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褐色ボーイッシュな幼馴染㉓【表2】

春の中頃。

入学してこの学校にもようやく慣れてきた季節。

移動教室の合間、渡り廊下の自販機でジュースを買っている俺の背後に忍び寄る影。


『ぐふふ、わたしの分も買ってくれてもええんやで?』


振り返るとにやついた千夏の姿。


『なんだそのエセ関西弁…』


『こう見えてわて、関西人のクォーターやねん。』


『なんだよ関西人のクォーターって…生まれも育ちも関東のクセに。それになんでお前の分まで買わなきゃならないんだよ。』


俺は千夏の前で紙パックのジュースのストローを差し千夏に見せつける様に飲み始める。うむ、うまい。やっぱ糖分は取っとかないとな!


『む、ケチんぼ!!じゃあせめて一口だけでもよこせー!』


千夏は強引にジュースを奪うと俺が口を付けたストローなのもお構い無しに飲み始める。

てか関西弁どこいった?


『あっ、おまッ…!』


ごきゅっ、ごきゅっ、ぷはー

『授業の前に糖分補給完了〜っと!』


満面の笑みでジュースのパックを返す千夏。

こ、こいつ…もうほとんど残っとらんやんけ!

このボケ〜とうらめしい顔で千夏を見る俺。


『あれ!?なんでいんの!?』


唐突に後ろから声をかけられたので千夏と同時に振り返るとそこには見知らぬギャルがいた。

スラッと伸びた手足で背は160の後半ぐらいで俺の身長に近く、制服を着崩した超ミニスカから伸びる生足の下は昔流行ったといわれるルーズソックスが。最近一部のギャル層で再燃されているとか。金髪で派手だけど綺麗めな美人、そして何より制服のブラウスを覆うニットの胸の部分が並々ならぬ膨らみでその存在を主張していた。

何とも言えぬ色気がほとばしってピンクのオーラが可視化しているかのような、おそらくカースト最上位のイケイケ女子が俺の顔を見て驚いている。


『え…なに…知り合い?』


千夏が怪訝な顔で聞いてくる。


『い、いやぁ…』


し、知らない…こんな綺麗めギャルなんか知り合った覚えはない…

と、俺が戸惑っていると…


『あっ!ごめ〜ん!人違いだったよ〜♪モデルの知り合いに激似だったから間違えちゃった!なんでこの学校にいるんだろ〜って思ってさ。ごめんね〜』


『モデル…?』


何かよくわからんけど知り合いのモデルと間違えられたのか…?悪い気はしませんねぇ、ええ…


『わたし二年の東亜希で〜す☆よろしくね!キミたちは新入生?』


『あっ、はい。一年の北瀬です。』


『一年の南です。』


俺に続いて千夏も自己紹介をしてペコリと頭を下げる。


『へ〜下の名前は?』


『え?…と、冬也です。ふゆのなりと書いて…』


『千夏です。せんのなつと書いて。』


『すご〜い!なんか二人で対照的だね〜あ、わたしの名字も方角の東だし字は違うけど名前もアキなんだよ〜あはは☆なんだかシンパシー感じちゃうな〜♪』


キーンコーンカーン

予鈴が鳴る。


『あっ!ヤバ!ごめんね〜キミたちも急いだ方がいいよ!じゃね〜☆』


『あっはい…』


笑顔で手を振りながら颯爽と踵を返す東先輩。

その時ぶるんと揺れる部分を見逃さなかった。

…そうか。あんなにでかいと時間差で揺れるのか…ふむ、なるほど…

なんかいい匂いも振り撒かれてキラキラと光のエフェクトが可視化されたような気すらする…

すごい…これが高校生…これがオトナの女か…

もちろん未成年である事にはかわらないが、というか一個しか年は変わらないんだろうけど、ついこの間まで中学にいた俺としてはなんというか…もう…すっごい…カルチャーショックを受けた様な衝撃だった。

中学三年というレベルキャップから高校生という上限解放を経て一気に新しい視野が広がった様な感覚だ。


『早くしないと遅れるよ!』


怒涛のテンションに気圧されて嵐が過ぎ去った後もポカンと立ち尽くす俺の肘をつつきながら踵を返す千夏。そのままトテテと走り出す。

見慣れた芋っぽさでちょっとほっこりする。



後でその事を目撃していたクラスの友達の話によると東先輩は校内でも名の知れた人気者らしく、この学校で屈指のモテ女子でファッション系のモデル事務所にも所属しているんだとか。

なるほどそれでモデルの知り合い…


派手な見た目のわりにはなんだ人当たりがよくて話やすそう…これがコミュ強ギャルの特性か…

あんな美人に気さくに話しかけられたら、女子に免疫があまりない男とかすぐに好きになっちゃうかもな…

既に新入生の一年の間でも彼女のファンだという人が何人もいるんだとか…

斯く言う俺も千夏以外の女子とはあんまり接点とかなかったからな…

大した話の内容ではなくともそんな校内の人気者のキラキラ系女子と喋れたってだけでも少し心が浮き足立ってしまうのは仕方のないことなワケで…



ーーーーーーーーーーーーーー


『…ちょっと?なにさ!芋っぽいって!!』


話を聞いていた千夏がフンガーと憤慨して俺の腕を掴んで十字固めを極めてくる。ついでに足で俺の顔をむぎゅむぎゅ踏んでくる。

千夏の素足の足裏と太ももが俺の顔と腕に絡み付いて、手の甲にはノーブラの柔らかい感触が伝ってくる。

痛みと千夏のカラダの感触とが同時に感じられてなんともいえない心境になる。


『わ、悪い…言葉のあやで…』


『…それに…やっぱし好きだったんじゃん…』


『…好きっていうか…当時、入学したてで目新しさに目移りしちゃってたのは事実だけど…でも結局俺には千夏しか考えられないんだなって…』


『調子のいいこと言っちゃって〜!』


ぐぎぎ…と腕にかかる負荷が強まる。


『いたた…痛いって…!』


痛みに耐えつつも千夏の生足に包まれながら自分の股間部分に血液が集中している事を自覚する俺がいた…

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もう、幸せになってください・・・。

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きた!東先輩

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