お疲れ様です!
今回は背景のペン入れなどについての記事になります。
あとお知らせなのですが、今月は原稿をハイパー頑張りたい
月間につき、すみませんがFANBOXの記事が省サイズに
なるかもしれません…。
具体的にいうと2000文字前後にはしたいかも。(いつもは3000文字超)
その分読みやすく有用な記事にしたいと思います!
前回のキャラクターに引き続いての背景ペン入れになりますが、
キャラクターと違うことは主に3点あります。
①細いサイズのペンを使う
②定規を使う
③効果線ツールを使う
背景はキャラクターより前に出張らず、かつ精細な絵であることが
多いため、キャラクターより細い8~6pt前後のサイズのペンを用います。
ペンはキャラの項で紹介した、ダイエクスト先生のペンや
チョモラン先生のペンをそのまま使っています。
建物のりんかくなど大まかな部分から描き始めて、
細部を最後に描き込むという工程の方針はキャラと同様です。
ただキャラクター以上に背景の線画では
線がかすれていたり、とぎれていたりする味が重要である
と感じているので、それ用のペンを導入していたりもします。
とぎれ気味の線で、岩肌や地面の質感を表現
とぎれブラシ
by y312さん
https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1675690
このアセット内の「とぎれブラシ2」は、肌などランダムな自然や
古びた木、木板、石壁などを描く用途に向いています。
ダンジョンの石レンガのディテールもとぎれ線を使用
当然といえば当然ですが、背景ペン入れでも定規を多用します。
ラフで使用したパース定規等をどこかに保存しておいて、
ペン入れでもこの定規を用います。
同時に定規のスナップON/OFFのショートカット [Ctrl+2] を
ペンのスイッチに登録して、定規を使わない箇所の描画=自然物や曲線部分などの
ペン入れにもスムーズに移れるようにしています。
ツールで言うと
図形ツールの下層にある「流線」「集中線」ツールを
適宜使います。(手書きの場合もある)
ツールを使うメリットとしては、
なにより線の正確さや綺麗さ、描画の速さがあり、
こういったスピード線や集中線はとくにツールの方が向いています。
そして、第1回でも触れことですが、線の太さや多さ、長さなどを
後から何回でも自由に弄れるため、編集の自由度がとても高いです。
以下第1回より抜粋↓
(抜粋終わり)
デメリットとしては、いくら描画が早いとはいえ
レンダリングごとに数十秒〜最悪分以上かかることと、
レンダリングの結果を目視してから細かく数値をいじらないと
望んだ見た目の効果線にならないということです。
なんかめっちゃパラメーターが多いけど
身体で覚えていくしかない…!
背景のペン入れ工程としては上記3つが主になりますが、
他に思い出したこととして
細々とした点にも触れておきたいと思います。
何度も描写する背景については
やはり3Dを使いたいなあと思っていたのですが、
blenderなどを学習する余裕がなかったため
ブラウザで住宅図面を作ったら3Dで再現してくれるという
webサービスを利用しています。
マイホームクラウド β版
あまり家具の精度・デザインなどはあてにならないので
トレスですらない作画の目安程度に使っていますが、
このへんの3D習熟はもうちょっとこなれていきたいなあと
思っています。
曲がりなりにも背景を描いてきて気づいたこととして、
漫画の背景には大きく2種類があります。
文字通りキャラクターたちが空間に存在する
具体的な背景を描く場合もあれば
スピード感、心象、エフェクトなどを表現するにとどまる
抽象的な背景を描くこともあり、
さらにこの2種類の背景がブレンドされている場合もあります。
省略・簡略化の結果としての抽象的背景、といった捉え方もあるでしょう。
具体的背景
抽象的背景
なんなら背景なしで済むなら無しで済ませたい。
基本的に、描くのが楽なのは抽象的背景(or背景無し)である、
ということは言うまでもありません。自分はキャラクター専門の
イラストレーター歴が長く、背景や情景描写に不得手なので
むずかしい背景描写を避けることはなおさらです。(堂々と言うことか)
とはいえ、読者に舞台やキャラクターの位置関係を示すために
1~2ページに1回はちゃんとした具体的背景が必要でしょう。
情景描写におけるような映画的・映像的なお話の進め方においても
適した具体的背景および演出の連続が必須になります。
逆に言えば、節目節目でちゃんと具体的背景を描いておけば、
普通の話運びにおいては毎コマぎっしりと背景を描く
必要はない、とも感じています。
2ページに1回くらい背景を頑張る感じ(キャラクターが主の展開)
そう言う意味ではキャラクター、背景という区別を最終的にはなくして、
1コマや1ページ全体の絵として読み疲れしない程度の情報を
まとめていく(=読むストレスになるような、いらない情報は削る)
というセンス的なものを磨くのが重要なのかもしれません。
また抽象的背景は実写や現実ではありえない表現なので、
読み手を混乱させず・かつ抽象的な描写が必要という意味では、
決して楽とか安易では言い切れない部分があると思います。
ここからさらに仕上げとしてフキダシ・効果音が入るので、
情報の取捨選択は常に迫られていると言えそうですね。
さて、文字数が2200文字程度になりましたので
続きはまた次回にできればと思います!
制作の終盤が見えてきたので、何かコメントを受けての補遺、
またはぜんぜん別の記事(筋肉や獣人の描き方とか…?)など
新しい記事が作っていけたらよいですね。
それではここまでお読みいただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします。
次回はいよいよトーンなどの仕上げのお話へ。
山本四角
2024-05-25 02:39:29 +0000 UTCムタくん
2024-05-23 14:51:12 +0000 UTC