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【F/F】オシオキゲーム#1

1. オシオキゲームの幕開け (FFFF/F) 目の前のモニターに映し出されているのは、一見するとごく普通のありふれた教室の光景であるように見えた。 だが、実際はそうではないのだ。 モニターの向こうのその教室には、数十名の女子生徒のみが詰め込まれていた。 だが、彼女らの制服の色や柄は様々で、何名かは同じ制服を着ている者もいるがたいていは別のものを着用している。 教室にいるのは、美人だったり可愛い顔をした生徒ばかりで、およそ私のいる世界とは違ういわゆる派手なグループに属する女の子たちだ。 ほとんどの生徒がスカートを短くしており、メイクも薄めだけれどバッチリ決めている。髪色も様々であるが、軒並み艶々だ。 彼女らはキョロキョロと辺りを見渡したり、教室から出ようと引き戸を開けようとしている。 だが、引き戸が開くことはない。 彼女らは、望んであの教室にいるのではないのだ。 彼女らは、あの教室──"人格再構成教室"に無理やりに閉じ込められている。 彼女らは、全国から集められた"イジメの加害者"である。 札付きの悪の不良娘、学校の裏サイトを運営し誹謗中傷を繰り返す女子生徒、ほとんど犯罪まがいの行為で被害者を追い詰める悪党同然の女子学生───。 いずれも表世界の大人たちでは制御できぬ──悪党たち。 これは、そんな彼女らの心身を叩き直すお仕置きゲーム。 彼女らにとっては、恐怖のお仕置きゲームが幕を開ける。 私が、"委員会"から与えられた仕事はただ彼女らの様子を、彼女らが破壊されていく様子を見届けることのみだ。 それがどんなに惨い光景でも、私はそれを見届けねばならない。彼女らの人格が生まれ変わったことを、世間に証明にしなければならない。 ◯ 「なんなのここ…」 "長原 卯由(ながはらうゆ)"は、教室に漂う湿気が、自慢の黒髪を濡らすことに苛ついていた。 黒く長い髪。くっきりした二重。白い肌。卯由は、アイドルのような容姿を誇っていながらも、学校では教師泣かせの問題児である。 遅刻無断欠席は当たり前。この前は手首にタトゥーを彫って指導されたが、それでも卯由は教師たちの言うことを聞かなかった。 だが、教師たちが卯由を危険視している理由は───学校一の不良娘 田宮 友希波との仲の良さであった。 卯由「ねぇ、ユキハってば」 卯由は、近くにいる親友のユキハ──"田宮 友希波(たみやゆきは)"の制服シャツを引っ張った。 金色に染めた髪をポニーテールにして纏め、小麦色の肌をした友希波からはスポーティな印象を受ける者が多いが、その実、友希波は凄まじい暴力娘だ。 174cmの長身に、幼少期から続けている武道で培われた身体能力を搭載した友希波の腕っぷしの強さは半端ではなく、男子だって敵わない。 友希波は、その正確には似合わない綺麗な目でじろりと睨むように卯由を見た。 「まずは状況整理でしょ。なんのつもりか知らないけど…誰かが私たちを無理やり集めたのは確実」 友希波は、鋭い目つきで周囲を見渡した。 そう。卯由や友希波は気がつけばここにいたのだ。下校していたことまでは覚えているのだが、そこから記憶が完全に飛んでいる。 「誰かと思ったら友希波ちゃんじゃあん?」 高い声が卯由と友希波の間に割って入る。 卯由と友希波とは違う制服を着た、モデルのようなルックスをした乳のでかい女子生徒──"大井戸エミリ''だ。 エミリを見た友希波は聞こえるように舌打ちした。 エミリのことは、友希波も卯由も嫌っている。 エミリもまた、札付きの悪である。エミリのやり方は基本的に歳下ばかりを狙って喧嘩をふっかけ、相手を完膚なきまでに叩き潰すという非道な手口なのだが、友希波と卯由が彼女を嫌っている理由は エミリが"こちょこちょの刑"というふざけた方法で相手を破壊するという点だった。 喧嘩を買う者はプライドを持っている。だから戦うのだ。そんな高いプライドを、こちょこちょなんていう子供の遊びでバキバキに破壊するやり方が友希波と卯由には許せなかった。 以前、友希波と卯由の仲間だった女子生徒がエミリとその仲間によってこちょこちょの刑にかけられ病院送りになった。 結果、彼女は二度と学校に来なくなった。 エミリ「なに無視してんのぉ?ねぇねぇ。この状況なんだろねぇ。ちらほら…見たことある顔もあるけど…他校の人多くなぁい?」 エミリはねっとりした口調で言ってあたりを見渡す。後ろには、エミリの手下とも言える女子生徒が張り付いている。 卯由「ねぇ。友希波がうざがってんの分かんない?とっとと消えろ」 卯由が前に出てエミリを睨んだ。 エミリはニタリと笑う。 エミリ「卯由ちゃんこわ〜。怖い顔見たらコチョコチョして笑わせたくなっちゃうなぁ」 エミリは、気持ち悪いくらい長い指をうねうねコチョコチョ蠢かせて見せる。 あれにくすぐられてプライドと身体を破壊された人間がいるのだと思うと、卯由はとてもゾッとした。 周囲の、名も知らぬ生徒たちがざわつき、戸を叩いたり、窓を開けようとしているが、だが、外へ繋がっている引き戸や窓が開く気配はない。 突然、耳を塞ぎたくなるようなブザーが鳴り響いた。 教室の前、黒板だと思っていた大きな板に映像が映る。 不気味な顔。 真っ白い顔。そこに、笑顔のような落書きが施してある。その不気味なマスクを着用した女と見られる人物が、モニター越しに卯由たちを見つめていた。 「ようこそ。オシオキゲームへ」 女はそう言った。 生徒たちがざわつく。 「私は、このオシオキゲームの主催者。 君たちは、とっても悪い子だ。多くの人の身と心を傷つけてきた」 主催者を名乗る女の声はややノイズ混じりだった。 「君たちにはきっと、悪事を働いてきたという自覚はないだろう。あったとしても、反省などしていないだろう。反省したつもりでいても…心からの反省なんて存在しない。その心の根元が完全に変わらない限りは」 教室中の生徒たちが、不気味な声で不気味なことを述べるモニターの向こうの女に視線を向けている。 「このオシオキゲームは君たちにお仕置きを与え、心を入れ替えさせるためのゲームだ」 卯由「なんなのそれ…」 卯由はつい、そう言葉を漏らしてしまった。 「これから君たちにはゲームに参加してもらうよ。君たちの人格の再形成に重要な問題を問うゲームだ。ゲームを全てクリアすれば、人格に問題なしと判断し、君たちを解放する。ただしゲームに失格すれば罰ゲーム…お仕置きが執行され、無理やりに心を改造させてもらう」 「ちょっとなんなの?映画のまねごと?」 「偉そうにしてるけどあんた誰?」 「早く帰してよ!鬱陶しいんだけど!」 一つ不満の声が上がったのを皮切りに、複数の生徒たちもそれに共鳴するように文句を垂れた。 生徒たちを襲っていた不安と恐怖がここに来て爆発した。 友希波はただじっと腰に手を当ててその様子を眺めていた。 エミリは、不気味に微笑んでいる。 「お仕置きは…"こちょこちょの刑"だ」 不満の声を無視し、モニターの向こうの主催者は突拍子もないことを言った。 「はぁ!?」 「子供みたい!ほんっとくだらないんだけど!」 「遊びなら一人でやれよ!」 またしても不満が爆発し、嘲笑する者まで現れた。 それでも、主催者は説明を続ける。 「このお仕置きは、君たちの想像を絶するものだ。君たちは、人が限界のその先までコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…くすぐられるのを見たことがあるか?」 「知らねぇよ!くすぐったいだけだろ!」 「十分くらいこちょばされたら慣れるってテレビで言ってたよ」 モニターの周りの生徒たちが、口々にくすぐりをバカにする。 「ではここで…デモンストレーションを始めようか」 主催者がそう言ったその時だった。 鼓膜を震わすブザーが響き、天井に取り付けられた警告灯が部屋を真っ赤に染めた。 視界が赤一色に染まり、周囲の光景がめちゃくちゃに掻き乱れる。 卯由は、その視界に何かが近づいて来るのを見た。 そして。 ブザーが鳴り止み、警告灯が止まって視界が元に戻った時───。 卯由はどす黒い鉄格子の中にいた。 檻。 檻に閉じ込められた卯由の周りを、真っ黒いスーツを着た長身の大人の女たちがぐるりと取り囲んでいる。皆、同じ髪型同じ背丈でしかもサングラスを着用しているため同一人物に見える。 鉄格子の向こうには、女子生徒たちがいた。皆、状況を飲み込めていないようだった。 卯由も───何がなんだかまるで分からず、気が動転していた。 「卯由…!」 友希波が驚きを隠せない様子で檻に詰め寄る。 友希波「おい!これなんなのっ!?」 友希波のよく通る声が響いた。 「デモンストレーションだ。このオシオキゲームの柱となるコチョコチョ地獄の刑の恐ろしさを君たち全員に知らしめるためのね」 モニターの向こうの女が冷たく言い放った。 卯由「それって…」 「君はこれからコチョコチョの刑の見本に使われるということだね」 卯由「なんで私が…」 卯由はその大きな目をぎょろっと剥いてモニターを睨んだ。 「理由はないよ。ランダムで選出した。本来なら君にも他の生徒たち同様、ゲームを受ける権利があるのだが、見せしめは外せない。これは生徒たち全体のための犠牲だ」 友希波「ぎ、犠牲ってあんた…」 友希波が一歩踏み出す。 「そこを動かないように。動けば即刻…君も失格にするよ」 主催者が言うと、友希波は止まり、拳を握りしめた。 「コチョコチョの刑の見本を見せてくれるのは、彼女ら"エージェント"だ。彼女らは厳しい基準をクリアしたくすぐりのプロフェッショナルでね。指先だけで人を笑い狂わせることができる。10分受ければ慣れる…なんて思わないことだ」 卯由はちらりと、自分を取り囲む黒服の女たち──エージェントの手を見た。 大人の女であり、長身でもある彼女らの手は大きく、指も長い。爪だってなぜか艶々のツルツルだ。まるでハンドモデルとかネイルモデルみたいだった。 どことなく…気持ちの悪い指だ。卯由はそう思った。 「さぁ…始めようか」 主催者が指を鳴らす音がモニター越しに響いた。 それと同時に── 黒服を着た女たちの一人が、コツコツと靴底で床を鳴らしながらゆっくりと、規則正しい足取りで卯由に近づいてきた。 卯由は構えた。 卯由だって、いつも友希波にくっついてるだけじゃない。喧嘩の経験は豊富だ。 教師を蹴ったこともある。 くすぐりの刑なんてやっぱり馬鹿馬鹿しいが、それでもこんな大勢の前で恥をかかされたくはない。 卯由は、女に向かって手加減なしに蹴りを繰り出した。 だが。 卯由の渾身の一発は、女の大きな手により足首を掴まれたことで不発に終わった。 卯由「えっ…」 細い足首に、女の長い指がぎゅうと巻き付いている。 女は、卯由の履いているローファーを脱がし、あらわになった紺色のソックス越しに卯由の足の裏をコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…とこしょばした。 卯由「にゃっ!!?あっひゃひゃひゃはははははははははははははははは!!?」 モゾモゾとした気持ちの悪い感触が足裏に走り、卯由は身体をのけぞらせた。それでも、なんとか囚われの足を引っこ抜こうと試みる。 すると、女は爪の先っちょで足裏の土踏まずをコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!っと引っ掻いた。 卯由「いあっっ!!?いひひひひひ!!?ちょっと!?あっ!!?あははははははははははははははははははははは!!?」 土踏まずに走った耐え難いこそばゆさが卯由から下半身の力を奪いあげ、卯由はそのままどたっと尻餅をついた。 その瞬間、黒服の女は卯由に覆い被さるようにして馬乗りになった。 ずっしり重い大人の身体の体重が骨盤の辺りにかかる。 卯由「くあっ!?ちょっ!?」 卯由が上体を起こそうとすると、黒服の女がもう一人駆けつけ、卯由の細い両腕を掴んでぐいとバンザイさせ、腕の上に座り込んだ。 卯由は二人の大人の女に人力拘束されてしまった。 卯由「なんなのっ!これっっ!!」 卯由はもがくが、大人二人に押さえつけられては敵わない。 卯由はようやく気づく。腋の下を晒したまま、固定されていると言うことに。 腋の下といえば、くすぐりである。コチョコチョである。こしょばしである。 骨盤の辺りに座り込んでいる大人の女が その気持ち悪いくらい長い指をワキワキと曲げ伸ばししている。 「準備は整った。それでは──デモンストレーションを開始せよ」 モニターの向こうの主催者が告げる。 卯由「はぁはぁっ!!ふ、ふざけてんじゃ…」 卯由が女をギロリと睨みつけた時── 大きな手が捕食するように卯由の腋の下の近くに襲いかかり、白い指が薄い制服シャツ越しに皮膚を捉える。 女がすぅっと息を吸い込みそして─── 「コォチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ〜」 甲高いコチョコチョボイスと共に指を踊らせた。 卯由「ぎっ!!?ぐっ!!?っっっっくくくくくくくくくくくくくくくく!!?くくくくくくくくくくくくくくく!!?」 腋の下の近くに猛烈なこちょぐったさが走り、卯由は目を大きく開けて腰をビクンと浮かせる。 卯由の顔が、ぐんぐん赤く染まっていく。 閉じてある唇が震えている。 「コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ〜ん?」 女は冷徹な見た目からは想像もできないようなコチョコチョボイスを口ずさみながら、両手の指を腋の下に滑り込ませた。 卯由「はっっ!!?」 指先が腋の下に触れたその瞬間、卯由の顔が歪んだ。 「コォチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョー!!!」 女の白い指が激しくワシワシコチョコチョと曲げ伸ばしされ、指先と爪の先とが腋の下を掻きむしる。 卯由「ぎゃっ!!?ひゃっひゃひゃははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?ワキッ!!!ワキはぁぁぁぁぁあああああはははははははははははははははははははははははははははははははは!!?」 腋の下を掻き回された卯由はたまらず口を開けて笑い出す。再度、歯を食いしばろうとするがもう遅い。顔の筋肉が緩んで、言うことを聞かない。 「コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ〜!!!」 くすぐるためだけに存在するロボットのように、女はコチョコチョ歌いながら卯由の開かれたまま固定された腋の下を蹂躙する。 卯由「うわははははははははははははははははははははははははははははは!!?ちょっ!!?ちょっと!!?まっっ!!?待って!!!ねぇっ!!ぇへへへへへへへへはははははははははははははははははははははははははは!!もういい!!もういいっっ!!いいってぇぇぇええええ!!!」 卯由にとって、くすぐったい刺激というのは瞬発的なもので、一瞬感じるだけのものだ。 それが、それがずっと、ずっと腋の下に注がれている。 卯由「あははははははははははははははははははははははははははははは!!!わかった!!もうわかっだからっ!!っっひひひひひはははははははははははははははははははははは!!?」 この醜態を何名もの生徒たちに見られていると言う羞恥心や、くすぐったさに対する苦しみが卯由を蝕み始めた頃、指が止まった。 卯由「うはっ!!はぁはぁはぁっ!!」 くすぐりから解放された卯由は、必死になって息を吸う。 腋の下にはまだ、あの気持ち悪い感触が残っている。 「どうかな?たった十秒でこれほど苦しい。実際のお仕置きではくすぐったさが神経に染み込み、肺を震わせ、気が狂い破壊されるまで続けられる」 主催者が言った。 卯由「はぁはぁはぁ…分かった…から…」 「では。その様子を見てもらうよ」 卯由「へっ!?」 卯由が抗議するよりも早く、女の長くてくすぐったい指が卯由のシャツの裾からずるりと入り込む。 女の生指がつるつると皮膚を滑って腋の下に到達する。 卯由「いぎっ!!?」 他人の生指が腋の下に直接触れたそれだけで、卯由の口角は吊り上がった。 指関節がワシっと折り曲げられ、爪が立てられる。 卯由「あぅ!!?あっっ!!?待っ───」 「コォチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ〜!!!」 卯由「ぶぎっ!!?ぎぃぁぁぁあはははははははははははははははははははははは!!?じかっ!!?直はっっっ!!?ぁぁぁぁぁあああはははははははははははははははははははははははははは!!!じかワキっ!!!じかワキはぁぁぁぁぁああはははははははははははははははははー!!?」 卯由の細い脚がびくんびくんと暴れ、だんだんっと床を踏む。 腰が浮き、背中が反って、喉が震える。 シャツの中──腋の下に直接触れている女の指は、しっかりと爪を立ててこしょばいところだけをコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ引っ掻くようにくすぐっている。 卯由「いひはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!嫌っ!!!あっ!!?あっはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?ひぃぃぁぁぁあああははははははははははははははは!!!」 無駄なのは分かっていても、卯由はその細い身体に力を入れて10本の指から逃れようともがく。 だが、いくら暴れても女の指先はピトリと腋の下の皮膚に吸い付いたまま離れず、ツルツルした爪の先で神経を蹂躙する。 「コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ〜?コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョーん」 女は、まるで子供をあやすようなボイスのリズムに合わせて腋の下をめちゃくちゃにくすぐり回す。 卯由「あへへへへへ!!?あっっへへへへへへへへへへへははははははははははははははははははははははは!!!っっはははははははははははははははははははははははははははははは!!?ひぃぁぁぁぁあああああああははははは!!!ひゃーっひゃひゃはははははは!!けほっ!!けほっ!!?」 繰り返し繰り返し笑わされ続けた卯由の呼吸が大きく大きく乱れていく。 それでも。それでも女の指は止まらない。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…!! 卯由「はぁはぁはぁっ!!はぁっっはははははははははははははははははははははははは!!?ちょっ!!ちょっどっ!!やめっっ!!くるっっっ!!くるしっっ!!っっひひひひはははははははははははははははははははははは!!くるひぃからぁっ!!!ぁははははははははははははははは!!!」 細く薄い腹部が膨らんだり凹んだりを繰り返している。 卯由の顔にいくつもの汗が浮く。 明らかに異常な状態だった。 「おい!!ふざけんなっ!これ以上はっ…」 友希波がまたしても止めに入ろうとするが、いつのまにか背後にいた黒服の女二人に肩を掴まれ制止された。 「それじゃあ…そろそろ仕上げに向かおうか」 主催者が言うと、それまでただ腕を押さえていただけだったもう一人の黒服の女がその指先──人差し指と中指を卯由の腋の下に添えた。 指先は、卯由の腋の下の窪んだところにクチュリと差し込まれる。 卯由「うぎぃっ!!?」 指先が触れたのは、腋の下に潜んでいた猛烈にくすぐったいポイントだった。そこには、敏感な神経がたっぷりと詰まっている。 卯由「はぁはぁっ!!!ま、待って…そこはっっっ───」 卯由が声を搾り上げたのと同時に、女の指先が神経をクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュ!!!っとコネ回し始めた。 卯由「ぎゃっ!!?ひぃぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ"っ!!?ああははははははははははははははははははははははははははははははは!!!ひょぇぇぇえええ!!!!ぁぁぁぁああああはははははははははははははははははははははははははは!!?」 卯由の腰がビクンビクンと激しく跳ね、卯由は激しく首を振り回した。 じゅくじゅくと、濃度の高いくすぐったさが腋の下の神経に捩じ込まれる。 女の指は必要最低限の動きでクチュクチュと腋の下をえぐるようにくすぐる。 そして、腋の下に直接指を触れたまま待機していたもう一人の女の指がコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!っと再び動き出し、腋の下をくすぐったさでいっぱいにした。 卯由「はぁはぁはぁっ!!?や、やめっっ ───っっへへへへへへへはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?ぁぁぁぁぁあああああああああははははははははははははははは!!?やめっっ!!?やめっっっ!!!ぁぁぁぁあああああああああああ!!!」 卯由は目玉をひん剥き、悍ましい表情に変形させ、笑い声を天井に向かって放出する。 二人の女の女の指は、容赦なく、手加減もなしに卯由の腋の下を殺しにかかる。 クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュ!!! コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! 卯由「ぶぎゃぁぁぁぁぁあああああああああああああははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?かっっひひひひひひははははははは!!?ぁぁぁぁああああああははははははははははははははははははっ!!!!?」 卯由から甲高い悲鳴が上がり、、細い身体が激しくビクッと大きく跳ねたかと思うと、卯由の身体から力が抜けた。卯由はくすぐったさのあまり気を失ったのだ。 くすぐりの恐ろしさに生徒たちはただ、呆然としていた。 再びブザーが鳴り響き、警告灯が教室を真っ赤に染めた。 ◯ 教室が再び元に戻った時、そこにはもう檻も、卯由も、黒服の女たちもいなかった。 教室の前のモニターに映像が映る。 「ちょっとあれ…」 「えっ…うそっ…」 モニターに映った光景に、生徒たちはざわついた。 モニターに映し出されているのは、卯由だった。 卯由は丸裸にされ、両腕をバンザイしたまま手首に縄を巻き付けられて、まるでエサのように吊るされている。 皮膚にオイルか何かを塗り込まれているのか、照明に照らされた表皮はぬらぬらと照り輝いている。 項垂れた卯由の黒髪からは、汗がポタポタ滴っていた。 「これより"処刑人"の手によって、精神再構築の措置を執り行う」 主催者の声が響く。 にゅうっと、卯由の背後の闇から手が伸びてきた。 恐ろしいほど大きな手だった。長い指だった。大きくて長くて美しい爪だった。 指先のほとんどが爪だ。 ワキワキ。ウネウネ。ウニョウニョと指はうねりながら卯由の腋の下に近づく。 卯由「はぁはぁはぁっ!!や、やだっ!!やだっ!!助けてっ!!」 卯由は顔を上げ、モニターを見つめた。 脂汗によりメイクがほとんど落ちてしまっている。 卯由「助けてっっ友希波ぁぁぁぁぁあ!!!」 悲痛な叫びが轟いた直後、処刑人の指先が瀕死とも言えるその卯由の肉体──腋の下に喰らい付き、コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!!っと悍ましい動きでこそばし殺し始めた。 卯由「あっっ!!?」 疲弊し切っているはずの卯由の身体が びくんっと震え上がる。 目が大きく開かれる。 映像越しでも分かるほどに、全身に鳥肌が立つ。 卯由「あっ!!?やだっ!?わっ!!?いやぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃ!!!ぃぁぁぁぁあああああははははははははははははははははははは!!?」 卯由はパニックになったように頭を振り、叫び、喚き、鳴く。 吊るされた卯由の身体がぶらぶらと激しく揺れる。 処刑人の指先は、しっっっかりと卯由の剥き出しの腋の下に触れたまま、悍ましい爪の先で神経を貪っている。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! 卯由「ぎぃぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?あはははははははははははははははははははははは!!?ぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!!?助けっっ!!!ぁぁぁぁぁぁああはははははははははははは!!!」 卯由の目から、涙がドバドバ溢れ出す。 美しすぎる爪の先は、腋の下を執拗なほどに掻きむしり、くすぐったいという刺激を神経に刻み込んでいく。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! 卯由「ぎゃぁぁぁぁああああああははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!もう無理っっ!!!死ぬっっ!!!ぁぁぁぁぁぁああああああああああはははははははははははははははははははは!!?」 卯由の顔は、笑顔と恐怖と焦りの入り混じった不気味なものだった。 だが、発せられている声は間違いなく笑い声である。 あの爪は。処刑人の恐ろしいほど艶々で美しい爪は、瀕死の身体からも新鮮な笑い声を絞り上げるのだ。 腋の下ばかりを徹底的にこちょぐられ続けていた卯由の身体が震え上がり、股間から尿が垂れたその瞬間、そこで映像は途絶えた。 ※こちらのチャプター1は3チャプター完成後に試し読みとして全体公開する可能性がございます。ご了承ください!


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