本記事は、「アクアだけキスしてはいけないハーレム4P(仮題)」の下書き段階の文章をそのまま投下したものになります。そのため、完成品とは内容が異なる場合がございます。
その点を理解した上でそれでも読みたいという方は、どうぞご覧になってください。
今回の二次創作の題材は、「この素晴らしい世界に祝福を!」という笑いあり冒険ありの異世界系ライトノベルです。
その中に出てくるヒロイン3人、特にアクアという女神に着目します。
カズマを異世界に引きずり込んだ発端であり、死後の失態を辱められたカズマが仕返しに無理やり異世界に道連れにした女神、それがアクアです。
女神の神パワーとかでせいぜい俺を楽させてくれよ! というカズマの期待は早々に裏切られ、酒に酔うわゲロるわ空気が読めないわベソかくわの構ってちゃんなトラブルメーカー。ガワは完璧なのに性格に問題がありすぎて、二次創作する私としても取っ掛かりを見つけるのに苦労させられました。駄女神は伊達じゃない。
それでは、ごゆるりと。
前回の続きからです。
「お願いよぉ……ダクネスもめぐみんもどっちも妊娠してなくて、恨みっこ無しって約束したのが空振りになって、ピリピリする気持ちはわかるけど」
「「(イラッ)」」
今のアクアの余計な一言で、一瞬、ダクネスも反対派に天秤が傾いた。
めぐみんに至っては、アクアの頬を再びつねりはじめる。
「いひゃいいひゃい! やめへよぉ」
「アクア、結局あなたはなにがしたいんですか? ただ自分の色香が優れていると証明したいなら、カズマに限らず、他に適当な男を見繕って誘惑すればいいでしょうに」
「っ……そ、そへはぁ…………」
「……アクアのほっぺ、もちもちして柔らかくて、気持ちいいですね」
「へっ?」
「本当か? ……私も、つねっていいか?」
「ひゃっ!? やめへっ、やめへえ! そほそほ離ひてぇ!」
食指の疼くダクネスが見守る中、めぐみんはアクアの頬を手放す。
つねられて赤くなった頬をアクアが抑える中、めぐみんは自身が反対する理由、その核を口にした。
「私が聞きたいのは、アクア、どうしてあなたが他の男でなく『カズマ』を襲うのを手伝ってほしいのか……カズマでないといけない理由、です」
正面からアクアを見据えて、めぐみんは問う。
最初きょとんとするアクアだったが、すぐに顔がこわばった。見つめ合うめぐみんの赤い瞳に、誤魔化しを許さない厳しさが宿っている。
「言わなきゃ、だ、だめ?」
「言ってください。でないとカズマを襲う協力なんてしません」
「……言ったら、手伝ってくれる?」
「内容次第です」
確約しない所にめぐみんの独占欲が見え隠れして、見守るダクネスはクスッと笑みになる唇を抑えられなかった。
(私がカズマの言う『エロ担当』なら……めぐみんは『純愛担当』という所か)
アクアの胸の内を引き出そうとするめぐみんに、そんなことをダクネスは思う。
今日に至るまでダクネスとめぐみんは間隔を置きつつカズマに抱かれてきた。ダクネスだけめぐみんだけの一対一の時もあれば、三人でする時もあった。
ダクネスはパーティーで最も体がエロいとカズマに太鼓判を押されているが、それでもえっちの満足度は、めぐみんに拮抗すると彼女は考える。
優劣を競う気など毛頭ないが、実際、えっちする時のめぐみんとカズマは本当に幸せそうなのだ。傍から見て羨ましくなるくらいに。
その理由の一端を、ダクネスは垣間見た気がした。
『愛情』の存在。
(――アクアにも、あるのか?)
めぐみんが詰め寄るアクアを、ダクネスもまたじっと見る。
言い淀んでいるのか、アクアは顔をひきつらせたまま硬直していた。冷や汗を垂らしながら視線を彷徨わせて、ふと、ダクネスと目が合う。
助けを求めるように見つめてきた。
(――駄目だぞ、アクア。ちゃんと答えてくれ)
ダクネスが首を横に振ると、ガーン、とアクアは愕然と目を見張った。
見捨てられた子犬を彷彿とさせるアクアの狼狽ぶりには心が痛むが、ダクネスは心を鬼にする。空気を曖昧にはしない。
「さあ、もう十分待ちましたよ。アクア、ちゃんと口にしてください。他の男ではなく、カズマでないといけない理由を!」
「あ、あっ、あ……!」
ずいっと、涙目のアクアにめぐみんは迫ってシンキングタイム終了を告げた。
その様子を背後から見ていて……一瞬、ダクネスは胸がざわついた。なにか判断を誤ったような、得も言えぬ不安感。