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ぶち犯されてヴォイドに侵食されるナサスくん 前編

後編はこちら https://moke.fanbox.cc/posts/1681347 「……っ、は……っ」  神の肉体に人の魂を宿す超越者――ナサスは、その傷ついた体を震わせながら苦しげな吐息を漏らす。  逞しい体には今や無数の裂傷が刻まれ、その四肢すらも引き千切られて鮮血が滴り落ちている。  金色の鎧も剥ぎ取られ達磨と化した裸体を晒す彼の背後には、巨大な昆虫を思わせる異形の生物が佇み、甲殻に包まれた体から伸びる複数の腕でナサスの体を持ち上げ、鋭い鉤爪を傷だらけの胴体に食い込ませていた。  周囲には幾匹もの『蟲』たちが戦利品である彼を眺め、その胴体からもぎ取った四肢を食らい付くしてゆく。  辺りには汚水のように淀み重たく体に纏わりつくような瘴気が充満し、壁も床も、淡い発光とともに脈動する紫色の肉に覆われた、冒涜的な異界の景色。そこは、世界の裏側から遣わされた蟲たちが獲物を持ち帰る、巣であった。  呼吸をするたびに喉が痛む。淀んだ異界の空気が肺を蝕み、傷跡を焼いていた。尋常の生物では本来の形を保つこともできず、蟲たちの同類へと変わり果ててしまうだろうそこで、その肉体は異界からの侵略を辛うじて拒絶し続けている。 『見……ロ……』 「ぐっ、あ……っ」  背後から聞こえるしゃがれ声。項垂れたナサスの顔へと腕の一つが伸び、鉤爪を食い込ませながらその顔を正面へと向けさせる。  内包した魔力で青白く光る彼の瞳に映るのは、異界からの楔と化したこの洞窟に座した、空間の裂け目。そしてその向こう側の深淵から獲物を値踏みする、巨大な目だった。  ……それは、かつてシュリーマに存在した超越者たちが、狂気に苛まれながら対峙した異界の存在。ナサスはそれを理解し、鼻面にシワを寄せ牙を剥く。肉体が、この仇敵を排除せよと訴えかけてくるかのような感覚があった。  だが、蟲たちに与えられた傷と充満する異界の瘴気がそれを許さない。傷を癒やすことすらできぬまま、虜囚となった半神はその身を贄と捧げられる運命を悟った。 「ぉ、おぉ……!?」  裂け目の向こう側から、紫色に光る一本の触手が伸びる。発行する棘の如き先端がナサスの額へと狙いを定め、ずぷりと音を立てながらそこへと突き立てられた。 「――ッ!? がっ、あ……ッ!?」  頭蓋の内に走る、感じたこともないほどの激痛。脳髄を蝕もうとする邪悪な魔力への抵抗だった。水と油のように相容れぬ存在を、半神たる体が拒絶している。  心臓が脈打つたびに意識さえ消し飛ぶほどの痛みが脳髄を貫き、掠れた声が喉から漏れ、鉤爪で固定された体が狂ったように痙攣する。そして――。  ――バチンッ  裂け目の向こうの深淵から伸びる触手が、破裂音を伴って弾け飛んだ。その衝撃に、ナサスは苦悶の表情を浮かべながら体を仰け反らせる。  思考すら許さぬほどの激痛が少しずつ和らいでゆくと同時に、何が起こったのかを察し、彼は戦慄を覚えると同時に僅かな安堵を抱いた。 「我が知識を……、欲するか……。しか、し……、容易く明け渡しは、せぬぞ……」  消耗を隠せぬ疲弊しきった顔つきを浮かべながらも、ナサスは挑発するように口角を吊り上げ乾いた声で言葉を紡ぐ。  例え肉体を蟲どもに喰らいつくされようとも、仇敵が真に欲するものだけは明け渡してはならない。  永い生涯の末を、ついに終わりが訪れたのだということを意識しながら、悠久の時の中で形作られた凪の如き精神はその冷静を欠かなかった。  裂け目の向こうから自身を覗く目玉を、ナサスはじっと見つめ返す。世界の裏側に潜む悪意へと抗う意思を、その所作が示していた。  目玉は、ナサスの傷ついた体の弱点を探すかのようにぎょろりと動き、やがて異形の生命たちへとその意思を伝える。 「なに、を……」  裂け目の向こうから送られる邪気に呼応するかのように、空間全体が脈動するような感覚があった。それと同時に、ナサスの体を抱える蟲が僅かに震え、乱ぐい歯の並ぶ口元から熱の籠もった息を漏らす。  下腹部を覆う甲殻が湿った音を立てながらゆっくりと動いて赤紫色の粘膜を露出させると、そこから悪臭を放つどろりとした粘液を滴らせながら、歪な生殖器官が姿を表した。  熱を持ち脈打つそれが膨張を続けながらナサスの臀部を擦り上げる。今や食残しとなって打ち捨てられた彼の腕ほどの太さと長さを持ち、グロテスクに捻じくれた肉棒を、深い傷の残る背中へと押し付けられ、まるでこれから何が起こるかを宣言されているかのようだった。 (辱め、か……)  存外に俗な方法の責め苦を選ばれたことへの不快感に顔を顰めるが、しかしその程度の屈辱に音を上げるつもりもない。  ぎりりと牙を食いしばるナサスの体がそっと持ち上げられてゆき、粘液を垂れ流す先端がその背を撫で下ろす。  尻の割れ目へと辿り着いたそれが、犯すべき穴を探して這い回り、萎縮しきった玉袋に裏側からぬるりと触れた。  二度、三度、とその動きが繰り返され、ヒリヒリとした痒みを生じさせる粘液を股の間に塗りたくられてゆく。  固く閉じられた肛門がその刺激を受けて悩ましげに震え、貪欲に交尾の相手を求める異形の生殖器はそれを見逃さなかった。 『ココ……カ……』 「……っ」  今やすっかりと濡れそぼったそこへと、閉じた穴をこじ開けるための醜悪な形状をした先端が押し当てられる。圧力に屈して少しずつ開いてゆく肛門へと、とめどなく溢れる粘液が浸透し下品な水音を立てていた。  ようやく目当ての場所を探り当てたという確信に蟲がほくそ笑む。抵抗すらも出来ぬ不具の体となったナサスを下降させてゆくと同時に腰を押し上げて、他者を受け入れる準備など出来ている筈もない排泄器官を抉じ開けた。 「か――ッ、は……っ!?」  ずぷううっ。  肛門を押し広げられ、直腸を擦り上げられながら、ついにその肉体は異界からの蹂躙を許してしまった。  限界を超えて穴を広げられる痛みと同時に、誰にも触れられたことのない敏感な粘膜に刺激物も同然の粘液を塗りたくらることで、焼けた鉄を押し付けられたかのような感覚が拡がってゆく。  不快感に萎縮しきったナサス自身のそれは、股ぐらの内側から強く押されるような圧迫感に震え、ちょろりと黄色い液体を滴らせた。 「……ッ、ぬぅ……ッ」  剛直はさらなる奥を目指して直腸の突き当りへと達し、S字にくねったそこを突き上げる。腸壁を突き破られかねないほどの圧力をかけられながら、それでも人ならざる強靭さで耐え、溢れ出す分泌物で潤滑を帯びながら、変形させられてゆく。  より深くへと辿り着くための道を探しうねる先端で腸壁を擦り上げられる。  絶えず溢れ続ける粘液は腸内を満たしさらに奥へと流れ込みながら、剛直がより深くへと達するための潤滑を整え、鈍い水音を立てながら繰り返されるピストンの数度目、ついにナサスのそこは本来の形を失った。 「おご――ッ!?」  脈打つ異形の肉棒に、達磨と化した体を深々と貫かれる。今や肛門から大腸までが異界からの侵略者を受け入れるための一本の機関となり、剛直を包み込んでいた。  逞しい腹筋には肉棒の形が浮かび上がり、四肢を欠いた胴体で生殖器を包み込むその姿は、下卑た目的で用いられる玩具のようですらあった。 「あ――ッ、お、ぉ――ッ」  蟲の体が大きく動く。鉤爪はより強く体に食い込み、どちゅん、どちゅん、と盛大な音を立てて腰を打ち付けられながら、異界の摂理を宿した種を植え付けるための苗床として耕されてゆく。  これは単なる辱めを目的とした性行為の真似事などではなく、侵略を目的とした忌まわしい生殖の行為なのだという確信が頭をよぎった。……だが、抗うすべなど残されては居ない。  内臓を圧迫される吐き気、呼吸もままならぬほどの衝撃、胴体を炎が燃え盛るような痛み、それらに悶えながら掠れた声を上げ、腰が砕けるほどのピストンを受け止め続ける事しかできない。  体内で暴れまわる巨大な異物。その暴力に晒され続け、意識を保つことさえも難しいほどの消耗を強いられながら、ナサスはこの巣穴に響き渡る咆哮を聞いた。 『――グォオオオオッッッ!』  ――ごぽぉおおおおおおっ、どびゅる、どぶぅううっ!  腹の奥から伝わる強烈な衝撃。耕された肉体へと放たれる精。異形の蟲たちの種が、かつてその侵略に対峙した超越者の体へと流し込まれてゆく。 「ぬ、あ……ッ、あ――ッ!?」  体の内側を小虫が這い回っているかのようだった。生殖器から絶えず分泌されていた粘液に侵された腸壁を、放たれた精虫が泳いで回っている。  悠久の生の中でも感じたことのないほどの悍ましさにナサスは声を上げ、胴体のみとなった体を痙攣させる。  その感覚はどこまでも拡がってゆくばかりだった。あの巨大な肉棒でも届かぬほどの奥へと、腸壁という隔たりを超えて、体中へさえも。 「オッ、ごっ、ふ……ッ、……ッ」  背筋を仰け反らせ、萎縮しきった玉袋を震わせ、首をよじって、体を蝕まれ侵されてゆく嫌悪に突き動かされ悶え続けるナサスから、ゆっくりと肉棒が引き抜かれてゆく。  ただ一度の性行為で拡張されきってしまった肛門はぱっくりと口を開けたまま閉じることも出来ず、淀んだ粘液に塗れた腸壁を晒し続けていた。  生ぬるい腐肉に包まれた地面にその体を打ち捨てられた体は天を仰ぎ、傷だらけの胸板に、苦悶の表情を浮かべるジャッカルの面に、虫の肉棒からどろりと粘液が滴っていた。 「な、あ……っ!?」  ナサスが掠れた声を上げる。垂れ落ちる粘液の中には指で摘み上げられるほどの大きさを持った精虫が蠢き、彼の顔を、胸を這い回り、そして刻みつけられた裂傷からその体内へと侵入してゆく。  それを拭い払おうと身を捩りながら、肘から先を失った腕を闇雲に動かすが、何の意味もない。  鼻面を這う精虫が、鼻腔から侵入しようとするのを感じ、咄嗟に深く息を吸って鼻から吐こうとするが、この巣穴に満ちた瘴気を取り入れるほどに、体内で蠢く精虫が力を増してゆく。 「ッ、ごっ、ごぇ……ッ」  耐えきれないほどの吐き気に震え、喉の奥からせり上がってくる胃液を吐きこぼすと、尻から注ぎ込まれた精虫が今やその中にさえも蠢いており、自らの吐瀉物に塗れたナサスの顔を這いながら、再び体内を目指して穴という穴に、傷口に、群がっていた。  神の力を宿す肉体は異界の摂理を宿した精に蝕まれ、侵され、変質してゆく。全身を苛む激痛と狂おしいほどの熱に、白目を剥きながら痙攣し、口の端から泡を吐く。 「ぁ……」  ――どくん。  そして――、意識さえも失いかけ、満身創痍となった半神の胸に、一際大きな鼓動が走った。 後編 https://moke.fanbox.cc/posts/1681347


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