短冊に願いごとを オフステージ
Added 2025-07-03 22:29:11 +0000 UTCようやく出番が終わり、テントにステラが帰ってきた。だいぶ時間が押してしまった。次のゲストが入ってくる前に撤収しなければ。そう伝えると、ステラは頷いて、テントの外を指差す。もう行けるということだろう。少し考える。荷物は最低限にしていたから、楽屋の撤収作業はない。 「このまま、駐車場までグリーティングしながら移動でも大丈夫そう?」 ステラは頷く。このまま、車に乗せて移動してしまおう。着替えや休憩で時間をとられるとさらに遅くなってしまうだろう。私の楽しみの時間も減ってしまう。 「じゃ、最後、頑張ろうね。」 外はまだ夜とは思えないほどの熱気に包まれている。散々動き回った後とは思えないくらい元気な演技で、丁寧にグリーティングしている先輩はやっぱりすごい。途中、次の出番の地下アイドルグループとすれ違った時も、黄色い悲鳴をあげる女の子たち一人一人にちゃんと愛想を振りまく。先輩のほうがよっぽどアイドルらしい。 途中、本部に寄って挨拶しつつ、駐車場にたどり着く。何人かぞろぞろと着いてきて撮影したりしていた。車に乗る際も、最後まで元気に手を振って、ポーズをとって、握手やハイタッチにも応じる。衣装のあちこちが汗で染みて濃い色になっている。 「それじゃ、ステラ、みんなにバイバイしよっか。」 ステラは大きく頷いて、両手を大きく振って挨拶する。カメラのシャッターが一斉に音を立てた。それが聞こえたのか、最後に可愛らしく手でハートをつくって数秒ポーズをとってからまた手を振りながら私が開けたドアから車に乗り込んだ。スライドドアが閉まっていく隙間からも手を振っている。 運転席に回り込んで乗り込むと、日中の熱がこもったままサウナみたいになっていた。一気に汗が吹き出す。急いでエンジンをかけてエアコンを最大にする。振り向いてみると、窓越しにまだお客さんに向かって手を振っている。動き出すまでずっとやめないだろう。このまま、眺めていようかと沸いた悪戯心をおさめて、車を出した。 ステラの手を引いて、事務所の電気を点ける。シャワー室の方に向かおうとするステラの手を私は、スタジオへと誘導する。一瞬抵抗するように強張った手のひらが、諦めたように脱力する。 「はい。お疲れ様!ステラ、ここ座って。ブーツ脱がせてあげる。」 両手を合わせて、「ありがとう」と仕草を見せて、ステラは素直に座った。私はそこに跪いてその足をとる。エナメルのロングブーツのファスナーを下ろした瞬間、中の蒸れた空気が漏れてきた。 「すっごい汗かいちゃったね。くんくん。うわ、臭いやば!」 ステラはブーツの臭いを嗅ぐ私を慌てて止めようとばたばたと手を振っているがそれすらも可愛い。汗の臭いと一口に言っても、人によってけっこう特徴がある。先輩のは、少し甘酸っぱい臭いで、多分、臭いを気にして普段からケアしているクリームの匂いが混ざっているのだろう。古い衣装特有のカビっぽい臭いと混ざって、私の鼻腔を刺激してくる。中は絞れそうなくらいに濡れていて、ステラの素足もびしょびしょだった。スタジオの中へと歩いていくと、足跡ができた。 一応、軽くエアコンをつけるが、閉め切った屋内の籠った暑さは、炎天下とはまた違う辛さがある。 「あのー。良かったらなんだけど、最後、私とも遊んでくれるかな、ステラ?」 ステラは嬉しそうに頷いてぴょんぴょんと跳ねる。開いた口から、車内で冷やされてできた結露が涎のように垂れてきた。 「ほんと?嬉しい!じゃぁね。さっきの短冊ゲームのやつ、ちょっと貰ってきたんだ。やってみよ?」 もちろん嘘だ。疑いもなく、私が仕込んだお題の短冊しか入っていない箱にステラは手を入れて、なるべくキツくないお題になることを本気で願っているだろう先輩をよそにノリノリである。 「なになに?えーと。全力でダンス。だって。行ける?」 ステラは頷いた。音楽をスマホから流すと、ちゃんと踊ってくれる。自動再生で、もう一曲踊らされた後は、流石に元気そうなポーズをとるものの、へとへとなのが見えていた。 「ありがとう!めっちゃ可愛かったよ!」 静かにしていると、くぐもった激しい呼吸音が聞こえてくる。もう息苦しさを隠す余裕は無さそうだ。 「じゃあ、次の短冊いこ?」 諦めたように短冊を引く。それでも、一枚ずつしか入ってない箱から、すぐに短冊は取り出さず、がさごそと探る演技をしてくれるあたりは本当に愛らしい。 「えっと。『気持ちいいところを』、『限界までいじる』だって!えー、恥ずかしい?でも、お題引いちゃったから、やんないと。」 手で顔を覆ってイヤイヤとごねる。 「うーん。一人じゃ恥ずかしいかぁ。じゃ、後ろで付いててあげるから頑張ろ?」 ステラを座らせて、私は後ろから抱きしめる。スタジオの鏡で、前も丸見えだ。 「ほら、ステラは、どこが気持ちいいの?」 躊躇いがちに、両手を胸のふくらみに、添えてゆっくりと撫で始めた。 「うんうん。そこがいいんだ。すりすり気持ちいいね。」 濡れたうなじから先輩の臭いを吸い込む。酸っぱい汗の臭いにシャンプーや日焼け止めの匂いが混じって、私の脳髄を満たしていく。 「じゃあ、もう少し激しくしてみよう?」 私はウィッグを巻き込まないように気をつけながら、衣装のファスナーを下ろす。内側から汗が溢れた。肩のパーツを下ろして、上半身部分を腰まで下げる。鏡には、チョーカーだけ着けた半裸の魔法少女が満面の笑顔で座っている。大きな汗染みは首周りから胸の下まで広がり、ツンと立った胸の先端だけが乾いていた。苦しそうに上下する胸が煽情的だ。衣装を脱いで更に汗の臭いが強くなった。 「ほら、これでもっと気持ちよくなれるよ。」 またステラの指先が柔らかな膨らみを撫で始める。 「ううん、そこよりもっと気持ちいいところ、知ってるよね?」 震える指が、尖った胸の頂を擦り始めた。休憩の時に焦らしたのが効いたのかな。腰がびくびくと震えているのが私の腰に伝わる。 しばらくすると、羞恥心に勝る気持ちよさにやられて、かりかりと夢中で乳首をいじめている。少女向けアニメキャラクターにあるまじきはしたなさが、むしろ興奮を煽っていた。顔が上を向き始め、マスクとタイツの境目が染みているのがよく見えた。果たして汗だけがその形をつくったのか、あるいはマスクの中には、涎を垂らしながら悶絶している先輩の顔が収まっているのか。人形と人間の境界を眺めながら想像する。 「ほら、ちゃんと鏡で気持ちよくなってるところ見てあげようね。他にも触って欲しいところ、あるんじゃないかな?」 首を横に振る。 「流石に恥ずかしい?」 頷く。 「でも、ちゃんと触らないとお題クリアできないよ?」 一緒の躊躇。深く息を吐くのが分かった。多分限界が近い。胸を弄ったまま、片手がスカートの中へと這い入る。私はスカートをたくし上げて中を露わにしてやる。 「うん、これで触りやすくなったでしょ。」 たまらない恥ずかしさに今すぐ脚を閉じたいだろうに、指は最早止まらない。鏡には服を乱して悶え狂う美少女フィギュアと人間の中間のような何かが映っていた。呼吸が不規則になってきた。 その瞬間は呆気なくやってきた。私の腕の中で汗だくのステラは体をくねらせながら、全身を強張らせて、そしてびくびくと大きく跳ねた。はぁ、はぁ、と聞こえるリズムに合わせてうなじから熱い空気が吹き出してくる。 「‥ねぇ、どうして指、止めちゃうの?」 脱力した身体がぴくっと反応する。 「短冊のお題は、『限界まで』だよ?ステラ、こんなに笑顔だもん。まだまだ限界じゃないよね?」 首を横に振って、私の拘束から逃れようとするが、反抗は弱々しい。 「うーん、ちょっとズルだけど、手伝ってあげるね。」 私も我慢の限界だ。ステラの脚を大きく広げてM字開脚の格好にする。ここまできても恥ずかしいのか、顔を背けている。私も下を脱いで、脚を開き、ステラの太もも上と下それぞれに脚を通して、絡み合って、上半身は抱き合う。これで、気持ちいいところが密着する。凄まじい熱が私のTシャツに染み込んだ先輩の汗を通して伝わってくる。 「ほら、これ。私の先輩のお気に入りなんだ。ステラにもしてあげるね。」 ピンク色のおもちゃを見せてあげる。いつも先輩と遊ぶ時に使っているものだ。それを重なり合った私たちの気持ちいいところで挟む。 「スイッチ入れるよ?ほら、おっぱいの指止めちゃダメだよ?くりくり。ほら。私がくりくり言ってる間は自分でちゃんと弄るんだよ?くりくりくりくり。」 首筋に唇をつけて囁く。こうすると先輩はふにゃふにゃになってなんでも言うことを聞いてくれるのだ。そして、ステラが再び自らの手で乳首を摘んでくりくりと弄り始めたのを確認してからおもちゃのスイッチを入れた。強めの振動が2人の敏感なところを同時にくすぐり始めた。私の絡みついた脚を解こうともがくのを私が押さえつけると、更におもちゃが食い込んでくる。 「ほら、指止めない。くりくりくりくりくりくり。」 先輩の臭いと汗にまみれて、身体を恍惚感が支配していく。密着したところが同じ振動数で繋がって溶けていく。先輩と、ステラと一つになっていく。ステラが悶えるたびに先輩の粘液でぬるぬるになったおもちゃが動き回ってさらに予想外の刺激をもたらす。 ステラがまた跳ねた。呼吸音には少し喘ぎ声が混じってきた。もう我慢できなくなっちゃったのか。ステラは笑顔のまま必死に首を横に振っている。 「はぁ、はぁ、‥もう限界?はぁ、はぁ、まだ、私はもう少し。はぁ、はぁ、もう少し頑張れるよね?はぁ、はぁ、ステラ?もっとくりくりしよ?、はぁ、はぁ、くりくりくりくりくり。」 仰け反りながらも、私の声に合わせて、乳首をこねくり回し続ける。 「えらいえらい。本当に私のお人形さんになれたね。くりくりくり。」 指ごと乳首を舐めて、涎をたっぷりと染み込ませる。汗がしょっぱい。私の唾液でぬるぬるになった突起を夢中で摘んでいるステラを見ているうちに私も絶頂に近づいていた。 「くりくり。くーりくり。はぁはぁ。そろそろ一緒にいこっか。せーの、ぎゅうぅーっ。」 私の合図で強く抱きしめ合う。頭の中であったかい液体の詰まった風船が弾けた。びりびりと体の隅々まで痺れている。先輩の臭いに包まれて、2人の激しい呼吸音が響くだけ。ステラの開いた口の隙間に舌を捩じ込んで、先輩と舌先同士でふれあいながら身体が落ち着くのを待っていた。 「ほんと、やりすぎたのは謝りますって。でも、めっちゃ気持ちよさそうでしたよ?」 「もう!そういうの言わないでよぉ。」 「あ、チャック下ろしますねー。」 「あ、ありがと。めっちゃ恥ずかしかったんだから‥っひゃ、ちょ、な、なに?くすぐったい!」 「先輩の背中、綺麗だったんで、願いごと書いちゃいました。」 「え?何?何書いたの?不穏な文字あった気がするんだけど!ねぇ、教えてよお!」