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迷宮で力尽きたレオが気色悪いクリーチャーの群れに肉体改造されて孕まされる話前編

 浅く日焼けした素肌の上を、触手のように蠢く太い舌が這い回る。脈動する肉塊で形作られた床は、レオの脱力した肉体を受け止め、いやらしく吸い付いてくるかのようだった。  ……もう、どれほどこの場所を彷徨っただろうか。獅子の頭を持つ旅の王――レオは、蠢く肉壁によって形作られ、変化を繰り返す迷宮を、時の感覚すらも失いながら進み続け、そして今ついにその体を横たえていた。  それは示された掟に抗い、己が今どの方角に向かっているのか、出口へと近づいているのか遠ざかっているのか、何一つとて把握できぬまま、立ちはだかる異形の魔物たちを斬り伏せ進み続けた末に訪れた、刻限だった。 「ぬぅ、う……」  肉の壁に囲まれた薄暗がりの中で、レオはその逞しい胸板を震わせながら、低く呻く。  そこに充満する瘴気の如き淫毒に体中の筋肉が弛緩し、倒れた体を起こすことも困難だった。  決して離すまいと、震える手で握りしめた剣へと、蠢く腐肉が粘菌のように這い上がり、レオに残された唯一の武器をとりあげようとまとわりつく。  剣の切っ先が床に飲み込まれ、その刃がゆっくりと沈んでゆく。脱力感に抗い震える手のひらからするりと剣の柄が滑り落ち、迷宮を形作る不定形の肉塊の中へと消えていった。 『――ッ、――ッ』  その瞬間を待ち侘びていたかのように、不協和音じみた醜く異質な嘶きが幾重にも重なりながら、響く。  ひたひたと湿った足音を立て、這いずるようにしながらにじり寄る複数の影を、苦しげに細められた目で捉えた。 「……っ」  ひたり、ひたりと距離を詰める醜悪な異形たちの姿に、獅子の眉間に険しいシワが刻まれる。  糸引く分泌液を纏う肉色の粘膜に包まれたそれらは、異様な前傾姿勢をとる胴体を棒きれのごとく痩せこけた手足で支え、這いつくばるような姿で緩慢に進みながら、目も鼻も無い頭部に唯一もつ大口を愉悦に歪め、レオへと向けている。  牙の一つもない口腔からは、手足よりも太い舌が垂れ下がり、触手のように蠢き揺れていた。さながら人と蛙の間の子を醜悪に作り変えたあり得ざる生物の姿に、言いようのない嫌悪を掻き立てられる。 「おの、れ……っ」  レオは苦々しげな呻きとともに拳を握り締め、再び体を起こそうと甘い痺れに抗うが、身を捩るほどに淫毒はレオの体を蝕み、侵してゆく。  供物の如く横たわるレオへと、異形たちは躙り寄り、懸命に震える筋肉を内包し張り詰めた素肌へと、その舌を伸ばした。 「ぬぅ……!?」  腕を、胸板を、首筋を、柔らかな舌が這い回り生臭い唾液が糸を引く。獲物が本当に抵抗する力を失っているのか、じっくりと確認するように体中を丹念に舐られながら、そのたびにレオは掠れた吐息を漏らし背筋を震わせた。  淫毒に侵された肉体を這い回る極上の愛撫は、こらえきれぬほどの嫌悪とともに、燻るような熱をレオにもたらしてゆく。異形たちの放つ悪臭を体中に擦り込まれてゆきながら、レオの股ぐらへと熱が集まりつつあった。 「あ、あぁ……っ」  思わず甘い声が漏れ出るのと同時に、異形たちの矮小な手先がレオの体へと触れる。糸引く唾液にまみれた体を弄び、その腕に未だ残るバックラーを、腰布を留めるベルトを、革のブーツを、身の纏う装備品を剥ぎ取られてゆく。  その行動にはレオがかつて対峙してきた魔物たちとは違う、弱者ゆえの狡猾さと獲物を弄ぶ下卑た悪意が感じられた。 「き、きさまら、あ、っ、が……っ」  ベルトを外され緩んだ腰布の下に、ついに蠢く舌先が滑り込む。すでに熱く滾り、硬くそそり勃つそれを包み込むようにされながら、否定し得ぬほどの強烈な快感に身悶えてしまう。 『――ッ、――ッ』  異形たちの一匹が、レオの股ぐらに舌を這わせながら、その大口を開いていた。牙もなく、毒々しい色合いの柔らかな粘膜だけで形作られた口腔を見せつけるようにしながら、レオのそそり勃つ男根とその根本に揺れる玉袋を責め立てる。  とぐろを巻くように男根を締め上げながら蠕動運動をする舌はさながら蛇のようで、ついにはその鎌首が亀頭へとたどり着く。 「なに、を……っ」  異形たちの手が一斉にレオの頭部へと伸びる。爪すらも持たぬひ弱な手が、獅子の厳しい顔を撫ぜ、雄々しい鬣に指を絡め、その体を起こさせる。  力なく身悶え、わずかばかりの抵抗を行いながら、しかしレオはなすがままに体勢を動かされ、ついには自らの股ぐらを覗き込む形で背を丸める。 「――ッ」  そして、絶句する。  蛇のようにうねる異形の舌の先端に、もう一つの口が開いていた。その内からは無数の鞭毛が蠢きながら、先走りの液体を漏らす亀頭へと絡みつこうとしている。  自らの男根が、まるで捕食されるかのようにその中へと飲み込まれてゆく様を、レオは目を背けることもできぬままに見せつけられる。 「は――ッ、ひ、あ……っ!?」  それが亀頭へと触れた瞬間、レオは背筋を震わせ甲高い声を漏らした。柔らかなブラシで亀頭を念入りに擦り上げられているかのような、狂おしい刺激に声を抑える事もできなかった。  思考を差し挟む余地すらもなく、牙を剥きながら叫ぶ事しかできない。極細の触手が雁首や亀頭をミミズのように這い回り、透明の雫を漏らす鈴口を目指し集まってゆく。  ……そして、ついにその内の一本がそこへと辿り着いた。 「ぎ――っ!?」  レオは牙を食いしばり、弛緩しまともに動かぬ体をそれでも大きく震わせながら悲鳴を上げる。  血管が浮くほどに硬く勃起した肉棒が痙攣を繰り返していた。一度とて味わったことなど無い、内側からの刺激にレオは悶絶する。  二本、三本と、鈴口を抉じ開けられながら無数の触手が尿道へと滑り込んでくる。もはや快感とも痛みとも分からぬその感覚に、白目を剥きながら声を上げ、涎の雫を飛ばす。 『――、――』  悶え、悲鳴を上げるレオあざ笑うかのように、異形たちの不気味な鳴き声が響く。  震える亀頭は今や大きく口を開けた舌先に飲み込まれ、尿道へと挿入された触手は数を増しながらレオの更に深くを目指していた。  雄としての最も敏感な場所へと根を張られてゆく感覚。レオは身動きもできぬままに、自らの体が深く蝕まれてゆく悍ましさを味わう。 「あ、あ――ッ!?」  挿し込まれる無数の触手によって、玉袋が膨れ上がっていた。その内に浮かぶ睾丸を極細の触手によって幾重にも包み込まれながら、淫毒によって極限まで希釈された痛みが、気が狂いそうなほどのむず痒さとなって襲ってくる。  両腕が正常に動かせれば、衝動のままにそこを掻き毟っていただろうが、今のレオは息を詰まらせ、悩ましく腰をくねらせることしかできなかった。  今や獲物を丸呑みする蛇の如く、肉棒をすっぽりと包み込んだ異形の舌が、どくんどくんと脈打ちながらレオの体へと体液を流し込む。玉袋は水風船のように膨らみ、はち切れんばかりに張り詰めていた。  そしてそれら全てを飲み込むように、異形は大口を開けてレオの股ぐらへと喰らいつく。 「な――ッ、あ、あぁ……!?」  骨すらもない大顎が、まるで吸盤のごとくレオの股ぐらへと吸い付いていた。内と外からの刺激に苛まれ、そこから感じ得る最大限の刺激が背筋を伝い脳髄へと叩きつけられる。 「あ゛ぁぁああ゛ッ!?」  叫ぶことしかできなかった。思考を差し挟む余地すらもなく、レオは大きく曲げた背を震わせ身悶えしながら、喉が潰れるほどに叫ぶ。  真っ白になった視界に火花が散り、雷に打たれたかのような痺れが頭蓋の内に広がっていた。 「あ゛ッ、ひあっ、ん、ぐんむううっ!?」  生臭い唾液を纏う舌が、レオの口腔へと侵入し、悲鳴を遮る。肉棒へと食らいついたそれと同じように、異形の舌先はぱっくりと口を開いてレオの舌を捉えていた。 「ん゛ッ、んん゛ッ!」  醜悪なディープキスから逃れようともがくレオの頭部へと、いくつものか細い手が伸ばされる。  異形たちは口腔の粘膜を撫でてゆく。触手から分泌された液体が歯茎へと擦り込まれてゆくほどに、股ぐらに広がるものと似た熱と痒みが広がっていた。  苦悶の表情を浮かべる獅子の顔を、異形たちの細い指先で弄ぶように撫で回される。  顔を包む毛皮も、雄々しいタテガミも、今や異臭を放つ粘液でじっとりと湿っていた。  ……細い指ををこへと絡めるようにしながら、頭を掴まれる。うねる舌が首へと巻きつけられる。 「ん゛、ん゛ぅ……っ!」  脱力した体をなすがままに引かれ、異形たちの望む体位へと動かされながら、太い舌で塞がれた口元から呻き声が漏れる。  股ぐらに吸い付く異形は、まるでレオと一体化したかの如く離れず、レオは股の間から巨大な玉袋を垂らすかのような形で、膝を突き四つん這いとなるよう強要されていた。 「ん゛ぐぅ、ん゛……ッ」  首に巻きつけられた舌が粘液を糸引かせながらするりと解け、レオの背筋をなぞりながら臀部を目指す。  硬く筋肉質な尻を突き上げるような体勢をとらされながら、背を這う舌はその臀部の割れ目へと滑り込み、硬く閉じた桃色の蕾を舐る。 「……っ」  レオの背筋が大きく震える。淫毒によって弛緩し、今や抵抗を失いつつあるそこへと、唾液を刷り込んでゆくかのようにしながら、舌先がぐりぐりと押し付けられていた。  ぱっくりと割れた舌先が、甘い口づけを思わせる音を立てながら肛門へと吸い付き、細かな触手がそこに刻まれたシワの一つ一つまでもを丹念になぞってゆく。  その刺激に応えるように、雄穴はヒクヒクと痙攣を繰り返しながらゆっくりと口を開き、直腸はひとりでに潤滑を帯びて異物を受け入れる準備を始めていた。 「ん゛――ッ」  抵抗を失った雄穴がついに異形の舌を受け入れた瞬間、レオは甲高く呻きながら背筋を揺らす。  執拗な愛撫によって火照った腸壁を擦り上げられながら、その熱と脈動がレオの深くへと刻み込まれてゆく。  すでに潤滑を帯びたそこを、舌は蛇のようにうねりながら這い進み、S字のくねりを抜け、誰にも触れられるはずのない場所を、醜悪な生き物に蹂躙される。  その嫌悪と恐れすらも、思考を切り刻む圧倒的な快楽によって押し流され、レオはくぐもった声を漏らして身悶えし続けることしかできなかった。 「ん゛ん゛ッ、う、ぐぅ……っ!」  レオの腸内を舐る異形は、今や臀部へと喰らいつくようにしながらその舌を根本まで挿入し、小刻みに震える腰に腕をまわしてしがみついている。  じゅぱ、じゅる、と汚らしい水音が絶え間なく聞こえ、丹田が蕩けるような熱とともに、濡れそぼった腸壁を擦り上げられる快感は膨れ上がってゆくばかりだった。 「――っ!?」  火照った直腸の奥を、ぎゅうと押し上げるように圧迫され、レオは背筋を跳ね上げる。  下腹部に燻る熱が収束し、そして弾けるような感覚とともに、味わったこともないほどの絶頂感に震えた。  太く脈打つ異物によって前立腺を前と後ろから押し潰され、声すらも出せずに達していた。  獅子の瞳を虚ろに揺らしながら、味わったこともない感覚に全身を包み込まれながら放心する。  淫毒の痺れとも別の心地よい脱力の中で絶頂の余韻に浸り、そして数瞬の間を置いて目を見開く。 (……なにが、起きて――)  束の間取り戻した思考を遮るように、股ぐらに吸い付く異形が大きく身じろぎをし、下腹部へと甘い刺激が走る。 「ん゛んん゛ッッ!?」  レオは悲鳴を上げながらその違和感に狼狽する。肉棒を包んでいた蕩けるほどの熱が、今や己の内側へと達していることに気づいた。  ゆっくりと、しかし着実に、その感覚が臍の裏へと向けて上がってくる。  後ろから挿入された舌とそれが腸壁を隔てて腹の中で擦れ合いながら、レオの体を深く貫こうとしていた。  ……異形の生物に食らいつかれたそこが、今やどのようになっているのか、想像すらもつかない。  ありえぬ変化の兆しに焦燥を滲ませるレオを嘲笑うように、周囲の異形たちは不吉に嘶いてた。 「ん゛、ぅ……ッ」  口腔を蹂躙する一匹が、レオの鬣を掴み揺さぶるようにしながら、ゆっくりと太い舌を引き抜いてゆく。  ようやく口の戒めを解かれ細く吐息を漏らしながら、レオは眉間にシワを寄せ、目も鼻も見当たらぬ異形ののっぺりとした顔を睨む。  異形はその長い舌を口へと引っ込めると、大口を笑うように釣り上げながらもごもごと動かし、やがて白い欠片を床へと吐き捨てた。 「これ、は……」  不定形の肉塊によって形作られた床の上に散らばるそれを見て、レオは困惑の声を漏らす。  ……皮を裂き肉を噛みちぎるための、獅子の牙。脳裏によぎる不安に突き動かされるように、レオは自らの口腔を確認するように舌を動かしていた。 「ぁ……ッ」  その瞬間、レオは甘い声を漏らす。異形との口づけの中で、口腔の粘膜は敏感な性感帯へと作り変えられ、舌先でなぞるだけでも耐え難い快感を生じさせるまでになっていた。  そして予期せぬ刺激に惚け、半開きとなったレオの口内に疎らに残る牙までもが、痛みも出血すらもなく抜け落ち、口腔に溜まる。 「ふぁに、を、ひた……」  呟くように口を動かすが、かつてのように発音することもできなくなっていた。  口腔に残る牙が、顎に収まりきらぬほど肥大して垂れ下がる舌の上を伝い、糸を引きながら落ちてゆく。  レオは、獅子の顔を焦燥に染めながら、その光景を見た。本来の形から変わり果て、異形たちのそれと似た太い舌の上を抜け落ちた牙が伝う感覚に怖気が走る。 「はっ、はっ……」  もはや閉じることもできぬ顎からは、腐肉の如き色合いを持ち血管の浮き出る歪な形状の舌が垂れ下がり、荒くなる呼気に合わせて揺れていた。  ひやりとした空気の流れが、重力に引かれ揺れる感覚が、確かにそこから伝わってくる。  ひりつくような焦りが確信へと変わったその瞬間、これまでにない強烈さで下腹部の熱が膨れ上がる。 「お、おお――ッ、おおお゛ぉッ!?」  レオは大口を開けて咆哮する。焼けるような熱が下腹部に広がって、もはやそれ以外の感覚はなかった。  腹筋の内側から、何かを掻き混ぜるような音が伝わってくる。  肥大した舌によって閉じることもできなくなった口元から、悲鳴が漏れ出るのを止められない。  脱力し身動きの取れぬ体を震わせ身を捩ると、最後の反抗を潰すべく異形たちがレオへと群がり押さえつける。 「あ゛ッ、がぁ、あぁあ゛……ッ!」  熱い。熱い。熱い。体の奥深くを作り変えられてゆく悍ましさに、全身から汗が噴き出し、口の端から泡があふれる。  股ぐらと肛門、前後から深く挿し込まれた異形の舌はより一層に力強くレオの中で暴れ、抵抗を削いでゆく。 「ひゅっ、は……ッ、かひゅ……!」  いつしか叫び声も枯れ、レオは掠れた吐息を小刻みに漏らしながら、横たえた体を胎児のように丸め震えるばかりとなっていた。  腹の中に広がっていた耐え難い熱は時間とともに霧散し、その残滓のような疼きが下腹部に燻っている。  もはや意識も朧げとなり、涙と鼻水に塗れた顔に虚ろな表情を浮かべながら放心する。  ……変化は、完了していた。 「あ、ぁ……っ」  吸盤のように股ぐらへと張り付いていた異形が、その拘束を解く。深く挿入されていた舌がズルリと引き抜かれ、柔らかな膣肉を擦り上げられる感覚に身震いしながら、レオはか細く吐息を漏らす。  後ろでは丹念に拡張された肛門がフジツボのように盛り上がり、引き抜かれてゆく舌に吸い付いていた。 「あッ、あぁッ、あ゛ッ、え、げほ……ッ」  薄れた意識を二方向からの刺激によって覚醒させられながら、背筋を大きくのけぞらせ胃液を吐きこぼしていた。  そしてチリチリと喉の焼ける感覚に繰り返しえづきながら苦悶に歪む獅子の顔へと、異形たちの下とも違う何かが押し付けられる。 「あ……?」  子供の腕ほどもあるそれが、透明のしずくを垂らしながら熱く脈打つのを頬で感じる。  生臭い先走りを垂らす先端が、今や牙も残らず肥大した舌に阻まれ閉じることすらもできなくなった口元へと押し付けられていた。  レオは咄嗟に頭を振ってそれを跳ね除け、未だ痺れの残る体を起こそうと腕に力を込めるが、周囲から伸びる無数の手によってそれを阻まれる。 『――ッ、――ッ』  潰れた喉から吐き出されるような、不快な嘶きが響く。異形たちがレオを取り囲み、目も鼻もない、奇形の蛙を思わせる顔をレオへと向けていた。  ……そのうちの一匹の手が、ゆっくりとレオの股ぐらへと伸びる。人のそれと似ているが、異様に細長く節くれだった指先が、そこへと触れた。 「はぁ……ッ」  背筋を震わせ甲高く鳴きながら、レオは焦燥に染まった顔でそれを見る。  雄々しくそそり勃つ男根も、その根本にあるはずの玉袋も、もはやそこにはなかった。  あるのは、いやらしくヒクつきながら濁った汁を漏らす割れ目。かつて男根が存在した名残のような、不自然に大きな陰核が充血しながら震え、異形たちの体液によって毒々しく染め上げられた淫肉を覗かせる女性器だった。 「ひゃめ、あ、あぁ……ッ!?」  焦らすような緩慢さで割れ目へと指先を挿し込まれながら、ただそれだけでレオは甲高い嬌声を上げ腰を揺らす。  男の体では決して得られぬはずの快感に晒されながら、いやらしく収縮する淫肉が挿し込まれた指先へと必死に吸い付くのを止められない。  自らに起こった異変に戸惑い、恐れを抱きながら、湧き上がる雌としての衝動がそれすらも包み隠してしまう。 『――、――』  異形たちが、その大口を歪めて嗤っていた。彼らの股ぐらから垂れ下がる、矮躯とは不釣り合いな大きさを持った玉袋と肉棒が、興奮に震えているのがレオの目に映る。  竿は子供の腕ほどの大きさに膨れ上がったそれらは人のものに似ていながら、しかしあるものは歪に曲がり、あるものは吹き出物のようなイボに塗れ、どれもが醜悪な奇形となっている。 「あ……ッ」  ぬちゅり、と音を立てて指を引き抜かれる。収縮する割れ目からどろりと濁った愛液が糸を引いていた。  か細く漏れ出る声を抑えられない。丹田がこらえようもなく疼いていた。雄として生まれたレオには、本来存在しなかったはずの器官が、そこにあると分かってしまう。 「ひゃめ、ろ……」  レオは震え掠れた声で絞り出す。不思議な高揚感が体を包んでいた。顔が燃えるように熱い。胸が異様に高鳴って、その音が頭の中にまで響いてくる。  体はもはや、この植え付けられた器官から湧き上がる衝動に支配され、取り残された精神だけが突きつけられた運命を拒絶していた。  卑しい収縮を繰り返す割れ目からは、甘酸っぱい雌の芳香が自身ですら嗅ぎ取れるほどに立ち昇っていた。 「ひゃ、め……」  異形たちが、雌の体へと迫ってくる。醜く歪んだ亀頭を頬へと擦り付けられ、折れ曲がった竿を手のひらに乗せられ、そして異形たちの中でも最も大きく、最も醜悪に捻れたそれが、ぱっくりと咲き誇り雄を求める女性器へと突きつけられた。  引き摺るほどに大きな彼らの玉袋が、雌を前にした興奮に震えている。  その中身を注がれることが頭の隅に掠めるだけで、抗い難い飢えに苛まれた。  そんなレオの姿を愉しむようにしながら、異形はついにその腰を動かした。 「ひ――ッ」  ぬちゅう、と音を立てながら、イボに塗れ捻れた亀頭で入り口を抉じ開けられてゆく。  淫肉を擦り上げる突起の一つ一つまでもを鮮明に感じ、気を飛ばしそうなほどの快感に悶えながら、甘い声が漏れる。  熱く硬い肉の杭が産道を割り開き、その肉体が誰の所有物なのかを刻みつけるように、捻れた肉棒の形を覚え込ませてゆく。 「――ひっ、あぁあ、あっ、ん……っ!」  長くうねる舌を挿入されたときとは決定的に違っていた。熱く硬い肉棒は、決して相手に合わせてその形を変えることはなく、仕えるべき雄の形を肉体に刻み込んでゆく。  雄の手で蹂躙され、征服されてゆきながら、それこそを悦びとする雌の本能が、今やレオの肉体に根付いていた。 「あっ、ひゃめ、ぬけ、ぬひ、て、くれ……っ!」  レオは嬌声混じりの掠れ声で叫ぶ。一国の王として、一人の男として、歳を重ね築き上げてきたものが、ただ一度の行為によって塗り潰されようとしている。  この儀式が完遂された時、己は真に雌へと生まれ変わってしまう。疑いようもない予感に慄きながら、レオは変わり果てた顎で叫ぶ。 「あ、んんっ、う゛ぅ……ッ」  口腔に収める事もできぬほど肥大させられたレオの舌を、一匹のそれが捕らえる。蛇の交尾が如く絡みつかれ、唾液を混ぜ合わせられる。もはや人のそれですらない異形同士の口づけを教えられながら、その快感に思考を掻き乱される。  開いたままの顎からも肉棒を挿し込まれ、絡め取られた舌を左右から挟み込むように亀頭を擦り付けられながら、先走りの液体を注がれてゆく。  嗅覚はその生臭さを拒絶しているのに、作り変えられた舌はそれをこの上なく官能的な味わいに感じてしまう。  恐怖と焦燥に強張っていたレオの表情は口腔を蹂躙されるほどに緩み、蕩けてゆく。 (このまま、では……)  子宮へと向けて進む肉棒から逃れようと浮かせた腰へと異形のひ弱な腕が回され、ねとりと粘液を纏う指先がいやらしく愛撫する。  鍛え上げられた筋肉の隆起を、浅く日焼けした素肌の下に満ちる熱い血潮を、天性の力強さを秘めた肉体の頑強さを、異形たちはその手で感じ取り、笑みを浮かべる。 「ん゛ッ、んんん゛……ッ!」  その笑みの意味を、レオは雌となった今ようやく理解する。  目を見開き、涙と鼻水を撒き散らして喘ぎ声を上げながら、より一層に昂り続ける子宮の疼きに戦慄する。 「――ん゛ッ!?」  ついに雄膣を最奥まで貫いた肉棒が、子宮口へと触れる。雷に打たれたかのような衝撃が背筋を昇り、視界が真っ白に染まった。  体を弓なりに反らし腰を浮かせるレオを見下ろす異形は、その歪んだカリ首で膣肉を掻き毟るようにしながら腰を引き、劣悪な遺伝子の詰まった玉袋を揺らして腰を振るう。 「ん゛、じゅっ、うるぅうっ、んんッ!?」  言葉も通じぬ怪物の意思が、その腰使いを通じてレオへと叩きつけられていた。  ……孕め、孕め。異形たちの喉から漏れるくぐもった笑い声が、そう聞こえてくるかのようだった。 (な、ならぬ……、それ、だけは……!)  異形たちの肉棒で全身を蹂躙されながら、レオは胸の内で叫ぶ。  彼らの醜悪な姿が、涙でぼやけた視界の中でより一層に醜く歪んで見えていた。  この外法によって、己が何を孕み産み落とすことになるのか、考えるだけで怖気が走る。  だというのに、ずちゅん、ずちゅん、と音を立てて腰を打ち付けられるたびに、雌穴から溢れ出す愛液が飛沫となって飛び散り、痺れるような快感に喘ぎ声が止まらない。 「ん゛ッ、は、あぁん、む、んん……ッ」  牙を失った顎の中で、異形の肉棒が暴れまわる。口腔の粘膜は今や膣と変わらぬ性感帯と変じ、ぶつぶつとイボの浮かぶ亀頭で擦り上げられるだけで、桃色の刺激が走った。  逞しい腹筋の内に作り上げられた子宮は全身で感じる交尾の熱に震え、今や卵巣へと姿を変えた睾丸から雄へと捧げる供物がこぼれ落ちる。  ……レオはそれを、チリチリと首筋を焼く凶兆として感じた。 「う゛ッ、んんんっ、う゛るぅうううッ!」  その体に残った最後の力を振り絞るように、レオが身を捩る。手のひらに握り込まされた肉棒へと爪を立て、もはや牙もない顎で力の限り噛み潰し、脱力した両腕に慢心の力を込めて異形たちを振り払う。 『――ッ、――ッ』  レオの上半身へと覆いかぶさっていた異形たちが、予期せぬ抵抗に声を上げながら尻餅をつく。  あとは――。 「お゛――ッ」  血管が浮き出るほどに力を込めた体が、びくんと痙攣する。浮かせた背は再び床に密着し、レオは呆けた顔で天井を見つめていた。 「――あ゛ッ、ひっ、ひぃ……ッ、あ……っ!?」  ばちゅん、と音を立てながら雄膣の最奥を射抜かれる快感と同時に加えられる新たな刺激に、レオが悶える。  レオを犯す異形の口から伸びる舌が、魔羅の成れ果てとして残る充血した陰核へと伸びていた。  今や童の竿と比べても見劣りする大きさとなりながら、それでも硬く屹立し続ける陰核が口を開けた舌先で咥え込まれ、極細の触手で責め立てられる。  今や排泄にも使わぬ、快楽を得るためのみの器官となったそこを弄ばれながら、激しさを増すピストンによって雄膣を繰り返し射抜かれる。 「ま゛っ、ま゛で、ひゃめ、それ、だけはぁ……ッ」  余力を振り絞った抵抗すらも不発に終わり、もはや甘く染まった声で懇願することしかできなかった。 『――ッ、――ッ』  痴態を晒すレオへと目も鼻もない無貌を向けて、異形が嘶く。  聞き分けのない雌へと、己が一体誰の仔を産むのか見せつけるように、獅子の瞳にその姿を映していた。  レオの中で、捻れた肉棒がビクビクと震える。子宮口を繰り返し小突き続ける亀頭からは大量の先走りが溢れ、その瞬間が迫っていることをレオに伝えていた。 「な゛、な゛らぬ゛……ッ! な゛ら゛、――あ゛ッ」  必死で行為の中断を求めながら、しかし雄膣の最奥を射抜かれるたびに、雌としての本能が膨らんでゆく。  やがて懇願の言葉も意味をなさぬ獣の吠え声じみた嬌声へと変じ、快楽だけがレオを染めあげる。  雄膣に感じる肉棒の震えと感応するように、快楽の波が背筋を駆け上り、そして――。 「――ああ゛ぁ、あぁあああああ゛ッ!」  ――びゅるぅうううううううっ!  子宮口へと押し付けられた鈴口から、濃厚な精液がどくどくと注ぎ込まれるのを感じる。  雌として味わう初めての絶頂の中、醜悪な遺伝子が己の腹に宿ってゆく絶望と、雌としての本能がもたらす悦びが綯い交ぜになっていた。 「はっ、あ゛ァっ、あぁぁ……っ」  レオは虚ろな目で宙を見上げながら震える吐息を漏らす。  尿道に残る精液の最後の一滴までも絞り出そうと膣内で肉棒が震えるのを感じながら、全身を包む疲労感に意識が朦朧としてゆく。  その刹那に、レオは確かにそれを感じた。 「――っ」  ――とくん。  新たな生命が芽生えた瞬間の、その産声の如き脈動。 「あ、あぁ、あ……ッ」  悦びと絶望が混ざり合い、胸の内でせめぎ合う。  レオはただ、呻くことしかできなかった。 続く  

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やはり•••天才•••

イカスミ


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