博物館で近未来の囚人収監体験 上
Added 2023-07-16 15:00:00 +0000 UTC時刻はまだお昼前。 「はぁ…帰るか…」 1週間…5日間の大学を終えやっとの土曜日。 夏休みだ。 私はショッピングに来ていた。 本来であるなら友人と来るはずだったのだが、友人は体調を崩して来れなくなってしまったのだ。 無理が祟ったのかな…。 今は一通りの買い物を終え、公園のベンチで休んでいる。 「…」 これ以上は、また来た時で良いか…。 来週回復した友人とまた来るよう、予定を立てているので買うものを少しセーブし直ぐに必要なものだけを買ったのだ。 「よいしょ…」 ガサガサ… 買ったものが入った紙袋を持ち、駅へと歩き出す。 「ん…なんだコレ」 その道中、目を引く立て看板を見つける。 「拘束の歴史展?」 どうやらその看板は近くの博物館のモノのようだった。 「ふーん…」 普段博物館などには滅多に行かない。 ここから歩いてすぐか…。 拘束の歴史展という特別展示を開催している様だった。 期間は昨日から? 始まったばっかりか…。 「…」 どうしようかな…。 このまま帰るのは少し早いなと思っていたので、暇潰しの為に見てから帰ろうかな? 「うん」 博物館なら荷物を預けられた筈だし。 ガサ… 博物館へ向かう。 野外にあるチケット売場で拘束の歴史展のチケットを購入する。 そして、博物館の本館に入る。 中に入るとひんやりとしていた。 今日みたいに蒸す日には、とてもありがたい。 案内の女性の方にロッカーを案内された。 キィ… お金を入れ、鍵で施錠するロッカーだが、開けるときにそのお金は帰ってくるタイプのロッカーだ。 荷物を詰め込み、お金を入れて施錠する。 バタン ガチャガチャン… 鍵は…失くさないように手首にでも巻いておこう。 順路の文字に従い、展示を見ていく。 ガラスで隔てた展示台には、歴史、地域別に拘束具が並べられている。 展示室内は壁も床も天井も黒塗りでライトに照らされた展示物が浮かび上がるようになっている。 時間もあるので、拘束具の横に書かれた説明書きも丁寧に読んでいく。 私以外のお客さんはおらずゆっくりと展示を見ることが出来る。 「…」 時代を下る程に拘束具は装着される者、拘束されるものをいかに傷付けずに拘束するかという問題を孕んでくる。 確かにそうか…現代では犯罪者でさえも人権が守られるものね…。 ん?…手錠の体験コーナー? 台の上には幾つかの手錠が並べられており、その隣には学芸員さんが立っている。 パンツスタイルの女性の学芸員さんは私の視線を感じたのか、声をかけてくる。 まあ、周囲には私しかいないので話しかけても来るか。 『こんにちは、手錠の体験はいかがですか?』 「あ…えっと…」 『いきなり体験となると気が引けますよね』 「ま…まぁ…」 『かなりじっくりと展示をご覧になられてていましたね』 「はい…」 体験してみても良いかなとは思ったが、こうグイグイ来られると引いてしまう。 『こちらの手錠はかなり手に入りやすい手錠でして…』 「はぁ」 『こちらは蝶番のようになっておりましてヒンジ式手錠と呼ばれております』 『鎖で繋がっているモノより自由度が少なく拘束力が強いです』 『良ければどちらか嵌めてみますか?』 「はい…」 言葉巧みに乗せられる。 『どちらがよろしいでしょう?』 「えっと…この…こっちの方が拘束力が強い?」 『はい、ヒンジ式のモノの方が拘束力が高いです、鎖で繋がっているモノと違って捻ることが出来ないので、自由度が低くなります』 「じゃあ…そっちで」 『かしこまりました』 カチャ… 『こちらがいまから嵌める手錠になります』 学芸員さんから手錠を手渡される。 カチャ… 「ふむ…」 ずっしりとしていて冷たい。 堅牢さを感じる。 銀色の金属が鋭く光を反射する。 『輪の部分を動かしてみても良いですよ』 「はい…」 キチキチキチ… 閉じた輪は広がらない。 シャッ… キチキチ… 半円の部分が回転し元の位置に戻る。 なるほど、こういう仕組みになってるんだ…。 それは輪の中になにも無いからそうなるのであって、手首に嵌められて相応の太さまで閉じられたらもう外せない。 『さて…』 学芸員さんはひょいと私の手から手錠を取り、左の手首へとさっと嵌めた。 「あ…」 キチキチキチ… 『どうせなら後ろで嵌めましょう』 スルリと後ろに回り込まれ、右手を掴まれ手錠に嵌められる。 キチキチキチ… 「ん…」 あっという間に手錠によって後ろ手に拘束されてしまった。 「う…ん…」 カチャカチャ… 『ちょっと待って下さいね』 「?」 カチ…カチ… 『これで大丈夫、絞まりすぎないようにロックを掛けました』 「絞まりすぎないように?」 『ダブルロックといって必要以上に絞まって行かないようにするんです』 「へぇ…」 カチャカチャ… 確かにその機構が無いと手錠は際限なく絞まってしまい、手首に食い込んでしまう。 『手錠を嵌められると抵抗出来ないですよね…』 「うん…これはそうですね…」 「ちょっとそろそろ…」 『…』 スッ… 「んっ!?」 学芸員さんに脇腹を触られる。 咄嗟に身を引き手で払おうとしたが、手は後ろで拘束されているので動かせない。 ススッ… 「ん…やめ…」 『腕が使えないとバランスを崩しやすいですし、転んだ時に受け身が取れないので気を付けて下さいね』 「は…はい」 『さて、少しそのままでいますか』 「え…」 『いままでの展示をもう一度ご覧になって頂き、10分後にこちらに来てください、その時に手錠から解放致します』 「そんな…」 カチャカチャ… 『では、私は少し離れます』 「あ…」 学芸員さんは足早にいなくなってしまった。 「ん…」 カチャカチャ… 「あう…」 抵抗というか何も出来ないのでモジモジする。 他のお客さん…今この周辺には居ないけど…この状態を見たらどう思うんだろう…。 そういうコンセプトの展示だから、普通の場所で見られるよりはまだマシだけど…恥ずかしい…。 暗いからバレる可能性も低いだろうけど…。 10分後って言ってたけど館内の見える場所には時計は無いし、スマホも館内撮影禁止との事だったのでロッカーの中のカバンの中に置いてきてしまったのだ。 「…」 展示を見る…? 少し順路を戻り再び展示をみる。 しかし手錠の存在が大きすぎて、集中して展示を見ることが出来ない。 時間がわからなく、いつ学芸員さんが戻ってくるかわからないので、体験コーナーが視界に入る位置までしか動けない。 大体5分程歩き回り、いつ戻ってきても良いように体験コーナーの周辺で待機する。 「あ…」 『待って居たんですね』 「はい…」 『大丈夫でした?』 「はい…」 『もう少し外さないで居ます?』 「!」 『冗談です』 カチャ… 手錠を外して貰った。 「あ、ありがとうございました」 そそくさと先へ進む。 『この後もお楽しみ下さい』 「ふぅ…」 再び順路通りに展示を見ていく。 手錠なんて子供の時以来だったな…。 子供の時は勿論本物ではなくプラスチック製のオモチャだったけど。 手首に手錠の感覚が残っている。 本物の手錠は重くて、冷たくて…。 犯罪を犯したらアレを嵌められちゃうんだなぁ…。 それにしても展示品の数凄いな…まだあるのか…。 この先収監体験展示場、と書かれた通路の角を曲がる。 え…これって…。 息を飲む。 横幅5m程の黒塗りの通路の中央に金属のフレームとガラスで出来たケースが等間隔で幾つか置かれている。 ケースの中にシルエットを見つける。 雰囲気的にも展示の終盤、収監体験展示中と説明書きされたそのケースの中には女性が立っていた。 いや、立たされていると言った方が正しいかも知れない。 ケースの中で拘束されており身動きが取れないようだ。 少し横に移動し更に奥を見ると、奥にもずらりとケースが並んでおり、2つ目のケースにも女性が入っている。 その奥にもケースはあるが人が入っているのは2つ目のケースまでだ。 一瞬マネキンかとも思ったが、本物の人間だった。 近未来の収監体験が出来ますと書いてある。 え…え…。 女性達は通路の進行方向に対して横を向いており、右側の壁の方を向いている。 近づいて正面に回り込んでみる。 ケースの大きさは幅と奥行が50cm程度、高さが170cm程しかない。 拘束されている女性と目が合う。 地続きの床に置かれているため、目線の高さはほぼ同じである。 さっと視線が外され、目を伏せた。 もう一人は目を閉じている。 オレンジ色の光沢のあるピッチリとしたスーツを着せられ、背面のカーブに沿って湾曲している金属の支柱に、胸を張った姿勢で固定されている。 足は揃えさせられ、手は後ろ手に拘束されている。 金属の支柱についている枷で固定されており、首、腰、肘、手首、膝、足首で固定されていた。 正確に言うと肘と膝はそれぞれ肘上と膝上である。 口には赤いボールが咬まされており、そのボールを吐き出せないように頭中に黒いベルトが張り巡らされている。 口の端からヨダレが垂れ、顎から胸元へと滴っている。 オレンジ色のスーツの胸元には黒字で「PRISONER」と書かれていた。 鼻には赤いフックがかけられ縦方向に引き上げられている。 股間の部分のジッパーからは透明なチューブが出ており、支柱の足元に吊るされているビニールの袋に繋がっている。 袋には黄色い尿が溜まっている。 他の展示物と同様に天井からのライトで照らされている。 それが熱いのか、汗をダラダラとかいている。 「あぁ…」 これはいくらなんでも凄すぎる! 私は展示物にされたその女性達から目が離せなくなった。 こんながっちり拘束されて…。 正面から見ると腕が後ろに回り込んでいるために腕が無いように見える。 展示物にされた女性達は顔面を拘束されて、歪んでいるもののあどけなさが残る顔に見えた。 よだれが口の端しから吹き出て、顎に溜まり胸元に垂れる。 キツそう…。 ケースの中の女性は、ただひたすらその状況に耐えている。 それにしても、いつからこの状態でいつまでこの状態なんだろう。 「…」 『…』 「わっ!?」 『目が離せなくなりますよね?』 いつの間にか後ろに先程の学芸員さんがいた。 「これ…凄いですね…凄い…」 『ですよね…私もそう思います…』 『現在収監体験の体験見本となっているこちらの2人はボランティアの学生さんなんですよ』 「え…学生さん?それにボランティア?」 『未来の収監体験として来館されたお客様を展示することになっているんですがどの様に拘束されるかというイメージとしてこのように展示見本になって頂いてます』 『近くの高校の生徒さんで社会奉仕ボランティアとして来てくださいました』 「へぇ…そうなんですか…」 「彼女達はいつからこの状態なんです?」 『こちらの開館時間は10時からですが、今日は9時30分からこのように展示状態で閉館時間から30分後の18時30分までこの状態で居てもらっています』 「え…長…」 「9時間?」 『そうですね9時間は展示物として居てもらってます』 『そして夜間はバックヤードに設置された省スペース独房にて休憩、就寝を取って頂いてます』 「え…?」 「夜も拘束されるんですか?」 『拘束?…まぁそうですね、囚人に自由なんて無いですから、その状況を再現するために夜間も一切自由が無い状態で管理します』 「えぇ…」 『体験する方はこちらです、どうぞ』 「はい…ってまだ体験したいなんて一言も…」 『アレ?したくないんですか』 「いや、その…」 『では、こちらです』 「あ…はい」 ガチャ… 案内されるまま学芸員さんについて行く。 関係者以外立入禁止と書かれた、金属製の扉を抜けると、館内とはうってかわって白い通路になっていた。 そして、案内されるがままに部屋へと通された。 ガチャ… 『こちらにお掛けになって下さい』 「はぁ…」 折り畳みテーブルの前にある椅子に座る。 ギッ… 『長時間の拘束になるためこちらの誓約書にサインをお願いします』 目の前のテーブルに紙が置かれる。 A4サイズの紙だがびっしりと文字が書かれている。 「!」 「…」 ど…どうせなら…せっかくだし…体験しておく? 十数秒考えた末に、言われるがままにサインをする。 『ありがとうございます』 「…」 あぁ…サインしちゃった…。 ま、まぁ…せっかくなら体験しておいた方が良いよね? 『では契約書を頂きますね』 「あ…はい…」 『一応聞いておきますが、今ご家族とお住みですか?』 「いえ?一人暮らしです」 『一人暮らしですか、なんかペットちゃんとか飼ってます?』 「いいえ」 『今日も生物とか買いました?』 「いや、買ってないです」 『了解です、ではこちら受理しますね』 せっかくならと何度も自分の中で反芻し納得する。 『ちょっと身体を測定しても良いですか』 「あ、はい」 『では、こちらに立って下さい』 「はい」 身体の各部をメジャーで測定された。 『ありがとうございます、合う装具をお持ち致しますので少々お待ちください』 「はい」 数分後 ドサッ… 『こちらが囚人用着用装具一式となります』 学芸員さんがテーブルの上にドサッと段ボール箱を置いた。 『サイズは大方合うと思います』 「はい…」 『それと…汗をかくので囚人服を着る前に、こちらのスポーツドリンクを半分以上飲んで下さい』 「はい」 私がスポーツドリンクを飲んでいる間に、テーブルの上に道具が並べられていく。 「…」 薄い透明なビニール袋の中にオレンジ色のスーツ。 さっきの光沢のある囚人服だ…。 その隣に口枷、鼻フックと並べられていく。 カチャカチャ… ジャラジャラ… 金属製の枷も用意された。 「あれ?これは?」 展示されている彼女達はこんな枷はしていなかったので聞いてみる。 『こちらは省スペース独房内や移動する時に常に嵌めておく逃走防止用の枷です』 「はぁ」 『そしてこちらが排便防止用のアナルプラグとカテーテルですね』 「な…なんです?」 『ご覧になられたと思いますが、展示中は動けず、トイレには行けません』 『その為大の方は漏れでないように蓋をし、小の方は常に垂れ流しになります』 「そんな…」 『さて、囚人服を着せていきますので、こちらのカゴに荷物と服をお入れ下さい』 「は、はい…」 カゴに服を入れていく。 「全部ですよね?」 『はい』 とても恥ずかしかったが、辛うじて同性の前なので服を脱いだ。 『では、服は預かっちゃいますね』 「あ…はい…」 ガチャ… バタン 服はカゴごとどこかへ持っていかれてしまった。 ガチャ… バタン 『ではまず始めに股間の剃毛を行います』 「えっ」 『こちらの椅子に座り股間を突き出すように脚を開いて下さい』 「あ……はい…」 『囚人服に毛を挟んでしまったり衛生的にも良くないので剃っちゃいますね』 「あ…あぁ…」 タオルが敷かれた椅子に座り、言われた通りに股間を突き出す。 まずはハサミで短く切り揃えられる。 ショキショキ… ショキショキ… 『落ちた毛は後で掃除機で吸うので気にしないで下さい』 「…」 その短く苅られた毛にシェービングクリームを塗り込まれ、今度はカミソリで剃られていく。 ゾリゾリ… ゾリゾリ… 最後にタオルでクリームが拭い取られる。 恐る恐る自らの股間を覗き込むとそこには一本たりとも毛が無かった。 ポツポツと点になっている毛穴の部分は確認できるもののそこは不毛の丘と化していた。 「…」 『体験の前に排泄を済ませておいて下さい』 「はい…」 『それとお尻の穴の回りはウォシュレットで洗っておいて下さい』 「はい…」 『お手洗いはこの部屋を出て左手側にあるので』 「はい…」 「…」 『では、行ってきてください』 ガチャ… 「え…ちょ…」 背中を押され裸のまま廊下に押し出される。 誰に合うかわからないので最低限胸と下を隠し、周囲を確認しながら足早にトイレに向かう。 ペタペタ… リノリウムの床が思った以上に冷たい。 トイレに入る。 「あ…」 一瞬トイレに素足で入るのを躊躇したが現状どうにもならないのでそのまま入る。 タイルの凹凸を足裏に感じる。 鏡に全裸の自分が映る。 「ひーっ!」 ほんの10分前まで服を着ていたのに…。 今は裸にされて何も出来ない…。 「あ…ん…」 キィ… バタン… ガチャ… 個室に入り鍵をかける。 「ふぅ…」 取り敢えず一安心? 言われたように排泄をする。 特に大の方は出しきる。 どうやらお尻に栓をしてしまうようなので…。 尿道にもカテーテルを入れられるんだよね…。 痛そう…。 排泄を終え、しっかり拭いてから流す。 さてと…あ…でも今から拘束されるんだよね…。 直ぐにでも部屋へと戻ろうと思ったが、この後自由を奪われるのだという事を、事実を思い出す。 「よいしょ…」 便座に座り直し、割れ目に指を伸ばす。 「あっ…」 クチュ… そこは拭き残しではなく、明らかな湿り気を蓄えていた。 あーあ…。 「はぁ…」 結局興奮してるんだなぁ…。 「少しだけ…」 クチュ…クチュ… あぁ…始めちゃった…。 思考よりも先に指が弄り始めてしまった。 本当はそんな事が起こるはずも無いのだが、無意識に弄り始めてしまったのだ。 早めにいか無くちゃ。 「あっ…んん…」 どうしてこんな家でもない所で自慰が出来るんだろう…と自分でも呆れるが、裸にされて股間の毛を剃られて興奮しない訳が無いよね…と納得する。 学芸員さんを待たせている訳なので早く済ませる事を念頭に自慰にふける。 「あ…ぁぁっ…」 … 毛の無い分、感度が高まっていたのもあるのかも…。 興奮していたのかアッサリとイク事が出来た。 そのまま続けたかったが時間も時間なので部屋に早足でもどる。 ガチャ… バタン 『あ、戻ってきましたね、出しきりました?』 「あ…はい…」 『では、手を出して下さい』 「はい…」 キュポッ… コプッ… 「わ…」 手で作ったお椀に溢れる程液体が出される。 『滑らないように気を付けながら、首から下の全身に塗布して下さい』 「は…はい…これは?」 『これはドレッシングエイドと言ってゴム製の囚人服を着やすくするための潤滑液です』 「ゴム製?」 身体にドレッシングエイドと呼ばれる潤滑液を塗っていく。 胸からかけ、塗り広げていく。 温まっているわけでもないので普通に冷たい。 ドレッシングエイドは無色透明だが粘度が高く、水で流したとしても簡単には落ちないような感じがした。 ヌルヌル… しっかりと全身…(首から下)に塗っていく。 『はい、ゴム製…一般的にはラバーやラテックスとも言いますね』 「?」 『ちゃんと見せた方が早いですね』 学芸員さんはオレンジ色のそれが入ったビニール袋を開く。 ガサガサ… パチッ… 『よ…』 中から囚人服を取り出し、開いて見せる。 ビロン… 「わ…」 手足が一体型で本当に首から下を余すところ無く覆うオレンジ色のスーツ。 胸には黒字でPRISONERとかかれている、 あの服…光沢のあるピッチリとした服はゴムで出来ていたのか…。 確かにゴムの様な…いや、ゴムそのものなのだから当たり前なのだが独特な甘いような…少し苦いようなそんな匂いがする。 これを今から着せられちゃうのか…。 体型が出るから絶対恥ずかしいよね…。 『なんでこんなにピッチリとしているかと疑問に思うかも知れませんが、それには理由があるんです』 「理由?」 『まずピッチリとして隙間の無い衣服なのでモノを隠すことが出来なくなります』 「なるほど?」 『そして流石に囚人とはいえ、裸だと不味いのと服は与えられるべきだという考えも考慮しています』 『オレンジ色なのは逃走時に発見しやすいよう視認性が高い色であるということ』 『また、このゴムの服には快適さは無く長時間着用時の責め具としての役割もあります』 『そして何より体型の出るその格好が恥ずかしいのがポイントです』 『自らが囚人だということを意識させ罪の意識を濃くさせるんです』 「…そんなに多くの理由があるんですね」 『はい』 広げられたゴム製の囚人服はテーブルの上置かれた。 『背中の方が塗れていないようなので塗りますね』 キュポ… コプッ… 「はい…んっ…」 背中にドレッシングエイドが垂らされ塗り広げられていく。 「んんっ…」 塗り広げられた所で、囚人服が改めて広げられる。 囚人を良く見てみると手の部分はボールのようになっており、指が使えないようになっている。 ジーッ… 背中のジッパーが開かれる。 「ん…」 ジッパーの裏にはベロが付いており皮膚を挟まないようになっている。 『では脚から通していきます』 「はい」 ギュッギュッ… 学芸員さんが囚人服の脚の部分を手繰り寄せる。 『ここに足をいれて下さい』 「はい」 『肩に掴まって良いですからね』 「あ…はい」 囚人服に爪先を入れる。 私の足がそもそもヌルヌルだが、囚人服の内側もかなりヌルヌルでゆっくり滑り込ませていく。 しかし途中で踵が引っ掛かる。 『グッと押し込むような感じで』 「はい」 グッ… グポッ… 踵が入ったので両足で立つ。 ピチッ…ピチピチッ… 「お…おぉ…」 ゴムはヒヤッとしている。 囚人服が膝下まで引き上げられる。 「圧迫感凄いですね」 『そうなんです、シワの出ない様に、なるべくピッチリとさせる様にサイズを選んでいるので』 まだ片方の膝下までしか覆われていないが、その圧力を実感する。 着圧ソックスみたい…。 圧力はこっちの方が凄いけど…。 『もう片方も膝下まで入れましょう』 「はい…」 グポッ… ピチピチッ… 『更に上げて行きますね』 膝下から膝を覆い腰までズルッと囚人服が引き上げられた。 「ンッ…」 股ぐらまで冷ややかなゴムに覆われたのでゾワッとする。 『次に腕ですね』 『よいしょ…』 ギュギュ… 学芸員さんは脚と同じように腕の部分を手繰り寄せる。 『手をすぼめて入れて、入りきったら中で握りこぶしを作って下さい』 「はい…」 グッと手を押し込み、突き当たったら握りこぶしにする。 ギュッギュッ… 反対も同様に手を入れる。 ピチピチピチッ… ピチピチピチッ… ゴムが引き上げられ腕が覆われていく。 同時に体幹部分も覆われていく。 後ろから胸を掴まれ、囚人服の胸を納める部分に収められる。 「ん…はぁっ…」 肩口まで囚人服の中に収まり、喉まで覆われた。 ピチピチッ… ピチピチッ… 学芸員さんが手で囚人服の表面を撫で付け、シワを無くしていく。 『これで…ジッパーを閉めて行きます』 「はい…」 ジジッ…ジジジッ… 背中側、お尻の部分から左右を引き寄せつつジッパーが引き上げられて行く。 「っ…」 ゴムの中に閉じ込められていく。 背すじを通りうなじまでジッパーが閉じられた。 「ん…はふ…」 全身が締め付けられる…。 胸郭が圧迫されてるし、首もキュッとつまっているので息が少ししづらい。 「ん…ふぅ…」 『大丈夫ですか?』 「は…はい…」 『ゴムの囚人服…もといラテックスキャットスーツは着るだけでもかなり気持ち良いみたいですが、いかがですか?』 「たし…かに…圧迫されて…気持ち良いかも知れません」 『そうですか…ふむ』 ギュッ…ギュッ… ギュム… ピチッ… 自分の身体を見てみると無機質なオレンジ色が広がっている。 それは色こそ違えどマネキンや人形の様な質感で自分の身体とは思えなかった。 『では次に首枷です』 「はい…首枷…」 『こちら首の太さに合ったモノですので、嵌めていきますね』 学芸員さんが手に取った首枷は、幅が3cm程、厚さが5mm程の銀色のモノだった。 ズズッ… カチャ… 鍵を差し込むと輪が半円ずつに開く。 それが私の首へと嵌められる。 「んっ…」 ゴム製の囚人服越しでも首枷が冷たいのがわかる。 首がキュッと締めつけられる。 「くるし…けほっ…」 『ギリギリの案配の太さなので慣れて下さい』 「は…はい」 慣れろと言われたらそうするしかない…。 カチン… カチャカチャ… ズッ… 鍵が抜かれ施錠が完了した…。 「わ…」 本当に絶妙な締め具合…。 まっすぐ前を向いている分には大丈夫だが俯くと締まる。 『首枷の上側にジッパーの持ち手が着ているので、首枷を外さなければ囚人服もこれで脱げなくなりました』 『まぁ…首枷を嵌められていなくともその手ではジッパーを下げることは出来ないですけどね』 「ん…」 そっか…自力ではそもそも手がこうだから脱げないし、首枷を嵌められたことで他人でも首枷を外さなければ脱がせられないってことか…。 そもそも自分では着れない服なので自力では脱げないのは当たり前か。 もう自由に服を脱ぐことも出来ない存在なのだと実感する。 これを服と呼ぶべきかは一旦置いておく。 『次に手枷ですね』 円形だった首枷とは違い楕円形の小さな枷を手にする。 仕組みは同じようで鍵を差し込み解錠する。 ズズ… カチャ… 手枷は左右が繋がっているわけではなく単体の輪っかだ。 しかし鎖を繋げられそうな小さな輪が付いている。 それを左右の手首それぞれに嵌められる。 やっぱり隙間はほとんど無い。 そして足首にも手首よりも少し大きな楕円形の枷が嵌められた。 カチャカチャ… 手枷を嵌められた腕を見る。 『鎖と南京錠を着けて行きますね』 「はい」 ジャラジャラ… カチャ…カチリ 「ぉ…」 首枷に南京錠で鎖が繋がれる。 ズシッと首枷に重さがかかる。 鎖は長く2m程ある。 『手枷は後ろ手に留めますので手を後ろに回して下さい』 「はい…」 拘束されるために自ら腕を動かす。 言われた通り手を後ろに回すと手首同士が近付けられた。 カチン… こうして私は再び後ろ手に拘束された。 『足枷同士は鎖で繋ぎます』 ジャラジャラジャラ… カチン… カチン… 「…」 身体ごと前に倒し足元を見る。 足枷同士は30cm程の鎖で繋がれていた。 ちょこちょこと歩く事は出来ても走れない長さだ…。 『次は…そうですね、もう喋る必要も無いですし口枷を付けましょう』 「はい…」 『喋れなくなる前に、何か聞いておきたい事だったり、言っておきたい事はありますか?』 「いえ…特には…」 『そうですか、では』 スッ… 『こちらを口にお含み下さい』 「ん…」 目の前に真っ赤なボールが出される。 勿論口枷のボールである。 お含み下さいね…か…。 一度口の中の唾を飲み込み、気が乗らないけど…。 「んぁ…」 目をつぶり、口を開く。 数秒の間があったので目を開くと、丁度ボールが口腔に押し込まれる所だった。 「んモッ…」 「アム…ンムッ…」 唇でボールを保持していると、学芸員さんに後頭部を押さえられ、ボールを押し込まれる。 「ンオッ…」 しっかりと咥え込まされた所でハーネスベルトで吐き出せないように固定されて行く。 カチャカチャ… まずは後頭部のベルトが締められ、その後各部のベルトが締められる。 意外に緩めなのかな、と一瞬思ったがそんなことは無く、何回か増し締めをされて、ベルトが肌に食い込む程締め込まれた。 「ンンムッ…」 「ンッ…」 ボールの横にあるリングから上へ向かうベルトは眉間のリングに集まり、頭頂部を通り後頭部へ向かうと後頭部でリングを介し二股に別れる。 ボールの横のリングから横に伸び後頭部で留められたベルトに接続されている。 ボール横のリングから下へ向かうベルトは下顎を開かないように押さえ付ける様に締められている。 『ボール、吐き出せそうですか?』 「ンンッ…」 首を横に振る。 ジャラジャラ… 吐き出すどころか、口腔を占領しているその位置から全く動かせない。 『うん、位置も良さそうですね』 「ン?」 『続きまして鼻フックです』 「ンオ…」 両方の鼻の穴に赤いフックが引っ掛けられ、クイッと軽く引き上げられる。 「ンオォ…」 頭頂部辺りで留められ、引き上げられた状態で固定された。 フックは針金を赤い樹脂でコーティングしているんだと思う。 引き上げられているものの、食い込むような事は無く痛くない。 「ンッ…ンァ…」 うーん…なんだろうこの感覚…。 鼻が軽く引き上げられているの恥ずかしいけど気持ち良い…。 鼻がヒクつく。 『よし、頭部の拘束は完璧ですね』 「ムァ…」 『次に導尿カテーテルと排泄防止プラグですね』 「ンッ…!」 ジッ… ジーッ… 股間のジッパーが開かれる。 股間のジッパーと言ったが囚人服のジッパーは全て一続きになっており、スライダーが幾つか付いているので任意の場所を開口することが出来る。 下腹部から股を通り、お尻の割れ目の上まで開かれた。 『さっきみたいに座って股を開いて下さい』 「ム…」 椅子に座り脚を開く。 ジャラジャラ… パチッ… パチッ… 学芸員さんは両手に薄手の白いゴム手袋を着ける。 囚人服が捲られ不毛の土地が露になる。 「ンオッ…」 『よいしょ…』 パチッ… パキッ… 「ァ…」 コレがカテーテルか…。 これが股間に入れられちゃうんだ…。 学芸員さんはカテーテルに粘度の高い液体を塗り付け、私の股間…尿道口にあてがう。 『ちょっと痛いですよー』 え? ズブッ! ガタッ… 「ウッ…グゥッ…!?」 あまりの痛さに思わず腰が引け、椅子ごと後退りしてしまう。 しかし学芸員さんの手は追従してきてそのままスルスルとカテーテルが挿入された。 「ンハッ…ンスゥ…ンスゥ…ンスゥ…」 『中でバルーンを液体で膨らませて抜けないようにしますね』 中で何をされても突き抜けたツーンとした痛みが残っているので何も感じなかった。 『一応クランプで留めて置きますね』 尿道より20cm程飛び出たカテーテルにクランプと呼ばれる、尿を塞き止めるパーツが付けられた。 『少し落ち着きましたら排便防止プラグを入れますからね』 「ンム…ンムゥ…」 「ンハァ…ンム」 『カテーテルは拘束状態でも尿の処理を行えるようにしたものですが、こちらのプラグはいくら便をしたくとも出せないように塞き止めるモノです』 『囚人用の給餌を食べていない今日は特に痛いと思いますのでご注意下さい』 「ングウッ!?」 『もう良いでしょう』 『立ってください』 ジャラ… グッ… その言葉と共に首枷の鎖が引っ張られ強制的に立ち上がらされる。 いまだに尿道はツーンと言うかジーンとする痛みが残っている。 さっきよりは薄れてるけど…。 『テーブルに上体だけ乗せて下さい』 「ウッ…」 ジャラジャラジャラ… 言われたようにゆっくりと上体をテーブルに乗せ体重を預ける。 『一応説明しますがこれからお尻の穴をプラグが入るように解していきます』 「ンンッ!?」 『シリコン製の排便防止プラグは3cmのモノが一番細いプラグになるのでこちらがギリギリ入るまで解します』 囚人服が捲られ、私の肛門が露になる。 『あまり自分では弄らないですかね…』 「ンッ?」 『まぁ3cmぐらいなら楽に入るようになりますのでご安心下さい』 キュポッ… トプッ… お尻の割れ目に潤滑液が垂らされる。 「ンヒッ!」 トプットプッ… 「ンムゥ…ンブ…」 あ…。 今まで唇で塞き止めていたよだれが口の端しから零れ落ちる。 「ウヴゥ…」 違う違う…よだれどころではなくお尻が大変なんだった…。 お尻の割れ目に垂らされた潤滑液は股を伝い、前の割れ目まで到達していた。 更にそこからお尻の穴の周りに塗り込まれる。 ヌル… ヌルヌル… 『軽く息むような感じで力を入れて置いて下さい』 「アヴ…」 「ンオォ…」 力を入れ続けておく事は出来ず、お尻の穴がヒクヒクしてしまう。 「ンッ…ンンッ…」 ヌル… ツプッ… 「オンッ!?」 肛門の周りをくるくると撫でるだけだった指が不意に挿し込まれた。 「アッ…ウブァ…」 『んー柔らかいですね…これは…』 「アアッ…」 半分抜いては挿し、半分抜いては挿しを繰り返される。 「ンホォッ…」 『お尻の穴もきちんと解してあげるとかなり気持ち良いらしいですね?』 『いかがです?』 「ンオ…ンンッ…」 『気持ち良さそうで良かったです』 「ンンッ!」 腸の中身を掻き出されるように解される。 きもちいい…。 いつの間にか私の肛門は指が2本入るようにまで解されていた。 『よいしょ…そろそろ良いですかね?』 『これ以上やると緩過ぎちゃいますからね』 『プラグはシリコン製の…こちらを入れます、本当は3cmのつもりでしたが予想以上にほぐれたのでサイズアップした3.5cmのプラグにしますね』 「ンオ…」 プラグは黒いシリコン製で丸みを帯びた円錐形に土台が付いているような形状だ。 長さは10cm程。 『こちらのプラグには括れが無いので収まる所がなく延々と焦燥感に苛まれるように設計されたプラグなんです』 『これを入れます』 ズブッ… ズブブブッ… 穴が徐々に広げられる。 「ウッ…」 「ウヴッ…」 時期に穴の広がりの限界が来る。 「グゥッ!」 これ以上入ったら裂けちゃう! グッと押し込まれたまま囚人服のジッパーが閉じられる。 ジジジジジジッ… 「ンッ?」 ジッパーが閉じられ、スライダーとスライダーの間からカテーテルがチョロンと飛び出しているだけになった。 「アッ…ンハァ…」 『では起き上がって』 「ンンッ…」 ジャラジャラ… 「オン…」 あ…これ…プラグそういう事か…。 お尻に力を少しでも込めると、ヌルッと少しだけ抜けるが囚人服の張力で再びズブッと挿し込まれる。 お尻に力を入れたり抜いたりするだけで気持ち良い…。 『これで準備は完了です』 「ンア…」 『それではいきましょう』 そうだ…ここから展示されるんだった…。 鎖を引かれ歩かされる。 ジャラジャラ… ジャラジャラ… 歩く度にプラグが動く…。 カテーテルがプラプラと揺れているのでその刺激もくる。 「ンボォ…ズズッ…」 よだれもポタポタと床に垂れる。 関係者以外立入禁止の扉からケースへまで向かう途中、展示フロアには数人の来館者がいた。 「ンッ!?」 一瞬足が止まるが首枷の鎖を引かれ、無理やり歩かされる。 「ウゥ…」 そうだよね、そういう事だよね。 この姿が人に晒されるんだ…。 目を合わせないように目を伏せて歩く。 そのままケースの方向に向かうのかと思いきや別の方向に鎖が引かれる。 「ンエ?」 「ンッ!?」 出口から展示室の外へ引っ張り出される。 そして美術館の入り口まで歩かされる。 ジャラジャラ… ポタポタ… 「ングッンッ!?」 『ご来館頂いているお客様にお知らせです、今から10分後に未来の収監体験希望者の収監を行いますので、ご覧になりたい方はこちらへどうぞ』 「ンーッ!?」 学芸員さんは私を引き回しながらそう言って順路を歩いていく。 ひーっ!恥ずかしいっ! そうして一周して収監体験展示場へ戻って来た。 私が入れられるケースは前から3番目のケース。 そこへ辿り着く迄に、1番と2番のケースの前を通る。 通る際に展示物の2人と目が合ったが、どちらも眉をハの字にしていた。 3番目のケースの前まで連れていかれると、学芸員さんが鍵を用いてケースの前面を開く。 ガチャ… ガチャ… 中からムワッと温められた空気が流れてくる。 「ン!」 そうか…スポットライトで照らされているからケースの中は暑いんだ…。 10人を越えるギャラリーに囲まれる中私はケースの中に聳え立つ支柱に固定されて行くのだ。 『支柱の施錠を外しますのでここに立っていて下さい』 『背中は丸めず胸を張って前を見てください』 「ンンッ…」 カチャ… カチャ… 支柱に付いている枷の施錠が外されていく。 私はその間も衆目に晒され続ける。 時期に全ての枷が開いた状態になる。 『こちらに…』 「ンンッ…」 ジャラジャラ… ケースの前に、ケースの方を向いた状態で立たされる。 『手枷を前手に拘束しなおします』 「ン…」 カチャ… 手枷同士を繋いでいた南京錠が外され、今度は身体の前で施錠された。 カチリ… 『首枷を外しますが、逃げるなんて事は考えないように』 「ンア…」 首枷を外されたぐらいでは、逃げられない。 ズズッ… カチャ… ズッ… 首枷がいとも簡単に外された。 『そのままこちらを向いて…』 後ろに立っている学芸員さんの方を向く。 「ン…」 『そのまま後ろに』 「ん」 後ろに下がると腰が支柱にぶつかる。 支柱に沿って身体を反らせて下さい。 「ンア…」 少し胸を張るように身体を反らせると、支柱に付いている首枷の後ろ半分に首が収まる。 『よし』 そのまま首枷が閉じられ施錠される。 カチン… ズズッ… カチャリ… ズッ… 「ウウ…」 この首枷も絶妙な太さ…。 先程までされていた首枷と同じく、締まってしまうギリギリのサイズだ。 次に腰の枷、こちらもギリギリのサイズ。 前手に拘束されている手枷は手枷ごと外され、腕が一瞬自由になる。 しかし腕を掴まれ、支柱の後ろに付いている手枷へと収められ施錠。 両手首とも新たに支柱の手枷に拘束された。 それから肘上にある二の腕を固定する枷も閉じられ施錠された。 次に今まで嵌められていた足枷が外され、支柱の足枷へと拘束しなおされる。 最後に膝上の枷も閉じられた。 そうして全ての枷が施錠された。 『うん、胸が強調されたとても美しい姿勢とシルエットですね』 『次にカテーテルを…』 『これでよし、クランプを外しますね』 『流れてますね』 「ンフゥ…」 『これで拘束は良いですね』 『最後に展示としての見映えが良いように光沢剤で磨いていきます』 「ン?」 ドレッシングエイドとは違う液体だろうか、学芸員さんがその液体を自らの手に出す。 キュポ… コプ… そして私の首もとから胸へ塗り広げる。 ヌルヌル… 「ンムッ…ンヒッ…」 私の身体はもはや展示物そのものと化しており、身動きが取れないので、学芸員さんの手から逃れる術を持たない。 厳密にいえば身体の弾力の分数ミリは動けるもののそれらは意味をなさない。 「ンクッ…ヒンッ…」 その手付きの感触的にただ単に液体…光沢剤を塗り広げているだけなのだが、それでもくすぐったい。 首を固定されており、学芸員さんの手つきが見えないのもくすぐったさを助長させる。 「ンフッ…ンヴッ…」 『おや』 コリッ… 「ンッ!?」 『興奮しているんですね…乳首の凹凸がクッキリですよ』 「ンンムッ!?」 今度は意図的に乳首を触られる。 『気持ち良いですか?』 コリコリ… 「ンッ!ンンッ!」 両方の乳頭を弄ばれる。 『ふふっ…これは、適正がありますね』 「ンウッ?」 『この体験も相当楽しめると思いますよ』 胸から手が離れ、脇腹を引っ掛かれる。 「フグッ!?」 「ンブッ!」 とんでもなくくすぐったい…。 『こちょこちょこちょ…』 液体を塗り込みつつ私の全身を弄ぶ…。 「ンフゥ…ンハァ…アァ…」 あらかた全体に塗り込まれると、次は布で拭き始めた。 拭いていると言うよりは磨いていると言った方が正しいかも。 そうして全身を磨かれる。 『これで良いですね、プルプルテカテカですよ』 「ンヴゥ…」 固定された今の状態だと自分の身体は全く見ることが出来ない。 視界の端にすら捉えることが出来ない。 『では、お楽しみ下さいね』 パタン… カチャカチャ… ガチャ… ガチャン… … 「博物館で近未来の囚人収監体験 下」に続く