ほぼ一年前の個展『LONG LONG HAIR GIRLS』以降も、ちょいちょい髪の長い長い女性のイラストを描き続けているわけですが、今回は「裸の女王」こと『NAKED QUEEN』のメイキングです。もともと「髪の長いアルビノの女性のヌード」というのを描きたいと思っていたのですが、アクリルブロックで何かグッズを作ろうと考えた際に、透明感のあるアクリルブロックとアルビノの白く美しい色合いがマッチするだろうと考え、グッズ用のイラストを制作することとなりました。
まずはスケッチブックにラフを起こしていきます。この時点では「髪の長いアルビノ女性のヌード」というコンセプトしか決まっておらず、描きながらポーズやデザインなどを探っていきます。
ここに載っけてるのの3〜4倍はラフを描いた結果、「王冠」「王杖」「王衣」の3点セットを身に纏った、シンプルな肖像スタイルの構図に落ち着きます。
左みたいなぽっちゃりスタイルの案もあったんですが、今回は飛び出したロケットおっぱいと、肋骨が透けるような細いウエストの組み合わせを選びました。
最終ラフ。初期ラフで描いた「片方は三つ編み、片方はロングヘア」というスタイルが気に入っていたので、そのまま採用します。
いい感じにイメージが固まったので、このラフをもとに、下描きに入ります。
本番の半分のサイズの用紙に「下描きの下描き」を描いていきます。
顔の向きが変わったり、頭部まわりのディティールを増やすために編み込みが増えました。この時点で軽く色を付けておくと、完成時のイメージが掴みやすくなります。
ハーフサイズの下描きをベースに、今度は大きなサイズの用紙にきちんと下描きをしていきます。王冠や王杖、王衣など小道具のディティールを整えていきます。
王冠は以前「酒カス姫」「辛キチ姫」を描いた時に集めた資料のストックから、王杖は「SAINT GALKO」を描いた時にスケッチしたメイス類と、ヤングコミックのエッセイ漫画で参考にした多乳アルテミス像を組み合わせました。以前使った資料をきちんと整理して保存しておくと、のちのち似たモチーフを描く際に便利です。
ラフ・ハーフサイズ下描き・本番下描きを並べた状態。作業が進むにつれて、初期に描こうと思っていたイメージと乖離していくことがあるので、たまにこうしてラフなどと並べてみて、イメージがずれていっていないか確認します。
下描きをもとに、ペン入れをします。筆ペンを中心に、細かい部分はミリペンと丸ペンで描き入れます。
呉竹の筆ペン「COCOIRO」が非常に便利なので、このくらいのサイズのイラストだと、大半の線をこれ一本で素早く引くことができます。
線画を一度スキャンして、主線をセピア色にします。ちょっと雰囲気が柔らかくなりますね。
スキャンデータをプリントアウトしたものに、色鉛筆で髪の毛のディティールを描き込んでいきます。
この作業は、普段は主線と同じくペンで描いているのですが、今回はアルビノの白く美しい髪を表現したかったので、普段より薄い灰色の色鉛筆で描き込んでいます。
かなり透明感のある髪の毛になりました。
そうして完成した線画がこちら。
シンプルな構図で「裸の女王」というコンセプトがはっきりと伝わり、王冠や王杖のディティールも細かくリッチさを感じます。また髪の毛の描き込みも、普段よりゴチャゴチャせずに透明感のある仕上がりとなりました。
次回の後編では、この線画をもとに彩色作業をしていきます。アルビノの美しい肌色を、アナログの絵の具でどう表現するかが肝ですね。
では、また次回で。
Whititll Rose
2025-05-24 03:11:48 +0000 UTC