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【苗床】メルトリリス

戦いに敗れ、メルトリリスは魔神柱に囚われた。

無論、それらを使役しているのはこのSE.RA.PHを掌握したビーストⅢ・殺生院キアラに他ならない。

「くっ……」

「ふふ、イイ格好ねメルトリリス。こうなってしまえばどんなに可憐な白鳥も、蜘蛛の巣に囚われた羽虫も同然。私の手に堕ちた気分は如何かしら?」

殺生院キアラ――

このSE.RA.PHに巣食う魔神、この世全ての悦楽を掌握せんとする女。

彼女との戦いに敗れたメルトリリスは囚われ、されど消滅はされず、こうしてキアラの気まぐれによって生かされていた。

「貴女にはたくさん手を焼かされたもの。簡単に消滅させてしまってはつまらないでしょう?」

「このっ……!」

「貴女のマスター……彼の生殺与奪は私が握っております。生かすも殺すも私次第。この私にそんな敵意を向けて……彼がどうなってもよろしくて?」

(マスター……)

メルトリリスは目を伏せる。

彼女のマスターである少年の命はキアラの手の内にある。

マスターが人質となっている以上、彼女にはどうすることもできない。

文字通り「世界」より大切な人の命とは、代えられないモノだから。

「やめてっ……その人だけは……! お願い……何でもするからっ……!」

「ええ、その言葉を待ってました♥ そういうことでしたら、遠慮なく――」





「んんんっ、んふうっ♥ ふうっ、んむっ、んぶうっ♥」

(じゅる、ずずずっ)

「んぐっ……んむぅ、んんんんウゥっ♥」

「まずはこうして前戯をば。感覚の鈍い貴女でも気持ちよくなれるよう、しっかり準備してあげませんとね♡」

「んんっじゅるるっ、ずぼっ、じゅぼぉっ♥」

呼吸ができない。

乱暴に口内へ抽送される魔神柱の触覚。

それらから滲み出る体液を強制的に摂取され、メルトリリスの体は徐々に内側から侵食されていった。

(っ……この女……!)

「殺意と屈辱に満ちたその表情……ええ、そうでなくては私も退屈してしまいます。では、もっと虐めて差し上げましょう」

(ッ……!?)

「っ、あっ……待ちな、さっ……それはーー」

「貴女もメスであるのなら分かるでしょう。交尾、繁殖……つまりはセックス」

「女であることの悦びを、その体に痛いほど教えて差し上げますね。魔神柱の子を孕み、産卵する……至高の快楽を」

「やめっ……そこは、マスターに……!」

「さあ、受け取りなさい。これなるは獣の快楽。為す術なく犯され、孕まされ、身も心も壊して差し上げましょう――!」

(ずぶぶぶっ……!)

「んあっ、はあっ、ンぁああああああっ♥」

「あ、ぐ……中に……♥ 私の、ナカ……魔神柱……入って、キテっ……♥」

「ふふふ、如何でして? 剥き出しの肉体で味わう本物の快楽は。貴女の経験したどれよりも瑞々しく、刺々しい、初めての感覚でしょう?」

「それこそは繁殖――原初生物の根源たる欲求、快楽そのもの。抵抗しようとしても無駄ですよ。所詮貴女も一匹のメス、この快楽からは逃れられませんから……」

「んあっ♥ はあっ♥ んんっ♥ やっ、待って……こんな、っ……んんんっ♥」

一突きされる毎に増幅する快感。膣穴を乱暴にこじ開けられ、魔神柱の触手が更に奥へと侵入を果たす度、メルトリリスの口から大きな嬌声があふれ出る。

(耐えなきゃ……マスターが待ってる……私が、頑張って、耐えないと……♥ でもっ……)

「はぐっ……んん、んぐっ……はっ、はっ♥」

「あらあら、いけない子ね。こうまでされて未だこの快楽を拒むだなんて……なんて、聞き分けの悪い……」

「お生憎様、ねっ……この程度で、私を堕とそうだなんて……んんっ……んはっ♥」

「フフ、口とは違って体の方は随分と限界のようですが……まあイイでしょう。そこまで仰るのなら――」

「なっ……今、何して……」

「その刻印は貴女のメスとしての証。ほら、子宮が疼いてきたでしょう? 体はますます敏感となり、オスを受け入れようと子宮が頭を垂れる。それすなわち貴女の霊基が受肉した……孕む準備が整った証左に他なりません」

自身の腹部に発露した刻印を見てメルトリリスは絶句した。

キアラの説明したことは紛れもなく事実。

受肉、妊娠。自分の体が完全なる女のそれとなったことをメルトリリスも瞬時に理解する。

「やめっ……ウソよ、そんなっ……私が妊娠……女の体になっただなんて……」

「受肉したサーヴァントと私の魔神柱との交尾……ふふ、一体どうなることやら……私も楽しみです♡」

「あんんっ♥ あっ、はあっ♥ やっ、やめっ……んん、んはあっ♥ あぐっ、そんな、奥にっ……入って、来ないでっ……ダメっ……んああっ、はあっ♥」

(変わってる……変えられちゃってる、私の体っ……♥ いま出されたら絶対妊娠するっ♥ マスターじゃない♥ 魔神柱の子を孕んでしまうっ♥)

ゾクゾクと込み上げてくる感覚にメルトリリスは恐怖した。

子宮内部まで侵入を果たした触手。

キアラによって操作された鋭敏な肉体。

子宮は完全に門扉を開き、受け入れ態勢を整えた。彼女の確信通り、いま子種を出されたら確実に妊娠する。逃げ場のない卵子がいとも容易く堕ちてしまう。

「んお、おおっ♥ こんにゃっ……こと、してっ……ゆるしゃ、ないっ♥ ぜ、じぇったい……ころして、や、るっ……んおっ、おおぉんっ♥」

「あらあら、なんて品のない……まるで獣の咆哮そのものですわね。囀りは小鳥のようで、フフ、私も……昂ってきましたわ♡」

「はあっ、はぐっ……うおっ、ぉぉおっ♥ んっあ、はあっ♥ おっ、んんっ、んんおぉっ♥」

「さあ、そろそろ終わりにしましょう。この子たちも子種を吐き出したくてたまらないご様子。さあーーさあっ!」

「イッ、あ……♥ ダメっ……くる、キちゃう……♥ いくいく、イクっ♥ このままだと本当にイっちゃう♥ 魔神柱に犯されてイクっ♥ いやっ、やあっ♥」

腹部に熱い感覚が集まっていく。

子宮は完全に掌握され、狙いが外れることはない。

ただ、そんな事実……予感よりも、ただただ気持ちが良い。たまらない。身に余る快感に脳は蕩かされ、この恍惚とした感覚をただ貪ることしかできないでいる。

そして――

「あっん、ンああっ、はああああっっ♥♥♥」

(びゅく、びゅるっ、ぶびゅううううッッ)

「ぉ……んぉ、おおっ……♥」

「フフ、これにて種付けは万事終了。どうやらしっかり孕んだようですね。とはいえ――」

「これで終幕というのも実に呆気なく。貴女のその無様に犯され・無慈悲に孕まされた姿を見ているだけで、私の子宮も疼いてまいりました。ええ、ですからもっと……」

キアラは何やら考える様子を見せ、やがて何かを思いついたのか、それとも初めからそのつもりだったのか……白々しくも、微笑んでみせた。

「フフ、良いことを思いつきました。そうと決まれば早速準備いたしましょう」

「じゅん……び……?」

「大丈夫。その子たちは特別製。貴女も普通の器には程遠いでしょう? きっと面白いものが見れますわ」





……どれだけの時間がたっただろうか。

一瞬、あるいは永遠。

時間の感覚も分からなくなるほどに犯され続け、メルトリリスの体は完全なる苗床に……魔神柱の子を妊娠した。

「う……あ……私の、お腹……もう、こんなに……」

「……ふふ、お待たせしました。もうじき臨月、という頃合いかしら?」

「キア、ラ……」

「如何です、彼らの苗床となった気分は? あれから何度も犯され、何度も植え付けられ……そのお腹にはどれだけの卵が入っているのでしょうね」

「たま、ご……?」

「ええ、この子たちは私が用意した特別なもの。本来、人間の生殖は一度につき一人ですが……」

メルトリリスは言われてハッとした。

自身の腹部でブルブルと蠢く存在。

それも一つや二つではない。

何故――自分は孕まされた。それは分かっている。だがこの数はなんだ、と。

「まさか……」

「ええ、その通り。私が手ずから受肉させた貴女の肉体は人間より畜生のそれに近い。同時に何個も排卵し、何匹も出産するなんてワケもないこと」

「それに……アルターエゴ、でしたか。その霊基に複合された因子ゆえ、どうやら卵胎生のような基盤が出来上がってしまったようですね。それはそれで……」

「さて……ここからが本題でございます。貴女はこれから女としての最高の快楽……すなわち出産を迎えるわけですが……」

「もしその胎にある子を全て産み終え、それでもまだ『彼』を想うことが出来たなら……ええ、その時は解放してさしあげます。貴女も、彼も……」

「な、っ……!」

「フフ、良い条件でしょう? 貴女の想いが真であるか否か、確かめて差し上げるというのです」

キアラの思惑は分からないが、メルトリリスにとっては好機……否、それしかもう希望は残されていなかった。

(上等じゃない……! 耐えて……耐えるやるわ……待ってて、マスター……!)

「あっ、ぐ……お腹が、熱っ……われるっ……♥ やっ、あ……イヤっ……魔神柱の子なんて、産みたく、なっーー」

(ずりゅううっ)

「んんっ、んおおおっ♥ んぐうううっ♥ でりゅうぅっ♥ 魔神柱の卵、産んじゃってるううっ♥」

「おめでとうございます、まずは一個。この調子でどんどん産んでくださいませ♡」

「はぁ、はぁ……うくっ……♥ こんな、ものぉっ……♥ 気持ち、悪いだけっ……私には、マスターがっ……♥」

「ふふふふ……さあ、どこまで耐えられるかしら?」

「んああっ、あぐっ……また、産まれ……♥」

(だめ、これっ……出るときの感じが、すごくてっ……♥)

(ずぼおおっ)

「んぎっ、いいいっ♥ あっ、はあっ♥ でちゃ、ってるううっ……♥」

「はい2個目。まだまだありそうですわね♡」

「おっ、ぉぉっ……♥ これ、おかひく、なって……おまんこ、おかひくにゃるっ……♥」

(ずりゅうっ)

「んおおっ♥ おっ、おっ♥ しゅごいいっ♥ 産卵、しゅごすぎ、いいっっ……♥」

「これで7個目。ようやく折り返しといったところですね」

「はぁ、はぁ……あっ、あっ……あへっ♥ また、でるっ……♥ こんなのっ、ぜんぜん、たいしたこと、ないわっ……♥ ぜんぜんっ……だからっ……♥」

(ぶちゅんっ)

「おおおっ、んぅおおおっ♥ でる、でるうっ♥ だめっ、だめええっ♥」

「11個目。そろそろ限界かしら?」

メルトリリスは必死に耐えていた。

舌をだらしなく垂れ伸ばし、目を虚にしながらも、目まぐるしく襲いかかる快楽を前に何度も気を持ち直していた。

しかし――

「フフ、これで最後……ここまでよく耐えてみせたものです。ですがこれにて終幕……最後のは一際大きいようですし、いくら貴女でも……」

「ふーっ、ふーっ♥」

「これに、たえっ……たえ、ればっ……♥」

(ずぶぅぅぅうんっ)

「んんんっ、ああっ♥ なっ、んでっ……♥」

「ふふふ、これでは産みたくても産めませんね。貴女は一生このまま……脳が焼き切れるまで、産卵の快楽を永遠に味わいなさいませ」

「む、むりっ……♥ こんなの、死ぬっ……死んじゃうわっ……♥ あたま、おかひくなって……や、やめっ……産ませてっ……おねがい、だからっ……♥」

「勿論、すぐにでも抜いて差し上げましょう。その代わり――」

キアラから突き付けられた条件はひどくシンプルだった。

耐えるか、手放すか。その二択。

誰よりも大切な彼の運命と、産卵による快楽からの開放。

どちらを選ぶかなんて決まっている。

それでも――

「うっ、ぐっ……私は、マスターにっ……♥ 待ってて、こんなのっ……簡単に、耐え抜いて、みせ――」

「おっ♥ おおっ♥ おまんこイクっ♥ イクのとまんにゃいっ♥ マスターごめんなさいっ♥ わたし、もうっ……♥」

「フフ、それはつまり『彼』のことはもう諦めると?」

「そうじゃないっ♥ そうじゃない、けどっ……」

「……けど?」

「もう無理いぃぃっ♥ 耐えられないぃぃっ♥ こんな気持ちいいのに、勝てるわけ、ないいっ♥ 産卵アクメしたいっ♥ はやく、はやくっ♥ 産ませてっ♥ んんんぉぉおおっ♥」

(ずぼぉおおっ!)

「んっうぉぉぉおおおっ♥♥♥ 出てる、でてりゅうっ♥ 最後の一個しゅごすぎるうぅ♥ うおっ、おほぉぉおおっ♥」

「はぁ……はぁ……えへへ……♥」

「あらあら、なんて愛らしい。歯向かう気力の無くなった貴女は最早、羽をもがれて地に落ちた小鳥。もう二度と飛び立つことはできないでしょうね」

「ん……あ……♥」

「さて、彼にも感想を聞いてみましょうか。惨めなパラディオン、その成れの果てを見た感想を」

「え……?」

「メル、ト……」

「え……あ……マス……なん、で……」

「こんな愉しい光景を私一人で独占するだなんてとてもとても……。彼にも最初から最後までちゃんと見てもらいました。ええ、ですから――」

瞬間、メルトリリスの目の前でマスターである少年が一瞬にして溶けていった。

そのためだけに生かされていただけの命。そう説明するかのような呆気なさ。文字通り溶かされ、塵となって消えていった彼の最後の顔は、どんな表情をしていたか。

「あっ……ああっ……」

「さようなら、メルトリリス。もう会うこともないでしょう。貴女はそこで……自らがもたらした彼の死を嘆きながら、一生を苗床として過ごしない」

それだけを言い残し、キアラは去っていった。

いまだ魔神柱の触手は健在。尚も孕ませ、産ませようと、メルトリリスに忍び寄る。

もうどうでも良いと思った。

呆然と、メルトリリスはただ、その行為を無抵抗のまま受け入れるのだった。


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Comments

更新お待ちしてましたー! 魔神柱、シリーズ化に期待です!

solandky


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