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褐色ボーイッシュな幼馴染㉓【表4】


ある日の放課後。

梅雨時で空気がじめじめしている。

昼間までは晴れていたが午後から徐々に雲ってきて、今にも降りそうな気配がしていた。


俺は友達と教室で別れて一人で駅に向かって歩いていた。

いつもは自転車通学なのだが、梅雨のシーズンはもっぱら電車通学だ。

中学まで部活をしていて体力には自信があるので朝の満員電車のダルさを考えるとやっぱ自転車の方が気楽でいいけど…


そんなこんなでトボトボ歩いていると前方に見慣れた後ろ姿が。

遠目から見てもスラッとした長身に出るとこは出たスタイルの良さで後ろ姿からしてもう美人だ。


『亜希先輩。』


『あ、冬也っち、おつ〜☆』


『一人ですか?なんかめずらしいですね。』


『まぁね〜♪…たまには一人になりたい時もあるしね。』


『え?あ…す、すみません…思わず声かけちゃって…』


『いやいや!冬也っちなら全然いいんだ〜…ちょっとクラスの女子と…ね…』


先日の女生徒の陰口が思い起こされる…


『…その様子だと冬也っちも聞いてるみたいだね…』


『…』


『…別に来るもの拒まず見境無くってワケじゃないよ?ちゃんと相手は選んでるつもりだし…被らない様に都度ちゃんと終わらせて二股とかしたことないし…前にもチラッと言ったと思うけど…』


『わかる…と思います。』


彼女いない歴=年齢の童貞が何言ってんだ!と思うけど、ここまで自分と世界が違うからこそわかる気もするのだ。

ルックスだってメイクや美容、スタイル維持の為に一朝一夕じゃない努力を日々積み重ねているんだろうし…

スポーツで言う筋トレみたいなもんだ。

モテて色んな人と恋人という関係を築けるというのも才能だ。

それはあたかもゴールへの嗅覚が鋭いとか、ゴールに繋がるパスのセンスが優れているとか、そういう感覚なのかもしれない。

そういうプレイができない人から見たらなんでそんな動きができるのか理解できないと感じるかもしれないけど、そこでゴールが狙えるなら狙うしかないじゃないか。

別に悪いことしてるワケじゃあるまいし…

コクられるというごっつぁんゴールもその瞬間、その場所にいるという事前の動きのおかげでその必然によってもたらされる。

要は日々の積み重ねだ。

…まぁ望まぬ相手からコクられるとかも多いんだろうけど…


そんな様な変な持論をしどろもどろに亜希先輩に話していると亜希先輩はフフッと微笑んだ。


『あ、すみません…彼女とかいたことない非モテが言っても説得力ないですけど…』


『ううん♪白石君(中学の時のサッカー部の先輩)言ってたよ?わりと北瀬モテてたって。陸上部のエースで一部(女子)から人気の幼馴染の存在があるからみんななんとなく遠慮してただけみたい。』


『え?』


ポツ…ポツ…

っと雨が降りだしてくる。


『あ、雨だ。わたし傘持ってないや。』


『あ、俺折り畳みありますよ。今差します。』


俺が鞄から折り畳み傘を取り出して傘を組み立てている間も先輩は喋り出す。


『本人達はそういう仲じゃないって言い張ってるけど端から見たらどう見てもってカンジ☆』


『そ…そんな…千夏とですか?俺と千夏は本当にただの幼馴染なだけで…先輩、中に入って下さい。』


折り畳み傘を広げて先輩の上に傘を差す。

必然的に先輩との距離が近くなる。

相合傘だ…と意識し出したとたんに胸がときめく。


『ふぅ〜ん♪じゃあホント〜に気ぃ使わないでいいのかな〜?』


『気ぃ…って…』




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まさかの!? ASSだった

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