来月の投稿の予告です。お楽しみに〜
画像は、②に出てくるメイドさんです。
① ロボメイドカフェ 前編(6月初旬)
「おかえりなさいませ、ご主人様。」
パステルグリーンの機体が姿を現した。声色には機械っぽさがあるものの、かなり人間の声に近いと感じた。さっき前のお客さん越しに聞こえた声は、クールな印象を受けたが、目の前のロボットから聞こえてきたのは、少しのんびりした優しげな声だった。こういうところで個性を出しているのだろう。丁寧にお辞儀をする動きは、ロボットとは思えないほど滑らかだ。
「本日、ご主人様方のお給仕を担当いたします。メイドロボットG03ワカナと申します。どうぞよろしくよろしくお願いします。」
「うわぁ、可愛い!よろしくね。」
すかさずアオが反応する。すると、ワカナはその場でくるりと回ってからもう一度お辞儀をした。ロングスカートが広がったような円錐状になっている下半身は、硬い素材でできているらしく、ふわりと膨らむことはなかった。ファミレスのロボットみたいに、車輪で移動する仕組みのようだ。
② アヤカシパーク〜Backyard〜 エピソード0(6月中下旬) 松コースあり
主人は黙って紅茶を口に運んだ。部屋を静寂が支配した。人形のようなメイドは、全く動いていないようでいて、静かに呼吸するように肩を上下させている。
「今度、テーマパークを設立することになってまして。それで、また先生のお力をお借りできないかと、伺った次第で。」
「なるほど、遊園地の着ぐるみですか。」
「ええ。『アヤカシバトラー』の世界がそのまま飛び出してきたようなパークにしたいんです。常にアヤカシが歩いていて、触れ合えるような。」
「ふむ。だとすると、相当な人件費がかかるでしょうね。交代でどんどんグリーティングしないといけませんし。」
「まさにそこが課題でして‥。キャラクター性もブレないように妥協したくないので演者は限られますし。かといって人間である以上、一日中着ぐるみの中に入っているわけにもいかない。」
カチャリ。カップがソーサーの上に置かれて、綺麗な音を立てた。
「うん。そこで私の出番というわけですね。」
「なんとかできますか?」
「まぁ、演者にはそれなりのものが求められますが、最近開発したものがうまく使えれば。きっとあなたもお好きだと思いますよ。‥ミーナ、例のものをお持ちして。」