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その後も校内で顔を合わせる度、気さくに話しかけてくれる亜希先輩。(『亜希って呼んで☆』って言われた。)
なんでも、同じクラスに俺が中学ん時に世話になったサッカー部の先輩がいるらしく、その先輩に色々と俺の話を聞いたんだとか。
意外にゲーム配信とかも見ているらしくオタク文化にも明るく話も合う。
オタクに優しいギャルは存在していたのだ!!
千夏以外の女子との接点が乏しい俺でも、亜希先輩のコミュ力のおかげで打ち解けるのにそう時間はかからなかった。
季節は5月も終わり、月が変わろうとしていた。
『前々から気になってたんだけど…千夏ちゃんとは付き合ってんの〜?』
『え?そんなんじゃないですよ。あいつとはただの幼馴染っていうか腐れ縁って感じで。』
中学の時から回りから何度も聞かれ慣れて、もはやお決まりのセリフがスラスラと口をつく。
休み時間に渡り廊下の脇にある自販機前で飲み物を飲みがてら亜希先輩と数分喋るのが日課になっていた。
『ホントにぃ〜?そうは見えないけどな〜』
『家が隣同士なんで、どっちかって言うと兄妹みたいなもんですよ〜』
『ふぅ〜ん…そうなんだ♪』
しゃがんだまま、顔を傾けて微笑んでくる亜希先輩。思わずみ見惚れてしまう…
ミニスカから覗く太ももも眩しい…
さらにはしゃがんでいることによってお尻の綺麗なまん丸のラインが…!
そして脚で隠されたその先には先輩の…!!
千夏の様に無防備にガッツリ見えちゃうのとは別に角度的にギリギリ見えそうで見えないというもどかしさと期待値が高まってよりプレミア感が出てドキドキしてしまう…
『あ!パンツ見えてる?ヤバ!』
俺のスカート辺りの視線を感じてか亜希先輩が言う。
『あっ、いや、見えてません…てか見てません…!!(嘘)』
『ふふっ…まぁ冬也っちになら別にいいかナ♪』
『えっ…!?』
『あ、あたしそろそろ行くね♪じゃね〜☆』
『あ、はい。』
亜希先輩は立ち上がると颯爽と自分の教室へと戻っていった。
『あ〜こんなとこにいた!』
亜希先輩の言葉の意味を考えていると千夏が近づいてきた。
『なんだ?もうジュースなら無いぞ?』
ジュースを飲み終わった空の紙パックをゴミ箱へ捨てながら言う。
『違うよ!先生が探してたからわざわざ呼びに来てやったんじゃん。』
『え?…あぁ』
たしか提出物があったんだったな…
『そっか。サンキュな。』
『お礼にジュースでも奢ってくれてもええんやで?』
『お礼っていやぁこの前ファミレスで立て替えた金まだ返してもらってないな。』
『……じゃあこれでチャラかなぁ。』
『バカ言え…650円だぞ。』
『しょうがないじゃん…期間限定のデザートだったんだよぉ…』
『しょうがなくない!ちゃんと返してもらうからな。』
『わかったよぉ…うぅ…』
シュンとする千夏。
『…そういえば最近あの先輩とよく一緒にいるじゃん。まぁアンタなんかが本気で相手してもらえるとは思わないケド、あんまり高望みしない方が身のためなんじゃないの〜?』
『うるせ。お前には関係ないだろ。…そっちこそ放課後どっか消えるじゃんか。何やってんだ?部活にでも入ったのか?』
『…いいじゃん別に…』
『…いいけど別に。』
なんだか微妙な空気が二人の間に漂い始める。
すると廊下の角から女生徒の話し声が聞こえてきた。
『東さん今度は下級生に手出そうとしてるってよ〜』
『え〜マジ?卒業しちゃったバスケ部の主将だった人とは?』
『そんなのとっくに卒業と同時に別れたみたい。4月から付き合った三年の人とも別れたっていうし…』
『え〜マジ?どんだけ男取っ替え引っ替えしてんのあの人。』
『ね〜♪』
廊下の角で聞いてしまった俺達に気付かないまま通り過ぎて行く女生徒達。
…いや、まぁ…モテるって噂は聞いていたし、校内にも何人か元カレがいるって本人から直接話してもらったこともある。
大概が円満に別れて友達みたいな感じに戻っただけって話だったけど…
端から見れば…ってかちょっと悪意のフィルターをかけたらそういう風に言われるか…
それにしても…なんか…あんまり気持ちのいいもんじゃないな…
人の陰口なんて聞いても背筋がひゅっと冷たくなるだけだ。
『…行こ。』
千夏が俺の手を取って歩き出す。
それに連られて俺も歩き出す。
前を向いたまま先を歩く千夏の顔は見えない。
俺が歩き出したのを見計らってスッと手を離す千夏。
時間にして一秒ぐらい。その千夏の手の温もりが妙に温かく感じられた。
沐浴之光
2025-03-23 14:33:30 +0000 UTCメルカッツ
2025-03-22 21:06:46 +0000 UTCあき
2025-03-22 16:47:00 +0000 UTCゲンキ@あんよ&ノクタ書き
2025-03-22 15:02:51 +0000 UTC