすらまだ使われたことのない、無垢な肛門だった。 「ひ、ん……ッ」 ゴワゴワの短毛に包まれた指先で出来たての敏感な穴を撫でられ、ソルが上ずった声を漏らす。 男は唾液で湿らせた人差し指をそこへあてがい、ぴったりと閉じた穴をくちゅくちゅ音を立てて刺激しながら、少しずつ広げてゆく。 むず痒いような刺激にソルの腰は震え、その股ぐらからずっしりと垂れ下さがる、肉体とのサイズ比において明らかな規格外の大きさを持った玉と竿がぶらぶらと揺れていた。 「結構丈夫みてぇだし、これなら遠慮もいらねぇだろ」 「はん、あ……っ」 ようやく指一本が入る程度に拡張された肛門からは、はやくも透明の粘液が溢れ出して、男の指先との間に糸を引いていた。 溢れ出す腸液を太い指で掬い上げられ、それはすでに熱り立っているミノタウロスの太竿へと塗りたくられる。 男の巨体に背後から覆い被さられ、無垢な色合いの肛門とは対象的なほどに赤黒く変色した亀頭をあてがわれる。 敏感な場所で初めて味わう他者の体温に、否が応でも興奮が高まってゆく。 乱雑に肉棒を擦り上げられ射精へと導かれるだけのごっこ遊びではない、本当の性交渉を目前にして、堕ちた竜の胸は期待に高鳴っていた。 「かは――ッ!?」 ずしん、と衝撃に体を貫かれる。不十分な拡張しか受けていない肛門が使い込まれた黒魔羅によって抉じ開けられ、本来の役目を果たすよりも先に、直腸へと肉棒の形を刻みつけられる。 ソルは目を見開いて痛みに悶え、臓腑を押しつぶされるような圧迫感から逃れようとするが、ミノタウロスの太い腕で腰を抱え込まれ、その肉棒をより深くへとねじ込まれていく。 「ふ、と……、こわ、れ……っ」 「そう簡単には壊れねぇよ。すぐ楽になるから我慢してろ」 男がけだるげに話しながら腰を引いてゆく。黒魔羅にびったりと吸い付いた肛門をそれに合わせて捲り上げられ、脱腸するほどに盛り上がったそこを、今度は叩きつけるようなピストンで押し込まれる。 直腸の最奥、S字にくねったそこを、先走りをまとった亀頭で小突き上げられる。そのたびに背筋がびくんと震え、肛門がひくついた。 「あ、あぁー、あ……っ」 不慣れな声帯を通して、喉の奥から気の抜けた喘ぎ声が漏れ出る。男の言葉通り、痛みを感じたのは最初だけで、腸壁が潤滑を帯びていくにつれて、肉体の最奥を貫かれる甘美な刺激に脳髄が蕩けていく心地だ。 熱く硬い肉棒で腰を貫かれ、その形を腸壁に刻みつけられる感覚は、肉の体を持っていなければ味わえない快感だった。 「あっ、あは、あ、あぁ~……ッ」 王冠を失い少しばかり貧相になった顔を快楽に染められながら、ソルは甘ったるい喘ぎ声を上げて腰をくねらせる。太い尻尾を男の腰に寄り添わせ、より深く肉棒を受け容れられるように腰を押し付ける。 S字を亀頭が擦り上げてゆく。もう少し、もう少しでこの太魔羅を根本まで受け容れられそうだった。違った角度で当たるように腰をくねらせ、敏感な腸壁全てで快楽を貪りながら、オレリオン・ソルの成れの果ては、蕩けきった笑みを浮かべていた。 ――ちゅぽん 「おごぉッ!?」 ついに曲がりくねった結腸が真っ直ぐに正され、これまで以上の深みへと侵入されてしまう。 今や鱗に包まれた腹部には肉棒の形が浮き上がり、ソルにとってそこはもう、肉棒を受け入れ快楽を貪るための器官として認識されていた。 「はっ、初物まんこのくせに物欲しげに吸い付いてきやがる……っ」 「まん、こ……っ?」 「てめぇのケツみてぇな、ちんこ咥えるための穴のことだよ」 まんこをぐちゃぐちゃに掻き回される快感に腰が抜けてしまう。股ぐらから垂れ下がる肉棒へと血液が流れ込み、男の激しいピストンに合わせて先端が床へと擦れてしまう。 肉棒とまんこ、両方を同時に刺激される快感は、それこそ以前の己であれば想像することすらも出来ない、圧倒的なものであった。 「はっ、まん、ご、ぎもち……っ、いッ!」 覚えたばかりの卑猥な言葉を漏らしながら、ソルはより一層熱の籠もった喘ぎ声を漏らす。 まんこの奥を肉棒で突き上げられるたびに、むずむずと燻る熱が込み上げてきて、ちんぽの付け根のあたりに妙な圧迫感を感じる。 何か、圧倒的な存在感を持ったものが近づいてくる。ちんぽを扱き上げるだけでは到底達することの出来ない、強烈なそれが。 「や、もう、だ、め……ッ」 「そういうとき、なんて言えば良いか教えてやっただろ……ッ?」 「イ゛、ぐっ……! まんこイぐぅ、イくぅううぅ……っ!」 「俺もそろそろ、初物ケツマンにぶっ放すぞ……!」 イく。イく。イく。初めてちんこをぶち込まれて、おまんこめちゃくちゃに犯されて、イく……! ――びゅるううううううっ!!! ソルの股ぐらで痙攣する巨大な肉棒から、濃い雄臭を漂わせるスペルマが噴き上がる。 今や星の魔力の残滓すら残らず、堕ちた竜の歪な遺伝情報を運ぶためだけの、粘土の高い精液が床に叩きつけられる。 「おおおおおおおおっ!」 それと同時に、ミノタウロスの雄叫びが背後から響く。ずちゅん、と力強く腰を叩きつけられ、S字結腸を通過した先へと、大量のザーメンが叩きつけられた。 「――ッ、――ッ!」 ゾクゾクするほどの快感が背筋を登ってゆく。流し込まれた大量のザーメンによって腹が膨れ上がるほどだった。 「どうだよ、初中出しの感想は」 「おひ、ひぃん……ッ」 未だ硬さを失わぬ剛直で貫かれたまま背後から抱え込まれ、結合部を軸にしながら体を持ち上げられる。 かつて星々の海を泳いでいた竜は、今や肉欲によって堕落しきり脳細胞の中に飛び交う火花の中を、夢見心地で泳ぎ回っていた。 「ち、ちんぽ、へん、出る、なにか、で、あ……っ」 荒い呼吸を繰り返しながら、竜は変わり果てた言葉遣いでそう漏らす。男が首をかしげた直後、ソルの肉棒が小さく震え、その先端から黄色い液体が溢れ出していた。 ――じょぼおおお…… 蕩けきった笑みを浮かべながら幼児の如き粗相を行う姿に、かつての面影はもはやない。 オレリオン・ソル。創世の竜の名は、永遠に失われたのだ。 続
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ありがとうー!! 落差でシコるためにもとことんまで底の底まで落ちて欲しいから身も心も存在も堕ち切った感出るように頑張りました! あの遠い場所から囁きかけるようなダンディなエコーボイスが失われてドクンドクン心臓が鼓動を始めるとことか書いててめちゃくちゃ興奮したし読み取ってもらえるのうれち…
もけ
2020-06-22 00:33:24 +0000 UTC失われた『』、声にもエコーがかかってないだろうなというのが伝わってきてとってもエッチです! もう二度と星を作れず星の終わりを見届けられないんだろうなと思うと… 家畜としてオナホとして、地を這い続けることになるんだろうなと思うと… 胸が昂って火を噴いてしまいそうです!
犬マローと
2020-06-13 17:34:18 +0000 UTC