モリブリン。
国民的ゲーム。ゼルダの伝説に登場するブタの頭を持ったモンスターだ。
今俺は、彼らのすみかにお世話になっている。
「おう、坊主。今日も世話になる」
他の個体よりも体格の良いモリブリン、俺が親分と呼ばせて貰っているモリブリンだ。
「親分さん、こんにちは」
俺はにっこり笑いながら、親分の拳と自分の拳を打ち付ける。これが彼らへの挨拶だ。
人間と魔物だというのに、彼らは俺に優しくしてくれる。何でも風のさかなを起こさないやつは仲間だ、とか。
最新作しかやっていない俺には良くわからないが、恐らく主人公がこの世界のどこかにいるのだろう。
「坊主。今日はこいつを頼むぜ」
そう言って親分は、何やら魔物の卵のような荷物を俺に渡す。
「分かりました。行ってきます」
こうやってブリンの住処から、他のブリンの住処へ荷物を運ぶのが俺の仕事だ。
「おう、気を付けてな!」
親分の言葉に見送られながら、俺は駆け出す。
他の集落で荷物を渡し、歓待をたらふく受け、そして帰宅して寝る。
これの繰り返しだ。 いつしか沢山の臭いが分かるようになった。
土の匂い、木の匂い、風の匂い、水の匂い。そしてオスの臭い。
オスの臭いが近づいてくる。これは親分の芳しい臭いだ。
俺はニヤリと笑い、舌なめずりをする。これもここで過ごすうちについた習慣だ。
「おう、坊主。今日も世話になる」
「親分さん、こんにちは」
挨拶は欠かさない。命の恩人への礼儀だ。
しかし俺の心は礼儀よりも、その香り立つ部位にむしゃぶりつきたいという気持ちに溢れていた。
ああ、早く、早く。
ふと目に入れないようにしていた鏡にうつる自分の姿。
彼らと同じ、短い足に大きな腹。
突き出た鼻に垂れた耳。そして恰幅良く、立派な体躯の、親分と同じモリブリンの姿。
そうだ。俺は。俺はもう。
でも、それでいい。これでいいのだ。俺はもうモリブリンなのだ。人間じゃない。
我慢する必要はないんだ!!
「坊主、どうした?」
ニヤニヤした顔をしながらドスドスと足音を立てて親分がやってくる。
大きなお腹と勃起した一物が揺れているのが見える。
たまらない。
親分が俺に興奮してくれている事実に嬉しくなる。
ああ、もうすぐだ。あの大きな腹が、肉棒が顔にくっつくぐらいまで近くに……。
「ぶひっ!?」
唐突に、鼻面に押し付けられた股間。ムワッとした雄臭。
これだ、あれを俺は望んでいたんだ。
鼻が勝手にブヒブヒ、フゴフゴと音を立てて呼吸し、親分のフェロモンに頭が侵され、バカになっていくのが分かる。
「フゴ、ブヒィ!♥️」
気がつけば俺は激しくブリンの鳴き声をあげながら、クンカクンカと鼻を押し付けていた。
地面で汚れるのも気にせず跪き、親分の臭いを堪能しながら短い尻尾をブンブンと振り回す。
「フゴ、ブヒィ♥️」
尻尾を振り回す度に自分のちんぽがブルンブルンと揺れ、俺はますます興奮する。
ああ、ちんぽ、俺のちんぽ……。
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