ドサッッ!!!! カムイのアッパーカットをまともに顎に受けたアイラが体ごと吹っ飛ばされて倒れると、ボクシングリングの上に鈍い落下の衝撃音が響き渡る。 「あがぁ……。」 ボクシングリングの上で無残に仰向けに倒れるアイラ、パンチの勢いでマウスピースは吹き飛び、痣だらけの体を晒しながらその虚ろな顔と力が抜けたボクシンググローブからは闘志が消えかかっていた。 「さっきはよくも『無様』だと言ってくれたね?これでお相子だよ。ねえアイラ、早く立ってよ。まだまだ終わらせないよ、『無様な獅子』さん…。」 倒れたアイラをカムイは不敵な笑みを浮かべながら見下ろす。 「この野郎…。」 誰もがアイラのノックアウト負けを確信する最中、カウントが10を数える前にアイラは再び立ち上がった。 「よくも『無様な獅子』と言いやがったな…。」 アイラは立ち上がると、獰猛な目つきでカムイを睨みつける。 「先に言ってきたのはそっちだろアイラ。まあいいよ。もっと互いに獣らしく無様に倒れるまで殴り合おうよ…。」 「ああぁ!!もちろんだ!これからが本番だ!」 勢いよく自分のボクシンググローブを顔の目の前で打ち鳴らすアイラ、そしてそれを睨みつけるカムイ。 二匹の獣のボクシングはいよいよ佳境へ入っていく…。
尾瀬ヒカ
2024-10-06 12:54:24 +0000 UTCジェネラルAA
2024-10-05 13:08:07 +0000 UTC