今日は絵師さんにとっても役に立つ記事を書こうと思ったのですが、このFBに参加してる絵師さんほとんどいないので、誰に向けての記事かよくわかりませんが、技術的なことを書くのでそっちにあまり興味がない方はスルーしてください!
Xで絵師さんが「うまくなりてえ」とよく叫んでおられますが、この業界では「うまい」の定義が人それぞれバラバラだと思います。塗りだったり、構図だったり、色彩だったり、構成力だったりです。
「この業界」とあえて書いたのは理由があります。
なぜなら現代美術界では「うまい絵」の定義が明確にあるからです。どんなにそれっぽい作品を書いても、技術がない人は美術界、現代アート界では全く評価されません。
ん?現代美術と萌えイラストは文化も生い立ちもファン層も何もかも違うのでは?と思った方正しいです。
結局Xではこうゆう絵がバズります。
(注!:断じて皮肉表現ではないです賛辞です)
ゲンダイビジュツのギジュツなんていらねーよ!
一部、そのとおりです。
ですが、人気の作家さんはきっちりと技術があるんだよってハナシをしていきたいと思います。されそれはなにか?
皆さん、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」知ってますか?
これは巧みな技術が使われていて「お手本」によくされます。
知らなくてもいいですよ!
見たことはあると思います!これですね!
この作品はざっくり説明するとイエス(中央)が「この中に裏切り者がおる」と言った直後のシーンが描かれています。さあこの絵の何がすごいかみていきましょう。
イエスを対象に完全にシンメトリー
背景の窓による「明るい場所」とポジション「どセンター」で、まずイエスに視線誘導されています。
完全に一転透視図法ですね。消失点をイエスにすることで「まず最初にここを見ろ」と指定しています。
イエスを中心に3人グループを作ることで安定感を出しています。
イエスを三角形にすることで安定感、後ろの窓が光輪のように見えます。
ペテロが「裏切り者って誰やねん」ってヨハネに耳打ちすることで、ザワザワ感とヨハネへの視線誘導を行っています。
ヨハネに目を移して下を見ると、裏切り者ユダが恐れ多いことにイエスと同じ皿に手を伸ばしています。はい。「犯人はこいつです」です。
他にもたくさんギミックがあるのですが!
あまり長くなってもいけないのでまとめます。
最後の晩餐とは、イエス・キリストが磔刑される前の弟子ととった最後の夕食のこと
ヨハネがイエスに寄りかかっているのが一般的な構図だが、レオナルド・ダ・ヴィンチはヨハネがペテロの方へ耳を近づける瞬間を描き、完璧なシンメトリーの構図を作った
一点透視図法により実際の空間と絵の中の空間をつなぎ、イエスに視点を集めるという効果や、主題と空間表現の統一感を作った
ユダだけがテーブルの手前に描かれるのが一般的だったが、あえてイエスと同じ側に描き、鑑賞者にユダを探させる推理をさせた
主題として描かれる最後の晩餐を、登場人物の表情や仕草を豊かにすることで、人間の一瞬の心理ドラマへと変身させた
他の作家が描いた産後の晩餐は他にもあるのですが、すべて「ユダを独立させていた」んですね。
これを見てダヴィンチは
と思って描いたような気がします😂
まあ、技術的なトリックはサラッと流してもらえば良いのですが、こんなわけで、多かれ少なかれ名画にはこのような「技術」がしっかり入っておりまして。
見る人が見れば「むむむ・・これはすごない?」ってなるんですね。
絵画鑑賞というのは知識がないとできないのです😂
美術館などで、わかったふうな人が絵の前で30分近く動かないのは技術の発見とストーリーの展開を読んでいるわけです。それが楽しいんだそうです。
萌えイラストは「うるせえな。抜ければ良いんだよ」みたいなところも多少あるので(ない?w)あまり技術面がフォーカスされていません。
「絵がうまくなる講座」的な動画とか色々ありますが、局所的な構図や立体感、線の引き方、かわいい顔や角度みたいなものが重視されてて、「それ美的センスの話で技術じゃないw」みたいな、本末転倒で枝葉の話に終止していることが多いです。
でも、技術がしっかりしている方はダヴィンチ的な書き方をされています。
例えばちょこ先生のこれ。
もう擦りすぎてすみません・・なのですが
めちゃくちゃ顔とチョウチョあたりに視線誘導されています。
先生に直接聞いたわけではないのですが、分解するとこうゆうことだと思います。
①オープニング。まず顔みて。かわいいでしょ。(一点透視図法+背景の窓の明るさで誘導)
②ドラマチック(進展)。お花を見て欲しい
③ライジング(盛り上げ&展開)。左端ガラスキューブ見て欲しい。これ実物を買って見ながら描いたんです。(このキューブだけほかより明るくしています)
④エンディング(結び)左端のキューブから右にスライドしていってチョウチョ+黄色い花を見てアウト
こんな感じですね。
ざっくりまとめると・・・
①初めて描く絵守未來をめちゃくちゃ可愛く描いたよ!
②サブテーマとしてお花をめちゃくちゃ描きたかったから頑張って描いたよ!
③お店で観たガラスキューブがエモかったので取り入れたよ!
④お花の色を左の赤から右の黄色に変化させ、チョウチョが明るい未来(未來)に羽ばたくよ!(右側下の背景の窓を明るくしている)
このように、視線誘導しながらストーリーが展開されているんです。
これのすごいところは、「一点透視図法」とか知らない人でも、同じ順番で見てしまう」ことなのです。
これがちょこ先生の類まれなる技術力です。
海外ではこのレベルの技術がないと認められないのです。
Xでのイラストはあくまでも娯楽ですから、絶対技術を入れろ!ということではないですが、「なんかすごい」なイラストはだいたい「しっかりした技術」が入っています。ってハナシでした。
絵がうまくなりたい!なら学問としての「芸術理論を学べ」が正解です。
それでは、また!
いちあき☆みか
2024-08-27 21:10:55 +0000 UTC神無月つばさ
2024-08-26 23:21:45 +0000 UTCまけ
2024-08-26 22:56:35 +0000 UTCTAKA
2024-08-26 11:53:54 +0000 UTCユイ
2024-08-26 10:12:20 +0000 UTC弓槻
2024-08-26 09:56:56 +0000 UTCエックス
2024-08-26 08:50:34 +0000 UTCエックス
2024-08-26 08:41:45 +0000 UTCヒース
2024-08-26 08:28:53 +0000 UTC