某近年の7月18日、世間の小学生達は長い夏休みが始まった・・・。 塾へ行く子、スポーツをする子、旅行へ行く子、プールに入る子、家庭それぞれ自由に過ごすであろうが、その夏休み1日目・・・。 どこにでもいそうなとある父子が上等なSUVに乗り、東京三鷹から中央自動車道を走り、八ヶ岳付近のインターで降りると、自然豊かな山道・畑道を走っていた・・・。
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僕こと風間吉典は、お父さんとの2人で車に乗っていた・・・。 助手席から車窓を見ると、八ヶ岳周辺の雄大な牧場、雄大な田畑、雄大な森林が広がっていた。 逆にそれ以外には何もなく、スーパーも公園も商店街はおろか、民家すら見つけるのも難しい辺ぴな場所である・・・ 東京郊外からやってきた僕はこの 田舎 と呼ぶにも難しい景色を見て、僕の心は不安に飲まれていった。 不安というのを補足をすると、これが旅行だとか、買い物だとか、とある団体の合宿ということであれば、こんな気持ちに見舞われることはない。 だが今年の夏休み、僕は1人この地で過ごす事となったのだ! それは何故かと言うと・・・ 僕は横で運転するお父さんに、これまでにないくらい不満と不安な表情をしなごら
「ねぇ・・・ 本当にここで暮らさなきゃいけないの?」
この質問をするのは、車に乗ってから4回目なのだが、お父さんは僕のうざったい質問に嫌な表情1つせず・・・ まあ、僕が両親の都合でここへ連れてかれた事の方が、よっぽど不満ではあるのだが・・・ 僕の問いにお父さんは
「暮らすんじゃなくて、夏休みの期間中ここで過ごすだけだよ」
「似たようなもんじゃん・・・。 ほんとに僕1人だけで、夏休みの間ずーーーっとここで過ごさなきゃいけないの?」
「うーん、しょうがないだろー。 お父さんもお母さんも、夏は仕事が忙しくて家に帰れないんだから・・・。 夏休み中家で、お前1人ずーーっと留守番なんてできないだろ?」
「できるよ・・・」
「なに言ってんだ・・・ 食事はどうする?毎日コンビニ弁当食べる気か? 洗濯はどうする?毎日同じ服着るのか? 買い物は? ゴミ出しは? 来客対応は? お前はまだ子供なんだから、しっかりした大人と生活しなきゃダメなんだよ。 2~3日の留守番ならともかく・・・」
「それで、こんな何もない田舎で僕を過ごさせるの?」
父親は一瞬ばつの悪い顔をした・・・ やはり後ろめたい行為というのはあるのだろうか? だが父親はそんな感情を振り払うように、作った笑顔で
「い、いや、別にお前が過ごす所はそんな悪い所じゃないぞ! あそこはちょっとした牧場になってて、牛もいるわ豚もいるわ鶏もいるわ家畜がいっぱいでなぁ! あとその周りには川遊びとか、虫取とか、とにかく大自然の中でいっぱい遊べるんだぞ!」
「虫取ぃ・・・? 僕は家に帰りたいよ・・・」
「お父さんは夏休み中、家でずっーとパソコンでゲームやらネットするよりも、ここで過ごしたほうが何倍も楽しいと思うけどなぁ」
「はぁ・・・ そんなのお父さんだけだよ・・・」
僕は溜息をつきながら会話を止めた・・・ ここで不満やら何だ言っても、この決定が今ここで覆ることはないだろうと・・・。 僕は不安と不満の表情で黙ると、お父さんは苦し紛れに続けて
「お前が過ごす『やすらぎの家』はな、元は児童養護施設だったみたいで、ゲームとかおもちゃとかは多少あるって聞いたから、まあ・・・ 何もないわけじゃあないと思うけどな・・・」
「・・・だから?」
「ん、まあ・・・ あ! そこはな、女の子だけどお前と同年代の子供がいるんだとさ・・・ んで、良い子でかわいい子みたいだぞ? 面倒見のいい篠月お姉さんもいるし、元施設長の加奈子おばさんもとっても良い人だし、きっと悪い所じゃないよ」
「悪いところだったら帰るからね」
「それに、あそこには家族で1回夏に来た事があって、お前を1週間ちょっと預けた事があるんだ。 覚えてるか? 加奈子おばさんと篠月お姉さん?」
「いや、知らない・・・ 誰? というか、施設に僕を預けたの!? 何で?!」
「そっか、お前まだ小さかったからな・・・。 ああ、お前を施設に預けたってのはな・・・ 長野に旅行がてら、あそこで1泊ちょっと滞在したんだよ」
「それで・・・?」
「さあ出発だ!って時に父さんと母さんの携帯に、突然緊急の仕事で呼ばれてな・・・ しかもあの時は緊急の仕事なだけあって、父さんも母さんも小さいお前をお守りしながら働く事が出来なかったんだ・・・。 だから施設長の薦めで、お前を1週間ぐらい預かってもらった事もあったんだ。 別に変な意味であそこに預けた訳じゃないぞ?」
「そうだったんだ・・・」
するとお父さんは意地の悪い笑みを浮かべながら
「お前あの時、篠月お姉さんをずいぶん懐いててな・・・。 帰る頃だっけ? お姉さんと離れ離れになるのが嫌で、ワンワン泣きながら抱きついてたんだぞ?」
「えぇ・・・ 知らないよ・・・」
「あとは・・・ あ! あれあれ! 最初の乳しぼりだ! お前が牛のケツ付近で乳しぼりしてる時、お前の頭にウンコがどっさり降ってきてなぁ! アハハハハ! あの時は爆笑したよ!」
「だから知らないって・・・!」
僕は話題を切り替え、お父さんにこんな質問をした。
「そういえばさ、お母さん・・・ 今年の夏は帰るって言ってたけど、結局今年も家に帰らなないの?」
僕はお父さんに母親の話題を振ると、さっきまで笑ってたお父さんは不機嫌な顔になり
「ああ、そうだよ」
吐き捨てるように言った・・・。 僕は遠くの外国にいる母親に、不満な顔をしながら
「えぇ、どうして?」
「いつもの仕事だよ、いつものファッションショーの準備・・・ たく! 服の発表会だとかがフランスで開催されて、それに慌てて参加しちまったんだとさ! こんなクソ忙しい時に家を空けるなんて、ふざけるな! まったく・・・ 何が一生に一度あるかないかの大勝負だよ!」
父親の言葉で察したと思うが、僕の母さんは日本でそこそこ有名なデザイナーなのだ。 世界を飛び回って、服を作ったりデザインしたり・・・ そんな生活のためか家に帰るのは滅多にでは無いものの、留守にする事は多い。 母さんがいない時は、代わりにお父さんが料理を作ったり洗濯したりしているのだが・・・ 仕事でクタクタになったお父さんは、コンビニやスーパーで弁当を買ったり、洗濯もサボりがちではある。 だから、いくらお母さんがお金を稼いでくれるとは言え、僕はお父さんの大変さと不満感を多いに理解していた。 僕は続けて
「母さんが夏に帰ってくれば、こんなことにならなかったのに・・・ はぁ」
「帰る2日前に突然その発表会の知らせ舞い込んできたらしい・・・ キャンセル待ちで受かったんだと・・・。 それで、その事を俺にちょろっと連絡して、アメリカからフランスに高飛びだよ・・・ まったく! はぁ・・・」
父子揃って母親の行動にため息を着いた・・・。 母さんはデザイナーとしての腕と名声が徐々に上がってくると、このような行動が段々増えてきて、僕は両親の仲を心配してしまった。 母親の話題を断ち切るように、車のナビが突如、コォーン! という案内音を出し
『この先の道を左に曲がってください』
機械音声に案内された通り、お父さんはハンドルを左に回した。 するとその道は大小の石が転がった砂利道で、僕が乗っている立派なsuvさえも、強い振動でガタガタと揺れ動く・・・。 砂利道は登り坂になっており、そこを登りきると、周りに繁っていた鬱陶しい雑木林が消え、広々とした緑色の綺麗な草原に様変わりした。 すると、お父さんが笑顔で
「吉典! ほら! お前が過ごす『やすらぎの家』が見えてきたよ」
「え・・・ あ、うん・・・」
お父さんは僕を呼んだが、僕は上の空で返事をした・・・ 何故なら、そこはまさに『アルプスの少女ハイジ』と言うアニメに出てくるような、どこまでも続く草原に、雄大なアルプス山脈のような八ヶ岳がバッと車窓から姿を表し、僕はしばらくその美しい光景に目を奪われていた・・・。
車は『やすらぎの家』と書かれた錆び付いたしょぼい門を通ると、その周辺に田舎ならではのだだっ広い土地に、大きく古い平屋建てが現れた・・・ そこが僕の夏休みの間過ごす住処みたいだ。 お父さんは、車をその平屋建ての前に止め、シートベルトを解除すると
「着いた着いた・・・ よし、降りろ! バッグとか手提げ袋とか持ってきた物、忘れないようにしろよ。 夏休みの間ずーっとここで過ごすんだからな」
「うん・・・」
僕はシートベルトを解除し、車から降りると、車に積んでいた大きなバッグと大きな手提げ袋を出し、僕の体に背負っては両手で持った。 このバッグと手提げ袋の中には、大量の衣服、学校から配られた大量の宿題、退屈した時にする携帯ゲーム・タブレット・Wi-Fi機器・マンガ本、ちょっとしたお菓子などがパンパンに詰められていた。 僕はその大量の荷物を抱えながら、お父さんと平屋建ての建物に向かった。 僕は周辺を見渡すと
(うわぁ・・・ 見事に何もないや・・・ まあ、事前にどんな場所かは調べてたけどさぁ・・・)
僕はそんな不安と不満をミックスしたような表情で歩いていた。 それに対しお父さんは呑気そうに
「あれ? 豚小屋と牛小屋が更地になってる・・・ もう豚と牛はいないのかぁ。 残念だったな吉典、アハハ」
「どうでもいいよ」
僕はブスッとした表情で言うと同時に、かつて豚小屋と牛小屋が建ってたであろう所を見ると、コンクリートの土台が寂しく残ってるだけだった・・・。 そして僕とお父さんは、平屋建ての玄関に立つと、お父さんは僕に
「こーら、いつまでも辛気くさい顔するな・・・。 加奈子おばさんが開けたら、元気よく挨拶するんだぞ。 夏休み中いっぱいお世話になるんだからな」
「うん・・・」
そして、お父さんが古い呼び鈴を指で押すと
ピンポーン!
と軽快な音が鳴り響き、その数秒後、中の廊下から ドッドッドッドッ と玄関へ走ってくる音が聞こえると、その人物は戸を開け、僕らに姿を表した。 戸を開けた人物は小太りのお婆ちゃんで、この人がお父さんの言っていた『加奈子おばさん』だろう・・・ だが正直、年齢と老化具合からして加奈子お婆ちゃんと呼んだ方がいいのでは? と心の中で思った。 そして、このお婆さんが夏休みの間、僕をここで世話してくれる人なんだとすれば、それなりの挨拶をしなきゃと思い、元気よくではないが、愛想よく挨拶した僕だった。
・・・
僕達と加奈子お婆さんは玄関で挨拶を済ませると、広い平屋建ての廊下を歩き、ごちゃごちゃした広い居間に案内された。 車の中で父が言った通り、ここは元児童養護施設らしく、居間には歴代の保護児童の絵や賞状や写真などが所狭し飾られており、居間の縁側からは、この土地が所有するであろう、広い畑が広がっていた。 僕は差し出された冷たい麦茶を飲みながら、お父さんと加奈子お婆さんの会話をボーッと聞いていた。 加奈子お婆さんは
「海上保安庁も大変だねぇー、うちにもここを出た子で甲府の役所に勤めてる子がいるけど、やっぱ公務員は忙しいみたいねぇ」
「こっちも毎日忙しいけど、今年は忙しい所じゃないよ。 お台場で開催してる、東京海上万博って知ってる?」
「ああぁ、うんうん。 芸能人とか政治家さん達がたくさんCMしてるアレかい?」
「うんそう。 そこの船と設備の管理やらで、帰る事ができないくらい忙しいんだ・・・。 今日ですら、上司と部下に無理言って休ませてもらったんだよ・・・」
「今日だけってことは、休みは今日だけって事かい?」
「はい、そうなんですよ。 なので明日は仕事ですので、ちょっと休憩したら東京に帰ります」
「あー、そうなのねー。そりゃまた大変ねー!」
何て会話をボーッと聞いていた。 僕は2人の話を聞いて、お父さんが帰ると発言したとき、僕は漠然とした不安感に襲われた・・・。
(そうか・・・ お父さん、帰っちゃうのか・・・)
僕は今までドライブのような感覚でここへ来たが、お父さんは僕を夏休の間、ここへ預けるために仕事を休んでここまで来たんだ。 わかってはいたのだが・・・ 父さんが帰ったら僕は1人きりになる。
(いや、1人ではないんだっけ? 確か女の子と、篠月お姉さんって言う人達がいるんだっけ? 篠月お姉さって人は昔会った事はあるみたいだけど・・・ 全然覚えないな)
僕がそんな事を思うと、ちょうどよくお父さんと加奈子お婆さんの会話が、例の2人の話題になった。
お婆さん「あぁー、牛小屋と豚小屋ならずいぶん前に取り壊したよ」
お父さん「そうだったんですかー」
「いやね・・・ もう私も年だし、子供も受け入れてないし、引き継ぐ人もいないし、2人の子達も牛豚世話する暇があるわけじゃないしね。 今じゃ鶏小屋がポツンとあるだけ・・・ まあ、その鶏も全盛期と比べたら、かなり減ったけどね」
「鶏は牛と豚に比べれば、比較的ね・・・。 そういえば、2人の姿が見えませんね。 どこかお出かけですか?」
「いや、何処にいるんだろうね? あ、向こうの方の畑仕事を手伝ってるんじゃないかな?」
「うん向こうの方の畑? 目の前に広がってる畑以外にも、別にあるんですか?」
「うん、まあ、いわゆる飛地畑ってやつでね。 こことは大きい畑が別にあるんだよ」
「へえー! ここ以外にも畑があるんですか! じゃあ吉典、お前も畑仕事をいっぱい手伝うんだぞ! わかったな!? アハハハハ!」
「あらー! 吉典ちゃんも畑仕事手伝ってくれるのー! ありがとうねー! 畑仕事は人手がたくさんあると助かるのよー!」
お父さんからは畑仕事を命令され、それをありがたがれるように加奈子お婆ちゃんから感謝の眼差しを送られた・・・。 そんな面倒な仕事、まったくやりたくなかったのだが、立場上断ることなんて出来ず、僕は微妙な愛想で
「え、あ・・・ はい、少しは」
僕の言葉に、お父さんは失笑しながら
「少しはじゃねえよ! 1日中やれ! 青空の元で野菜を育てるのは楽しいぞ! 普段から1日中ネットやらゲームやらやってるんだから、良いリハビリになるよ! アハハハハ!」
そう、お父さんが高らかに笑うと、玄関から
ガラガラガラ!
と、戸を開ける音が聞こえ、若い女性の声と、僕と同年代の女の子の声が
「「ただいまー!」」
と言う元気な声が、僕達のいる居間まで聞こえた。 加奈子お婆ちゃんは
「おうおう、噂をしたら帰って来たよ」
と言いながら立ち上がり、廊下へと歩いて行った・・・ 次に父親も麦茶を飲み干すと、サッと立ち上がった。 そして、のんびり座ってお茶を飲んでる僕に小声で
「おい立て、挨拶しにいくぞ」
と命令され、僕も一緒に父さんと廊下へと歩いて行った・・・。 僕は父さんと一緒に廊下を歩き玄関に着くと、美人で大きな成人女性と可愛い女の子の2人が立っていた・・・ 成人女性と加奈子お婆ちゃんが笑いながらペラペラ喋ってるところに、僕らはやってきた。 女の人2人は泥んこが付いたジャージタイプの長ズボンを着ており、いかにも農作業をして帰ってきましたと言う格好だった。
お父さんはその2人に礼儀良く元気に挨拶し、僕も続くように愛想よく挨拶をした。 すると女の子と成人女性もしっかり挨拶し、成人女性の人は篠月真白、その女の子の方は池田麻里と名を名乗った。 池田麻里と言う女の子は僕を見て驚いた表情で
「あれ? 今日から世話になる人って女の子だったっけ!? いや、吉典って名前だから・・・ 男の子なの?」
すると篠月真白さんは笑いながら
「ウフフ・・・ 風間吉典くんはれっきとした男の子、間違えちゃダメよ~」
池田麻里は驚きを隠せない様子で僕の顔をジーっと見た。 すると篠月真白さんは僕の目の前に立ち、僕を優しい笑みで見下ろした・・・。 その行動と身長のでかさに僕は一瞬威圧され
(でか! 身長何センチあるんだ!?)
なんて思いながら少したじろいだ・・・ 僕が一段高い床の上にいるにも関わらず、篠月真白さんは僕の身長を突き抜けていた。 そして僕の目線を合わせるようにひざを折ると、僕の頭をサワサワと撫でながら
「わぁ~、吉典く~ん! 大きくなったね~! 私、篠月真白だよ~! 覚えてる~?」
僕は顔を赤くしながら、篠月さんに頭を撫でられた・・・。 僕は
「あの、その、えっと・・・!」
と、きょどってしまった。 僕の嗅覚には、篠月真白さんのふんわりロングヘアから漂う甘い匂い・汗の匂い・土の匂いの混ざった香りが、鼻を刺激した。 そして僕の目の前には・・・
(お、オッパイでっっかいなぁ!)
巨大な乳袋というか、サッカーボール級の巨乳が僕の目の前に現れた! 生きてきて10年、母親や他の女性の乳を服越しである程度見てきたが、こんな巨乳の持ち主なんて見たことがなかった! 僕は体の芯から迫りる来る興奮が、下半身と顔に襲ってきた・・・ 僕の顔は真っ赤になると、お父さんが
「吉典な、篠月お姉ちゃんの事忘れてるみたいだよ。 あんなに世話になったのになぁ」
すると、それを聞いた篠月真白さんはちょっと残念そうに
「そっか~・・・ まあ吉典君、まだ結構小さかったからね~」
すると加奈子お婆ちゃんが笑顔で
「さあさ! ここでペラペラ喋るのもあれだから、居間に行きましょうか! 麻里、真白、あんた達は先にお風呂入っちゃいなさい」
そう言うと池田麻里と篠月真白さんは
篠月「は~い! じゃあ、麻里ちゃん~。 先にお風呂入っちゃおうか~」
池田「うん・・・」
そして、もう一度居間に戻ってお父さんと加奈子お婆さんが談笑してると、お風呂に浸かって私服に着替え、ホカホカになった篠月真白さんと池田麻里が現れた・・・。 そして、篠月真白さん・お父さん・加奈子お婆ちゃんとで雑談又は昔の話で盛り上がっていた。 子供の僕と池田麻里は、お茶を飲みながらこの3人の会話をぼーっと聞いていた。 ただこの時、さっきからちょっと気になることがあった・・・ 僕の斜め左に座っている、池田麻里と言う子が僕の事をジーッと見つめてくる・・・。
(池田麻里だっけ・・・ なんでこの子・・・ 僕をじーっと見てくるんだ・・・?)
その子は僕に、話しかけるでもなく、何か言いたげな表情ってわけでもなかった。 逆に僕が目を合わせると、サッと目を逸らしてしまう・・・ こんな事を先ほどから4回くらい繰り返してる。
(なんなんだ・・・ 池田麻里っていう子・・・ ちょっと怖いぞ。 かわいいけど・・・)
なんて思いながら、この時間が過ぎていった。
・・・
・・・・・・
そして太陽が沈み欠けようとする夏の夕暮れ、雄大な八ヶ岳上空がオレンジ色に染まる頃、僕達4人は東京に帰るお父さんを見送った・・・。 この時お父さんは加奈子おばさんに
「では息子が夏休み中、お世話になりますので、よろしくお願いします」
と言うと、深々頭を下げた。 加奈子おばさんが笑顔で
「いえいえ・・・」
なんて言うと、お父さんは
「いやーもう本当に感謝しますよ! それで、こちらはちょっとした気持ちですので、受け取ってください!」
お父さんはポケットから茶色い封筒らしき物を加奈子おばさんに渡した。 加奈子おばさんは封筒を開けてみると、結構な万札が入っていた・・・! 両者はそれを押し付けたり断ったりと変な攻防が続いたが、お父さんは封筒を加奈子おばさんのポケットにねじ込むと、逃げるようにして車に乗りこんだ。 そしてエンジンを付け、運転席の窓を開けると、不安げな表情で見送る僕に
「じゃあな、吉典! 加奈子おばさんと篠月さんの言う事しっかり聞くんだぞ! 麻里ちゃんとも仲良くな! 8月の終わりまで、電話でちょくちょくお前に連絡するから、ちゃんと出るんだぞ! わかったな!」
僕は先ほどと変わらず不安げな表情で
「うん・・・ わかったよ」
そう言うと、お父さんは車を動かした。 僕達は車が視界から消え去るまで、見送ったのであった・・・。
・・・
見送りが終わると、僕達は家に入っていった。 加奈子お婆さんと池田麻里は夕食の準備に入り、僕は自身の荷物を持って篠月さんにこれから滞在する自室へと案内された。 僕達は廊下を歩いていると、途中分かれ道で『女子寮』『男子寮』なんて案内されており、それプラス下に『異性の立ち入り厳禁!』なんて書いてあった・・・。 僕はこのまま男子寮に案内されると思いきや、篠月さんは何も言わず女子寮へとツカツカ歩いて行くのだ! 僕は思わず
「あ、あの! 篠月さん! 僕ここに入っていいんですか?!」
すると篠月真白さんは歩みを止め、キョトンとした表情で僕を見ると
「ふぇ~? どうして~?」
何て言った。 すると、篠月真白さんは僕が先ほど見ていた看板の存在に気づくと、篠月さんは笑いながら
「ああ~! これね~! これはね~、ここが児童養護施設だった頃の名残なんだ~。 今はもうそうじゃないし、無視してOKだから~!」
「え、そうだったんですか・・・」
「女子寮って言っても~、部屋はちゃんと個別にあるから大丈夫だよ~! 入っては入って~!」
「そうなんですか・・・ では」
僕は篠月さんはの後を着いて行った。 女子寮の廊下に入ると、ほんのかすかだが女の子特有の甘い匂いが漂っていた。 篠月さんは僕に
「男子寮の方にも部屋はあるんだけど~、ベットも机もみんな処分しちゃって~、トイレも洗面台も水が通ってないんだ~」
「へぇ・・・」
僕はそう言いながら歩いていると、便所と書かれた戸があった・・・ 篠月さんはその戸をガラガラ開けると、僕は
(うん? この便所が僕の部屋か・・・? そんなわけないか・・・)
僕は軽く失笑してしまった。 もちろん、そんなわけなく篠月さんは
「ここがトイレ兼お手洗い場で~す!」
と紹介された・・・。 ここのトイレは昭和の趣が漂う古くさい便所で、一段低い床にはゴムスリッパが並べられており、奥の方の2つある小便器は今ではまったく見かけなくなったまん丸の小さいやつだ・・・ 前の方の2つある個室はここからじゃ見えないが、もしかして和式なのだろうか? そして、手洗い場がスリッパが並べられている所と、戸の隣に並べられている所の2か所があるが、これは一体・・・? 僕の考えてる事を篠月さんが説明し
「あ、ちなみに~、スリッパの方にある洗面台は~、ウンチやオシッコした時に手を洗う所~。 で、私達後ろの洗面台が歯磨きをしたり顔を洗ったりする所よ~。 間違えないでね~」
「はい・・・」
「あともう1つ~、週でトイレのお掃除当番がありますので~、もちろん風間君にも参加してもらうからね~! 詳細は後で伝えるから~」
「あ、はい・・・」
(トイレ掃除か・・・ そういえば畑仕事もやらないといけないんだっけ・・・ まあ、しょうがないか・・・。 夏休み中お世話になるんだし・・・)
僕はそんな事を考えトイレを出ると、次に扉が何か所も並んでいる廊下へと案内された。 その扉には可愛い絵が描かれた表札がぶら下がっており、一番前の部屋は篠月さん、次に池田麻里、その次が僕の部屋だった。 篠月さんはその扉を開け、僕はその部屋に案内されると
(中はこんな感じなのか・・・)
と思った。 元養護施設の名残だろうか、壁の両脇には2段ベッドが置かれ、左側の下だけに布団とシーツが敷かれていた。 中央の端っこには大きな窓と机が置かれていた。 そして扉の左端には鍵付きロッカーがあった・・・ 篠月さんはこの部屋の説明をテキパキと
「ベッドは左端の下でよかったかな~? 男の子って上に行きたがるから、上下どっちにしようか迷っちゃったんだよね~。 エヘヘ~」
篠月さんはほんわか可愛く笑うと、僕も自然と笑みがこぼれながら
「あ、そうだったんですか。 大丈夫ですよ、ありがとうございます」
「あと~、このロッカーが貴重品とか大切な物をしまう所ね~。 盗む人はいないと思うけど~、財布とか大事なものは常に鍵掛けてしまっといてね~。 はい、これがロッカーの鍵で~す! 失くしちゃダメだよ~?」
僕はロッカーの小さな鍵を渡され
「あ、はい!」
と答えた。 篠月さんは、僕から他に部屋と施設の質問はあるかと聞かれたが、なかったので説明は終わった。 篠月さんは最後に、夕飯の時間を伝えると部屋から出て、僕は1人になった・・・。 僕は重いバッグと手提げ袋を、机わきの床に置くと、椅子に座り、窓の景色を眺めた・・・ 八ヶ岳は見えなかったが、その周辺の雄大な山地を見ながら僕は
(今日から僕はここで過ごすのか・・・ 篠月さん、池田さん、加奈子お婆ちゃん。 みんな良い人そうだし、楽しいかは別として、何だかんだで有意義に過ごせそうだ・・・)
僕はそう机に肘を乗せながら、思った。
・・・
その部屋にてバッグと手提げ袋に入ってた、スマホ、タブレット、学校のタブレット、学校の宿題、携帯ゲーム、マンガ本等を机にごちゃごちゃと出し、整理していると、急にお腹が痛くなった・・・。 そういえ今日はウンコしてないな、等と思いながら、部屋から出て、トイレへと向かった。 トイレに入りスリッパを履くと、個室に入ろうとした瞬間僕は
(あぁーー・・・ やっぱり両方この手のタイプの便器かぁーー・・・)
ドアが内開きであるため、ある程度予想していたが、ここのトイレはいわゆる和式トイレと言うやつだった・・・。 10年間生きてきて和式トイレを使ったのは、恐らく指で数えられる回数だろう。 だが使い方は知ってるので、そう焦りはしなかった。 僕は個室に入りドアを閉め鍵を カチャッ! と閉めた。 便器にまたがり
サワサワ
とパンツと短パンを一緒に下ろしたら、後はしゃがんで用を足すだけだ。 僕は和式トイレにしゃがみ込み、排泄を開始した・・・ このトイレの問題は・・・
(あぁー・・・ 足が疲れて来ちゃった・・・。 膝裏にズボンが当たって痛いし・・・)
やはり令和キッズの僕は排便と言ったら洋式トイレで、ゆっくり座りながらブリブリすると言うのが、今までしてきた排便方法だった。 僕は上方に向いていたチンポを指で下方に下げ、放尿をし終えると、お腹にゆっくり力を入れた・・・。 すると肛門から固形のウンチが顔を出し、親指2本ほどの太さのウンコが
ピチョン・・・
と水溜まりに落下した・・・。 一応一通り出したが、まだお腹に残便感がある・・・ 僕は少し声を出して力み
「う! うぅん・・・」
お腹に力を入れ肛門をヒクヒク上下させたが、豆粒みたいなウンコが ポロッ と出てくるだけだった。 切れの悪いお通じに僕は
(はぁ・・・ やっぱ和式はダメだな・・・。 ウンコ座りも疲れたし・・・ もう出よう・・・)
そう思うと僕はティッシュを巻いて肛門をゴシゴシと拭いた。
(そういえば和式じゃあウォシュレットもないんだよなぁ・・・。 紙で拭いただけじゃあ、感触悪いけど仕方ないかぁ・・・。 よいしょ!)
僕はそんな愚痴を思いながら立ち上がると、パンツとズボンを履き、トイレを後にした・・・。