【全体公開】しばりしばられ6
Added 2021-03-02 13:00:41 +0000 UTC【1】 とある日の深夜… 「んぐぅ!!!」 廃ビルの一室に少女の声がこだまする。 その声は人間が話す“言葉”ではなかった。 口に嵌められたボールギャグによって少女の悲痛の叫びは変換されてしまっていた。 「良い姿よ…高濱光姫さん」 「ふぁわふぁら…!(縄原…!)」 光姫は自身を縛り上げた縄原を強く睨みつける。 「その目…堪らないわね。」 「むぐぅ…!(なによ…!)」 挑発する縄原に対し、光姫は睨みつけることしかできなかった。 光姫は両手は手錠縛りを施されていた。 手首から伸びた縄は天井のフックに括り付けられており、光姫はバンザイをするような格好で拘束されていた。 〈ギシ…ギシ…〉 拘束から逃れようと身体を動かすものの縄はびくともしない。 「むぐぅ…」 「やっと観念したようね。」 縄原は光姫の顎をくいっと上げる。 「むぐ…(なに…)」 「うふふ、なにも心配しなくて良いわ…。貴女はこの水晶玉をじっと眺めているだけで良いの。」 縄原が取り出したのは紫色に不気味に輝く水晶玉だった。 しばりしばられ6のワンシーンx3 ふぇむと ふぇむと 「むぐ…?(ん…?)」 光姫は訳もわからず水晶玉を見つめる。 「む…ぐぅ…?(え…なに…?)」 光姫は次第に自分の身体の力が抜けていくのがわかった。 「む……むぐぅ…!(だ……ダメ…!)」 落ちかける意識を必死に呼び戻そうとする。 しかし、光姫の意思とは無関係に身体の力は徐々に抜けていった。 「ん………。」 そして数分もたたないうちに光姫の意識は闇の中へと落ちてしまった。 暗闇の中、不気味なほどに水晶玉が輝いていた。 【2】 「…はぁはぁ…はぁはぁ…」 光姫は自宅のベッドの上で目覚めた。 「あれ…私……昨日縛られてなかった…?」 自分の身体のを確認するものの特に変わったところはなく、汗をびっしょりかいていた。 「(夢だったのかな…?だとしたら嫌な夢だったなぁ…)」 光姫は悪夢にうなされてかいた汗をシャワーで洗い流し、学校へ向かった。 「え…私のうちに泊まりたい?」 その日の昼休み、光姫は親友の横河原沙希と一緒に昼食をとっていた。 そこで光姫は沙希に「今晩泊めて欲しい」と要求したのだ。 「うん…。昨日変な夢を見ちゃって…怖くてさ…」 「どんな夢だったの?」 「えっとね…」 光姫は昨晩見た夢の内容を沙希に伝えた。 「縛られた夢かぁ…ちょっと羨ましいかも」 「え?」 「いやいや、変な意味じゃなくてね。夢の中だって分かってればいろんなことを要求できるかなぁって。」 「いろんなこと?」 「ローター責めだったり、もっときつく縛ってもらったりできるかもしれないしね!」 「………。」 「あれ…もしかしてドン引きしていらっしゃる?」 〈コクリ〉 光姫の冷たい視線にきづいたのか、沙希は大急ぎで話の舵を元に戻す。 「それはそうと…うちに泊まりに来るのは大歓迎だよ!」 「ありがと。それじゃ今晩お邪魔するね」 「うん!着替えとか忘れずにね!」 「分かった!」 「これが光姫の布団ね」 「ありがとう。」 光姫は、沙希の部屋に敷かれた布団にダイブする。 「ふかふかで気持ちいいよ〜」 「喜んでくれたみたいでよかったよ。急いで用意したからちょっと不安だったんだ。」 沙希も自分のベッドに腰をかける。 沙希と光姫はお風呂から上がり部屋着に着替えていた。 沙希は紺色のTシャツに水色のショートパンツというコーディネートだった。 光姫は紫色のTシャツに黒のハーフパンツを着用していた。 「光姫が泊まりに来るのも久しぶりだね〜」 「いつ以来だっけ?」 「ほら、泥棒に縛られた時だよ」 「あ〜」 光姫の脳裏に記憶が蘇る。 「確か…沙希が機転をきかせたおかげで助かったんだっけ?」 「そうそう、私のおかげで助かったんだから光姫は感謝すべきだよ〜」 「元はと言えば沙希が私を縛り上げたのが原因だけどね」 「う…痛いところをつくね……」 沙希は少し申し訳なさそうに俯いていた。 「ねぇ、縄ってある?」 「あるけど…どうしたの?」 「あの時の仕返しで今度は私が先を縛ってみようかな」 「え…?」 突然のことに沙希は言葉を失う。 「沙希を縛ってみたいの…」 光姫は頬を紅潮させて告げた。 「う、うん、じゃあお願いしようかな〜」 見たこともない親友の顔に戸惑い、大急ぎで麻縄を用意した。 「ありがと。それじゃ、縛っていくね。」 「うん…。お願いします…!」 沙希は両手を差し出す。 〈シュルリ…〉 光姫は差し出された手首に縄をかけていく。 「ひゃうっ!」 信頼する友人に縛られる初めての感覚に自然と声が漏れ出る。 「大丈夫。安心して…」 「ひゃい…!」 光姫は耳元で囁いた。 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「手は出来た。」 手錠縛りは難なく施し、光姫は新たな縄に手を伸ばす。 「まだ縛るの…?」 「うん。足も縛ってあげるね。」 沙希の膝下と足首にも縄を巻きつける。 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「ふぅ…」 沙希を縛り終えた光姫は汗を拭う。 そして… 〈ガバァ〉 「み、光姫!?」 光姫は沙希をベッドに押し倒した。 しばりしばられ6のワンシーンx3 ふぇむと ふぇむと 「沙希…!」 光姫は先に覆い被さる。 「沙希…可愛いよ……。」 「ちょっと待って…なんか変だよ…。」 顔を赤らめる二人。 「沙希…沙希ぃ……」 「光姫…ダメだよ…!光姫には優奏ちゃんが…!」 このままだと襲われることがわかっているのに沙希の身体は縄によって動くことが許さそなかった。 「沙希……… 騙されたね」 「え…?」 〈プシューーー〉 光姫は動揺する沙希にスプレーを噴射した。 「…ん……。」 スプレーを当てられた沙希は深い眠りに落ちた。 「ふぅ…女子高生一人捕まえるのも苦労するよ。」 光姫は独り言を呟く。 「あと3人か…」 そう呟く光姫の瞳は不気味な紫色に光り輝いていた。 【3】 『私は貴女の全てを知っている。』 見知らぬメールアドレスから送られてきたメッセージ。 このメールには一枚の画像も添付されていた。 その画像には自縛に興じる友梨の姿が写されていた。 そのメッセージには最後に一言付け加えられていた。 『〇〇ビルに一人で来い。今すぐにだ。』 この命令に従わなければ友梨の秘密は拡散される。 彼女はその命令に従う以外の選択肢はなかった。 「ここだね…」 少女はジャージ姿でビルまでやってきた。 少女こと衣山友梨は真夜中に呼び出された。 誰かもわからない送り主、友梨の心は恐怖でいっぱいだった。 『中に入れ。』 メールで指示される。 「誰か見てるの…?」 友梨の問いかけに応えるものは誰もいない。 不気味さを抱えつつ友梨はビルの中へと入っていった。 「なに…これ……。」 ビルの中に入ると矢印が描かれた看板が設置されていた。 白い看板に紫色の矢印が描かれていた。 廃ビルの中はひんやりとしていて、友梨はじんわりと冷や汗を流した。 「(行くしか…ないよね)」 友梨は矢印に従い足を進めた。 「ここ…?」 矢印に従って歩くと『GOAL』と書かれた扉の前までたどり着いた。 友梨は意を決して扉を開ける。 〈キィィィ〉 扉を開けた先には指示の書かれた看板があった。 『目隠しとギャグボールをつけて、手を後ろに組んで待て。』 その看板の下には黒のアイマスクとボールギャグがあった。 「(これ…私が使ってるやつと同じ…)」 そのアイマスクとボールギャグは友梨が自縛の時に使用しているものと同じだった。 友梨はボールギャグを手に取る。 「……。」 「ぁむ…」 ボールギャグを咥え、頭の後ろでギュッと結ぶ。 新品のものだろうか…ゴムの匂いが口の中に広がり気持ち悪い。 続いて友梨はアイマスクを拾い上げる。 「むぐ……。」 友梨はそれを静かに装着する。 友梨の視界は真っ暗になる。 いつもの自縛の時とは訳が違う。 恐怖で身体が震えている。 「(手も組まないと…)」 友梨は両手を後ろに回し組む。 誰もいない廃ビルの一室で、縛りを待つ少女。 「(縛られちゃうのかな…。)」 友梨のそんな不安は的中する。 〈カツン…カツン…〉 足音が近づいてくる。 「むぐっ!?(誰!?)」 〈カツン…カツン…〉 その足音は友梨のすぐ後ろで止まった。 〈シュルリ…〉 「ふぁぐっ…(縄が…)」 友梨の後ろ手に縄がかけられる。 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 目隠しをされている分、縄の感覚が強く感じる。 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「(胸の上下にも縄が…!)」 友梨は胸の上下にも縄をかけられる。 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「(終わった…?)」 友梨は身体を動かすもののギュッと締め付けられ一向に縄は解けない。 「むぅ…!むぐぅ…!」 友梨は縄を解こうともがく。 「動くな!」 友梨を縛ったと思われる人の声が響く。 その声を聞いた友梨は驚いた。 どこかで聞いたような声だった。 「その目で見てみなさい。」 友梨のアイマスクが外される。 友梨の視界に映ったのは、彼女のよく知る人物だった。 「むぐぐぅ!?(光姫ちゃん!?)」 親友の光姫の姿が目の前にはあった。 事態を飲み込めない。 しばりしばられ6のワンシーンx3 ふぇむと ふぇむと 「(え…光姫ちゃんが私を…どうして…?)」 悪い冗談に思いたかった。 「その姿…可愛いね…」 光姫は友梨の縛られた姿を眺めて不気味な笑顔を浮かべる。 それはもう…友梨の知っている光姫ではなかった。 「役者が揃うまでおねんねしてようね。」 光姫は催眠スプレーを友梨に向ける。 「むぐぅぅ!(いやだよ…!)」 〈プシューーー〉 友梨の声など届かず、光姫はスプレーを噴射する。 「む…ぐ……。」 倒れ込む友梨を抱え、その場に寝かせる。 「あと二人…!!」 紫色の瞳の光姫はニヤリと笑いながら呟いた。 【4】 「和奏!優奏ちゃん!助けて…!!」 今からほんの数分前、古町家の修練場に光姫が助けを求めてやってきた。 息が上がってしまった光姫の背中を和奏はさすり、優奏はコップに水を汲んで持ってきた。 〈ごくごくごく…〉 「ぷはぁ…はぁ…」 「それでどうされたんです?」 水を飲み、少し落ち着いた光姫に事の次第の説明を求める和奏。 「じ…実は…。」 光姫はスマホの画面を姉妹に見せる。 「これは…!?」 「酷い……。」 光姫のスマホの画面には縛られ、吊るされた沙希と友梨の写真が写っていた。 二人とも後ろ手に縛られ、胸の上下に縄を通されていた。 そして無情にも股縄も施されていた。 天井から伸びた縄に吊るされ、足先と床は30センチほど離れていた。 「これが送られてきて…和奏と優奏ちゃんたちを連れてこないと沙希と友梨がどうなっても知らないって…」 光姫は涙を流しながら姉妹に説明する。 「つまり…犯人は光姫さんの他に、私と優奏を指名してきた訳ですね。」 「うん…」 「お姉ちゃん…」 優奏は確信めいた瞳で和奏を見つめる。 「私たち姉妹と光姫さんを狙っている…。つまりは縄原…!」 「お姉ちゃん…どうしよう、沙希さんたちが…!」 「大丈夫です、優奏。私たちが行けば何とかなるかも知れません。縄原が恨みを持っているのは私たち姉妹ですから。」 和奏は冷静に状況を分析する。 「行きましょう。それしかないです。」 「うん…お姉ちゃん。」 「そうだね…。」 3人はすぐさま指定されたビルに向けて出発した。 忍者服姿の古町姉妹の後ろを歩く光姫の瞳は不気味に輝き、ニヤリと笑っていた。 「着きましたね…。」 和奏たち3人は、友梨が呼び出された廃ビルの入り口にたどり着いた。 「入ろう…。」 優奏が意を決して言う。 3人はビルの中へと足を踏み入れた。 少し奥に進むと何やら指示の書かれた立て札があった。 ①武器は全て捨てろ ②くノ一は大人しく縛られろ ③腰縄を施し、その縄尻を持って最上階まで連れてこい その立て札の周りには大量の麻縄が置かれていた。 「うぅ…お姉ちゃん……」 優奏は怯えた表情で和奏に語りかける。 「武器を捨てましょう。沙希さんと友梨さんを助けるにはそれしかありません。」 「うん……。分かった。」 〈ガサガサ…ゴソゴソ…〉 和奏と優奏は身体に仕込んでおいた手裏剣やクナイを地面に置く。 全ての武器を出し終えた二人はふぅと深い深呼吸をする。 「光姫さん…お願いします。」 和奏と優奏は両手を後ろに組んで光姫に差し出す。 「分かった…。じゃあ和奏から縛るね。」 「お願いします…!」 光姫は麻縄を拾い上げ、優奏の手首にかけていく。 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「あう…」 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「ん…」 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「できたよ。」 光姫はあっという間に和奏を縛り上げた。 後ろ手に縛り、胸の上下にも縄を通してあった。 「腰縄も…お願いします……!」 「うん…。」 〈シュルリ…〉 光姫は和奏の腰に縄を通し、お尻の上のところで結び目を作りそこから縄尻を伸ばす。 「お見事です…。」 和奏がそういうのも無理はない、短時間で完璧な縛りを光姫は施したのだ。 光姫は新たな縄を持って優奏に近づく。 「優奏ちゃん…。」 「光姫さん…。」 二人は見つめ合う。 優奏は後ろ手を組んだままだった。 「また、優奏ちゃんを巻き込んでごめん…!」 「それは私の台詞です。私がちゃんとしていれば…。」 「優奏ちゃん…。」 「さぁ、私も縛ってください。お願いします。」 優奏は光姫を少しでも安心させようと笑顔で話す。 「ごめんね…。」 〈シュルリ…〉 光姫は優奏の後ろに行き、縄をかける。 「(光姫さん…!これ持っておいてください…!)」 優奏は小さな声で語りかける。 優奏の後ろ手には『あるもの』が握られていた。 「(これは…?)」 「(クナイです。私が合図したら私の縄を切ってください。私が犯人をやっつけます。)」 「(ありがとう。心強いよ!)」 光姫はクナイを受け取るとそれをポケットの中に忍ばせた。 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 そして優奏は縛られていく。 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「(私…光姫さんに縛られてる…。)」 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 「(なんか…変な気持ちだ…)」 〈ギチギチ…ギチギチ…〉 優奏は憧れの先輩に縛られてる胸が苦しくなる。 「ふぅ…完成…!」 光姫はあっという間に優奏を縛り上げた。 和奏と同様に胸の上下も縛られ、腰縄から伸びた縄尻を握られている。 「行きましょうか…」 「うん…。」 光姫は二人の縄尻を持つ。 和奏と優奏はゆっくりと歩き始めた。 【5】 「やっと着きましたね…。」 「うん…。」 縄尻を引かれながらも、やっとの思いで最上階までたどり着いた3人。 最上階はミーティングルームとなっておりかなり広いフロアのようだった。 和奏たち3人はそのミーティングルームの扉の前に立っていた。 階段を登ってきた3人の額には汗が流れていた。 「入るよ。」 光姫は扉を開ける。 「むぐぅぅ!!」 「むぐぐぐぅ!!」 ミーティングルームには、縛られ吊るされた沙希と友梨の姿があった。 二人とも何かを訴えるように叫んでいる。 しかし、ボールギャグを嵌められているために何を話したいのかは和奏たちには伝わらない。 「いらっしゃい。」 そこには縄原の姿もあった。 腕を組み、ニヤニヤしながら和奏たちを見つめる。 「やはり…貴女でしたか…!」 「沙希さんたちを巻き込まないで!」 古町姉妹は縄原に叫ぶ。 「ふふふ、無様に縛られているのに何を言っているのかしら。」 「これは貴女が指示したんでしょう!」 和奏は大声で縄原に対峙する。 それを見計らい優奏は小声で光姫に告げる。 「(光姫さん、今です…!縄を切ってください!)」 「(………。)」 「(光姫さん…?)」 光姫は優奏の縄を切ることはなかった。 その代わりに腰縄の縄尻を優奏の股間に通す。 「み…光姫さん?」 光姫の行動を理解できずに優奏はつい声を出してしまう。 「何をしてるんですか…?」 和奏も光姫の行動に動揺し、優奏の方を見やる。 「うふふ。」 縄原は不気味に微笑む。 『むぐぅぅ!!!!』 沙希と友梨は先ほどまでと同様に何かを古町姉妹に訴えようとしていた。 〈ギュゥゥ!!〉 「ひゃっ…ぁ……み…つき…さん?」 しばりしばられ6のワンシーンその2 x2 ふぇむと ふぇむと 光姫はお尻側から通した股縄を引っ張り上げる。 〈ギュゥ…!〉 服が食い込むほどきつく引っ張り上げる。 「ぁ…どうして……!?」 縄を持つ光姫を見つめながら優奏は尋ねる。 「………。」 光姫は無言のまま腰縄に縄尻を結びつける。 「いや…光姫さん…!どうしたんですか…?」 光姫は和奏に近づく。 和奏は逃げようとするもののすぐに縄尻を持たれる。 〈ギュゥゥ!!〉 「んん…!」 和奏の股間にも股縄が食い込む。 「………。」 光姫は無言で腰縄に縄を結びつけた。 古町姉妹はその場に倒れ込み、女の子座りをしている。 「光姫さん…これはどういう…?」 「まだ気づかないのかしら?」 縄原はニヤケながら古町姉妹に告げる。 「この娘は洗脳済み。私の言いなりってことよ。」 「っ!?」 「そんな……」 二人の心にあったわずかな希望は失われていく。 「そこに吊るされている子たちは必死に貴女たちに伝えようとしていたけど無理だったみたいね。」 「むぐぅ…」 「むぅ…」 あれだけ声を上げていた沙希と友梨も今では俯いている。 「さぁ、この娘たちも吊るしてあげなさい。」 「わかりました。縄原さま…。」 光姫は新たな縄を取り出し、古町姉妹に近づく。 二人には抵抗する力も残っていなかった。 【6】 「良い光景ね…!」 縄原は恍惚な笑顔を浮かべて呟く。 「く…そ……!」 縄原の視線の先には縛られ吊るされた4人の少女。 左から沙希、友梨、和奏、優奏の順で横並びで吊るされている。 沙希と友梨は猿轡を外され、口の自由が確保されていた。 「光姫…!」 沙希は自身を縛り上げた張本人の名前を呼ぶ。 「………。」 光姫はなんの反応も示さない。 「無駄よ、その娘は私の下僕になったの。貴女たちの声なんて届かない。」 「光姫ちゃんを元に戻してよ!」 友梨は縄原に向かって叫ぶ。 変わり果てた友人を目の前にして、目には涙を浮かべていた。 「うふふ、無駄よ。何度言えばわかるのかしら…?」 「光姫さんは貴女なんかに屈する弱い人ではありません!」 「そうだよ…!光姫さんは貴女なんかに支配されたりしない!」 「しょうがないわね…身をもって分からせてあげるわ。あの子たちを調教してあげなさい!」 「はい。縄原さま。」 縄原の命令を受けた光姫は吊るされた少女たちに近づいていく。 光姫の手にはローターが4つ握られていた。 「いや…やめて……!」 抵抗虚しく、光姫はローターを少女たちに取り付ける。 「光姫…どうして……」 「光姫ちゃん…やめてよ……!」 「光姫さん…目を覚ましてください……。」 沙希、友梨、和奏の3人の股縄に噛ませるようにローターが取り付けられる。 そして、最後は優奏の番。 「光姫さん…目を覚ましてください!」 「………。」 〈カチャ…カチャ…〉 光姫は無言でローターを取り付ける。 「っん…!やめてください……。光姫さんは絶対にそんなことしない…。」 優奏の言葉が届くことはなかった。 光姫はローターを着け終わると、ローターのスイッチを入れる。 〈ブブブ…〉 4人のローターが一斉に起動する。 「っん…!」「ひゃあ」「んく…」「っ…!」 それぞれのローターは彼女たちの秘部を刺激する。 〈ブブブ…〉 しばりしばられ6のワンシーンその2 x2 ふぇむと ふぇむと 「ぁ…」「外してぇ…」「ぁん…」「はひ…」 徐々にローターの振動の強さが上げられていく。 「やめてよぉ…光姫…」 たまらず沙希が口を開く。 「………。」 〈ブブブ…〉 「光姫ぃ…!」 光姫の目はどこか虚で沙希の声など届いてはいなかった。 光姫はただローターの強さだけを上げていく。 〈ブブブブ…〉 いつのまにかローターは最大の強さで振動していた。 「ぁう…」「いや…ぁ」「っん!」「っ…!」 少女たちの身体はビクンビクン震え、限界を迎えていた。 「その子たちを楽にしてあげなさい。」 縄原は光姫に命じる。 「はい。」 光姫は電マを手に持ち沙希たちに近づく。 たまらず沙希は叫ぶ。 「大人しく操られるなんて、そんなの光姫じゃないよ!」 友梨も。 「そうだよ、光姫ちゃんはこんなことしない!」 和奏も。 「光姫さんは強い人です。戻ってきてください!」 そして、優奏も。 「私の大好きな光姫さんに戻ってください!」 「ぅ……!」 頭が痛い。 光姫は頭をおさえる。 なんだろう…何か大事なことを忘れている。 「光姫ぃ!!」 え…沙希…? 沙希の声が聞こえる。 どこにいるの…? 「光姫ちゃん!」 友梨の声も…。 「光姫さん!!」 和奏の声も聞こえる。 みんなに会いたい。 「…光姫さんっ!!」 優奏ちゃん…! みんなが呼んでる…。 私は…私は…。 「必死の叫びも届かなかったみたいね。やってしまいなさい。」 縄原の命令とともに光姫は震える電マを優奏に近づける。 〈ブィィィィィン〉 「ひっ…」 光姫は起動した電マを… 床に投げ捨てた。 『っ!?』 その場にいた全員が驚く。 「まったく…こんな変態みたいなこと私にやらせないでよね…。」 「光姫…なの…?」 「みんな…おまたせ!」 「光姫ぃ!」「光姫ちゃん!」「光姫さん…!」 少女たちの目には涙が流れる。 そして人一倍涙を流している少女が一人。 「うぐ…光姫さん…良かったよぉ…」 優奏は号泣しながら光姫を見つめていた。 「沙希、友梨、和奏、そして優奏ちゃん、ありがとう。そしてごめんなさい。私が洗脳されたばっかりにこんな目に遭わせちゃって…」 光姫はローターのスイッチを床に投げつける。 「こんなものなんて!」 〈ブブ…ブ………〉 スイッチの破壊とともにローターの振動は止まった。 「まってて、いま縄を解くから!」 「そんなことさせると思うかしら?」 「っ…縄原…」 光姫と縄原は対峙する。 縄原は鞭を…光姫は優奏から貰ったクナイを手に持っている。 「貴女一人くらい、このクナイで…!」 その光姫の一言に縄原はクスクス笑う。 「ふふふ…」 〈パチン!〉 縄原が指を鳴らすと、縄原の部下の黒忍が4名現れた。 「え……」 黒忍は光姫を囲う。 黒忍の手には麻縄やボールギャグがよんだむ握られていた。 黒忍たちはジリジリと光姫に近づく。 「ふふふ、大人しく縛られなさい。手荒な真似はしないわ。」 「く…!」 光姫はクナイを構える。 「貴女一人に何ができるの?」 縄原が挑発する。 「やぁ!」 光姫はクナイを投げる。 〈ヒュンッ〉 勢いよく飛ぶクナイ。 しかし…クナイは黒忍には当たらなかった。 「うふふ、あははははは!残念だったわね、反抗した罰として服を剥いて縛ってあげる。」 縄原は高らかに笑う。 「縛っておやりなさい!」 縄原が命じると黒忍たちは一斉に襲いかかる… ことはなかった…! 〈ドカッ〉 〈バキッ〉 〈ドコォ〉 〈ドンッ〉 黒忍たちはその場に倒れ込む。 「約束遅れてごめんね…優奏ちゃん!」 「いえ、完璧なクナイ捌きでしたよ!」 黒忍を倒したのは優奏だった。 「そんな…どうして縄を……。っまさか…あの時のクナイで!?」 「正解だよ。光姫さんの投げたクナイは私の縄を切り裂いてくれた。そのおかげでこの通り、私は自由に動ける。」 「く…古町優奏……!」 「どうします?私とここでやりあうか、尻尾を巻いて逃げるのか…。」 「…くそっ!」 縄原は黒忍たちを叩き起こし逃げていった。 それを確認すると優奏は告げた。 「私たちも早く逃げましょう!」 【7】 「みんな…ごめんなさい!」 古町邸に戻るや否や、光姫は沙希たちに頭を下げる。 「私のせいでみんなを酷い目に…。」 深々と頭を下げる光姫。 そんな中、真っ先に口を開いたのは沙希であった。 「何言ってるのさ、いつもは私が危険なことに巻き込んでるしお互い様でしょ!」 「え…?」 「そうだよ、光姫ちゃんは悪くないよ!」 「友梨…。」 「私も助ける身でありながらいつも助けられてますしね!」 「和奏…。」 「そうです!光姫さんはいつも私に勇気を与えてくれます。とても力になります。だから謝らないでください!」 「優奏ちゃん…。」 光姫の目には光るものが浮かんでいた。 「みんな…ありがとう……。」 光姫は涙を拭った。 ふと、とあることを思い出した優奏は光姫に尋ねる。 「そういえば…『約束遅れてごめんね』って言ってましたけど、ビルの入り口で私とお姉ちゃんを縛っていた時の記憶はあったんですか?」 「えっと…なんかよく分からないけど操られていた時の記憶は残ってるみたいでさ。」 「なるほど…。……っ!?」 優奏の脳裏にある言葉が蘇る。 「私の『大好きな』光姫さんに戻ってください!」 「っ////」 「優奏ちゃん、顔赤いけど大丈夫?」 優奏の顔はみるみる赤くなっていく。 そんな優奏をみて沙希、友梨、和奏の3人はニヤリと笑う。 「そーいえば、優奏が操られた光姫さんに向かって感動的なことを言っていた気がしますが思い出せませんね〜」 「お、おおお姉ちゃん!?」 「あれなんだっけ〜私も思い出せないな〜」 「さ、沙希さん!?」 「う〜ん。光姫ちゃんは何か覚える〜?」 「友梨さんまで!?」 優奏が止めようと思った時には時すでに遅し。 すでにバトンは光姫まで渡っていた。 「えっと…確か…『私の大好きな光姫さんに戻ってください!』だったっけ?」 「うぅ…///」 優奏はもう光姫に目を合わせることはできなかった。 「優奏ちゃんは私のこと『大好き』だったんだね…」 「あ…いや……」 「ん?」 「はい……。」 「そっか…。」 「(女の子同士で『好き』なんて変だよね…)」 光姫は一瞬の沈黙の後、満面の笑みで優奏に告げた。 「ありがと、私も優奏ちゃん大好きだよ!」 〈ギュッ〉 「はひ…光姫さん!?」 光姫は優奏に抱きつく。 優奏は状況を飲み込めていない。 そして何よりも驚いていたのは沙希たち3人だった。 「あの…そんなにすんなり受けられるものなの……?」 「受け入れるも何も、私も優奏ちゃんのことが好きなんだから別にいいでしょ」 「はぅ…!」 「で、でも、光姫ちゃんの心の準備的なものとかは…?」 「準備も何も、好きだから良いじゃん!」 「あぅ…!」 「(まずいですね…このままだと優奏が死んじゃいますよ…。)」 和奏は先ほどまでの会話で疑問に思ってたことを尋ねる。 「あの…光姫さんは優奏のことをどんな感じで好きなんですか?」 「どうな感じも何も『心の底から大好き』に決まってるでしょ」 「ぁん…!」 「貴女は優奏を殺したいんですか!?」 「和奏がなに言ってるか分からないよ…。嫉妬でもしてるの? 「違います!」 「安心してよ、私は沙希も友梨も和奏もみんな好きだよ。」 「へ…?」 「どうしたの?」 「あの…光姫さんの中での『好き』って…?」 「そんなの『友達として好き』以外にある?」 〈プシュゥゥゥ〉 緊張の糸が切れ、優奏はショートした。 「優奏ちゃん、大丈夫!?」 光姫は優奏の肩を掴んでガシガシ揺らしていた。 そして、沙希と友梨と和奏は3人顔を見合わせる。 「光姫ちゃんって…なんていうか…ね…女たらしだね…。」 「これは優奏ちゃん前途多難だけど大丈夫かな…」 「姉として心配の種がつきませんよ…」 3人は光姫と優奏の方を見やる。 「ちょっと、優奏ちゃん大丈夫!?」 優奏はしばらくの間、光姫と目を合わせられなかったという。