水泳部の大会も一段落して数日…
わたしはふたりっきりで冬也の部屋にいた。
二人して並んでベッドの下に座り神妙な面持ちだ。
冬也『この前の話…なんだけどさ…』
千夏『え…なに…?』
できれば話をそらしたいずるい自分が白々しくも知らんぷりをする。
冬也『お前のことが…好きだって話…』
千夏『う…うん…』
冬也『俺と付き合ってくれ。』
こんなわたしに素直で真っ直ぐな気持ちを伝えてくれる冬也。嬉しさのすぐ後に悲しみが込み上げてくる…
千夏『………………………ごめん…』
冬也『…そうか………いちおう理由聞いていいか?俺のこと…嫌いか?』
そんなことない…ずっと好きだった…はじめはただの幼馴染としてしか見てなかったけど中学の辺りから一人の男の子として意識してた。高校に入ったら付き合いたいと思ってた。
千夏『嫌いとか…ないけど…冬也とは…その、ただの幼馴染だと思って…』
冬也『他に好きなやつとか付き合ってるやつがいるのか?』
千夏『それは…』
言えるわけない…親より歳上の中年の担任教師と恋人より濃い淫らな関係だなんて…ましてや好きな相手に…
冬也『正直に言ってくれ!俺、どんなことでも受け入れるから!』
嘘だ…本当のこと知ったら絶対わたしのことなんか嫌いになる…軽蔑するようになる…付き合うどころか幼馴染としての関係さえ無くなっちゃう…ジワっと目頭が熱くなる…
冬也『千夏!』
肩に手をかけられて思わず、初めてこの時、冬也の顔を見る。
泣きそうな目で真剣にわたしを見つめている。
こんな冬也の顔初めて見る。
ちゃんと包み隠さず言うべきか…
多分冬也なら誰かに話すなんてこともしないだろう…
なによりちゃんと自分の気持ちを伝えてくれた冬也に対してちゃんと本当のことを言うべきだと思った。
…でも
…やっぱり嫌だ…
幼馴染のこの関係すら壊れてしまうことが…!
なんてズルい女なんだわたしは…!!
そう思うと無言のままポロポロと涙がこぼれてくる。
冬也『…ごめん…ただ心配で…もしかしたら何か弱みを握られて無理矢理とか水泳部の時みたいなことじゃないならそれでいいんだ…』
……!!!
えっ…
思わず冬也の方に振り返る。
冬也『知ってんだ、西谷とのこと…』
…!!!!!
わたしはショックで言葉が出なかった。
にっしーとのこと…先生とのこと、冬也に知られていた。
千夏『どう…して…なんで…』
かろうじて言葉を絞り出す。
冬也『あれは━━━━━━━━』
bryanvp
2024-10-05 21:57:54 +0000 UTCゲンキ@あんよ&ノクタ書き
2024-10-05 20:59:30 +0000 UTCmasaharu613
2024-10-05 17:28:19 +0000 UTCあき
2024-10-05 15:21:03 +0000 UTC