リクエストがあったので
最近の作業環境やデジタル移行の話なんかを。
現在ネーム、下描き、ペン入れ、トーン貼りまでを全て
クリスタで作業しています。
これが現在の作業環境(最新45話のデータ)。
ペンはクリスタ公式にクリエイターの方々がアップロードしていただいているものを
片っ端からダウンロードしてアナログ時代の雰囲気にあったペンを選んでいます。
ただ名前は自分でわかりやすいように変えちゃったので
どの方のどのペンだったかは覚えてないです…すいません。
この後トーン貼りまでやってからPhotoshopに書き出し。
柄トーンはアナログ時代に作った素材があるので
それらを貼っつけて完成です。
ちなみにカラーも塗り分けまで全てクリスタです。
カラーはもうデビュー当時から一貫してデジタルですね。
余談ですけど、最近のトーンは「塗る」作業なんですが
トーンを「貼っていた」身なので
ずっと「貼る」ものだと思い込んでる。
自分はデビュー前からアナログで作業していて
データを見たら2022年前半ぐらいまではアナログだったみたいです。
上の写真はその2年後ぐらいに「久々にアナログ作画したいな」って
思い立った最後のアナログ作画の時のものです。
これ以降アナログ作業はしてないですね。
デジタル移行は22年以前より趣味絵等々では取り入れていました。
iPadにもクリスタを入れているのでそれで下描きからペン入れまで
やったものも結構あったりします。
それ以前、まだデジタル作業にクリスタを取り入れる前は
ペン入れまでをアナログでやってました。
と言うのもPhotoshopは色塗りに関しては慣れていても
ペンがブレブレでろくにひけたもんじゃない。
なのでペン入れだけはどうしようもなかったんですけど
クリスタ導入後は数年かけてようやく仕事にも取り入れられるかなと
言ったところまで昇華できたので
ニーナの単行本収録分の区切りが良かったタイミングになっています。
ニーナ単行本6巻からは完全デジタルなので
最初の線の薄さに気付くとデジタル慣れしてないのが丸わかりで面白いです。
アナログ時代からと言うよりは自身の性格由来なのですが
絵を描くにあたってものすごくモチーフや部分部分の大きさに
違和感を覚えてると「すぐ修正したい!」欲にかられてしまい
漫画を描く上でも
下描きをスキャン
↓
デジタルで修正
↓
印刷したものをトレースペン入れ
↓
またデジタルで修正
と言った細かい行程にストレスを感じていました。
アナログ終盤期にはデジタルで修正したものをトレースする際
「ここの形が気に入らない」ともう一度鉛筆で清書してからペン入れする
というイカれっぷり。
しかもその後またスキャンして修正するとか。
もうこの行程がとにかくストレスでストレスで。
デジタル完全移行した際はこれですぐ修正しながら作業できると
意気揚々と始めたはいいものの修正&修正で全然作業が進まず
「アナログ時代より効率が悪いのはまずい」
と気付くまでがセットでした。
何事も適度が一番。
もう覚えている方も少ないでしょうけど、ニーナ1巻発売から
1年半ぐらい仕事を進めなかったのもこの悪癖由来のストレスのせいで
いくら描いても気に入らないという悪循環に入ってたからですね。
(この時はプライベートも辛いことばかりだったので
一概にこれだけが原因ではないが)
吹っ切れたと言うかこの煮詰めに煮詰めるスタイルになったのは
Twitterでにじさんじファンアートやオリジナル漫画を上げてるうちに
「もうちょっと肩の力抜こう」と気付けたからかもしれません。
とは言え、自分のデジタル作業は何の参考にもならんのです。
クリスタを使っていてもやってることはアナログ時代と変わんないし
クリスタ特有の技術なんて1つも使ってないし。
まぁこんなんでも仕事は出来るので何事も適当でいいんですよ適当で。
自分は死ぬまでアナログでやりたかった派でしたが
悪癖由来で仕事が進まないのはどうしようもなかったので
デジタル移行という時代の波に身を任せました。
でもアナログ時代に描いた原稿の現物を今でも手元に置いて
時たま見返すのが好きだったりします。
昨今アナログ用の画材もどんどん廃盤になり
「紙とペンさえあったら」
という時代は近い将来なくなるやもしれません。
それでも今アナログ作画をされている方がいたら
是非そのままでいてほしいと願うばかりです。
自分はこの環境に落ち着くまで十数年かかりましたが
その間描いたものが今の自分を作っているので遠回りしたとも思っていません。
絵を描いている方、これから描こうかなと思う方全て
自身のスタイルに合った作業環境が見つかることを祈ります。
※新しいTwitterアカウント(@takanashimanga)で絵を上げますので
よければフォローよろしくお願いします。