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【全体公開】『これ描いて死ね』お祝い色紙メイキング


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とよ田さんとは数年前に漫画家飲み会で初めてお会いしたんですが、実は月刊アフタヌーン四季賞の同期でもあって、自分が準入選した回の四季大賞受賞者がとよ田さんでした(受賞作は『ラブロマ』)。そんなご縁もあって、仲良くさせていただいています。ありがたいことに、『これ描いて死ね』小学館漫画賞授賞式の二次会にもお呼ばれしたので、せっかくだから何かプレゼントを持っていこうと考えました。



そういえば1巻が出たときに、藤森さん(「これ描いて死ね」の登場人物、絵が得意だけど引っ込み思案、美術部と漫研を兼部している)いいな〜と感想をツイートしたら、返信で「藤森さんはお嬢のポジション」と言われていたなあと思い出し、

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お嬢と藤森さんのツーショットのイラストを描いて、お祝いにお贈りしようと思いました。以下の記事は、そのメイキングです。



まずはスケッチブックにラフを描いていきます。

もはや定番となった「片思いハート」のポーズですね。これをお嬢と藤森さんの二人でやったら面白いんじゃないかな〜というアイディアです。藤森さんはちょっと照れながらハートを作って、お嬢はなんもわからず自信満々に親指を立ててそう、というイメージがあります。



ラフをもとに、実際の色紙に下描きをしていきます。通常の色紙ではなくて、1/2サイズ(212×182mm)の色紙です。

手の形や位置を揃えるのが難しかった。服装がラフの時と変わっていますね。ラフの時点ではお互い制服で描こうと思ってたんですが、その後にとよ田さんから送られてきた二次会のお知らせのチラシに、甘ロリコスチュームの安海&藤森ペアが描かれていて、それがすごく良かった。なるほど、制服という固定観念に縛られることもないか……と思い、最近よく描いている旧ソ連の制服(元は帝政ロシアの貴族子女の服)を、お嬢と藤森さんの二人に着せてみることにしました。



下描きをもとに、筆ペンでペン入れをしていきます。

んん……他人のキャラを描くのって難しい……。



ペン入れが終わって、消しゴムをかけた状態がこちら。

藤森さんの耳や輪郭の線が、太かったり重なりまくったりしてますが、これは後で肌を塗る際に直そうという魂胆です。肌は隠蔽力の高いアクリル絵の具を使うので、重ね塗りが出来るため、多少のミスは上から修正することができます。



背景を水性ペンで描きます。やはり集中線は画面が持ちますね。



肌色の絵の具を乗せると同時に、藤森さんの輪郭線を修正する……

つもりが、勢い余って目の周辺も全部塗りつぶして、上から描き直しました。藤森さんはもうちょっと面長なイメージがあるので、全体的に目を少し上にあげました。ちょっとはマシになった……と思いたい。



エプロンの下のワンピースなどを塗っていきます。本来の旧ソ連の制服だと真っ黒なんですが、『これ描いて死ね』の制服のカラーにあわせて青緑色にしました。



だいぶそれらしくなってきた。



ちなみに、某お礼用に描いたギャル子の色紙と一緒に作業しています。色紙のサイズも同じ1/2なんですが、縦横が違うだけで随分印象が変わりますね。



髪の毛の部分をアルコールマーカーで塗った上から、色鉛筆で加筆して紙の流れを描きます。『これ描いて死ね』でも、重要なアップのシーンなどでは藤森さんの髪の毛をすごく細かく描いて画面をリッチにしてますよね。



制服のエプロン部分の刺繍を、色鉛筆で描き込みます。

レース部分、ペン入れの段階でも多少は描き込んでいるんですが、やはり黒いペンで描き込むと重たくゴチャっとなってしまいます。なので、グレーの色鉛筆で描くことで、重たくならないように気をつけています。それでも描き込みすぎずに、エプロンの真っ白な部分を多く残した方が、逆に描き込みが目立ってリッチになります。



アップで見ると、そんなに細かく描いてはおらず、ラフなんですが、



このくらいラフな方が、離れて見たときにそれっぽくなります。



それっぽい。


 

最後に藤森さんの瞳の部分を描き込みます。修正のためにアクリル絵の具で一回塗りつぶしてしまっているため、色鉛筆やアルコールマーカーが使えないため、筆とアクリル絵の具で塗っていきます。



できあがり。

リッチでめでたいお祝いイラストになったんじゃないでしょうか。



戸惑いながらも、まんざらでもない感じの藤森さんと……



自信満々のお嬢。



ちなみに完成イラストをスキャンして、色味を調整したものがこちら。



さて、当日は帝国ホテルで大々的な「小学館漫画賞」の授賞式があり、そのあと二次会として、知己の作家さんや関係者を集めた内輪のパーティーがあるという感じでした。二次会とはいえ、大御所作家とバンバンすれ違ったりして、なかなかにすごい空間でした。楽しかった〜。



『これ描いて死ね』は、漫画研究会に所属する女の子たちの青春を描いた、いわゆる「部活もの」であり「日常もの」なんですが、一方で顧問の手島先生は漫画家を挫折した過去を持ち、そのエピソードが毎巻の巻末に『ロストワールド』として語られています。これが「日常部活まんが」に付随するスパイスとして非常に効いており、漫画本編の魅力を何倍にも高めている要素になっていると思います。特に6巻ラストのコマが本当に泣ける。未読の方はこの機会にぜひ読んでみましょう。それではまた、次回で。

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