俺のことを安珍と呼び、燃え盛るような愛情を向けてくるサーヴァント・清姫。
自身をあれほど強く慕ってくる彼女のことを好きにならないはずもなく、自分たちはいつしか本当の恋人となっていた。
だが最近、清姫の様子がおかしい。
フレンドのサポートへ行く機会も多くなり、しばらくその姿を見かけなくなったある日ーー。
『ん……? 清姫から……?』
ふとして届いたメール。
そこに添付されていた映像データを確認すると……。
「よしっ、ちゃんと映ってるね。ほら清姫ちゃん、久しぶりのマスター君に挨拶しなくちゃ」
「はい……❤ え、えっと……お元気でしたか、ますたぁ❤ 今日は貴方さまに……その……お別れを言いにきましたの❤」
『ッ……!?』
「突然このようなことを言われても、困惑してしまいますわよね。ですが私は気づいてしまったのです。こちらの……この方こそ、私の本当の主……私の『安珍様』であるのだと……❤」
『は……? は……?』
清姫の言っていることが何一つとして分からなかった。
彼が自分の本当の主……?
あれだけ強く俺のことを慕っていた彼女が、何処の誰とも知らない映像の男を「安珍」と呼んで従ってーー。
「ははは、きっと驚いてるだろうね彼。でもこれが清姫ちゃんの決めたことだから、ちゃんと受け入れてあげるんだよ」
『な、なっ……』
「まあ、そうは言っても急には難しいだろうし……」
「ええ、これを見て……私と安珍様がどれだけ愛し合っているかを知れば、きっと貴方様も諦めが付くと思いますわ❤」
「あー、ダメだ……。もう限界。さっさと始めようか清姫ちゃん」
「ええ、ご主人さま❤」
『ッ、待っ……!』
「んんんんんぅッ❤❤❤」
(ずぷずぷずぷっ……)
「あっ❤はっ❤んあっ❤はっ❤ご主人さま、ご主人さまぁっ❤」
「ほれほれ、ちゃんと見てるか元ますたぁ君。君の大好きな清姫ちゃんに、おじさんの生チンポがぬるぬる入ってるぞ❤」
「んああっ、はぁんっ❤」
「清姫ちゃんも……ちゃんと教えてあげなきゃ。おじさんの好きなトコとか、彼との違いとか」
「んんんっ、はっ❤あぁんっ❤ぜんぶっ……ぜんぶ、ですわっ……❤」
「このカリ太おちんぽで、おまんこをごりごり抉られてっ……子宮、トントンされるの……っ❤あっ、あっ❤ますたぁとシていた時には、全然味わえなくて……っ❤」
「そっか。清姫ちゃんのマスターくん、短小の粗チン野郎だったんだね」
「ええっ❤だから、わたくしっ……『嘘』を、吐いてしまって……❤本当は、全然イケてませんでしたのに……ますたぁには、嘘を、っ……それで、それでっ……❤」
清姫から矢継ぎ早に吐き出される思い、真実。
彼女は嘘を吐いた。吐いてしまった。
自分との行為に物足りなさを感じていたことを。
こちらを気遣ってか、そんな優しさを。
それがどれだけ彼女を苦しめてしまっていたか……
「それで清姫ちゃん、おじさんのとこに相談に来たんだよね。マスターくんのことを思ってだけど、嘘を吐いてしまった自分を許せなくて」
「あっ❤あぁんっ、はあっ❤」
「だからおじさんも協力してあげたのさ。清姫ちゃんが自分を偽らなくて済む方法を……サーヴァント一人満足させらない無能彼氏なんかとは別れて、おじさんと一緒に過ごすべきだって」
「結果はどうだった?」
「んんあぁっ❤そ、その通り、でしたわっ……❤この方の前だと、わたくしっ……嘘を吐かずに済んでっ……❤ご主人さまの雄々しいおちんぽ様で愛していただけることに……この上なく、幸せを感じておりますわっ❤」
映像の清姫は、今まで自分が見たことのない、幸福で艶やかな姿をしていた。
自身に見せていたのは、その全てが嘘偽りであったかのように。
これまで彼女と過ごしてきた思い出が、音を立てて一気に崩れていくーー。
「ほら、シコれっ……シコれっ……! 取り戻そうとか考えてももう遅いからなっ……! 清姫ちゃんはおじさんのモンだ、こんだけ愛されてんの見たらいくら君でも分かるだろっ……!」
「んああっ、はあっ、あぁんっ❤」
「君はそこで黙ってシコってろ……! 大好きなサーヴァント寝取られた負け犬オナニー……清姫ちゃんとおじさんのラブラブセックス、おかずにしていいからさっ……!」
「んんんうっ❤あっ❤あっ❤見てくださいまし、ますたぁっ……❤わたくしの、っ……本当の姿をっ……❤ご主人さまの本物の雄チンポ様で、子宮アクメ繰り返す、いやらしい清姫の姿をっ……❤」
『くそっ……何だよこれ……!』
ふつふつと怒りが込み上げていく。
不甲斐ない自分に。
あれだけ嘘を嫌っていた彼女が、自分に嘘を吐いていた現実に。
俺は、あれほど彼女を一途に愛していたというのにーー。
「嘘、ですわね」
『ッ……!?』
「ますたぁは、私に隠れて……他のサーヴァントの方々とも関係を持っておられましたわよね。そのことを私には隠して……私だけを愛しているだなどと、嘘をーー」
『え……ぁ、いや、それは……』
こちらの胸裏を見抜いてきたセリフ。
ライブではない。
あくまで録画された過去の映像だ。
だというのに、まるで何もかもを見透かしたかのような清姫の発言が、重く鋭く突き刺さる。
「ですから、ええっ……お互い様、ですわねっ……❤私はもうこの方を本当の主として認めております故、どうか……私のことは、諦めて……❤」
「ああ、それとっ……ふふっ、私だけでなく……他の方々も、貴方さまには失望を抱いている様子でしたわよっ……❤私たちのマスターである手前、気を遣ってはいたようですが……」
何度も繰り返し、こちらを失意に突き落とそうとしてくる清姫。
それが彼女に嘘を吐いてしまった自分の罪なら受け入れなくてはいけない。
彼女一人を愛しているだなどと甘いセリフを次々に吐きこぼし、その裏では他のサーヴァントとも関係を持っていたなどとーー。
「残酷だなぁ、清姫ちゃんは。マスターくん、きっともう立ち直れないんじゃないか?」
「ふふっ、あんな人……もうどうでもよろしいのです❤今はあなた様と、こうして愛しあえることが……この清姫の、最上の悦びですからっ❤」
「あっ❤ んああっ❤ はっ、あ……それ、イイっ……んっあ、イイですっ……❤ ますたぁと全然違う、極太凶悪おちんぽ様ぁっ❤ 子宮が頭を垂れて、っ……あ、貴方さまの赤ちゃん、孕む準備デキてしまってますわぁっ❤」
『ッ……!?』
「ははは、赤ちゃんとキタか。サーヴァントだし、受肉してなきゃ無理だろうけど……」
「んあっ、あっ……❤」
「他ならぬ清姫ちゃんのお願いだ。おじさんも全力を出すとするよ❤」
「んいぃぃいいっ❤んあっ❤ あっ❤ おちんぽ深いぃっ❤ こ、これぇっ❤ 本当に孕んでしまいますわっ❤」
「おら、子宮明け渡せ! 新しいマスターに赤ちゃんルーム開いて用意しろ! ここにこってりザーメン流し込んでサーヴァントだろうと孕ませてやるからなぁ!」
不可能だと分かっている。
馬鹿げたことを言っていると嘲笑する。
もはや自分にできるのはそれくらいのことだが、そうでもしていないと正気を保てない。
「おっ❤ おっ❤ おまんこ死ぬっ❤ 愛されすぎて死んでしまいますっ❤ 身も、心も……貴方さまに傅いて……っ❤雌犬まんこ、可愛がってくださいいっ❤」
「どうだ? セックス気持ち良いか? おじさんのこと愛してるか?」
「はっ、はいいっ❤愛して、ますわっ❤ セックス好きっ……もっと、してっ……❤ 好き好き、大好きっ❤ ご主人さま、ご主人さまぁっ❤」
「……ってことだ。今から清姫ちゃんに子ども産みつけてやっから、しっかり見とけよ。負け犬マスターくんは、そこで大事なサーヴァントが孕まされる瞬間、脳裏に焼き付けとけ……っ」
「んんんあっ❤イクっ、イクっ❤イっーー」
「射精るッ……! おらっ、孕め孕めッ……!」
「んおっ、おぉぉぉおおおっ❤❤❤中出しされてイグっ❤ご主人さまの寵愛っ……❤種付けセックスで孕む、孕むうううっ❤」
「おっ……ぉ、っ……❤」
「ふぅっ……ふぅっ……まだ出るぞ……絶対孕ませてやるからな……」
「ぉ……んぉぉ……❤」
「ほら、見えるかマスターくん? これ、ぜんぶおじさんの精液だぞ。清姫ちゃんも幸せそうだし……本当に孕んじまったかもな」
「えへへ……しあわせぇ……❤」
画面の向こうにいる少女は本当に幸福そうだった。
本当の主人と……本物の雄と巡り逢えたことの喜び。
孕ませれるという、メスとしての最高の幸せ。
どれも自分が与えられなかった代物である。
「はは……でも、彼女が幸せならそれで……」
などと、一人画面にぽつりと吐きこぼす。
少女の幸福を願った偽りのセリフ。
他の誰かを愛してしまった彼女への、精一杯の強がり。
自分は、今日もまた嘘を吐き続けるーー。