背徳と退廃の街。特異点を攻略中だったスカサハ、獅子王アルトリア、両儀式――――そしてテノチティトラン。彼女たちの行方が突然にして消えた。
行方を探すマスターが手にしたのは、たった一つの手がかり。
近々、人間のオークションが行われ、そこに彼女たちが「出品」されるという――――
(くぅっっ……!)
「おおっ、これはまた……!」
「何とも可憐で美味しそうな兎ですな……!」
多くの男たちの視線が向けられる中、扇情的なポーズで拘束されたテノチティトラン。
本日最後を飾る商品の登場に、観客たちは興奮を隠せないでいた。
(この方たち、全員……私のことを……! 何という屈辱、罪深さ……ああもう、体が動けば今すぐ全員消し流してやりたい……!!)
「反抗的な視線がますますたまりませんな」
「他の3騎はすぐに堕ち、落札されてしまいましたからね。彼女には是非とも頑張ってもらいましょう」
「ふーっ、ふーっ、ふーっ……!」
オークション……その「商品」として売りに出されたテノチティトランは、ますます敵意をむき出しにする。
落札に至るまでの「ルール」を既に聞かされていた彼女にしてみれば、それは無理もないことだったのかもしれない。
(わ、私を次々に犯して――――堕とした人間が所有権を得る、って……馬鹿げてます、ね……不愉快を通り越して殺意を覚えます……! トラマカスキならまだしも、彼ら程度の民に誰が靡くもんですか……! 舐められては困ります、ね……!)
テノチティトラン。都市の精霊でもある彼女に臆した様子は無い。
鉄の如き精神は勿論のこと、愛するマスターの存在が一層彼女に不屈の強さをもたらした。
だが――――
●●人目――――
「んんっ♥ ン゛ッ、ぐううッ♥ んふぅッ♥ ン゛んぅぅ、ぐっ……ンんん゛ん゛ンンッ――――♥♥♥」
「ふっふ、ン゛ッ……おぉ、オ゛ッ……♥ んぐぅ、んオ゛、んぐぉぉおぉぉおおおッ……♥♥♥」
「どーしたどーしたー? 最初の威勢はどこに行ったんだー?」
「もっと頑張らねーと他の奴らみてえに変われちまうぞー!」
「ッ……(うるさいです、ねっ……♥ 黙ってなさい……っ♥ こんなもの――――)」
「ふーっ、ふーっ……んぉぉおおおぉおッッ……♥♥♥ オ゛ッ♥ オ゛ッ♥ ん゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ゛ッ゛ッ゛――――っ♥♥♥♥♥」
「ありゃ終わったな。もう落札確定だよ」
「ちくしょー。あと少しで俺の番だったのになー」
「ふっ、ふっ、ふううっ……♥♥♥」
抵抗のできない少女は、ただただ大人しく男たちに犯され続ける。そしてその理性は順調に崩壊しつつあった。
それもそのはず。彼女は知る由もないが、この場にいる時点で商品となったサーヴァントには幾つもの仕掛けが施されている。
「発情」「理性融解」「感度増大」等のコマンドカード。
対・兎特攻の力を宿した観客たち。
如何に強大なサーヴァントであろうと、それらに抗う術は無かったのだ。
(あっ、ダメっ……♥ 何も、考えられなく……♥ このままだと、私……私……ッ♥♥♥)
「あっ……あああッ……♥ トラ、マカスキ……っ♥ た、すけ……ッ♥」
「ん? なんだ急に……そのトラ何とかってのは……もしかして彼氏か何かかな? そういう他の男の影がチラつくのは、どうも好かんなぁ」
現在テノチティトランを犯す恰幅の良い男。
すると彼はニヤリと閃いたかのように――――
「よし、決めたぞ……! 私が落札した暁にはとことんまで私好みの性奴隷に作り変えてやろう……!!」
「ンッ、んっ、んんん――――ッ♥♥♥」
(ぱんぱんぱんっ!)
「んっくうううゥゥゥッッッ!!!」
「そろそろ出すぞぉ、絶対に堕としてやるからなぁ!」
「やっあ、ああっ、ン゛ッあああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛〜〜〜〜ッッ!!」
(どぴゅっ! びゅるる! どぷ、どぷ……っ!)
「ん゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ゛ッ゛ッ゛…………♥♥♥!! オ゛ッ……ほおっ……オ゛ほォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ッッ…………♥♥♥♥♥」
「はっ……はっ……はっ……♥♥♥(あっ……私の霊基、完全に堕ちて――――)」
テノチティトランは自らの限界を知覚する。
同時に少女は目の前の男に落札され、男の所有物なることが決定した。
「よーしよし、家に帰ったらまたたっぷりと遊んでやるからなぁ」
「あ……あ……」
「あーでも、他の男の記憶とかは要らんからなぁ。えーっと、確かオプションで……『人格排泄』……ついでに『増胸』しておいて……ああ『受肉』で孕ませられるようにしておかないとな。抜き取った人格は適当なオナホにでもインストールさせて売りに出すか。いや……どうせならそのトラ何とかって奴の所に送り返すのも良いな。どんな反応するか楽しみだ……!」
「いや、あっ……ああああッ……!!」
会場内に少女の絶望の悲鳴が響き渡る。
だとしても、マスター以外の男に自らを所有された……その過去は変わらない。
彼女を待っているのは散々弄ばれ、尊厳を踏み躙られた果ての……哀れな未来だけだった。