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しばりしばられ9 その④ 咲椋と本当の“緊縛”

「わぁ…たくさんあるなぁ」

咲椋は沙希を待つ間、沙希のSMグッズが入った段ボールの中を物色していた。その中にはボールギャグ、手錠、麻縄、綿のロープ、ローターなど咲椋の胸踊るグッズの数々があった。咲椋はその一つ一つを手に取って肌触りなどを確認していた。

「これがローター…」

その中でも咲椋はピンク色のローターを凝視する。

「まだ…来ないよね…」

咲椋はキョロキョロと辺りを見回すと、ローターを自身の股間に当てる。

〈カチッ〉

〈ブィィィィィン〉

「ひゃぅっ…!」

スイッチを入れるとローターは小刻みに震え始める。その振動は咲椋の秘部を刺激する。その刺激は咲椋が初めて味わうものだった。

「(変な声出ちゃった…沙希さんには…バレてないみたい…)」

沙希の足音が近づいてこないことを確認すると振動するローターを再び股間に当てる。

「ん…股縄と違う…これ…気持ち良い…」

ローターを介して股間から全身に伝わる刺激は股縄のそれとは違っていた。的確に秘部を刺激し続けるローターの責めは咲椋の身体にとっては新鮮なものだった。

「もっと…もっと…!」

咲椋は快感を求めるようにローターを秘部に当て続ける。気持ち良い時間が続くのであればこの際、沙希にこの姿が見られても良いと考えていた。

〈ブィィィィィン〉

〈ブィィィィィン〉

〈ブィィィィィン〉

「あ…ダメ…」

快楽を求めローターを当て続けた咲椋がまさに達しようとしたその時だった。

〈ギシ…ギシ…〉

「(足音…!?)」

自慰行為をする咲椋の元へ近づく足音が聞こえた。そこで咲椋はふと我に帰る。

「(は、早く片付けないと…!)」

咲椋は急いでローターを段ボールの中にしまい蓋を閉じる。そして座椅子に腰をかけ何事もなかったように沙希が部屋に入ってくるのを待っていた。

〈ガチャ…〉

部屋の扉が開き、沙希の姿が現れる。

だが、部屋に入ってきた沙希の身体は先ほどまでのような自由な身ではなく、麻縄によってギチギチに縛られていた。

「さ…沙希さん!?」

変わり果てた沙希の元に駆け寄ろうとするもののすぐに男の声が咲椋の足を止める。

「動くな!」

「っ……!」

男は沙希の後ろから縄尻を引きながら部屋に入ってくる。

「抵抗しようとしたらどうなるかわかるよな。」

男は沙希の縄尻をクイッと引っ張る。

「むぐぅ!」

「沙希さん!」

「さぁ、どうする?」

「…やめてください……抵抗なんてしませんから…!」

咲椋は両手を上げ、抵抗の意がないことを男に伝える。

「よし、それで良い。」

男は沙希の縄尻をベッドの足に括り付けると、麻縄の束を持って咲椋に近づいていく。

「(私…縛られちゃうんだ…)」

自縛を普段からしている咲椋であっても知らない男に縛られるのは怖い。

男は咲椋の前に立つと縄の束を解いた。

「手を後ろに組んで縛りを乞え。」

「っ…!」

男の命令に身体を強張らせつつも、咲椋はゆっくりと両手を後ろに回し、男に背を向ける。

「わ…わたし…を…」

咲椋は男の方を振り返るような形で、その言葉を言った。

「私を…縛ってください…」

「お望み通りにしてやるよ。」

男は咲椋の細い手首に縄をかけていく。

〈シュルリ…〉

「(あ…私…縛られちゃうんだ…)」

初めて手首に縄を巻かれ、縛られゆく感覚を肌で感じる。

〈ギッ…ギチィ…ギッ…〉

「ん…ん……!」

〈ギッ…ギチィ…ギッ…〉

「(うそ…もう手首が動かせない…)」

ほんのわずかな時間で咲椋の両手は自由に動かすことができなくなっていた。

「そんなもんで驚いてもらっちゃ困るぞ。」

「な…にを…するつもりですか…」

男はニヤリと笑いながらさらに縄を巻きつけていく。

〈ギチギチ…ギチギチ…〉

咲椋の胸の上下に縄が巻かれていく。

「(む…胸が…)」

胸の上下に巻かれた縄は控えめな咲椋の胸を強調させる。見知らぬ男によって自分の女らしい部分が強調されていくのはたまらなく恥ずかしい。

〈ギチギチ…ギチギチ…〉

〈ギッ…ギチィ…ギッ…〉

「ん…っ!ん…!ダメ…ビクともしない…」

〈ギッ…ギチィ…ギッ…〉

咲椋が必死に身体を動かそうとしても縄が緩むことはなく、縄の軋む音だけが鳴っていた。

だった一本の縄で咲椋は身体を拘束されてしまった。

〈シュルリ…〉

男はさらに咲椋の腰に縄を巻きつける。

「(まさか…!?)」

緊縛に関する知識を有している咲椋は、男が何をしようとしているのか容易に予想できた。

〈ギュゥゥ〉

咲椋の股間に縄が通され、股縄が施される。

「ぁん…」

「甘い声を漏らすじゃないか」

「っ…」

股縄の刺激によりつい声が漏れ出てしまう。先ほどまでローターで秘部を刺激していたため尚更感じてしまった。

「女ってのは股に縄を通すだけで逃げられなくなるんだからなぁ」

男はそう呟きながら咲椋の股縄をクイックイッと引っ張る。

「いや…ぁ…やめ…て…」

股縄の刺激は咲椋に艶かしい声を出させる。

「やはり股縄は最高だな。」

男がそういうのも無理はない。

股縄というものは引っ張られると当然のように股間を刺激する。また、股縄を施された女の子が縄を解くためにもがくと股縄が擦れ、秘部を刺激する。そして逃げるために走ろうとしても股間を刺激するのだ。まさに股縄とは女性を捕らえるための拘束と言っても良いだろう。

「くそ…解けない…!」

「当たり前だ。ギッチリ縛ってあるからな。」

「こんなことして…何が目的なんですか…!」

「そこの女をとある方に献上するためだ。」

「沙希さんを…?」

「お前は偶然その女と居合わせたから縛られているということだ。」

「むぐぅ…」

沙希は「ごめんなさい…」と思いながら咲椋を見つめている。

「そしてその女の用が済んだら、お前も一緒に奴隷として売ってやるからな」

「奴隷…!?」

咲椋はだんだんと青ざめていく。

「お前らは一生その縄を解かれることはないだろうよ。」

「そんな…」

「まぁ恨むならその女と居合わせたことを恨むんだな。」

「んぐぅ…」

沙希の瞳からは涙が流れていた。咲椋を巻き込んだことへの罪悪感からだろう。そんな沙希たちの様子を見ながら男は何かを思いついた様子で余った縄を拾い上げる。

「仲間の車が到着するまで楽しませてもらうぞ」

男はそういうと新たな縄を持ち、咲椋と沙希に更なる縄をかけていった。


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