オレソルエロ小説中編、冒頭サンプル
Added 2020-06-23 16:25:27 +0000 UTC本編はこちらです https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13189063 前編 https://www.fanbox.cc/@moke/posts/1154593 中編 ――バシィッ 「……ッ」 小気味良い破裂音が背後から響く。太い尻尾の付け根辺りからむず痒いような痛みが伝わってきて、竜は小さく息を漏らしながら足取りを早めた。 馬用のそれを加工したハミの噛ませられた口元から、カチカチと音が鳴る。竜の長い胴体には革製のベルトがきつく巻かれ、通常の馬たちが数匹がかりで運ぶ量の建築材を積んだ荷馬車に彼を繋いでいた。 からからと車輪の回る音が響いている。人の手のように物を掴めるはずの前肢は今、轍(わだち)の残る道を踏みしめるために使われていた。 「もっと急げねぇのかよクソ竜!」 「――ッ!」 御者の男が苛立たしげに叫んでいた。今度は先ほどよりもさらに強く、馬用のムチを尻へと叩きつけられる。竜は再び身震いをして、ハミを噛まされた口の隙間から荒い息を吐いた。 荷馬車はさらに速度を上げる。これだけ大量の荷を力強く、しかも従順に牽引する様子には産業動物としての価値を有するようにも見えたが、背後の御者は不機嫌そうに舌打ちをするばかりであった。 苛立ちを晴らすように激しく振るわれた鞭の痕を刻まれた尻はじんと熱を持ち、皮下を虫が這うような疼痛が断続的に伝わってくる。 歩みに合わせて揺れる太い尻尾の下には縦に割れた肉厚な肛門が見え隠れし、尻の疼痛と連動するようにヒクヒクと物欲しげに動いていた。 そして股の間に垂れ下がっているのが、片方だけでも人の頭ほどの大きさを持った玉袋と、専用の貞操帯によって戒められた肉棒であった。 「……チッ」 御者が忌々しげに舌打ちをする。その視線が竜の股間を一瞥し、やがてうんざりとした様子で天を仰いだ。 貞操帯によって勃起を封じられた萎えたままの状態を維持しながらも、先走りを滴らせ続けるそれ。 馬を二回りほど上回る体躯と比べても、明らかに不自然な大きさを持った男性器。 鱗に包まれた竜としての姿に対して強烈な齟齬を感じさせる、大きさ以外人間のそれと全く変わらぬ形を持った雄竿と玉袋だ。 あまりに歪で滑稽なその姿を人々は嘲笑し、割り当てられた御者はそんな生き物とともに働く事への羞恥に機嫌を悪くする。 それでも屠殺の許可が下りないものだから、大飯食らいの竜を厩の中で穀潰しとして飼い続けるわけにも行かず資材の運搬などに仕方なく使わざる得ない。 ――それが、内に秘めた原始の魔力の全てを絞り尽くされ肉の体の中へと完全に囚われたオレリオン・ソルの、今の扱いであった。