巨人国と小人国を始めとする各国の侵略し合いが(一応の)終わりを迎え各国間での和平が結ばれ平穏が訪れた。
それからしばらくの後、かつて最強にして最凶の戦士と呼ばれた巨人はそんな日常に退屈し、その身ひとつで各国を旅して回っていた。
そんな中、ある国の山奥で異様なエネルギーを発する巨大な穴を見つけた巨人は迷うことなくその穴に飛び込んだ。
意識が混濁するような感覚を超え気がついた巨人の目の前には異様な景色が広がっていた。
これまでに見たことがない程に高い石の建物、足元には信じれない速さで走る鉄製の何か。
キョロキョロと辺りを見回していた巨人がふと建物の目線を落とすと、そこには初めて見る服を身に纏った男の姿があった。
男は驚愕の表情で巨人を見上げガタガタと震えていた。
「どうやらここは俺がいた世界とは違うみてえだなあ」
「てことは久々に好き勝手暴れても良さそうだあ」
「とりあえずそこのお前、俺の相手してくれやあ」
男が自分の言葉を理解しているのか確認することもなく、自分を見上げ立ち尽くす男に向かって巨人は手を伸ばした。
◎影などなし差分
WickedLordHD
2022-07-10 01:49:02 +0000 UTC