ロボメイドカフェ後編(中の人編)
Added 2025-07-17 11:15:48 +0000 UTC「お料理が出来上がるまでよかったらミニゲームで遊びませんか?」 テーブルに戻ると、ご主人様を飽きさせないように遊ばなくてはならない。ここもコインを貰える枚数に響いてくる。 「へえ!お願いします!なにができるの?」 アオ様が前のめりに聞く。 「そうですね、では、神経衰弱はいかがでしょう?」 いくつかミニゲームがあるのだが、ワカナのオペレーターは、神経衰弱ばかり選ぶ。 「いいね、コンもやるよな?!」 もうノリノリである。私がテーブルに手をかざすと、テーブルの上に20枚くらいのカードの映像が浮かび上がった。ご主人様達は揃って感嘆の声をあげる。子どもみたいで微笑ましい。思わず声を上げずにくすくすと笑ってしまった。 「それでは、順番を決めましょう。先手が不利ですから、私が一番はじめになりますね。アオ様、コン様、お手元の呼び出しスイッチをお持ちください。」 「あ、これ?」 ボタンはワカナと繋がっていて、テーブルに一つではなく一人一つ配置されている。 「はい。これからこちらに数字のルーレットがでますので、よろしいタイミングでボタンを押して止めてくださいね。数字が大きい方が2番手ということでいきましょう。」 私は自分の胸を指さした。これから起こることを想像してドキドキしてしまう。 「えっと、こんな感じ?」 アオ様がボタンを押すと、左の胸の先端をこねていた爪が素早く逆回転した。不意打ちに思わず体が小さく跳ねてしまう。誤魔化すように私は頷く。 「それでは回しますね。スタート!」 ワカナの胸のディスプレイにはデジタルの数字が胸の中心に表示されていく。当然私には見えないが、1から9の数字に次々に切り替わっている。そのスピードで乳首もぐりぐりとこねくり回されることになる。押し寄せるくすぐったさに耐えながら、早くルーレットを止めてくれるのを祈る。先にスイッチを押したのはコン様だ。右の胸の先がつねられたような感触がして、急な刺激に体が小さく震える。ストップと同時にアタッチメントが逆回転してから止まったのだ。 「6だ。アオも早く押しなよ。」 「急かすなよ。目押しするから。」 なかなか止まない左胸の責めに、ふぅーっ、ふぅーっと長い息を吐き出して耐え続けた。 「はい!‥おー、1!」 ようやくアオ様がボタンを押した瞬間、長く焦らされた分、つねられた刺激も強烈で、今度ははっきりとびくっと体が硬直してしまった。 「わぁ、狙いどおり!すごいです、アオ様。それでは、私、コン様、アオ様の順ですね。負けませんよー。」 呑気なセリフに合わせて必死に平気なふうを装い、私はテーブルの真ん中あたりのカードに手を伸ばしてタッチした。ディスプレイ上でカードが裏返る。 私は少し悩むような仕草をしてから、もう一枚カードをめくる。表になったカードには、それぞれ違うメイドロボットの写真と数字が載っていた。 「あー。外れましたー。最初ですからこんなものですよね。さぁ、コン様の番です。」 コン様が一枚めくると、さっきのカードと同じだった。早速ペアができた。 「おお!幸先がいいですね!続けてどうぞ!」 今度は流石に当たらなかった。 「それではアオ様の番です。」 「よっしゃ、任せろ!」 アオ様は何故か最初にワカナがめくったカードをめくった。当然ノーヒントで当たるはずもなく、ワカナの番に戻る。 ゲームはサクサクと進み、最後のペアをコン様が取って終わった。 「わー。全然ダメでしたぁ。」 残念そうに言うが、一つしかペアを取れなかったのは、オペレーターの指示によるものだ。 「コン、強すぎるだろ。」 アオ様は完全に接待したにもかかわらず辛勝だった。 「いや、アオが弱すぎるって。」 「さて、私に勝ったご主人様たちにはご褒美です。まずは、一位のコン様。ご褒美ルーレットスタートです。」 セリフが流れて、心の準備をするいとまもなく胸がまた数字を写してルーレットが回りはじめた。通常のゆっくりと焦らすような動きに戻っていた爪が、素早く回転してようやく静まってきた胸の疼きを再び掻き立てる。あまりの快感に体が震える。早く止めてぇ。心の中で懇願する。しかし、止める瞬間にまた強い刺激に耐えなくてはいけないのも分かっている。分かっていても懇願せずにはいられない。当然、ご主人様には何も伝わらないのだが。 「ぱんぱかぱーん。8はワカナがハグしてあげます!」 ストップのときの快感に声を上げないよう、体を硬直させて堪えたが、すぐさま流れ始めたセリフにハッとして慌てて両手を上げて演技に戻る。 「えー!ずるいぞコン!」 ブーイングするアオ様はよそに、コン様は立ち上がる。私は両手を広げて待ち受けた。 「どうぞ!」 コン様の顔が間近に見える。呼吸音が聞こえたりしないだろうかと、息を潜める。汗臭くないだろうか、そんなことばかり頭をよぎる。脇の下をコン様の腕が通り、私を完全に抱きしめた。コン様の腕に少し力を込もると、潜めていた呼吸が押し出されて思わず息を吐き出してしまった。胸のパーツが押し付けられて、先端が強目に擦られてしまう。 「はい。おめでとうございます!では、2位のアオ様の番です。ルーレットどうぞ!」 まだ恥ずかしさで顔が熱い。こんな状況から救ってくれるセリフのはずなのに、それは同時に容赦ない責めが始まる合図でもあった。また、胸のルーレットが回って、体が痙攣するのを必死に堪える。アオ様は、また顔を目一杯近づけてタイミングを図っている。なかなか終わらないルーレットの裏側で、激しくこねくり回された乳首が全身に快感を放出し続けている。 「はい!」 軽くイってしまった。だが、そんなことはご主人様も、オペレーターも知る由はない。 「2ですね。では、ご褒美は、ワカナの投げキッスです!」 痙攣するお腹を隠すように少し体を縮めてから、両手でアオ様に投げキッスをした。 「ありがとう‥!」 アオ様は胸を押さえて天を仰いでいた。どうやら満足らしい。二つめのご褒美が軽いので良かったと肩を下ろした安心感の中、アオ様の様子に声を出さずにくすくすと笑う。不意にピコンと音が鳴った。電流が流れたみたいに両胸から痛気持ちいい刺激が走り、思わず背中が仰け反りそうになる。厨房からの合図だ。 「お食事の用意ができたようです。運んでまいりますので、少々お待ちくださいませ。」 そう言ってから、深々と頭を下げて、バックヤードへと滑っていく。軽く絶頂したばかりの体が、またいやらしい動きをする股間のギミックで責め立てられる。またイきそうになるのを必死に堪えながら厨房に辿り着き、パタンとトレイをお腹の前に展開する。載せられたオムライスが湯気を立てている。慎重にゆっくりとテーブルに向かう。不規則な進み方のせいでカタカタと皿が揺れてしまうのを何とか抑えながらテーブルに戻った。 「お待たせいたしました。スペシャルオムライスセットのオムライスでございます。」 ようやくテーブルに辿り着いて、料理にぶつからないように丁寧にお辞儀をした。下を向いた拍子に顔の汗がポタポタと滴り落ちるが、料理にかかってしまう心配はない。顔を上げれば、首元に流れてタイツに染み込んでいくだけだ。アオ様は、テーブルに料理を置いていく私を見ながら感嘆の声をあげている。オムライスには、ケチャップで名前が書いてあり周りをたくさんのハートマークが囲んでいる。これは流石に私の手によるものではない。分厚いグローブ越しにそんな器用な真似ができるとは思えなかった。 「それでは美味しくなるおまじないをかけさせていただきますね!まずはコン様。」 トレイをパタンとたたむと、スカートの装甲とパチンと音を立てて一体になった。くるくると巻かれていたエナメル素材のエプロンがはらりと元に戻る。 「良かったらご一緒にお願いします。それではせーの!萌え萌えきゅん!」 この恥ずかしいセリフにはいまだに慣れない。それでも動かないわけにはいかない。私はコン様のオムライスに手で作ったハートを向けた。その瞬間キラキラと効果音が鳴った。アオ様の番になると、ノリノリで一緒におまじないをしていた。 「アオ様、お上手でした!ありがとうございます!それでは、お食事お楽しみくださいませ。この後の催し物の用意がありますので、一度下がらせていただきますね。」 バックヤードへと戻ろうとすると、ご主人様たちはまたコインをくれた。今回は行けるかもしれない。 「間も無く、メイドロボレースが始まります。ご主人様方は是非勝敗の予想をしてみてください。」 YouTubeなどでよく聞く自動音声のアナウンスが流れる。テーブルには、レースの説明画面が出ていることだろう。これから店内の周りのレーンの上での競争が始まる。ご主人様はハートのコインを勝ちそうなメイドに賭けることができる遊びだ。アオ様、コン様は私に賭けてくれるだろうか。ふとテーブルの方を振り返ると、コン様が小さく手を振ってくれた。私は思わず嬉しくなって手をふり返す。 機体の重さなどは全て同じだ。違うのは中の人だけだ。どこかで私たちを観察している運営が、私たちの動きなんかからオッズを決めているのだろう。その人たちももしかしたら私たちのような中の人のことは知らないのかもしれない。ご主人様が応援してくれて晴れていた気持ちも、レーンの入り口に差し掛かると憂鬱に飲み込まれる。 サクラとルリは先に入って内側のレーンのスタート位置についている。私も早く行かないと後が怖い。ペダルを踏んでレーンに入るその瞬間、私を終始責め立てているシリコンの円盤が少し振動を始めた。それが回転すると、これまでとは違う刺激が加わって、思わず鼻から悩ましい吐息が溢れた。 「それではレーススタートです。よーい、どん!」 アナウンスとともにメイドロボたちは一斉に動き始めた。私も必死にペダルを踏む。少し調子がいい。何度もこのレースに出て分かってきたのだが、股間を刺激する振動は一定ではないようだった。多分、それまでにご主人様からもらったコインが多いほど振動が弱まる仕組みのようだ。 最初のコーナーを曲がってすぐ、胸の先端が激しく擦られて、思わずびくっとなる。この辺りからご主人様たちの『応援』が始まるのだった。彼らが呼び出しボタンを押すのに合わせて、中の人の胸を責める爪の動きが激しくなるのだ。まるで、馬に鞭を打つように。この責苦から逃れるにはゴールしかない。くねくねとしたカーブに差し掛かり、なかなか思うように進めない。そんな様子を見てしまえば、当然ご主人様たちは呼び出しボタンを連打しまくる。ペダルを踏む足も進もうとしているというより、快感に耐えきれずバタバタと暴れているといったほうが最早正しい。とめどなく注ぎ込まれる快楽に朦朧とした意識は、かろうじて激しく呼吸する口の端から涎が流れていくのを認識していた。 最後の直線の前にはちょっとした山がある。実際人間が歩く分には大したことはないスロープなのだが、車輪で移動する私たちにはなかなかの難所なのだ。もう既に限界が近いがここは、勢いよく行かないと酷い目に遭う。以前、坂を登る途中で、ブレーキが間に合わずズルズルと後ろに下がってしまったことがある。会場の笑いを誘うことになったが、実のところそれどころではなかった。坂を降りる間、股間の責め具は車輪の動きと連動してぐるぐると回り続けていたのだ。あのあと、何度も坂道を登ろうとしては越えられず、そのままレースが終了してしまった。 坂を登り切っても気は抜けない。下り坂でブレーキが足りないと結局一気に車輪が回ってしまう。太ももに力を入れて減速しながらゆっくり降りていく。 いよいよ最後の直線だ。ご主人様のコインのおかげでここまでは順調に一位で来れた。しかし、この地獄のレースが最後に何も用意していないわけもないのだ。稲妻マークが描かれた床に機体が乗った瞬間、私の恥ずかしいところを揺さぶっていた振動が一気に強くなった。思わず腰を浮かせようとするが、強く拘束された下半身に逃げ場などない。次第にペダルを踏む余裕がなくなっていく。他のメイドたちも追いついてくるが、皆のろのろとどんどん遅くなっていた。 完全に動けなくなってしまった。激しい呼吸音がこだまするマスクの中で、顔を歪ませてただただ快感を流し込まれていく。しかし、肩が大きく上下している様は、走り疲れたようにしか見えないだろう。激しかった乳首への刺激はいつの間にか止んでいたが、下半身から突き上げてくる快感は溢れる寸前で、一歩でも動けば決壊してしまうのは明らかだった。会場を飛び交う無邪気な声援が遠くに聞こえる。でもイきたくない。まだこの後、繰り返しご主人様を迎えなくてはならないのだ。耐えなきゃ。私はロボット。私は人形。言い聞かせる。でも、もう。だめ。 不意に両胸の刺激が再開して、体は私の意思など関係なくびくびくと跳ねた。サドルが勢いよく吹き出した液体で濡れていく。蛇腹の内側のタイツを伝ってブーツに溜まっていく。仰け反った拍子にペダルが踏まれて、ぐるんとサドルに付いているゴツゴツが回る。乳首をぐにぐにとこねくりまわす機械の爪も最高速で刺激を送り込む。私はほとんど半狂乱になってペダルを踏む。 ようやく振動が収まってゴールしたことを知った。先行していたリードをなんとか守り切って、一位でゴールインしたようだ。元のゆっくりとした回転に戻った乳首の爪は、絶頂の余韻をしつこくくすぐる。マスク内の限られた酸素を必死にかき集めようと肺が収縮する。もうロボットの演技をする余裕はない。 不意にきゅっと胸の先端をつねられて体がびくっと反応する。恨めしい気持ちを抑えながら顔を上げると、アオ様とコン様が手を振っていた。また何度もボタンを押されてはかなわないので、元気いっぱいに大きく手を振って、嬉しそうな様子を演じる。 「レースすごかったよ、お疲れ様。」 バックヤードで水分補給だけ済ませて、すぐに、デザートとコーヒーカップを運んで、フロアに戻る。 ご主人様は2人とも揃って労いの言葉を私にくれて、コインを私に渡す。コインには、数字の3が浮かび上がっていた。3倍の価値ということだろう。ようやくレースに勝った喜びが実感できた。 「レース頑張って良かったです!あ、それではコーヒーを注ぎますね!」 背中に手を伸ばし、リュックのような背中のパーツからノズルを伸ばす。スイッチを押すと、黒い液体がコーヒーカップへと注がれていく。 「おいしくなーれ。おいしくなーれ。はい、できました。お砂糖とミルクはどうなさいますか?」 「じゃあ一つずつお願い。」 「僕は大丈夫。」 「わぁ、コン様はブラックなんですね!かっこいいです!では、アオ様のコーヒーをあまーくしていきますね!まぜまぜーまぜまぜー。はい!できました!」 それからは、ずっとテーブルに付きっきりだ。スペシャルセットのサービスで、デザートの最初の一口を食べさせてあげるくときも、くだらない話で盛り上がってる最中も、じんわりと気持ちいい刺激が私を悩ませる。呼吸が休まる暇もない。その後も、いくつかミニゲームをしたりしながらご主人様たちと触れ合うのだが、その度に恥ずかしい仕草と胸のルーレットの刺激に耐えなくてはならなかった。 時間はあっという間に過ぎて、もう帰る時間だ。 「えぇ、もうご出発ですか?寂しいです〜。」 アーモンド型の大きな目に手を当てて泣く。 「きっとまた来るからね!今日は楽しかったよ!」 アオ様がそう言って立ち上がる。すごく名残惜しそうだ。カフェブースの出口まで見送ってくり、最後にハイタッチで別れる。分厚いグローブの生地も貫通した汗が臭わないか、そればかりが気がかりだった。 扉が閉まって一息ついて、すぐに片付けと、次のお出迎えスタンバイにとりかからなくてはならない。あと3回。耐えなきゃ。