【F/M】チートコード:TICKLE〜仮想空間の青年狩り〜#1
Added 2024-07-24 13:52:29 +0000 UTC1. 異変 (F/M) 人々が現実の世界に娯楽を求めていたのは、今となっては遠い昔の話だ。 人々は"ヘヴン"に閉じこもっている。 ヘヴンは10年前に登場したサバイバルゲームである。ただし、ただのゲームではない。専用のデバイスを用いて仮想空間へ意識を接続する最新型のゲームだ。 専用デバイスにより、プレイヤーはゲーム内で受けたダメージをそのまま生身に受けることになっている。 ヘヴンをプレイする条件は、年齢が20代であること。これはプレイヤーが実際にダメージを受けるという機能への危険性を考慮した条件となっている。 ゲーム内のアバターはプレイヤーの実際のルックス情報を基礎にしたものになっており、よりリアリティを追求した仕様となっていた。 だが、そんなことよりもなによりも人々がヘヴンに魅入られてしまった原因それは─── ──ヘヴン内には、あらゆる娯楽が揃っていること。 ──ヘヴン内で稼いだ通貨は、そのまま現実世界にも用いることが出来ること。 現実世界に嫌気がさした若者たちは、ヘヴン内で日夜争い続け、上位プレイヤーになって名声を手にし、大金を手にする夢を見ている。 いま、世界はヘヴンを中心に回っていた。 ◯ 市瀬 優希はその日初めて、ヘヴンに接続した。 専用デバイスを装着するやいなや、すぐに優希の身体に異変が起きた。 ベッドの上にあった優希の身体に触れていたマットレスや布団の感触が一瞬にして消え失せたかと思うと、優希はだだっ広い草っ原に立っていた。 真っ青な空。青い芝。まるで、パソコンの壁紙みたいに綺麗な光景の中に優希は立ち尽くしている。 「ようこそ。ヘヴンへ」 背後から精悍な声がして振り向いてみると、爽やかな見た目をした青年が優希に手を振っていた。 青年の身体には青色のいかにも頑強そうな鎧が装着されている。 「僕は初心者を案内する係の人間だ。もちろん、普段はプレイヤーとして参戦してるけどね。これはアルバイトみたいなもんさ。ある程度のランクまで登り詰めるとこういう仕事が出来るようになるんだ」 青年は、優希がまだ何も聞いていないのにべらべらと話し始めた。青年の頭の上には青年のランクを示す45という数字と体力(HP)を示す751という数値が表示されている。 優希が試しに自分の数値を確認してみると、ランクは当然1。また、HPにおいては14しかなかった。 「さて。手っ取り早く説明しちゃうよ?他にも案内しないといけない子達がいるからね。まずはルール説明だ。ヘヴンのルールは単純。フィールド内で出会ったプレイヤーを倒せば良いだけ。戦うのは、武器でも素手でも構わないよ強いプレイヤーを倒せば倒すほど、より多くのポイントやお金がもらえる仕組みになってる」 案内役の青年が説明してくれたルールは、優希もあらかじめ知っているような内容ばかりだった。 「戦いはフィールド内のみ有効で、街エリアにいる時なんかは無効で…」 淡々と説明を続けていた青年が突然、空を見上げて首を傾げた。 「なんだ?」 優希も釣られるように空を見上げると、青年が何に違和感を感じたのかがすぐに分かった。 空が。空が、真紫色に染まっていたのだ。 優希「これは…ゲーム内のイベントとか…?」 「いや…そんなのは聞いてないけどな…。それに…ここは初心者が最初にルール説明を受ける専用のエリアだ。こんなところでイベントなんてゲリラでもやらない…」 青年が言いかけたその時、優希と青年の前にドス黒いモヤのようなものがポッと現れた。 モヤはぐるぐると渦を巻き、やがて大きな渦穴へと変貌した。 「君は下がってろ。ゲーム内で何か不調が出たのかもしれない」 青年は優希を突き飛ばすようにして前に出ると、腰に刺していたかっちょいい剣を抜いた。 黒い渦からぬうっと女が一人、姿を現した。 濡れているのか艶々と光沢を帯びて癖がついている黒い髪。女性にしては高い背丈。広い肩幅。小麦色の肌。やけに露出の多い格好は、優希にSMの女王様を連想させた。 女は、大きな目でギョロリと案内役の青年を見ると、真っ黒いリップの塗ってある唇をニタァっと変形させた。 「止まれ!お前はなんだ!ここは初心者専用の…」 「お前が案内役ってことでいいんだね?」 女は不気味な笑みを浮かべたままズカズカと青年に近づいてくる。 女の履いている真っ黒い艶々のブーツの足音が、嫌なくらい大きく響く。 「要件はなんだ!そもそも…お前は誰だ!こんなのルール違反だぞ」 青年が怒鳴る。剣を握る手に力がこもる。 「まだなーにんも知らないんだね?無理もない。お前が犠牲者第一号なんだから」 「なに?」 「空を見てごらん」 女は、ぴんと人差し指を突き立て、真っ黒い爪の先っちょで空を指差した。 空を見上げた青年の顔が引き攣るのが優希から見てもわかった。 間紫色の空に、緑色をした線のようなものが無数に横切っていた。 よく見ればそれは、無数の英数字記号の羅列であった。 「あれはっ…!?」 青年が絶句する。 「ヘヴンは落ちる。というかもう…落ちたんだ」 女はそう言って笑うと、真っ黒い唇を長い舌でべろりと舐めた。 「ふざけるなっ!」 どういうわけか相当取り乱した青年はそのまま女に切り掛かった。 だが。 「話は最後まで聞きなさい」 女は片手で剣の刃を握って、片腕で青年の攻撃を封じてしまった。 「お前たちには私は倒せない」 女はサディスティックな笑みを浮かべると、その大きな手で刃をぎゅっと握りしめ、容易くへし折ってしまった。 バラバラと刃の破片が芝の上に散らばる。 青年はただ、呆然としていた。 「ついさっき…ヘヴンを構成するプログラムを破壊するコードが打ち込まれた。結果…私が生まれた」 「なに?」 「私はプレイヤーじゃないよ坊や。私は…ヘヴンを破壊するために打ち込まれたコードによって生まれた…ウィルスだ」 青年の顔がさっと青ざめる。 さっきまで闘志に暴れていた青年の顔に恐怖の色が浮かび、青年は女──ウィルスから離れようとした。 だが、女の大きな手が青年の細い首を鷲掴みにして捕えた。 「ぐぁっ!?」 「逃げていいと言ったかな?」 女は笑みを浮かべたまま、青年を芝に叩きつけた。 仰向けに叩きつけられた青年の手から剣が飛んでいく。 女が青年に覆い被さる。 青年は手を振り回したり蹴ったりして抵抗しているが、どれも全く効いていない。ダメージがないとかそういう次元ではない。ほとんど触れることさえ出来ていないのだ。 「もっと早くに私を恐るべきだったね」 「ふざけるなっ!まだ勝負は終わってない!俺にはこの鎧がっ──」 強がる青年。その鎧に、突然、女が両手でびたっと触れた。 そして、 「武装解除」 女がそう呟いたその時、青年の身を守っていた鎧がパズルのピースのように細かく細かく分裂していき、やがて消えた。 「鎧がっ!!?」 「お前はゲーム内部のプレイヤーに過ぎない。私は…それを破壊する存在。なんでも無効にできちゃうよ」 女は素っ裸にされた青年の骨盤の辺りに座り込んだ。 「くっ!?くそっ!!」 馬乗りになられた青年がなおも抵抗すると、女は再び青年の素肌に触れた。 「筋力低下」 女が唱えると、青年の身体からすとんと力が抜け、四肢がへろへろになってしまった。 理解できない出来事の連続に優希はただ固まっているしかなかった。 「きょ、強制ログアウトを…あれっ!?なんでっ…できないっ!?」 青年がこのゲーム…ヘヴンからのログアウト(離脱)を行おうともするも失敗に終わった。 「当然…ログアウトも出来なくしてあるよ」 「そんなっ!?」 青年は愕然とした様子で口を大きく開けたまま固まってしまった。 「さてと…たっぷり育った獲物を頂くとしようか」 女は不敵に笑うと、両手の黒い爪の先っちょで青年の細身の胴体をサワリと撫でた。 「ひぃっ!?なっ!?なにをしてっ…」 青年はビクンと身体を震わせて慌てたような様子で女を睨んだ。 「うん?チェックだよ。お前が…どれほどコチョコチョ地獄に弱いかどうかのね」 「コチョコチョ…!?」 「言い忘れてたね。これから先…ヘヴンから暴力は消える。それに変わってコチョコチョがメインの攻撃となる。…男も消える。これからは、コチョコチョくすぐり地獄によって女プレイヤーたちが男プレイヤーからポイントと全てを吸い尽くしていくんだ」 「そんなことが許されると…」 「許される世界になったんだよ。ほぉら…私にポイントを譲渡するように宣言しな?そしたら…コチョコチョせずに一思いにアカウントを削除してあげる。けど拒否するなら…きっつ〜いコチョコチョ地獄で無理やり搾り取る」 女は、大きな手をズイッと青年の顔の前まで持っていき、長い指をワシワシと曲げ伸ばしして見せる。 「なにを勝手に…!僕がどれだけ時間と手間をかけてポイントを手にしてきたと思ってるんだ!!」 青年は声を震わせながらもそう言い切った。 「へぇ。じゃあ…コチョコチョ地獄決定ってことでいいね?」 女は、目を細めて青年を睨むと、ワキワキワシワシと蠢かせている指を、青年の横っ腹の辺りに近づけた。 そして。 「コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョぉ……」 怪しいねっとりとしたコチョコチョボイスと共に、女の黒い爪の先っちょが青年の無力な横っ腹を引っ掻いた。 「ぶくっ!!?くくくくくくくく!!?くききききききききききき!!?」 青年の顔がくしゃりと歪み、非力そうな細い身体がぐねぐねとうねる。 青年は笑い出す寸前のところで堪えており、顔を真っ赤にしている。 「おやおや。弱いくせに我慢するんだ?遠慮せず笑えば良いのにねぇ?コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ…」 女は青年を弄ぶように長い指を踊らせ、くすぐったそうな黒い爪の先で横っ腹を引っ掻いていく。 「くくくっ!!?うっうるさぃっ!!!こんなのっっっでっっ!!!倒せると思うなよっ!?っっききききききき!!?」 青年は強がってはいるが、どう見てもくすぐったがり屋さんだ。 女が軽く指を動かしているだけで、いつ笑いを爆発させてもおかしくないほどに顔を赤くして身を捩らせているのだから。 しかし、あんなふうに身動きを封じられた状態で横っ腹を他人の指で、爪でコチョコチョされれば優希ならまず我慢できない。 あの動きをはたから見ているだけでムズムズとくすぐったく感じてしまうのだから。 「こんなのだって?へぇ…じゃあちょっと…本気でやってやろうか」 女は青年に覆い被さるようになると、片手で青年の右の二の腕を押さえつけ腋の下を開いたまま固定する。すると、もう片方の手の指を腋の下に滑らせた。 「ほあっ!!?」 女の長い指。黒い爪の先が腋の下に触れた途端、青年の顔が思い切り歪んだ。 それでも、それでもかろうじて青年はまだ堪えていた。 しかしそれも、女の長い指がワシッと折り曲げられて腋の下に黒い爪の先が突き立てられた瞬間、崩壊した。 「コォチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ〜!!!」 女の指が踊り出す。 さっきとは比べ物にならないほど滑らかに素早く、暴れ出す。 「ぶぎゃっっ!!?ぎゃはっ!!?あはっ!!?いははははははははははははははははははははははははははははははは!!?ひぃぁぁぁああああああああはははははははははははははははは!!?なんだっ!?なんだぁぁぁぁあああははははははははははははははは!!?」 腋の下に注がれたくすぐったさによって口がぱかっと大きく開き、青年は再度、口を閉じようとするが女の指と爪がそれを許さなかった。 青年は口を開けたまま喉の奥底から悲痛な笑い声を放出させた。 女はさっきよりもずっとサディスティックに、ずっと激しくねちっこく腋の下をコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ掻き回している。 「コォチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョぉー!!」 「あはははははははははははははは!!?なんでっ!?くそっ!!?こんなにっ!?くすぐっだぃんだぁぁぁぁぁあああははははははははははははははははははははは!!?離せっ!!!離せっ!!くそっ!?っひ!?いひひ!!?いひひひひひひひははははははははははははははははははははははははははははは!!?」 青年は力を奪われた細い身体をめいっぱい暴れさせているが、背の高いうえに体格の良いグラマラスな女に馬乗りになられていては逃げることなど出来ない。 逃げることもできずろくに抵抗もできない青年の腋の下に、女は容赦なく指先と爪の先を滑らせてコチョコチョくすぐり嬲る。 女は、爪の先っちょでカリカリカリカリと脇の下の神経を引っ掻き─── 指先でコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!!っとくすぐり回す。 「ぎゃひひひひひひひ!!?それをっ!!それをやめろっっ!!正々堂々とっっ!!ぃひ!?っひひひひひはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!ぐひゃぁぁぁあああはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 青年は幾度か、女に対して言葉で抵抗しようとするが、せっかく作った怒り顔も女の爪の先が腋の下をコチョコチョこちょばすだけであっけなく崩壊してしまう。 「このままポイントが0になるまでこってりたっぷりコチョコチョされたい?それとも…私にポイントの譲渡を宣言して楽になる?」 女が青年の悶え顔に顔を近づけて囁く。 無論、その間も指は脇の下をコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョと器用にこちょばしている。 「あへへへへへ!!?っっへへへへははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!黙れっ!!何度もっっ!!言わせるっっなっ!!っっひひはははははははははははははははははははは!!そんなことはっっ!!しないっっ!!ぃひ!!ひひひはははははははははは!!」 「ほぅ…」 女は納得したように頷くと、二の腕を抑えていたもう片方の手をゆっくりと空いていた腋の下に忍ばせた。 「それじゃあ…お仕置きだねぇ…」 まだ手をつけられていなかった腋の下に恐怖の黒い爪が突き立てられる。 「ぎぃあっ!!?」 青年から濁った悲鳴が上がる。 「コォチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョォォ!!!」 女の、十本のこちょぐったそうな指が、爪が、両方の脇の下をコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョくすぐり貪り出した。 「ぎゃっ!!?うわぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああははははははははははははははははははは!!?やめっ!!?ぇへっ!?ぇぁぁぁぁぁぁあああああああああああああははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?やめっ!!?両ワキはっっ!!?両ワギはぁぁぁぁぁああああああ!!!」 青年の絶叫が、またいっそう苦しみに満ちた声に変貌した。 女の指は、開いたままの両腋の下をコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョと素早く汚れでも掻き出すように繰り返し動いており、指先と爪の先とが脇の下を引っ掻くたびに青年は絶叫し、足先を痙攣させた。 コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!! 「ぐぁぁぁぁああああははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?ひっ!!?ひひひははははははははははははははははははははは!!!キツいっ!!!きついっっ!!きついぃぃぃぃぃぃぃ!!!!っっひひひははははははははははははは!!!」 力の抜けた無力な青年の腋の下を異様なほど器用に滑らかに引っ掻きくすぐる指はまるで地獄の拷問具のようだった。 青年のHPがみるみる減少していく。 「さぁこれが最後のチャンスだよ?もし宣言しないと…これ使ってお前を破壊する」 女は一度手を止め、手のひらにボトルを出現させた。ボトルの中には透明の液体がたっぷりと詰め込まれている。 「けほっ!!はぁはぁはぁっ!!なっ…なんだそれはっ…」 すでに息も絶え絶えの青年は虚ろな目で女の手のひらに浮かぶボトルを睨んだ。 「地獄のコチョコチョアイテム…"くすぐり狂いのローション"だ。これを指と爪に塗り込めばくすぐったさは倍増し、これをお前の皮膚に塗り込めば.さらに感度も増す」 「はぁはぁはぁ…そんな効果があるようには…思えない…」 「試してみようか」 女はボトルを開けて自分の手のひらにたっぷりとその"くすぐり狂いのローション"を垂らすと、それをしっかりと指と爪に塗り込んだ。そして、それを青年の腋の下や胸、お腹にも丁寧に塗り広げた。 青年はよほど過敏になっているのか、ローションを塗られているだけでビクビクと身体を震わせて悶えていた。 ローションを塗られた青年の身体はヌルヌルに仕上げられ、同じくローションを纏っている女の指や爪も妖しく輝いていた。 「はぁはぁ…くすぐり専用なんて…馬鹿げたアイテムがあるわけっ───」 青年がそう言いかけたその時、女の、くすぐり専用ローションにまみれた爪の先が青年の腹部をコチョリッと引っ掻いた。 「ぎゃっっっ!!?」 青年は掠れた悲鳴を上げ、腰をぐんと反らせた。 青年の額からどっと冷や汗が噴き出すのが優希のいるところから見ていても分かった。 たった一撃。たったひと引っ掻きでローションは青年が飛び上がるほどのくすぐったさを引き出していた。 「どう?分かったかな。このアイテムの恐ろしさが」 女は、にったりと微笑みながら恐ろしいコチョコチョローションでぬるぬるになった両手の指関節をワシワシと曲げ伸ばしした。 「はぁはぁはぁ…わ、分かった!分かったから!ポイントは全部…全部譲渡するから…」 青年はすっかり覇気のなくなった声で慌ててポイントの譲渡を約束した。 「良かったよかった。これであとは…」 女がすうっと息を吸い込む。 「…コチョコチョ処刑でお前からHPを完全に吸い取って破壊するだけになったね」 女の顔に、作ったような不気味な笑みが貼り付けられ、両手が…両手のこちょぐったい指が青年のローションまみれになった上半身に近づく。 「はっ!?」 青年は唖然としたまま硬直した。 「なっ!?何を言って…ポイントはっ!!譲渡するって!!そう言ってるんだ!!なのになんでっ…」 「男のプレイヤーはもういらない。こうして一人ずつ…消していかないとね」 「い、嫌だっ!!消すなら一思いにっ…コチョコチョはっ!!コチョコチョはもうっ…」 涙目になっていた青年の目から大きな涙がこぼれ落ちる。 「だーめ。さぁ…この世界から滅される覚悟は……できてるな?」 女の指が宙でワシワシコチョコチョと蠢き始める。 その指先と爪の先が狙うのは、くすぐったぁい神経が張り巡らされた青年の上半身──腋の下、胸、腹部、横っ腹──だ。 「い、いやだっ!!だれかっ!!誰か助けっっっ───」 青年の叫びは、女──ウィルスのコチョコチョボイスによって遮られる。 「コォチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョー!!!」 女はコチョコチョボイスを囁きながら、 ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!!っと指先で腋の下、胸の表面、腹部、横っ腹の神経をむしゃぶりつくし始めた。 「かっ!!?はっ!!?あっ!!?うわぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!!?あはっ!!ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?なんでっ!!?なんっっっでぇぇぇぇぇええええ!!!っへへへへへはははははははは!!?」 既にへろへろだったはずの青年の細い身体が、これまでで最も激しくビクビクばたばたと暴れ出す。 青年は、狂ったように首をぶん回している。 ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!! 「ぶははははははははははははははは!!?やばいっ!!?これっ!!?これやばいっ!!?死ぬっ!!!じぬぅぅぅぅぅううううううううう!!!うはは!?ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!?」 青年の身体は、上半身のこちょぐったいポイントに注がれるくすぐったさから逃れようとするかのように、必死に必死にもがいている。 「いただきまぁ〜す」 女はじゅるりと舌舐めずりをしたかと思うと、右へ左へ上下左右にぶんぶんと暴れている青年の頭に顔を近づけてそのまま長い舌を青年の口の中に捩じ込んだ。 ぶちゅっと黒い唇が青年の薄い唇に密着する。 女は、青年の体内からHPをずずっと吸い上げるが青年はなんとか抵抗しようと踏ん張っていた。 「悪い子」 女は、青年の弱い腋の下に指を滑らせ、ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョっと腋の下をこそばした。 「ぶほっ!!?んぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?おほっ!!?おっ!!?おほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ!!!ふるじぃっ!!!ぐるじっっ!!?ぃぃ!!?おおおおおほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほっっ!!?」 青年の吐き出したHPがウィルスにぐんぐんと吸い上げられていく。 ウィルスは恍惚とした笑みを浮かべながらジュルジュルと青年の身体から体力を吸い上げそして、腋の下を爪で掻きむしっていく。 ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!! 「ぉほっ!!?ほっ!!?ごぉぉぉぉ!!?ほほほほほほほほほほほほ!!?ほひひひひひひひひひひひひひひひ!!?だずげっっ!!誰っっかっっ!!?ぉぉぉぉぉほほほほほほほほほほほほほほほほ!!?ほひひ!!?ほほほほほほほほっ!!?こほっ!!?」 女に、男がコチョコチョとキスで捕食されているというグロテスクな光景。 女は一方的に男から体力を吸い取り、そしてコチョコチョくすぐり嬲って苦しめている。 男はビクビク痙攣を繰り返し、白目を剥きながらもログアウトを許されず長い間苦しめられ続けた。 HPを表す数値が0を示してもなお、ウィルスは青年をコチョコチョし続け、地獄の接吻を続けた。 黒い唇が青年の口から離れたのと同時に、青年の身体はその場から消えてしまった。