仕事の都合で慣れない場所に来た。
昼間なのに人気のない公園が取引先の前にあると聞いてきたが、確かにその公園は人気がなく、オフィスビルが連なるこの周辺ではサラリーマンが休憩にでも使いそうなものだが、誰もいなかった。
「手入れもされているのにどうして皆利用しないのでしょうか?」
取引先の主任にそう話を振ってみた。主任は苦笑いしてこう答えた。
「あそこが所謂ハッテン場だからですよ。夕方からゲイらしき人がポツポツ集まって来るのがこのビルの上階にいくと見えますよ。周辺で働いている人はそれを知っているので、昼間でもあまり立ち寄りません」
「なるほど、そうでしたか」
主任との話もまとまり、取引先からお暇することにした。
エントランスを出ると急に尿意を催してきた。トイレを借りに引き返すのも憚られるしハッテン場の話が気になるけど、まだ午後3時を回ったところだ、夕方だって言ってたし公園の公衆トイレを使うとしようか。
トイレの中は思ったより清潔で、においもそんなに感じない。糞尿を撒き散らすようなプレイをしたりはしていないようだ。
私の他に男性が一人用を足している。私もさっさと済ませて帰社しなければ。
「……んっ、あ」
ボトムのチャックを下ろして露出したとき、隣から熱っぽい声が聞こえた。
まさか、そう思って隣の男性を見ると、勃起したイチモツを出したまま小刻みに痙攣している。そして微かにモーター音が聞こえる。
顔を赤らめて感じ入っている男性はこちらに気づいていないのか、気づいていて見せつけているのか、どちらかわからないが、私は彼から目が離せなくなってしまっていた。何故なら彼の露出したそれはとても大きく、きれいな色をしていて、尿道の先から銀色の筒が見える。そしてその筒から、ところてんのように白濁を垂れ流している。
「あっ、…んン、ん」
綺麗な顔だ。正直、彼のファッションは嫌いなタイプのそれだが、表情はとても好ましく、好きなタイプと言っても良いかもしれない。
下半身に熱が溜まってくるのを感じる。
「……いいかな」
気づけば声が出ていて、彼と目が合った。
「…いいよ」
彼は私にそう言うと、個室のドアを押した。
ここで頭に過るのは取引先にバレてしまわないかということ。帰社が遅くなってしまうこと。しかし、彼の魅力に抗えず、私は個室のドアに鍵をかけた。