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褐色ボーイッシュな幼馴染㉓【裏1】

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『別に何もなかった。』


『何もなかったってコトないでしょ、キスしてんじゃん…』


『いや…あれは相手の方からで俺からは指一本触れてないから…』


『ふ〜ん』


わたしはジト目で冬也の顔を見る。


『それを言うならあの時点でもお前の方はAとCはまだでも放課後にふたりしてガッツリB行為しまくってたんだろう?』


『う…それはそうだけど…』


あの雨の日のあと、風邪で何日か学校を休んだ冬也。

そこからなんとなく気まずくなって一週間ぐらい冬也を避け続けた。

結局、その後にようやく冬也の口からフラれたと聞かされた。

フラれたとかフッたの違いはあったけど東先輩とのコトはそれが全てだったみたい…

あの時の早とちりがきっかけでわたしの方は…


『結局あの後千夏の方は…』


『…うん。』


今更後悔とかはないけど…

我ながらバカだなぁ…

というか上手くいかないもんだね…




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きょうはお小遣いの支給日。

両親が共働きの南家では家事はわたしが担当している。必然的にわたしはお小遣い制だ。

別にバイトとか始めてもいいんだけど家計はそこまで逼迫していないからちゃんとした理由さえあれば言えば追加でくれたりするんだけどね。

バイトもやってみたいんだけど平日は家事と…放課後のマッサージがあるから時間がなぁ…

土日だけ入れる所とか今度探してみようかな♪


先月はちょっと使いすぎちゃって、久しぶりに懐がホクホクして上機嫌のわたしは冬也のためにクッキーを焼いて持っていこうとしていた。先日ファミレスで立て替えた650円は返すとして

お礼としての手作りクッキー。

たまにはこういう家庭的な部分も見せといてポイント稼いどかないとね!

(手作りということでコスト面でもバッチシよ!)


昨日今日、先生は風邪で学校を休んでいるから放課後マッサージはない。

昨日お見舞いに様子を見に行ってあげようか?と連絡したけど、熱は出たがそこまで酷くないし移るといけないから平気だ。とのこと。

きょうにはもう熱は下がってお昼には普通にうどんを二杯食べたらしい。

コンビニの冷凍うどん最高!と返信があった。

冬也にクッキーを渡したらちょっと様子を見に行ってあげようか。

何だかんだで病気の時の男の独り身なんて何かと大変だろうし。

先生もわたし以外に特に女っ気があるような雰囲気とかないし…ってべ、別にわたしが先生の女とか付き合ってるとかそーゆーんじゃ全然ないけど!!


放課後クッキーを渡そうと冬也を探す。


『北瀬君ならもう帰ったんじゃない?』


と友達の雪ちゃん(Fカップ)が言う。

夏服になってその胸部もより迫力を増す。

目指せFカップ!と意気込んでマッサージを始めたけど道程はまだまだ険しく遠いらしい…


それはそうとありゃ?あいつもう帰ったの?

雪ちゃんにお礼を言いつつわたしも急いで教室を出た。

自転車通学用の駐輪場まで来たけどいない…

…あっ、そうか!

梅雨時だけ電車通学にするとか言ってたな〜

わたしは駅へと続く道を急ぐ。

昼まで晴れていた空は徐々に雲行きが怪しくなってきて今にも降ってきそう…

なんだか嫌な予感がしてきた…





……

………

ひとつの傘の中、東先輩と冬也の顔が重なる…


わたしの角度から見て、東先輩の頭で冬也の顔が隠れていたのが、東先輩が離れることで冬也の顔が見えるようになる。

おそらく東先輩からの不意打ちなんだろう、冬也の顔には驚きと戸惑いと…気恥ずかしさと確かな喜びの表情が感じられた。


次の瞬間、東先輩の後ろにいたわたしと目が合う。

心底ビックリしてぎょっと目を見開いている冬也。なんて顔してんの。


雨が目に入って視界が歪む。

冬也の顔が…世界が歪む…

目に入った雨が頬を伝う。

なんだか妙にあったかい雨だな…

…あぁ…なんだ…ただのわたしの涙か…

わたし…泣いているんだ…

きっとわたしの顔も歪んでるんだろうな…

東先輩が背後を振り返ろうとする。

あぁ…やだな…今こんな姿誰にも見られたくない…

東先輩がわたしの姿を視認する直前で冬也が傘でその視線を遮った。


わたしは急いでその場を走り去った。


どれだけ走っただろう…息を切らしてずぶ濡れのまま両手にはクッキーの袋を胸の前で大事そうに握り締めていて、中のクッキーは数枚割れて崩れていた。

気付けば公園のゴミ箱の前でクッキーの袋を片手に振り上げていた。

…ッ…!

…うぐっ…!


クッキーに当たって食べ物を粗末にしてもしょうがない…

わたしは振り上げた手を力無く下ろした。


わたしはクッキーを鞄の中へしまった。

鞄の中には折り畳み傘も入っていたけどいまさらなんかもうどうでもよくなってきた。



どうやって歩いてきたか道中の記憶は朧気だったけど失意の中である扉の前へとたどり着くわたし。

その扉が開いて中に居た人がわたしを迎えてくれる。


『うわっ!どうした!?ずぶ濡れじゃないか…!』


目の前にはおでこに冷えピタを貼った先生がわたしの姿を見て驚いていた。


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Comments

無意識に求めているなら、もう本気ですね。

メルカッツ

まだここまでなら同情ックスでわかる… なぜあんなに雌ビッチ化したのか…それが気になりますね

ゲンキ@あんよ&ノクタ書き


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