奇妙なバイト体験 後編
Added 2023-01-31 15:20:10 +0000 UTC時刻は開店時間まで後30分。 既に後から来た4人はホールの方へ移動しており、ロッカールームには八坂さんと私の2人だけが残っている。 『今日、本来なら平山さんがオーダーで私がワゴンだったんだけど、最初からオーダーを取るのは難易度が高いから、入れ替わりましょう』 「は…はい、それでお願いします」 『青川さんは私とペアでワゴン係をやって貰うわ』 「はい」 『ワゴン係は更に着けなきゃならないモノがあるの』 「?」 『よいしょ…』 ゴソゴソ… カチャカチャ… 『この2つね』 「え…なんですか…コレ」 『ワゴン係用のアームバインダーとハーネスボールギャグね』 「え…え?」 八坂さんが取り出したのは青いゴム製で二等辺三角形をしたモノと四方八方に伸びる青いゴム製のベルトに赤いボールが付いているモノだった。 『ま、ワゴン係がどんな感じかはホールの方を見ればわかるわ』 「え…」 『もうすぐ開店と言っても最初からお客さんが来るわけでもないし、ちょっと見に行きましょう』 「は…はい…」 八坂さんの後に着いてホールへ向かう。 木材をふんだんに使ったバンガロー調の店内。 薄い茶色ベースの店内は落ち着いた雰囲気を醸し出している。 そんなお洒落な内装の事など微塵も気にならないくらいの光景がその一角にあった。 「え…何?どうなってるの?」 配膳用のワゴンが並んでいる所に人影を発見したのでよく見てみると、さっきまでロッカーで一緒だったスタッフが、ワゴンにくっ付けられていた。 『あれが今日、青川さんにやって貰うワゴン係よ』 「!?」 『ああやって拘束された状態でワゴンと接続されて、料理を運ぶのよ』 どういう状態か説明すると、まず身体がワゴンと繋げられている。 ワゴンの本来であればハンドルである部分がウエストへ伸び、金属の大きな輪っかとなりウエストを一周している。 ワゴン係のスタッフの両腕はさっき八坂さんから見せて貰った二等辺三角形の道具で背中側で一纏めにされ、全く使えないようにされている。 更に口に赤いボールが嵌め込まれており、そのボールを吐き出せないように頭部全体にベルトが張り巡らされている。 「…」 『まぁ…言葉を失うわよね…』 なるほど… なるほど…!? 到底理解しきれないが、無理矢理納得する。 さっきまでラバー製の制服という部分も納得出来ていなかったが、ワゴン係の姿を見て、その部分は吹き飛んだ。 「拘束されて、ワゴンと繋げられて、料理を運ぶ?」 『そう、簡単でしょ?』 「えっと…?」 言葉にするだけなら簡単そうだが、そんな一筋縄では行かないだろう。 『これから青川さんをワゴンに接続しちゃうけどお手洗いとかは大丈夫そう?』 「え…あ…行っておきたいです」 「でもこれ…どうやって用を足すんですか」 『ん?どうやってって…股間のところにジッパーが、あるからソコを開いてすれば良いのよ』 「え…ジッパーの取っ手って首輪と繋がっているんじゃ?」 『ラバースーツは…まぁラバースーツにもよるけど、うちの制服のだとスライダーが3つ付いてるから、好きな位置を開く事が出きるのよ』 「そ…そうだったんですね…ちょっと行ってきます」 ギュム…ギュム… さっきからちょっと尿意を催しており、制服を着る前に行っておくべきだったと軽く後悔していた所だった。 個室に入る前に鏡の前を横切る。 「う…」 凄い格好…。 そう言えばロッカールームの鏡は奥の方にあったので、自分の姿をまじまじと見るのは初めてだ。 ウェイトレスの制服ではあるがデザインはメイド服である。 白いリボンがフリフリのミニ丈の青いメイド服。 スカートとソックス、スリーブとグローブの間は本来なら肌が見える部分だろうが、下にラバースーツを着ているので、青い絶対領域になっている。 こんな格好おかしいよ…常識的に考えて…。 あぁ…今は用を足さないと。 ドアのカギをかけ、ワンピースのスカートをたくしあげる。 ゴワゴワ… ビロンビロン… コルセットと首輪のせいで身体を曲げて覗き込むことが出来ないので手探りでジッパーのスライダーを探す。 指も指でラバーグローブを2重にしているので、感覚がだいぶ鈍い。 それでも何とか下腹部にスライダーを見つけ、下げる。 ジジッ… 大きい方もしたかったので、お尻まで開く。 ジーッ… ラバーの張力によりジッパーを下げた所から開いていく。 「ん…」 股間が外気の冷ややかな空気に触れる。 スーツの内側が汗をかくほどに通気性がなく、熱を持っているので尚更冷たい空気に感じる。 スカートをたくしあげたまま、便座に座る。 「ひっ…」 便座の冷たさがお尻に伝わる。 更にブーツで床から膝までの高さが高くなっているので、お尻の位置よりも膝頭の高さが高くなり、若干M字開脚のようになる。 ラバーで覆われていても、こういう冷たさはかなりストレートに伝わるのね…。 そんなラバーの分析は置いておいて、念願の用を足す。 ショー… ポチャン…ポチャン… カラカラ… 当たり前の事だが、制服が汚れないように汚れを拭き取る。 手すりを使って立ち上がり、ジッパーを元のように閉じる。 これも単純には閉じず、左右のラバーを寄せてでないと閉じることが出来ない。 このまま閉じると毛を挟むな…。 毛を挟まないようにラバーのベロの下に毛を追い込みつつ、ジッパーを閉じる。 用を足すだけでも大変だ…。 ジャー… 用は済んだし八坂さんの所に戻ろう…。 カチャ… ドアの鍵に手をかける。 でも、戻ったらワゴン係として拘束されちゃうんだ…。 そう思うとフリーズしたが、考えた所で答えは出ない。 個室から出て、洗面台で手を洗う。 シャー… あ、これ洗っちゃって良かったのかな? 身体に染み付いた流れで洗ってしまった。 まぁ汚いよりは良いだろう。 でも、多分手は使わないよね…。 そうやって手を洗っていると、鏡の中の私と目が合う。 見れば見る程…恥ずかしさが込み上げてくる格好だ…。 デザインもそうだがラバーが醸し出すツヤツヤした見た目が主張を強めていて、殊更恥ずかしい。 そうだ、拭くものもないや…。 はしたないが、手を振って水気を飛ばす。 「すみません、戻りました」 『よし、じゃあ時間も時間だし拘束していくね』 「は…はい」 『ワゴンは腰に繋いで運ぶから、使わない腕をこのアームバインダーで背中で束ねちゃうね』 「は…はい」 『拘束する前に…手をこうやって後ろで組んで肩の前の方の筋肉を伸ばして』 「え…こうですか?」 ギュチッ… ピチチッ… グッ… 肩の前の筋肉、肩回りの筋肉を伸ばす。 『うん、柔らかいわね、普通にフルクローズで大丈夫そうね』 「フルクローズ?」 『ああ、アームバインダーのベルトをを最後まで締めるってことよ』 「あ…はい…」 『じゃあ後ろで手のひら同士を合わせて』 「はい…」 ラバーで覆われた手のひらと手のひらを合わせるとアームバインダーがその手に被せられる。 ジーッ… アームバインダーはジッパーとベルトで締め込む様になっている。 ゴム製のアームバインダーの内側にもドレッシングエイドが塗られているようでヌーっとゆっくり腕が入っていく。 ゆっくりと肘同士が近付けられ、肩の前の筋肉と胸の筋肉が伸ばされていく。 「んっ…」 これまたゴム製のベルトが右脇から胸の上を通り、左肩口へ回り後ろでアームバインダーの本体まで回り、バックルで留められた。 カチャカチャ… 反対側も同様に留められたのでベルトが胸の上で交差するような感じになっている。 自分では視認出来ないので感覚での話になるが多分合っている。 これでアームバインダーが腕から抜け落ちる事が無くなったって訳ね…。 アームバインダー本体ジッパーが上げられ、それ以上緩まないように手首と肘の部分のベルトが留められた。 意外と緩い?と一瞬思ったが仮留めだった様できつく締め込まれた。 『大丈夫?』 「ん…はい…」 ぐらつかないように踏ん張ってバランスを取る。 腕を封じられるとこんなに余裕が無くなるんだ…。 高いヒールのブーツでただでさえバランスが取りにくいのに、腕でバランスを取れない…なおかつ倒れそうになってもどこかに掴まることが出来ないので、とても不安で怖い。 アームバインダーを着けられたことで、より胸を付き出すような姿勢にされてしまったので、姿勢的にもキツいし、自ら胸を強調しているような感じで恥ずかしい。 「うぅ…」 『拘束されるのは初めて?』 「は…はい」 『そりゃあそうよね、普通に生きてたら拘束されることなんて、まず無いよね』 『私もここでの拘束が初めての拘束だったよ』 『だったよと言うかここでしか拘束されたこと無いんだけどね』 「は…はい」 倒れないようにバランスを取ることに必死で八坂さんの話をしっかりと聞く余裕が無い。 『次にハーネスボールギャグね』 『ワゴン係のは受け答えする必要が無いからこれを着けなきゃいけないの』 「はい…」 『これを着けたら喋れなくなっちゃうけど…何か遺言はある?』 「えっ…遺言?」 「あ…えっと…今日1日お願いします」 『うん、こちらこそよろしくね』 赤いボールが口に近付けられたので、ボールを咥える。 「ハム…」 更に奥に押し込まれる。 「ンモッ…!?」 「ンム…」 ホワイトブリムが一旦外され、頭にベルトが張り巡らされていく。 ベルトが頬に食い込む。 顎の下にもベルトが留められた。 「ンムゥ…」 うわ…口を封じられると更に余裕が無くなる…。 ボールに口腔内が占領されているので、口呼吸がしにくく鼻呼吸になる。 ラバーの匂いをストレートに嗅がなければならない。 ベルトがきつく留められたのでボールを吐き出すことは不可能。 感覚が制限されて思考も埋め尽くされていく。 ホワイトブリムが戻された。 『うん…良いわね』 『そしたらワゴンと一体化させちゃうね』 「ンッ…」 私が立っている所にワゴンが移動させられてきた。 ワゴンのストッパーが止められ固定された。 ハンドル部分のボルトを外すと円になっている部分が半円に別れ、そこに私のウエストが嵌め込まれる。 『この固定する部分も交換して太さを変えることが出来るんだけど、平山さんのコルセットをフルクローズ出来たし同じ大きさでも大丈夫そうね』 後ろから半円が戻され、再びボルトで留められる。 輪の部分は1cm程の厚さで幅が15cm程の帯状になっている。 ウエストが圧迫された状態で固定された。 「ンム…」 ウエストがワゴンと固定されたので倒れる心配が無くなった。 『ワゴンはかなり重たいから、体重預けちゃって大丈夫よ』 「ンゥ…」 言葉を信じて足から力を抜く。 確かに体重を預けられる。 『足を浮かせても平気よ』 「ン」 恐る恐る両足を浮かせてみる。 わ…ほんとだ…浮いてる。 ちょっと怖いけどワゴンはびくともしていない。 輪の圧もコルセットでいくぶんか分散されて極端に痛いと言うことはない。 軽く苦しいけど。 『待機中は脚を折り畳んだ状態にしておくから、足首に足枷巻いちゃうね』 「?」 えっ…待機中は折り畳んだ状態って何?どういうこと? 「ング…ンモッ!?」 足首に何かを巻かれる。 『よし…じゃあ、開店まで残り少ないけどワゴンを押す練習をしようか』 『コツがいるからね』 「ンッンム…」 『ワゴンのロックを外すね』 「ンッ…」 『さっきも言った通りワゴンは重いから簡単には動かないわ』 「ンム」 『ゆっくりと前に体重をかけて』 『爪先で踏ん張る様に』 ワゴンが僅かに動く。 『動いてきたらゆっくりね…』 『スピードが出すぎると固定されてる状態では止められずに引きずられる事になるから、本当にゆっくりね…』 スピードが出過ぎないように気を付けながらワゴンを押していく。 『ちょっと早い…少しスピードを落として…』 「ンンッ…」 『そこの席を曲がりましょう…』 「ンムゥ…」 『そして…奥から2番目のテーブルの横につけましょう』 「ン…」 『うん…良いわね』 『料理を運ぶときは私が隣にいるから余程の事が無い限り大丈夫だけど、スピードを出しすぎないように』 「ン!」 『OK…もう開店時間だし脚を畳んで待機場所まで戻すね』 「?」 左足首を掴まれ持ち上げられる。 体重を預けられるとわかっていてもちょっと怖い。 カチャカチャ… 「ン!?」 右足が折り畳んだ状態で固定された。 どうやら足枷がウエストの輪についている鎖に繋げられたようだ。 左脚も同様に折り畳まれる。 カチャ… 私の身体は完全に空中に固定された。 足が地面に触れていないのだからどうすることも出来ない。 八坂さんに押され、ワゴン係が待機させられている場所に並べられた。 私の他、2人のワゴン係も私と同じようにワゴンに接続させられ、アームバインダーで腕を、ハーネスボールギャグで口を封じられて、足枷で脚を折り畳んだ状態にされていた。 さっきは足が地面についていたし、足枷も着けられていなかったので、私がワゴンの操作の練習をしている間に着けられて、折り畳まれたのだろう。 ワゴン…もといワゴン係達は、入り口の方を向いて並べられているので、拘束されたまま晒されているようなモノだ。 も…もうお客さんが来るの? 心の準備が…。 幸い? 首は首輪を嵌められているだけなので動かせる。 隣に並んでいるワゴン係の子を見ると、視線があった。 小さく頷いていた。 ど…どういう事? 『青川さん』 「ン…」 ワゴン係の子の方を見ていたので、真横まで来ていた八坂さんに気付かなかった。 『うちは予約制って訳じゃないからお客さんがいつ来るかわからない…いつこの格好を見られるかと思うとドキドキするでしょ?』 「ンッ…ンヴ…」 少しうつむいた瞬間にドプッと涎が垂れた。 「ンヴッ!?」 糸を引き、制服の胸元へ垂れる。 『あーあー…涎もそんなに垂らしちゃって…』 「ングゥ…」 『ま、頑張りましょう?』 「ンウ…」 恥ずかしい格好をさせられて、拘束されて身動きが取れない。 あぁ…晒し刑じゃん…こんなの…。 朗らかなBGMが店内に流れる。 「ウゥ…」 いくら土日とはいえ…朝からレストランを利用する人はいないか…。 お客さんが来るまではこの状態のまま…待機というか、放置…。 … 「ンヴ…ンフゥ…」 涎は止められない。 うつむくと垂れる。 ラバーの匂いと唾液の臭い…。 「ンウッ…」 ギュチッ… 「ハァ…ンハァ…」 外から入ってくるお客さんの為にだと思うが、室温が高いのでダクダクと汗をかく。 暑い…蒸し風呂かサウナ状態だ…。 皆こんな状態で働いてるの? というか友子こんなことしてたのね…。 カランカラン… 「!」 『いらっしゃいませ!』 『何名様ですか?』 『1人でございますね』 『お好きな席へどうぞ』 入ってきたのは私達より年上であろうが、若い女性だ。 落ち着いた雰囲気で、グレーのパンツスーツを身に纏っている。 『こちらメニューになりますので決まりましたらチャイムでお呼び下さい』 『では、失礼いたします』 八坂さんが近付いてくる。 「ンウッ…」 『青川さん、早速お仕事よ』 「ンヴ…」 数分後出来上がった料理が私のワゴンにのせられると、足枷が外され折り畳まれた脚が伸ばされる。 ミックスサンドとコーヒーの香りがラバーや唾液の匂いを掻き分けて鼻腔まで届く。 食物の香りを感じて涎がいっそう分泌される。 体重をかけてワゴンを動かす。 「ヴゥ…」 『ゆっくりで良いからね』 「ン…」 テーブルまで料理を運ぶという事はお客さんに近付いていく、という事。 この格好が…この状態がとても恥ずかしいので本当なら見られたくないのに…。 それでも見せなければならない…。 「ンウ…」 テーブルの横につけて、止まる。 うん…いつ見ても素晴らしいわね…。 『ありがとうございます』 あれ…新しいウェイトレスさん? 『はい、そうです』 そうなの、へぇ…。 「ンウ…」 目があったので反らす。 『まだ日が浅いのでなれてないんです』 そう。 『良かったら、ここに停めて置くのでじっくり見てあげて下さい』 「ン!?」 良いの? 『はい』 じゃあ、じっくり鑑賞させて貰うわ 「ンォ…」 八坂さんは離れていってしまった。 そんなぁ…。 ワゴンのロックを留められたので足が着いていようと動く事が出来ない。 困り顔がとてもかわいいですね。 「ン…ウヴゥ…」 すごい涎ね…。 うん…。 女性のお客さんは私を鑑賞しながら食事を始めた。 額にだいぶ…汗をかいてるみたいだけど、そのウェイトレス服の下も汗だくなの? 「ン…」 頷く。 そうなのね。 ずっとラバーを着せられて…脱ぎたいのに自分では脱げない。 「ンブ…」 私なら耐えられないかもな…どうしても暑くなっちゃうからさ…。 … よいしょ…。 ずっと眺めていたいけれど、そろそろ行くわね。 頑張ってね、新人さん。 「ンモッ…ンブ…」 お会計お願いします。 『かしこまりました!』 『はい、はい』 『またのお越しをお待ちしております!』 先程の女性のお見送りを終え、八坂さんが近付いて来た。 『じゃ、待機場所まで戻りましょ』 「ンヴ…」 ワゴンのロックが外されたので、ワゴンを動かして待機場所まで戻る。 また脚を折り畳まれて待機。 それから数名の配膳?をこなした。 八坂さんを含むオーダー係の3人は手が空くとテーブルや床を掃除し始めた。 モップで拭かれているあれは…私の涎? ワゴン係はもれなく涎をダラダラたらしていた。 時刻はお昼のピークを過ぎた頃。 『ピークを過ぎたから交代で休憩を取りましょう』 「ン…」 『拘束を解くわね』 「ンヴ…」 足を下ろされ、ワゴンとの接続が外された。 アームバインダー、ハーネスボールギャグも外してもらった。 「あぅ…アゴが…」 ずっとボールを咬まされ半開きにされていたので顎が痛い…。 『青川さん午前中お疲れ様』 「あ…はい…」 タオルを渡されたので顎回りを拭く。 『バックヤードでまかないを食べましょう』 「そ…その前にお手洗い…」 『あぁ…行ってきて行ってきて!』 用を足し、八坂さんと合流する。 ロッカールームの中央にテーブルが展開し、昼食の場所とする。 「…」 どうやら休憩中でもラバーの制服は脱がないようだ。 そういえば朝に業務終了時間まで脱げないって言ってたっけ…。 「ふぅ…」 やっと座れる。 『はい、メニュー』 「えっ…はい」 『あんまり食べ過ぎちゃうとお腹がキツくなっちゃうけど、メニューの中のモノなら作って貰えるよ』 「あ…そうなんですね」 「じゃあ…ミックスサンドと…」 ラバーの匂いに包まれながら昼食を取り、午後の業務へ。 やることは午前と同じ。 だが段々と拘束や制服を着ている事が苦痛になってくる。 ラバーの内側はヌトヌト…自分の汗でヌルヌル…。 ちょっと気持ち悪い…。 時間帯は夕方に差し掛かった。 『青川さん…大丈夫?』 「ンウ…?」 『辛そうな顔してたから…』 あ…顔に出てたか…。 『一旦拘束外す?』 「ン…」 首を縦に振る。 八坂さんに拘束を解いてもらった。 「んあ…はぁ…すみません」 『ううん…最初だもの…キツいわよね』 「ちょっとお腹が痛くて…」 『あ、トイレね』 『ゆっくりして良いからね』 再び用を足すと落ち着いてきた。 水分を補給し、ロッカールームで休憩をするとかなり回復した。 営業時間は後1時間30分か…。 よし、戻ろう。 「あ…八坂さん」 『青川さん体調は大丈夫?』 「はい…大丈夫です、またワゴンに拘束してください」 『う、うん』 ワゴンに拘束して貰い、仕事をこなす。 時期にラストオーダーの品を運び、閉店時間になった。 再び拘束を外して貰った。 「あーっ…んんっ…ふぅ…」 『お疲れ様でした!』 「お疲れ様です」 本当に疲れた…。 ギッ… パイプ椅子に腰をかける。 『鍵を貰ってきたから外すわね』 「あ…ありがとうございます」 カチャカチャ… 『ワゴン係は先にシャワーを浴びる事になってるから行ってきて良いわよ』 「あ、はい」 『脱ぎ方は他の子に聞いてね』 「はい」 じゃあシャワールームに行きましょう? 「は、はいっ」 ワゴン係の2人に合流し、シャワールームへ向かう。 シャワールームはロッカールームから行く事が出来た。 「あ、途中休憩しちゃってすみませんでした」 いやいや大丈夫、大丈夫。 青川さんは体調大丈夫? 「はい、疲労はありますが大丈夫です」 それは良かった、キツいよね、最初だと。 まぁ…なれてもキツいんだけど…。 「えっとどう脱げば?」 先にこのままシャワーを浴びて、洗いながら脱いでいく感じね。 「ほ、ほう…?」 先にぱぱっと入っちゃうね。 ワゴン係の1人が先にシャワー室へ入る。 バタン… シャー… スモークガラスのシルエットからするに、やっぱりそのままシャワーを浴びているようだ。 するともう一人のワゴン係の子から説明が入る。 シャワーを浴びながらのほうがラバーを脱ぎやすいから浴びながら脱ぐの。 それに一刻も早く汗を流したいからね。 中にカゴがあるからブーツ以外の制服はそこに入れて。 あ、入れる前に軽くシャワーで流してね。 「はい」 あとでまとめて洗浄して、グロスでコーティングするから。 「?」 いやいやこっちのはなし、まあ脱いでカゴに入れておくだけで良いわ。 「わかりました」 バカン… タオル取って! ほいっ! 説明してくれていた子が、シャワーを浴び終えた全裸の子に向かってバスタオルを投げた。 あざっす…。 脱いだらこうやってカゴに入れておいておいて下さい。 「はい…」 じゃあ次青川さんが入って良いわよ。 「え、先に良いんですか」 うん。 「ではお先に…」 滑らないようにね。 「はい」 バタン… シャワーを頭から浴びる。 シャー… 汗が流されていく感覚が気持ち良い。 ホワイトブリムを外しブーツから脱いで行く。 ジッ…ジーッ… グポッ…グポッ… そしてニーハイソックス、5本指ソックス…。 ピチピチッ ビチッ… 5本指ソックスを脱ぐとドバッと汗が流れた。 うわ…こんな汗かいたんだ…。 まぁ…そりゃそうか…。 ピチチッ… ロンググローブ、グローブを外す。 まだ手と足しか開放されていないが解放感が凄い。 エプロンも外す。 ドサッ… ワンピースも脱ぐ。 ドサッ… 手探りでベルトを外しコルセットも外す。 「よっ…」 ラバースーツのジッパーを下げる。 ジーッ… 「お…ん…」 ドレッシングエイドと汗、そしてシャワーの水流のおかげでスーツがヌルリと脱げる。 「んんっ…」 長時間ラバーに圧迫されていた皮膚に暖かい水流が当たると物凄い気持ち良い…。 蛇口をひねり水流を少し冷たくする。 「ん…んふぅ…」 サウナの後の水風呂のような感覚…。 「ふう…」 ラバースーツから足を抜いてついに全裸になる。 「ん?」 肌が…水を弾いているような? これはドレッシングエイドのせいか…。 シャワーだけだと取れそうに無いな…。 帰ってからゆっくりお風呂に入ろう。 えっと、一旦全部シャワーで流して…。 足元に散乱した制服をシャワーで流し、ブーツ以外のモノをカゴに入れておく。 これで良いのかな? バカン… 「お待たせしました」 ん、早いね。 「こんな感じで置いておけば大丈夫ですか?」 うん、大丈夫。 バスタオルを受け取り、身体を拭く。 あとは、ロッカーに戻って着替えてね。 「はい」 頭を拭きながらロッカーに戻る。 あ、お疲れ様っす。 先にシャワーを浴びた子が全裸でパイプ椅子に座りフルーツオレを飲んでいた。 銭湯みたい…。 青川さんスタイル良いっすね…。 「あ…いや…ありがとうございます」 彼女も私より小柄ではあるがスタイルが良い。 そして何より美少女…。 「あ、着替えて良いんですよね?」 あ、私がこんななのはいつもの事だから気にせず着替えて下さい。 「はい」 着てきた服を着る。 パイプ椅子を展開して座る。 「ふぅ…」 「あ、八坂さん」 『ん…シャワー浴びてくるからちょっと待ってて』 「はい」 八坂さんがシャワーを浴び終えるのを待つ。 『青川さん今日はありがとう』 「あ、いえいえ…なんか…凄かったです」 思い返してみると大変だった分あっという間に終わった気がする。 『これ、今日のバイト代ね』 封筒を受けとる。 「あ…ありがとうございます」 「八坂さん、全裸のままで良いんですか?」 『あぁ…私達はいつもこんな感じだから…』 『そうね…ここのスタッフ間だと恥じらいもなくなっちゃったわね…』 『まぁ…気にしないで…』 「はぁ」 『もう、帰っても大丈夫よ』 「まだやることがあるんですか?」 『あるにはあるけど』 「だったら最後までやります」 『そ、そう?』 「あっ…邪魔になっちゃいます?」 『いやいや…』 『えっと…あとは乾燥室にある制服をロッカーに入れるだけなんだけど』 「了解です」 『あ、そっちが乾燥室ね』 「はい」 乾燥室と書かれた部屋は特に熱くもなく、空調が回っているだけだった。 これが友子のね…。 そこにあった制服達を友子のロッカーに移動させる。 そして鍵をかける。 「これで大丈夫ですかね」 『うん、これで大丈夫よ』 「もう、やることは無いんですね」 『うん』 「では、お先に失礼します、お疲れ様です」 『お疲れ様でした』 『また来てね!』 「え…」 バタン… また来てねって…。 それにしてもとにかく大変なバイト代行だった。 今度から代行をする時は制服と業務内容をしっかり聞いてから引き受けるべきだと強く思った。 「ラバー…ラバースーツ買ってみようかな…」 あの全身にピッチリと張り付く感覚、そして脱いだ時の解放感はクセになりそうだと思った。 後日ラバースーツの値段に驚いたのはまた別の話…。 青川清の奇妙なバイト体験 終わり
Comments
待機中の拘束追加が好きです!
極(kym10o)
2023-02-02 14:12:52 +0000 UTCイイ作品、読ませていただきました。🤤
シックス
2023-02-01 03:14:53 +0000 UTC