こんにちは!
レイヤーにハマろうの連載も3回目、そろそろレイヤーにハマってもらえたでしょうか。
今回はコード編!
みんな一度はお世話になっているであろうsawシンセのコードをレイヤーさせていくよ。
まずはこの状態からスタート。
Serumを立ち上げて、OSC AもBもデフォルトのsawシンセ。
Bを1オクターブ上げて、どっちもユニゾン7,8くらいでデチューンもそこそこにしてる普通のsawシンセ。
音を聴けばあーはいはいって感じ。
さて、ここからレイヤーをさせていくんですが…
その前に
これ。
コードなんだから、元がつまんない音の重なりだとレイヤーさせても限界があるね。
もっとズバーンと、ワイドかつクリアなsawコードを作りたい!
ということでレイヤーする前にコードのmidi打ち込みのテクニック(?)的なことを書いていきまつ…
どういうことかというと
これをみてください!これはさっき貼った音源のコードのmidiです。
ベースと同じFをルートにして、そのまま長3度、5度と重ねてコードを作っているね。
でもこれはダメな例なんです。
sawシンセのようなデチューン前提の音は、音をもっと広く配置したほうが絶対いいよ!!!!
おすすめのやり方。
①先程のmidiから真ん中の音、つまり今回でいうと長3度の音(A3とA#3)を選択します
②選択したら、1オクターブ上にあげる!!
③次にmidi全体を選択して、全体を1オクターブ下げる!
④あとは、お望みのサウンドになるまで上に音を積み上げる!!
(この時、一番上のmidiはずっと同じキーで統一されてると更に聴き馴染みがいいよ。)
こうしてできた修正後のmidiのコードはこちら
最初の音源よりコードの音の壁の厚みが増したね〜〜。
こういう感じで、コードを組み立てるときは音域を広く持つ意識があるとだいぶサウンドも変わるよ。
ということでレイヤーの話に戻ります…
99%の場合、この3つの基本にのっとってレイヤーします。
シンセだろうとドラムやベースだろうと全部同じです!
- 「核」になる音 + 補助の高音(低音)を意識する
- 「核」になる音は音像をセンターに寄せ、補助レイヤーはワイドなステレオ感にする
- 「核」になる音はmid(中音域)の音作りのみに注力し、低音や高音の補助、ノイズ等は完全にレイヤーに任せる
今回もこの例外ではなく、この基本をもとにレイヤーしたいと思います〜〜
今回は「ふつ〜〜〜のスーパーソウ」を目指します。
そして、レイヤーは高音と低音を作ります。
だから3トラックでスーパーソウを作るわけだね。
それを意識してまずは核となるサウンドを作っていきます!
1:Globalタブを開いて、WIDTHを100から70くらいまで下げます。
ちょっとセンター寄り。
2: Phaserをかけて音に質感を加えます(好みの問題)
ちょっと音が退屈だな〜と感じたときはPhaserで質感を変えてあげたりするよ。
でもこれは好みの問題だから気にしなくてもOK!
3:EQで整えます
ここでのポイントは、結構ハイカットしてもいいということ。
なぜなら高音はレイヤーを後でするから、核になる部分ではあくまで中音域をしっかり出してあげるのが大事。
低音の帯域の棲み分けは結構色んな所で言われているけど、高音はなぜかあまり言われない。
高音をしっかりコントロールできると、いわゆる「音圧は出てるはずなのに迫力がたりない気がする」問題が解消できるよ。
ここまで作った核のサウンドの音作りがこちら
次は高音レイヤー!
1:まずはトラックを複製します
高音レイヤーは対照的に、とにかくいかにワイドに、そしてきらびやかな高音を出していくかということを考えていく。
2:このように、上限いっぱいまでユニゾンさせ、かなりデチューン気味にし、オクターブも核のサウンドよりも+2オクターブずつ上げる。
(sawシンセ以外の高音レイヤーだったら、プラグインやサンプルを貼り付けて高音ノイズを出していくのがいいね)
3:serumのFXはPhaserを外し、代わりにステレオ感を強調させるHyperをセットしMIXを少しあげておく。(好みの問題)
4:もちろんGLOBALタブのWIDTHは100に戻す。
5:そしてEQで整える!
いくら高音レイヤーといっても、ほぼノイズに近い超高音は適宜カットします。
これで高音レイヤーは完成!!!
と言えなくもないが、
更にクリアできっちりとしたレイヤーの棲み分けをしたい!という人にオススメのプラグインを紹介します
wavesのCenterです!
このプラグインを最後に立ち上げて、CENTERのフェーダーをガン下げすると真ん中から一切音が聴こえずに、サイドのみから音が聴こえるようになります!
センター寄りに配置されている核のサウンドをよりはっきり聴かせたい時にとても重宝しています!
ここまでで作ったサウンドがこちら
すでにベースはあるのに、低音レイヤー??
と思ったかもしれないけど、低音レイヤーの低音っていうのはサブベースとは違くて
イメージとしては
核サウンド・・・400-3000hzくらいまでを中心とする主役
高音レイヤー・・・足りない4000hz以上の高音を補完
低音レイヤー・・・足りない100hz-400hzくらいのローミッドを補強
って感じだから、実際はローミッドを補強するレイヤーだね。
あともう一つ大事なこととしては、
ダンスミュージックにおいては
低音>中音>高音
のバランスを保っていたほうが圧倒的に良くて、レイヤーする時においても常に高音が出すぎていないかを確認しておくのが大事だよ。
1:まずはトラックを新たに作成し、コードのルート音(一番下のノーツ)だけのMIDIにして、F0までオクターブ下げします。
2:またserumを立ち上げ、お好みのwavetableを選びます
(僕はこういう時はDigitalフォルダに入っているICanHasKickをとてもオススメします)
また、ユニゾンは2-5くらいで留めてDETUNEも抑えめにしたほうが無難な気がします。
3:OSC Bにもwavetableを選択する
Bのほうは1オクターブあげます。今回はデフォのsawで、ユニゾンとデチューンを少し荒めにしました。
4:そしてEQでサブベースのために超低音をカット!
これで基本部分はできましたが、低音レイヤーだけは僕はさらにもうひと手間加えます。
なぜなら低音にパンチが無いと話にならないからです。
5:歪みを加えてかっこいいローミッドを目指す!
output社のThermalを挿して歪みを加えていきます。
今回はGRIT YOUR TEETHというプリセットを採用しました。
Thermalは手軽に色々な面白い歪みを加えられる僕のお気に入りプラグインなので、是非チェックしてください!
で、その後色々試行錯誤していくうち…
低音レイヤーのプラグインはこんな感じになりました。
ひとまず完成…
コードのみの音源
一番最初に貼ったコードと比べて低音から高音までのびのびと鳴っているのがわかるね。
ドラム・サブベースと合わせるとこうなります!
僕のsupersawの音作り、なんとなく分かったかな…
こんな風にレイヤーの考え方を理解すれば、特別なテクニックとか何もいらずにサウンドを自由に補強することができるよ。
というわけでなが〜い記事になりましたが、コード編でした!
ではまた〜〜