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オレソルくんが帝国に捕まってちんぽ生やされ快楽漬け調教の末に身も心も家畜に堕とされるまでの話 後編

 その日の朝は、普段と様子が違っていた。他の馬たちが仕事に連れ出された後の空っぽになった家畜小屋の中で、竜は藁の上に身体を横たえたまま惰眠を貪っている。  数年間に渡って変わらず繰り返されていたルーチンが、一体なぜ不意に止まったのか、なぜこうしていつまでも連れ出されぬままなのか、最初こそ疑問を感じもしたが、すぐに忘れてしまった。  それよりも昨晩の行為を思い出して、黒ずんだ肉厚の肛門をひくひくと収縮させながら、結局取り付けられた日から一度も解かれたことのない貞操帯に戒められた肉棒に、透明のしずくを滲ませる。  このまま、食べて、寝て、家畜たちとの交尾を繰り返すのみの生活をできるのならばどれほど良いだろうかと、堕落しきった希望さえもその胸に懐き、竜は目を細めていた。  不要なまでに大量の精液を生産し続け、今もぱんぱんに張った玉袋を期待に揺らしながら、瞼の裏に家畜たちの肉棒を思い浮かべる。……今や、目を閉じて夢想するのも、夢の中で思い返すのも、そればかりだ。  肉ある身体に堕ちる前の記憶を薄らいでゆく一方で、あんな記憶などただの夢だと言われれば、きっと納得してしまうだろう。 「ん、あ……?」  竜が首を上げる。小屋の扉が軋む音を立てながらゆっくりと開き始めていた。  なんだ結局今日も働かねばならぬのかと、気怠げに体を起こしながら、出入り口へと向けて歩きだす。  だが扉の先に居たのは、いつも自分を蔑みこき使う御者の誰かではなく、肉でできた脳髄に今も鮮明に焼き付けられている、一人の男であった。 「すっかり家畜が板についた感じじゃねぇか」  獣舎の臭気に鼻を押さえながら、その空間と同じ悪臭の染み付いた竜を心底馬鹿にした様子で吐き捨てる、ミノタウロスの男。  右手に持ったくすんだ色合いの鍵を、竜へと見せつけるようにちらつかせながら外へ出るよう促していた。  長らく家畜として過ごすうちに知性を鈍らせ言葉すら忘れかけていた竜であったが、錆びついた脳髄であってもその所作の意味するところは理解できた。  期待に鼓動を高鳴らせ、息を荒げながら相手へと視線を向ける。 「はっ、はっ……!」 「犬みてぇに盛りやがって、そこだけは変わんねぇな」  我慢汁を垂れ流しながら駆け寄ってくる竜を鼻で笑いながら、男が言った。  その姿は竜の記憶にあるような戦装束ではなく、どことなく成金趣味の出た、やや下品ながらも上質な衣服に置き換わっている。  彼は扉を開け放ったまま、自らの後方にある柵の方を親指で指して見せる。そこには竜の同僚である馬たちよりも二周りは大きな体躯を持った牝馬が繋がれており、それこそが今日のために男の用意したものだった。 「喜べよ。その無意味にばかでけぇだけのちんぽを、やっとまともに使えるぞ」  男はそう話しながら、繋がれた牝馬を顎で指す。馬は大人しくしつつもどこか落ち着かない様子でそわそわとしており、その臀部の割れ目からは濁った粘液が滴っているのが見えた。  春先の風が、そこから漂う独特の匂いを竜の鼻先へと運んでくる。常に牡馬たちとともに飼われている彼には、飼いだことのない芳香だった。 「お、あぁ……?」  竜は困惑しながらも、どこか恍惚とした表情を浮かべながらその匂いに惹きつけられてしまう。  肛門の奥にむず痒い熱が込み上げてきて、膨らみ始めた肉棒へと貞操帯が食い込んでくる。  ふらふらと吸い寄せられるように牝馬の元へと歩み寄る竜に、横に立つ男が足を振り上げる様子を気にしていられる余裕などなかった。 「ぐっ、ぐる、うぅ……っ」 「ジジィのくせに、初めて雌の匂い嗅いでたまらなくなっちまったのか?」  額を靴底で踏みつけられながら、そう話しかけられる。地面に顔を押し付けられて跪きながらも、竜は後ろ足で踏ん張って尻を突き上げるような姿勢のまま獣のように腰を揺らし、貞操帯に締め上げられた肉棒から先走りを撒き散らしていた。  肉の脳の片隅に僅かばかり残る知性は、本能を刺激され湧き上がる衝動を相手するにはあまりにか弱く、竜は食い入るように牝馬の股ぐらを見つめたまま、獣の息遣いを漏らすのみだった。 「おい、聞こえてんのか? あァ?」 「はっ、ぐるぅっ、うぅ……ッ!」  湧き上がる衝動が、竜の思考を支配していた。男の言葉などまるきり届いている様子もなく、獣のように腰を揺らして、びちゃびちゃと溢れ出して止まらない先走りの液体を地面に撒き散らす。  それに伴って、毎晩のように牡馬たちの雄を受け入れてきた肛門がひくついて、内部に染み出した腸液がとろりと溢れ出すようになっていた。  もはや完全に獣と成り下がったその姿を見下ろしながら、男が僅かに腰を屈め、竜の視線を遮るように右手を伸ばす。その指先にぶら下げた鍵を、再びじっくりと見せつけるように揺らしていた。 「――っ」  獣へと堕ち、名前すら失った竜は目を見開く。その意識の向く対象が、今度はその鍵へと移り変わっていた。  馬具を噛ませられるうちにその形に磨り減ってしまった顎の内側で、家畜の尿で黄ばんだ舌がもぞもぞと動く。  久しく人語を忘れ、獣の嘶きを発するのみだったそこから、初めて声帯を使ったときのようにたどたどしい震え声が漏れる。 「は、ずし、て……っ。たの、む……! ちんぽ、もう、がまんでぎな、い……っ!」  とめどなく先走りを垂らす肉棒へと貞操帯が深く食い込んで、血が滲みそうなほどの有様だった。 「まあ待てって。てめぇが相手でも平気そうなでけぇ品種の牝馬連れてきたけど、いきなりブチ込まれて壊されちゃかなわねぇ」  男は竜の頭から足をどけると、もったいぶった仕草で牝馬の尻、濁った粘液を垂らす割れ目を指差した。 「童貞捨てさせてもらうんだ。感謝込めて舐めてやれよ。その間に外してやるから」 「……っ、あ、あぁ……、もちろん、だ……っ」  竜は、家畜の股ぐらへと奉仕することを強要されたことへの抵抗を憶えた様子すらなかった。それは牡馬たちに自らの肛門を差し出し、口を開けて小便を受け止めるという日常と、何ら変わらぬ行いだったのだから。  二つ返事で了承し、早く貞操帯を外してもらえるようにと後ろ足を拡げて尻を突き上げる不格好な姿勢のまま、よたよたと歩いていく。  割れ目から漂う発情期の獣の臭気をむしろ深く味わい堪能しながら、濁ったしずくを黄ばんだ舌先で舐めあげる。  アンモニア臭を内包した酸っぱくほろ苦く、そして生臭い味が舌の上に広がる。常人ならば吐き気を催すようなそれを、しかし竜は恍惚とした表情で嚥下していた。  ぴちゃぴちゃと湿った音が響く。馬が小さく嘶きを上げていた。舌を動かすたびに次から次へと粘液が溢れ出してきて、竜はその味わいに魅了され、奉仕へと熱中してゆく。  その様子は、かつて宇宙の神秘を内包していた星の竜がただの家畜と同等の存在へと成り下がっていることを、これ以上無いほど雄弁に語っていた。 「んっ、ぐ……っ、じゅる……っ」  貞操帯の内側で、ぬらぬらと先走りの粘液を纏った肉棒が震えている。数年にも渡って戒めを解かれることのなかったそこには大量の恥垢がこびり着いており、男がその臭気に顔を顰めながら、貞操帯をの金具を留める南京錠へと手を伸ばしてくる。  金具から伝わってくる振動が、肉棒を通して背筋まで伝わってくるかのようだった。大量の精液を抱え込んで丸々と張った玉袋が期待に打ち震え、黒ずんだ尻の穴がきゅぅっと締まる。 「はっ、はぁ、は……っ」  竜が熱の籠もった吐息を漏らしていた。やわかく、熱く、潤滑に満ちた穴に、自らの肉棒を突き入れるその瞬間を想像しながら、興奮が際限なく高まってゆく。  牡馬たちの獣根を受け止めながら、挿れる側というのはどれほど気持ち良いのだろうかと幾度も夢想していたが、ついにその機会が訪れたのだ。……舌で味わうこの熱と弾力、それを早く肉棒で味わいたい。はやく、はやく……。  ――どさり  そんな音を立てて、長らく彼の雄を封印し続けてきた貞操帯が芝生の上に落下した。自身の腕ほどもある大きさの肉棒が胴体の下で反り返って、ぶるんと震えながら粘液を撒き散らしている。 「ぐ、るぅうう……ッ!」  それが合図となって、肉欲が竜の脳内を埋め尽くす。唸り声を上げながら後ろ足で立ち上がり、馬の背へと覆いかぶさる。  挿れる、いれル、イレル……っ。  竜はただそれだけを思いながら獣のように腰を動かしていた。  ぬらりと湿った馬の股ぐらを、未だ雄の役目を全うしたこと無い肉棒が擦り上げる。狙いを外し雄が空を切るだけの滑稽な行為だった。  ――どぷうぅううっ! 「あ゛ッ、あ゛ぁ……ッ!」  しかし、それだけで竜はもう吐精していた。芝生の上へとむせ返るような雄臭を発する白濁液がぼたぼたとこぼれ落ち、水たまりを作る。  それでもその剛直は満足した様子を見せず、それどころかより一層の快楽を求めて勃起し続けている有様だった。  あまりにも不様で不器用なその姿を眺めて、男が苦笑を漏らす。その蔑みの視線すら、竜には届かない。  ああ、上手く行かない。もっと腰を引いて、狙いを定めなくては。頭の片隅にそんな考えを浮かべながら、しかし溢れ出す獣慾に抗うことが出来ずに腰を振り続け、肉棒は精液を撒き散らしながら空を切るばかりだった。 「ちっ……」  竜の背後で男が小さく舌打ちをする。嫌々ながらといった様子で腕まくりをして、茶色い毛皮に包まれた逞しい腕を露わにした。  恥垢のこびり着いた不潔な肉棒を、硬い短毛に包まれた手で掴まれる。その刺激にすら竜は声を上げ、更に大量の精液を撒き散らすばかりだった。 「……」  男は無言のまま、肉棒の先端を突き入れるべき入り口へと導いてゆく。堕ちきった竜を蔑むような言葉を吐く様子はもうなかった。獣同然の滑稽な姿を嘲る表情すら、消えていた。  ――ぬちゅ  丹念に舐め解された割れ目を、竜の剛直がついに貫く。男はそれを確認するとすぐに手を離し、不潔な液体でも跳ねてきたらたまらぬとばかりに、二頭の獣から距離をとった。 「お゛ッ、お゛お゛お゛ォっ!?」  ばちゅん、と湿った音を立ててその肉棒を根本まで付き入れながら、竜は恍惚の表情でその体を仰け反らせ、雄そのもので感じる交尾の快感に絶叫を上げる。  ……その姿はまさしく、ただ一匹の獣であった。  かつて有していた人智の及ばぬ知性も神秘の知識も失って、誇りや恥などという高等な感情など忘れ去って、ただ植え付けられた本能に疑問すら抱かずに従うのみの、単純な生き物。 「イ゛ッ、イ゛ぐっ!……どまら、ないぃい……っ!?」  いつも相手にしている牡馬たちと同じように、挿入から数秒も立たぬうちに竜は絶頂へと達していた。  ごぽおと濃厚な精液が溢れて結合部から吹き出すが、それでも射精は止まる気配を見せず、竜は腰を押し付けた姿勢のまま、ぷるぷると背筋を震わせて声を漏らすのみだった。  圧倒的な快楽に脳細胞が火花をちらして、体中の穴という穴から体液がこぼれ落ちる。  これが交尾。これが雄の快楽。気持ちいい。もっとやりたい。もっとまぐわいたい。  そんな思考の羅列ばかりが頭の中を駆け抜けていって、混ざり合って、溶けてゆく。 「お、おぁ……、あ……」  竜の巨体がぐらりと揺れた。牝馬の股ぐらからずりゅりとその剛直が抜き放たれる。  どさりと地に伏し、芝生の上に横たえた顔へと、今しがた種付けを終えた雌穴からこぼれ落ちた精液のしずくが跳ねていた。  ……ただの獣は、この異種交配の意味など考えもせず、ただ雄としての本能を満たした事への満足感に目を細めるのみ。  しかしこれは、星を作った竜の成れの果てが、ついにこの星の上に繁栄する生物の営みの中へと組み込まれた瞬間だった。 ☓☓☓ 「ぐっ、うぅ……ッ、ぐるぅうああああっ!」  獣舎の並ぶ畜産施設の片隅、施設で働く職員の男たちに見張られながら、赤紫の鱗に包まれた獣は大きく嘶いて絶頂へと達していた。  革製の擬牝台に覆い被さり、熱く湿らせた布製の筒に突き入れた肉棒から大量の精液を迸らせる。  吐き出した白濁液は筒から伸びるチューブを通して鉄製のタンクの中へと流れ込み、容器を満たしてゆく。  腕と首には鉄製の輪をはめられ、擬牝台から離れることのできぬよう繋ぎ止められており、酷使によって腫れ上がった肛門には射精促すための器具が深く挿入され、家畜小屋での暮らしで自ら開発し続けたそこを刺激され続けていた。 「はっ、はっ、ぐ、うぅ……」  肉棒を包む筒は、まるで生物の体内のように蠢めいて、射精を終えたばかりの肉棒を刺激し続ける。  休む暇すらも与えられず断続的に絶頂を繰り返される感覚に、獣は為す術もなく身悶えし声を上げることしかできなかった。 「おし、そろそろ容器取り替えるぞ」  その様子を周囲から見守っていた男たちの一人がそう声を発する。同時に筒から与えられる刺激が中断し、ようやくの小休止に身体を弛緩させる。  だが、擬牝台へと新たなからの容器が取り付けられようとしていることへと気づいて、獣は悲鳴を上げるように叫んだ。 「き、きょうは、も、むり……、こわ、れる……っ!」  やつれ、掠れ、震えた声で獣の口から発される懇願を、しかし男たちは無視して作業を続ける。  獣が紡ぐ人の声真似を相手にするものなど、ここには一人もいなかった。  ただ、飼い主の意向に反してこれ以上の射精を拒もうとする小賢しい獣への対処を行うのみだ。  男たちの一人が、今度は家畜用の興奮剤をなみなみとシリンジに讃えた注射器を手に、獣へと歩み寄る。 「ひっ……!」  鱗を剥がれ、柔らかな肉の露出した首筋へと針を突き立てる痛みに獣が声を上げる。  度重なる薬剤の投与によってかつてよりも更に肥大化した玉袋を股の間で揺れている。意識は脳髄を焦がすほどの性行為への衝動に支配され始め、口から漏れ出る声も懇願の言葉から獣の息遣いへと変じてゆく。  量の目から溢れ出す涙を留めることも出来ぬまま、身体は無意識のうちにピストン運動を開始していた。 「……っ、あ、ぁ……」  消耗しきった身体を檻の中に横たえて涙をこぼしながら、獣は消え入りそうなほどか細い吐息を漏らす。  日が沈むまで、一日中射精を強要され続ける日々の中で黒々と変色した肉棒を股の間に挟みながら、彼はただ一匹で体を丸めていた。  ……あの日、初めて雄として交尾を達成し、その子種が哺乳類への生殖能力を有することを証明されてから、彼の生活は一変した。  まず、強靭な体と獣らしからぬ知性を受け継いだ騎獣を作るべく、馬との交雑種が作られるに始まり、やがて病気を知らぬ頑丈さを受け継いだ家畜を作るべく、牛や豚などの動物との交雑が試された。  そして竜の形質を受け継いだ家畜が新種として認知されるにつれて、新種の需要は増え、一日中擬牝台へと腰を振り続ける生活が始まったのだ。  今やこの畜産施設には彼の形質を受け継いだ家畜が溢れ返り、品種改良され、利用の方法を模索されている。  その中で彼自身の身体も、より多くの精液を生産できるよう薬物と魔術によって調整が施されるようになっていた。 「……」  絶え間ない搾取の日々の中で疲弊した獣はその瞳を閉じて、またあの家畜小屋の中で馬たちと身を寄せ合って眠っていた日々を夢想する。  ……帰りたい。それだけが願いだった。 ☓☓☓ 「……、……ッ」  白目を剥いて身体を痙攣させながら、家畜の交配に使うための精液を作り出すのみの器官へと作り変えられた獣は掠れた吐息を漏らす。  今や尿道へと通された管によって直接精液を搾取されながら、ただ生かされていた。  睾丸の肥大化が進み玉袋を引きずりながらでなければ歩くことすらできなくなった辺りで不要となった四肢は切除され、巨大な玉袋を抱えた筋肉質な蛇を連想させる不様な姿を晒しながら身体を横たえている。  絶えず精液を吸い上げ続ける管の先は透明の容器へと繋がっているが、それもすでに満杯となって溢れ出した白濁液が、夏場の気温も相まって強烈な精臭を放っている有様だが、誰かが容器の取替にやってくる様子もない。  すでに彼の血を引いた家畜の中でも有用なものは固有の主として繁殖されており彼の精液に以前ほどの需要はなく、それに加え無理に肉体を改造され続けたせいか、それとも加齢によるものか、このところは彼の子種を使用したところで死産や産まれたとしても奇形児だったという率が高まっており、いよいよその価値を見限られ始めていた。  何より、彼の精液を使っての交雑で新たな種を作ろうと試す者が、もうほとんど居なくなっているのだ。  というのも、彼と掛け合わせた種は、不格好なほどに大きすぎる男性器と強すぎる性欲という問題を抱えており、騎獣として使えば物笑いの対象にされ、獣にしては高い知性を半端に受け継いだ、猿のような賢しさで飼い主の手を焼かせる。  また出自の歪さからか、彼の形質を受け継いだ獣は、ある程度以上の大きさを持った生物なら見境なしに性欲の対象とする醜悪さを持ち、嫌悪の対象ですらあった。  そして一時期、人と掛け合わせた種が愛玩用の奴隷として違法に出回った事が決め手となってついに不要の烙印を押され、彼は無価値となった。 「……」  彼は色褪せ痩せ細った身体を丸め、声を失った喉からか細いと息を漏らす。光を失い白く霞んだ目で虚空を見上げながら、長年の投薬で萎縮した脳髄に今も焼き付いている快楽の記憶を反芻しつつ、付近の獣舎から響いてくる甲高い嘶きに耳を澄ます。  それは、彼の形質を受け継いだ獣の中で、唯一畜産の対象として定着した種のそれだった。  旺盛な性欲と多産によって強い繁殖力を持ち、何でも口に入れる雑食性と病気への耐性、そして上質な食肉としての味を持つ、……豚と竜の間の子。  そんな、スタードラゴンという存在を醜悪に貶めた家畜たちの鳴き声が響く中、うだるような暑さに包まれて、名すら失った獣はそっと息を引き取った。 終

Comments

繁殖家畜化エンドおいしいです!

鈴竜

ありがとうございますー!! やっぱこう最初がめっちゃ高い場所に居るからその分だけめっちゃ下まで落ちてほしいですよね手に入れたと思ったものをまた失っちゃうそういう惨めさも大好きですし

もけ

執筆お疲れ様です、 早速読まさせてもらいました 中盤からの精子の再利用からの直ぐに利用価値が無くなり かつての宇宙ではなく 馬小屋に思い寄せる落ちぶり大変グッときました 最後は最後でただ1人死に絶えて・・・ 生み出してくれてありがとうございます!

バウ


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