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薄汚いモブ獣人の催眠調教で陥落してもはや言いなりとなったナサスくん①

これまでのお話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15860747 6. 「……っ」  ナサスは喉まで込み上げた溜息を真一文字に結んだ口の中で噛み殺しながら、陽の差し込む通路を足早に進む。  城に勤める文官の一人から、今週に入って三度目となる緊急の来客を伝えられたのが、ついさっきの出来事だった。  すぐに公務を中断し、午後の予定も白紙にすると文官に伝えた上で、ナサスは客人を待たせる応接間へと向かっていた。  これは内密にすべき事項であるからと、もっともらしい口ぶりで人払いを命じたのも、これで何度目であろうか。  葛藤が胸にわだかまるのを感じながら、ナサスは豪奢な装飾を施された扉の前で足を止める。 「……待たせたな」  ナサスはそう口にするが、扉の向こうから返事がくる事は無かった。  部屋を間違えてはいない。人の気配もする。しかし、雄としての振る舞いを崩さぬままの言葉は聞く気はないようだと、無言の意味を察する。  ナサスは小さく眉を顰め、ぎこちなく表情を強張らせながら、指示通りに人払いがなされているかを確認するように周囲を見る。  そして、自らの痴態が照らすように背後から差し込む陽光を恐れるかの如く背を丸めながら、震える声を絞り出した。 「――どうか、この妻を招き入れて、くださらぬか……」  蚊の鳴くような声で囁かれた言葉はしかし、普段の低く通る声よりもはっきりと、扉の向こうの相手に届いていた。 「……ああ、入ってくれ」  下卑た含み笑いを伴うしゃがれた声。それを聞くだけで下腹部に熱が込み上げてくるのを感じながら、ナサスは小さく息を呑み、扉を開いた。  そこは、本来であれば貴族やそれに類する豪商など、高い地位の者を相手にする際に使うための一室であった。  広々とした部屋は豪奢な調度品で飾り付けられ、宮殿の中庭を見下ろせる大窓を覆う絹のカーテンが、緩やかな風にはためく。  部屋の中央にある石造りのテーブルには、瑞々しい果実を盛り付けられた銀の皿や、宝石をあしらわれた盃、高級な酒を注がれた水差しが並び、テーブルを囲む長椅子には凝った刺繍の施された上等な毛織物が敷かれている。  シュリーマの繁栄を誇示するかの如き綺羅びやかな一室。男は我が物顔でそこに座し、ナサスに用意できる最上のもてなしを貪っていた。 「まあそう固くならず、夫婦の逢瀬を楽しもうではないか」 「ぬ、うぅ……」  男は砕けた口調でそう話しながらナサスを手招きし、どっしりと腰掛けた長椅子の傍らを指差す。  身に纏う衣服はかつての古びれ色褪せたものではなく、真新しい上質のものとなり、痩せた体は日々の贅沢によって丸みを帯びるようになっていた。  ナサスは夫の言葉に小さく頷くと、未だに抵抗を拭い去れぬままのぎこちない動きで、その隣へと腰掛けた。  男は満足気に笑みを浮かべながら、空になった盃をテーブルの上から手に取り、ナサスへと見せつけるように揺らしてみせる。 「わ、我が夫よ……っ」  葛藤を滲ませる声で歯切れ悪く話しながら、ナサスは水差しを手に取り、夫の持つ盃へと酒を注ぐ。 「今や汝の妻たる身といえど、こうも連日に渡り公務を遮られては、周囲の者たちも怪しむというもの……」  月に一夜のみという取り決めは、もはや意味をなさなくなっていた。男はこうして連絡もなく城を訪れ、火急の用だとうそぶいてはナサスの公務を中断させている。  その都度にナサスは人払いをした個室の中で、夫を満足させるまで奉仕を強要され、事後処理に奔走させられる。  城中に置いて、色に狂った末に地位を悪用するに至った者を暴き出し、罪を糾弾したことは数あれど、今やナサス自身がそうして権力を使う側と成り果てていた。 「――っ、ふぅ。……そうは言えども、こうでもしなければ多忙な妻は逢瀬にも応じてくれぬ有様。逢引に適した場所が他にあれば、城へと足を運ぶ必要も無かろうが……」 「あ、んあ……ッ」  男は盃に注がれた酒を一気に煽ると、したり顔でそう囁きながらナサスの腰へと腕を回す。獣毛に包まれた腰をいやらしい手つきで愛撫し、溢れ出す甘い声を堪能していた。  蕩けるような快感が背を伝う。溢れ出す嬌声を止めることが出来ない。たくましく割れた腹筋に、かつて刻まれた淫らな紋様がぼうっと浮き上がり、耐え難い疼きが腹の奥に芽生えていた。 「や、やめ、あっ、あぁ、ん……っ」  抗うことなど、できようはずもない。ナサスは肩を震わせながら夫の矮躯へとしなだれかかり、期待に打ち震えながら膨らんでゆく剛直が腰布を持ち上げてゆく。  下腹部の内に形作られつつある新たな器官が、狂おしいほどの熱を伴って歓喜し、その悦びが脳髄を蕩かせた。 「わ、わかっ、た……っ」  夫の丹念な愛撫に悶えながら、ナサスが震える声で応える。  妻たるを誓わせられたあの日より、幾度となく繰り返したように、ナサスはその頭脳をただ己への言い訳に費やしながら、甘く甲高い声で話す。 「……っ、そ、それで、公務の邪魔が、入らぬと言うのなら、ぜ、是非もなき、こと……」  やはり金銭的な報酬も受け取りたいという申し出に応え、余生を遊んで暮らせる財を与えたときのように。  妻と頻繁に顔を合わせても怪しまれぬだけの地位が欲しいという申し出に応え、各地を巡り知識を集めるための部下という形だけの地位を用意し、上級の文官と変わらぬ給与を生涯支払い続けると取り決めた時のように。  忠実にシュリーマへと仕え続け築き上げてきた地位と信用を、ナサスは惜しげもなく夫へと差し出す。 「夫ともに過ごすための、屋敷を、用意しよう……」 「できれば厳重な地下室も欲しいな。この淫乱な妻が、どれほど派手に喘ぎ声を上げても構わぬよう」 「の、望むままに、我が、夫よ、――あ、あぁ……っ」  腰元を這っていた指先が、背筋がをなぞりながら昇ってゆき、肩に羽織る金の刺繍を施された布の内側へと潜り込んだ。  聞き分けの良い妻へと与えられる褒美。それを察して、ナサスはいよいよ胸を高鳴らせ雌へと堕ちてゆく。 「あっ、はぁ、あ……ッ」  逞しくしなやかな英雄の体が大きく跳ねた。胸元を隠すような形で面積の増え、かつてよりも丈の伸びた布の下で、屈強な胸筋が震え、小さな金属音が漏れる。  ナサスは盛りのついた雌犬のごとく熱い吐息を漏らしながらそこへと右手を伸ばし、布をたくし上げると黄金の兜もろとも脱ぎ去り、床へと投げ捨てた。  もはや英雄の風格など一欠片も残さぬ蕩け果てた表情で夫の顔を見下ろし、褒美をせがむようにその胸板を突き出す。 「まったく、堪え性のない妻だ」 「もうしわけ、ありませ、ぬ……っ」  言葉とは裏腹に見せつける如く突き出した胸板には、夜毎の一人遊びによって膨れ上がった乳首が浮かび、そこには夫の腕輪に嵌められているものと同じ、妖しくきらめく紫色の宝石をぶら下げたピアスが通されていた。  かつてより丸みを帯びた夫の指先がそこへと伸び、吊り下がったピアスを弄ぶようにして揺らされる。それだけで、自らの手では味わえぬ痺れるような快感が胸元に走り、ナサスの喉からは掠れるような喘ぎ声が漏れた。  下腹部に浮かぶ紋様が淡く光るのと呼応するように、紫の宝石が煌めく。今や快楽を味わうための器官として仕上がった乳首に狂おしい熱が生じて、まるで胸元から魔羅がそそり立っているかと思うほどに疼いた。 「んんっ、ふっ、じゅ、んん……」  濃厚な口づけを交わしながら、腰布を固定する帯を夫の手でほどかれてゆく。長椅子の上で仰向けに押し倒されながら、腰布がするりとずれ落ちて、先走りの雫を浮かべる剛直が露わとなった。  そこにも小ぶりな宝石を吊り下げたピアスが嵌められ、鈴口から裏筋へを貫通する銀色の輪は、溢れ出す先走りに塗れている。  ダーキンの邪悪な魔力を絶えずナサスへと流し込むそれらを、夫は『婚姻の証』と称していた。 「いつになれば、この胎に夫の子を宿してくれるものか……」 「――っ、どうか、それだけは……っ」  妖しく光る紋様を浮かべる下腹部を優しく擦りながら、夫がうっとりと呟いていた。  ナサスは震える声で懇願しながら、しかし妻の役目を果たし愛する夫の子を身籠る誘惑を、無視することなどできなかった。  夫の子種を求めて雌穴がひくひくと収縮し、潤滑に満ちてゆくのを止められない。  熟れた尻の穴を見せつけるように股を開いたままのナサスを見下ろしながら夫は、庶民では手の届かぬ上等な衣服を乱雑に脱ぎ捨て、贅沢に肥えた裸体を晒す。 「……っ」  そのだらしのない体が、今のナサスにとってはどれほどの美女も及ばぬほどに艶かしく、色気に満ちていると感じられてしまう。  夫の股ぐらよりそそり立つ黒魔羅はその根本を贅肉に埋もれさせ、かつてよりも見栄えを悪くしていたが、漂う雄の臭気はより強烈なものとなり、鼻腔を蕩かす。 「体は正直というのにも、ほどがあるだろう?」 「はっ、あぁ、あ……っ」  痴態を見下され顔が燃えるように熱くなるのを感じながら、しかしこの誘惑に抗うことなどできようはずもなかった。  ナサスは股を大きく広げ、右脚を自らの腕で抱え込み、左脚はテーブルの上に乗せる。食器の上に盛られた果物が押し出されて床へと堕ち、音を立てて倒れた水差しから酒が零れ落ちて、果実酒の甘い芳香が広がる。  ……以前の己であれば顔を顰めるような粗相。しかし今は、そのような些事等どうでも良かった。  だらしのない笑みを作りながら夫の顔を見上げ、腰をくねらせながらくぱくぱと雌穴を収縮させ、魔羅をねだる。 「……っ」  夫はその痴態を見下ろしながら、生唾を飲んでいた。甘い吐息を漏らしながら、肥えた矮躯が覆いかぶさってくる。  小ぶりながらも硬く熱い黒魔羅が淫肉へと押し当てられ、何よりも求めてやまぬ快感に脳髄が沸騰してしまいそうだった。 「――っ」  つぷりと、カリ首が肛門を通過して濡れそぼった雄膣を擦り上げる。今やその形を完全に覚え込んだ最愛の肉棒が、熟れきった淫肉へと鎮められてゆく。 「お゛っ、お゛お゛お゛……っ」  潰れた蜥蜴の如き無様な声が、喉の奥から溢れ出していた。口角がどこまでも吊り上がってゆく。「へっ、へっ」と犬のように吐息を漏らしながら、夫へと深く腰を押し付けて、その魔羅を根本まで呑み込む。  狂おしいほどに感じる場所を、黒ずんだ亀頭でぐりゅうと押し潰されながら、かつて夫に言われた言葉が確信を伴って脳裏に浮かんだ。  やはり夫と巡り逢い娶られることが、己の運命だったのだと。見せかけの英雄を演じながら抱く葛藤など、この快楽と充足感に比べれば、あまりにも小さい。  妻として夫に抱かれるたびに、ナサスはそれを確信させられる。 「おぉ……ッ、あっ、あぁ、ん……っ」  自ら腰を動かし、深く挿入された夫の肉棒を味わう浅ましい雌犬こそが、本当の自分。  賢者と、英雄と讃えられる姿などは、己の生まれた意味も知らぬまま年月だけを重ねるうち形作られた、硬い殻でしかない。  独力では、その殻を打ち破り本当の己と向き合うこともできなかったのだろう。  「お、夫よ……ッ、あ、あぁ……っ」  色褪せた獣毛に包まれる背へと腕を回し、掠れた喘ぎ声を交えた震え声を絞り出す。 「あい、じ……っ、あいして、おりま、す……っ」 「ああ、私もだとも……!」  途方も無い幸福感に胸が高鳴る。かつての自分を形作っていた何もかもが、この想いに比べれば色褪せて見えるほどだ。  この御方が望むのであれば、己の全てを捧げても構わない。他の何を犠牲にしてもいい。それ以上に大事なことなど、何も無かった。  愛する夫のためであれば、それまで己の生きる意味と勘違いし守り続けてきた物など、惜しくも無い。 「んんっ、じゅ、じゅる、ちゅ……」  夫の矮躯に合わせて背筋を曲げながら、獣同士の濃厚な口づけをする。甘い果実酒の味を残す唾液を啜り上げ、舌を絡め合い、雌穴へと力を込めてきゅうきゅうと魔羅を締め付ける。  雄膣の中で肉棒が震えているのが感じられた。重ね合わせた獣の顎から漏れ出る夫の息遣いが、浅く早いものへと変わってゆく。  己の体が、運命の伴侶を満足させるに足るものだという実感が、背筋を駆け上る快感と合わさって胸を満たす。  ……ああやはり、己が超越者と成ったのは、このためなのだ。 「お゛っ、おあっ、あ……ッ、ひっ」  夫の腰使いが速さを増していた。ぱちゅん、ぱちゅんと、汗と愛液に濡れた肉同士がぶつかり合う音が響く。  ねっとりと蕩けた淫肉を使い込まれた黒魔羅で繰り返し捏ね回され、カリ首で擦られ、愛する夫の肉棒ですら辿り着けぬ絶頂へと導かれてゆく。  硬く割れた自らの腹筋と、不格好に膨らんだ夫の下腹とで挟み込まれた剛直から、先走りの液体が溢れて止まらない。 「あ゛ぁッ、イ、逝く、逝っで、あ、あっ、はぁ――ッ」 「こ、こちらも、もう……っ」  ――びくん、とナサスの巨躯が長椅子の上で大きく跳ねる。今やほとんど一人遊びの道具でしかなくなった剛直から、濃厚な精液が勢いよく放たれ、逞しく割れた腹筋からピアスを揺らす胸板、蕩け果てたジャッカルの顔までをも淫らに彩っていた。  一方で、深くへと挿入された夫の肉棒からもどくどくとその子種を流し込まれてゆく。その生命が自らの胎内へと宿る日を予感し恍惚の表情を浮かべながら、ナサスはその多幸感に目を細めた。  下腹部に浮かぶ紋様がその発光を強める。腹の奥が蕩けるように熱い。夫の子種を通して注ぎ込まれる魔力が深くそこへと染み渡り、新たな器を身籠るための変化を進めてゆく。  その変化がついに達成されたとき、今や形骸と化した英雄としての姿は完全に崩れ去るのだ。  愛する相手と共に踏み出す門出を夢想しながら、汗を滲ませる夫の顔を見上げ、淫らに笑った。 「さあどうか、この妻が孕むまで、子種を注いでくだされ……」  挿入されたままの魔羅を決して引き抜かれまいと夫の腰に脚を絡めながら、ナサスはねっとりとした口調で甘く囁く。  別人としか思えぬほどに変わり果てた己の姿を惜しげもなく見せつけ、さらなる堕落への期待に胸を踊らせながら。 「あぁ……っ」  ナサスが歓喜の声を上げる。  絶頂を迎えた夫のそれが、精液に塗れた雄膣の内で再び熱を帯びてゆくのが感じられた。  ……もっと、もっと。  夫の疲れさせぬまま長くまぐわい続けられるよう、自ら積極的に腰を動かし奉仕する。  英雄の破滅を阻むものは、もうなかった。           「んん、ふっ、じゅる、じゅううう!」  空はすでに赤く染まっていた。窓から差し込む西日に汗ばんだ裸体を照らされながら、ナサスは下品な音を立てて硬さを失った黒魔羅をしゃぶり上げる。 「そうがっつかれても、こちらももう打ち止めだ」  夫のそれとは裏腹に今も硬く熱り立つ剛直を自ら扱き上げながら、尿道に残る精液も、玉袋を包む獣毛に染み込んだ愛液も、全てを舐め取り嚥下してゆく。  乳首から吊り下がるピアスが、体の動きに合わせて小気味よく揺れていた。そのむず痒いような淡い快感にすら背筋を震わせる。 「ふぅ、んんん……ッ」  淫らに熟れた肛門から泡立った精液を垂らしながら、ナサスは幾度目かも分からぬ絶頂へと達し、床の上に出来上がった白濁色の水溜りをさらに広げていた。  精液に塗れて無様に彩られた呆け顔を上げると、夫はそんなナサスの顔を見下ろしたまま小さく鼻を鳴らす。 「ん……」  その気だるげな声色は、夫が満足したという合図だった。  ナサスは四つん這いのまま後ずさりをすると、白く濁る水溜りを覗き込むように顔を近づ、長い舌をそっと伸ばす。  ――ぴちゃり。  濃厚な精液を舌先で掬い上げながら、そんな音が発せられていた。  残飯を漁る野良犬のように床を舐め続けるナサスを見下ろしながら、男は軽い背伸びとともに立ち上がり、脱ぎ散らかした衣服を拾い上げる。 「今日はまた、一段と出したな。一滴も残すなよ」 「ん、んん……っ」  呆れたような呟きを背中で受け止めながら、ナサスは恥ずかしげに声を漏らす。  公務を放り出して夫婦の営みに耽溺した後始末は、妻であるナサスの役目だった。……その方法は、夫の望み次第であるが。  ぴちゃり、ぴちゃりと、夫のそれよりも遥かに濃厚なそれを口へと運び嚥下してゆきながら、目の端で夫を見上げと、テーブルの上に置かれた食器の中でも、特に高価な黄金の盃を手に取り、悪びれもせず自らの鞄へ放り込んでいた。  降って湧いた贅沢に溺れ、金遣いの荒くなった夫のことだから、質にでも流してしまうつもりなのだろう。  ……構いはしない。その程度なら如何様にもごまかせるし、いざとなれば気の毒な召使いにでも罪を押し付けてしまえば良い。 「ふ、ふ……」  夫のそれを真似たかのように下卑た表情を浮かべながら、ナサスはくつくつと笑う。  かつて誰よりも高潔であった英雄は、もういない。   続く


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