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吉田誠治
吉田誠治

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【公開終了】「小さなオバケの洋菓子店」PSD配布&メイキング


※このPSDデータの公開は終了しました。メイキング部分のみ閲覧できます。


新作イラスト「小さなオバケの洋菓子店」のPSDファイルを、2021年11月限定で公開します。以下の注意事項をよくご確認のうえダウンロードしてください。なおPSDファイルを見られない方のために、高解像度JPGも掲載しています。


注意事項

* 個人的な範囲での再利用(例:スマホ壁紙にする、印刷して飾る等)は可能です。

* 練習などの目的での再利用(例:線画に自分で着色してみる)も可能です。

* データそのもの、もしくは改変を加えたものの再配布は禁止します。

* データを使用した印刷物やグッズ等の販売・配布は禁止します。

* SNS等のアイコンやヘッダ等への使用はご遠慮下さい

* スクリーンショットをSNS等で公開することは可能です。宣伝歓迎!


このイラストは、2021年のハロウィン用に描き下ろしたものです。サイズ的にはB5で描いたのですが、SNS公開時は 4:5 サイズになるように上下をトリミングしています。PSDと以下に掲載したJPEGは元のサイズになります。なんでこのサイズで描いているのかについては……ご想像におまかせします。




■メイキング

せっかくなので簡単なメイキングも載せておきます。といってもやっていることは「下塗りした上から細部を仕上げる」だけなので、技術的な部分での解説はあまりありません。どちらかというと「ここではこう考えました」みたいなところを参考にしていただければと思います。


なお、YouTubeで8倍速のメイキング動画を公開しています。詳しい着彩の過程についてはそちらをご覧ください。160分を18分に縮めてあるのですが、何をやっているのかは分かるかと思います。


①構想

まずは構想を練ります。アイデア自体は2ヶ月ぐらい前から考えていて、ハロウィン向けに「カボチャの家を描きたい」という部分でいろいろこねくり回していました。カボチャの形をした家なのか、カボチャを実際にくり抜いているのか、なかなか方向性が決まらなかったのですが、「小さなオバケが住んでいる」というアイデアが生まれてからはイメージはすぐに固まりました。更にハロウィンらしくするため洋菓子店という設定をつけたところで完成イメージは想定できたので、そこで初めてラフを作成しています。

ラフを作るにあたっては、当初は正面からを想定していたのですが、どうも思っていたイメージと違うため、思い切って見下ろし構図にして地平線は見えなくしています。こうすることでカボチャの小ささがより強調され、畑の中にあるというのが直感的に伝えられるかなという想定です。


オバケは当初からこのデザインでした。可愛い幽霊というよりは、幽霊か何なのかよく分からない変な生き物が白いシーツをかぶっているだけ、という不気味さがちょっとフックになるかなと思っています。また、屋内の構造も同時にいろいろ思案しています。メインの売り場は広いホールにしてシャンデリアを下げたい、というのが基本のアイデアです。竈をどうするか考えて、最終的に中央に置いて存在感を出すことにしました。いろいろ悩むところが多かったのですが、入口ドアのデザインを思いついた時点でかなり良い絵になりそうだなと思いました。



②下描き

アイデアを元にいろいろリサーチをしてから下描きをしています。下描きはアナログで、A4の紙に描いています。ラフの段階でかなり詳細なレイアウトを用意したので、それを元にひたすら描くだけです。トレスなどはしません。大きなモチーフの輪郭を薄く描いておいて、バランスを見ながら描きたいところから描いています。手前のものから描くと消しゴムをかけないで済むのですが、奥のものを描いてからバランスを見たい時もあり、そのあたりは臨機応変に描いています。


③下塗り

下描きをPCに取り込んで、Photoshopで着色していきます。レイヤー構成はPSDファイルをご覧ください。基本的に、スキャンした下描きを乗算で乗せて、下にある背景レイヤーに色を置いています。パーツごとにレイヤーを分けることもありますが、今回は全て同じレイヤーで作業しています。PSDファイルでは着色レイヤーを分けていますが、これは後から過程が分かりやすくなるようにするためで、作業的には意味はありません。一番下の背景レイヤーが下塗りの状態を残したものになります。

下塗りでは、全体のバランスを見ながら基本となる色を置いていきます。YouTubeの動画だと最初の3分程度がこの段階ですが、特にその前半部分(実際の時間にするとおよそ10分~15分程度)が絵を描くなかでは最も大事な部分だと思います。ここで全体の色のバランスを決め、どこをどう目立たせるかを決めています。そのイメージ自体は塗り始める前からあったので、想像していた通りに色を置いているだけではあるのですが、例えばメインのカボチャの奥に見える風景は手前より少し明るく、コントラストを落とし気味にすることで微妙な奥行きを出すなど、一見すると分からないようなアイデアも盛り込んでいます。


下塗りがある程度できたら、一旦レベル補正でコントラストなどを調整して、全体の色のバランスを確認します。塗っているとつい置いている色のバランスが明るすぎたり暗すぎたりしがちなので、本格的な着色を始める前のこの段階でバランスを一度見ておくと良いです。



④着彩

下塗りができたら、あとは細部を仕上げていきます。下塗りの段階では大まかな色をざっくり置いただけなのですが、逆に言えば大まかな色はほとんど塗れているので、あとは、エッジを整える → 細かい明暗を足す → 質感を描く → ハイライトを入れる、という作業をすると完成します。下塗りから逸脱しすぎなければ絵のバランスは崩れないので、全体のバランスを常にチェックしながら大胆に塗り進めます。

着色では下描きのときと逆で、通常は奥の方から塗り進めます。遠景ほどコントラストが低く、手前ほど高くなる、というのを基本として実行できると気持ちのいい空間が作れます。ただ、見せ場はコントラストを少し高くするなど、法則に必ずしも執着しすぎないことが肝要です。今回は見せ場となるカボチャ周辺は照明もあってかなり明るく、一方でそれ以外の畑のモチーフは夜らしくコントラストと彩度を下げまくって、でも葉やカボチャの色がしっかり分かるよう、丁度いいバランスを意識しながら塗っています。



⑤仕上げ

最後にエフェクトを追加して完成です。普段やっているのはPSDファイルにあるのが基本セットで、レベル補正で全体の明暗を調整し、ハードライトで明るくしたいところと暗くしたいところを調整し(写真風に画面の周囲を暗くすることが多いです)、オーバーレイで光があるところの回折(光の回り込み)を足す、という感じです。

上の絵はエフェクトを追加する前の状態で、実際はここからいろいろエフェクトをかけています。また、最初の調整後にスマホで見るとちょっと色が薄くくすんで見えたので、完成してから再調整しています。今はほとんどの場合、SNSの絵はスマホで見られるものなので、スマホで見たときに変にならないよう常にチェックしています。


調整したものをスマホに送って確認して、問題なければ完成です。結局完成はハロウィン当日になってしまいましたが、沢山の方に見ていただけて嬉しかったです。ここ数年ハロウィンの更新だけは続けているので、続けられるよう頑張ります。


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Comments

「幽霊か何なのかよく分からない変な生き物が白いシーツをかぶっているだけ」 ↑これすごくいいなと私も思いました笑 足が出てるから幽霊ではなさそうだけど人でもなさそうみたいな塩梅が素敵です

一之瀬はる


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