極小地下独居房埋没刑 完全版
Added 2023-10-31 15:00:00 +0000 UTCこの話は高校3年生の私へ電話がかかってきた所から始めることにする。 ブーッブーッ… ビクッ…!? ん…スマホが鳴ってる? 今日は休日、自室のベッドに寝転がりながらタブレットで動画を見て過ごしていた。 傍らに置いていたスマホを覗くと着信を告げている。 誰だろう…。 スマホには電話番号が表示されているが見覚えの無い番号だった。 そも友人の番号であっても近頃はSNSでやり取りをするため番号はわからない事が大半である。 とりあえず電話にでなければ。 「はい、もしもし」 『もしもし、守山 麗華さんのお電話でよろしかったでしょうか?』 電話口には女性が出た。 少し浮かせていたスマホを耳に密着させる。 守山 麗華(もりやま れいか)、私の名前である。 「はい、そうです」 『こちら大橋刑務所管理事務局です』 「は…はい?」 刑務所? 事務局? 『守山さんにはこの度極小地下独居房埋没刑を受けて頂く事になりました事をお伝え致します』 「えっと…なんです?」 『ですから…守山さんには極小地下独居房埋没刑を受けて貰うことになりました』 言葉だけを聞いても瞬時には全てを漢字へ変換することは出来なかった。 「私なんかしましたっけ?」 『少し前にはなりますが、今年の4月に被験者ボランティアとして応募頂いております』 あー…そういえばそんなモノに応募した気がする…。 大学への推薦入試の社会性や主体性の評価を上げるために、その時期外部のボランティア活動に応募しまくったんだった…。 完全に忘れていた。 というか様々なボランティアに応募したので覚えて無かった。 現在は春から夏にかけて様々なボランティアに参加したおかげもあり指定校推薦を貰っており、これ以上ボランティアをしなくとも既に当初の目標は達している。 しかし、もう評価を上げるためのボランティアは必要ないので辞退しますというのも薄情だろう。 その選択肢は流石に良心が痛んだ。 「あ…はい、確かに応募しましたね」 段々と思い出してきた…。 募集人数が少なかったから、どうせ通らないだろうと思ってたんだった。 内容は確か…刑務所の新たな収容刑罰の被験者…テスターの用な内容だった気がする。 それ以上の内容はそもそも目を通して無い。 でも、こんな後の時期のボランティアだったんだ…。 『こちらの準備は整っておりますのでいつからでも、開始出来ます』 『守山さんの都合の良い日はございますか?』 『お待たせしてしまったのはこちらでもあるので開始日はある程度柔軟に対応させて頂きます』 「はい」 私は逡巡した。 特に近頃はバイトを入れている訳でもなく、勉強も順調。 平日に学校で普通に授業があるだけなので、平日を除けば時間はある。 だが2つ返事で日時は決められなかった。 ボランティアの内容を読んでいない私が悪いのだが、しっかりと要項を読んで確認したかったのだ。 「ちょっと予定を確認したいので、折り返しかけ直す感じでもよろしいでしょうか?」 『大丈夫です』 「では、またかけ直しますので」 着信履歴に電話番号が残るはずなので番号は聞かずに電話を切る。 『はい』 「失礼いたします」 『失礼いたします』 ピッ… 一応確認。 うん、履歴が残ってる。 さて…折り返しの電話も早い方が良いだろうから、要項を確認しなければ…。 スマホに届いた過去のメールを漁り、ボランティアのメールを見つける。 記載のURLからホームページへ飛べるようなので、URLをより画面の大きなタブレットへ入力し、ホームページを見る。 〈刑罰被験ボランティア〉 当刑務所で施行を検討している独房の安全性や健康面への影響を調査する為、又皆様にどの様な刑罰が今後行われて行くのかを知って学んで頂く被験者ボランティアを募集しております。 ボランティアに際しまして、通常独房の体験は出来ません。 必ず新型の独房を体験して頂きます。 新型の独房の中でも種類は選択出来ません。 あらかじめ御了承下さい。 その後、アンケートに記入して頂くのと、感想をレポートにまとめて頂きます。 アンケート、レポートの提出を持ちましてボランティア活動完了と致します。 ボランティア開始日当日のお持ち物 身分証明書 学生の方は学生証もお持ち下さい。 ホームページには簡素にそれぐらいしか書かれて居なかった。 これだけ? これだけじゃ何もわからない…。 しかしどんな内容であろうとも断るという選択肢は私の中には無かった。 それは先の理由から。 ボランティアは自分から自発的に行うもので強制されるものではない。 今回のこれも私が自ら応募し体験したいと言ったのものだ。 どんな体験をするのかがわかれば心構えが出来たのだが、わからないのなら仕方がない。 あまり先にしても意味がないので、来週の土曜日にしよう。 それを伝える為に折り返し電話をした。 「あ…もしもし」 『はいこちら大橋刑務所管理事務局です』 「先程お電話頂いた守山なんですけど」 『あ、はい!』 「ボランティアの日程なんですが、来週の土曜日でも大丈夫ですか?」 『土曜日からですね、大丈夫です』 『開始時間はいかがいたしましょう?』 「それも決めて良いんですか?」 『はい』 「えっとちょっと遅いんですが10時とかからでも?」 10時からであればそこまで無理をせずとも到着出来る。 『はい、大丈夫ですよ』 「ではそれでお願い出来ますか?」 『かしこまりました、土曜日の午前10時にお待ちしております』 「はい、よろしくお願いします」 ピッ… 来週か…。 … 場面は移り変わり土曜日の朝。 目覚ましより先に目が覚めた。 丁度良い時間だ。 このまま起きてしまおう。 刑務所の場所を調べると家から1時間掛からないぐらいの場所だった。 余裕を持って家を9時前に出るとして、今は8時前。 うん、余裕がある。 かといってゆったりし過ぎると遅れてしまう。 簡単に朝食を食べ、用を足し、準備をして家を出る。 学校を通じて応募したボランティアの為、高校の制服であるブレザーを着ていく。 「行ってきまーす」 玄関でそう叫ぶと、奥から行ってらっしゃいとという母親の声が聞こえた。 父はまだ寝ているらしい。 電車を乗り継ぎ刑務所へ。 1週間の間にこのボランティアの事や体験の事、極小地下独居房埋没刑の事を調べたが、あのホームページに繋がるだけで、何にも出てこなかった。 門は開いてるけど…入って良いのかな? キョロキョロと辺りを見回しつつ、約束した時間も迫っているので、意を決して門から敷地内に入る。 建物に入ると受付のような場所に男性が座っていた。 人がいた安堵感と緊張感が込み上げる。 『こんにちは、本日はご面会でしょうか』 「あ…こんにちは、いえ面会ではなく…」 そうか…普通の人が刑務所に用がある時って面会の時位しか無いよね…。 テンパっている頭でそんなことを考える。 「えっと…ボランティアというか体験に…」 『ボランティア…少々お待ち下さいお調べ致します』 男性は手元のパソコンをいじる。 カタカタカタ… 『失礼、本日10時に御予定の守山さんですね』 「あ、はいそうです」 『今、担当の職員に連絡を入れましたので椅子等はありませんが少々お待ち下さい』 「あ、はい大丈夫です」 受付の正面から少し横にずれて待っていると5分も経たないうちに若い女性の職員が声をかけてきた。 『すみませんお待たせ致しました』 女性の職員は少し息の上がった様子でそう言った。 「いえいえ、少し早く来てしまったのはこちらなので…」 『ボランティアに応募してくださった守山さんですね』 「はい」 『私は大橋刑務所管理事務局の四谷(よつや)と申します』 『守山さんのボランティアのお手伝いをさせて頂きます』 「よろしくお願いします」 『こちらで身分確認書類の提出をお願いしてもよろしいですか?』 「あ、はい」 私は身分証明書である、保険証と学生証を取り出した。 『はい…ありがとうございます確認しました』 『では移動しながら話しましょう』 「はい」 刑務所の奥へと向かう。 受付の横を通る際に男性と目があったので会釈をする。 『ボランティアの募集から実施までに期間が開いてしまい申し訳ありませんでした』 「あ…いえいえ」 『今回、ボランティアを募集させて頂いた経緯を説明させて頂きます』 「は、はい」 『当刑務所は今年の3月に囚人の増加に伴い改修工事を行い独房の増設と従来よりも遥かに省スペースの独房を試験的に導入しました』 『省スペース独房の実際の運用も検討しているのですが、海外で数箇所運用している刑務所があるのみでデータが少ないのです』 『海外の刑務所はそれこそ広いですからね、日本ほどスペースを気にしなくて良いので進んで使おうとはしていないのです』 『ですが日本は面積が限られているので省スペース独房が必要になって来るのです』 「は、はぁ…」 『そこで今回守山さんには省スペース独房の被験者となって体験して頂き、データを取らせて頂きます』 「な…なるほど」 「えーと…結局私はその独房に入らないといけないんですよね」 『はいそうです』 「そ…そうですよね…」 独房に入れられちゃうんだ…。 犯罪者でもないのに…。 省スペースな独房と説明されたので、小さな檻に入れられている自分を想像する。 まるで囚われの姫…。 自分を姫だと言う気はないが、妄想の中でぐらい良いだろう。 『さて…』 ガチャ… 四谷さんが目の前のドアを開けた。 「!」 いきなりその独房かと思いきや、中は上下2段のロッカーが並ぶロッカールームだった。 そうだよね、流石に入り口から何も経ずに独房があるわけ無いよね。 『こちらでまず、準備着に着替えて頂きます』 「はい」 『荷物や服をまとめてロッカーに入れて頂き…こちらの準備着に着替えスリッパに履き替えて下さい』 「わかりました」 手渡された薄浅葱色の準備着を広げるとワンピースタイプの患者衣のようであった。 同時に渡されたスリッパは焦げ茶色の合革製のものだった 「これに…着替えるんですね?」 『はい、その後の行程の際に邪魔になるので下着も外して下さいね』 「あ、下着もですか」 『身に付けているモノはこの準備着とスリッパだけにしてください』 「わかりました」 『では外で待っておりますので着替え終わりましたら出てきて下さい』 「はい」 「あ、ロッカーはどこを使えば?」 『空いている場所なら何処でも大丈夫です』 そう言い残し四谷さんはロッカールームから出ていった。 左右両側に立ち並ぶロッカー…。 全部に鍵がぶら下がっているので全部空いてるみたいだけど…。 わからなくならないように左側の奥の上段のロッカーを使おう。 001と1番のロッカーだし、これなら忘れない。 パカン… 服を脱ぎロッカーに入れていく。 ロッカーの中にはハンガーを掛ける用の金属の棒があるが、ハンガーは無い。 まぁ良いか…。 なるべくシワにならないように制服を畳んで入れる。 底が2段になっているのでローファーを下に入れる。 言われたように下着も何もかも脱ぎ一度全裸になる。 先にスリッパを履き それから準備着に袖を通し、脇の下にある紐で留める。 パタン… 扉を閉じ鍵を回す。 ガチャン 鍵にはプールの鍵よろしくカールバンドのキーホルダーが付いているので右手首に付けておく。 準備着とスリッパだけになってくださいって言ってたけどこれは良いんだよね? そう思いつつもロッカールームを出る。 ガチャ… 「お待たせしました」 『はい、ではまた移動しますのでこれからの運びを説明していきます』 「はい」 『今回のボランティアでは守山さんに自発的に行って頂く事はありません』 『極小地下独居房埋没刑の被験者として刑を受けて頂くのがボランティアの内容になります』 「は…はい」 『暴れられると困りますので何があっても大人しくしていて下さい』 「はい」 『これから処置室にて事前処置を行いますが処置には若干の苦痛を伴う為、全身麻酔をした上で処置を行います』 「ま…麻酔?」 『はい』 おぉ…そんなことまでするんだ? なるほど? 麻酔なんてするなんて思いもよらなかったが、そういうこともあるかと納得する。 『こちらが処置室になります』 ガチャ… 『台に仰向けになって下さい』 「は、はい」 施術台に仰向けで寝る。 『麻酔の先生を呼んできますのでそのままお待ち下さい』 「はい」 目を開けたままだと天井の灯りが眩しいので目蓋を閉じる。 部屋の天井の角にカメラが付いている。 どこかで見られてるのか…。 しんと静まり返った部屋なので誰かが来たら音でわかる。 横たわりながら、これからどんなことをされるんだろうと不安がつのった。 数分後 なかなか戻ってこないので麻酔が無くとも眠りそうになる。 部屋に複数人が近づいてくる足音が聞こえたので目を開け顔を扉の方に向ける。 『守山さんお待たせしました』 「あ…いえ」 四谷さんは白衣の男性を連れてきた。 『起きなくて結構ですよ』 「はい」 『真上を向いて…』 口と鼻を覆うプラスチックのマスクを着けられる。 『ゆっくり呼吸をしてくださいね』 「すぅ…すぅ…」 あぁ…意識が…飛びそうになる。 でも麻酔が効くまで少しかかるのかな…。 あ…あれ? え…なに? 一度遠のいた意識が鮮明になっていくと身体の違和感に気付く。 まず横たわって寝ていたはずが立ったような状態になっている。 違和感はそれだけではない、目を開けても真っ暗なままだし、身体も動かない、鼻もツーンとするし、口には何かが詰められている。 耳にも何かが詰められているようで、股間もチクチクする。 「…!…!?」 幼少期に1度だけ体験した金縛りのような状態だった。 な…何が起こったの!? それでいて身体の向きが重力に対して垂直に立っているのがわかる。 よくよく感覚を確認すると脚は揃えて爪先立ちのようになっているのがわかった。 腕も両方まとめて背中側で束ねられているようだ。 呼吸はしにくいものの辛うじて出来る。 ただし呼吸する際の抵抗感が強く息を乱せば苦しくなりそうだということが予想出来る。 『あ…起きましたか?』 「!?」 両方の耳元から四谷さんの声が聴こえる。 どうやら耳にはイヤホンが入っているらしい。 「…ッ…ッ」 声を出そうとするが口腔内をなにかで埋められているため声が出ない。 『守山さんに眠って頂いている間に処置を済ませ、現在極小地下独居房埋没刑の最終段階に差し掛かっている所です』 「!?」 あ…これが埋没刑なの!? こんなに動けないなんて…。 私は驚愕した。 『今の守山さんの状態を説明していきますね』 『ヘッドマウントディスプレイに映像を流しつつ説明して行きます』 「!」 すると視界が徐々に白くなり、目の前に準備着を着て施術台に横たわっている私の映像が流れ始めた。 あ…天井にあったカメラの映像だ…。 『守山さんには一瞬だったかと思いますが現在はこの映像の時間より2時間が経っています』 「!」 え…あれから2時間? 私にとっては今さっき、ほんの数十秒前の出来事である。 麻酔ってそんな凄いんだ。 映像の中でプラスチックのマスクが外される。 『守山さん、守山さん』 映像内の四谷さんが私の身体を揺すって呼び掛けるが、呼吸をするだけで何の反応もしない。 『うん、麻酔が効いている様ですね』 『後の処置は私が行いますので、はいありがとうございます』 四宮さんは麻酔の先生を部屋から送りだした。 『さて…始めましょう』 『恐らく…というかこれを守山さんが見ている筈なので説明しながら処置をしていきますね』 「!」 『まずは準備着を脱がして行きます』 準備着の紐をほどき、映像内の私は準備着を脱がされていく。 『これから毛を剃って行きます』 『長期間のボランティアの為、毛があると衛生面で問題が発生するためです』 身体の下にビニールシートが差し入れられた。 それからまず、下の毛を剃られる。 そんな…ひどい…。 股を開かされ、長い部分がハサミで落とされ、クリームを付けられ剃刀で剃られていく。 ゾリ…ゾリ… 最後にタオルで拭われ、股間はすっかり綺麗になってしまった。 『脇の方は普段から処理されている様ですのでこちらは大丈夫ですね』 『続いて剃髪ですね』 えっ!? 頭の方へ移動し髪の毛に霧吹きをかける。 えっ…剃髪って…えっ!? 言葉の意味を理解する前に四谷さんがハサミを取り出しパラパラと髪の毛が切られて行く。 ショキショキ… ショキショキ… 私の頭はざっくりと短く切られてしまった。 え…今の私髪の毛無いの? そこからバリカンで更に短くされる。 バリカンのアタッチメントは付いておらず根元から刈り取られて行く。 クリームが塗られ剃刀でツルツルに…。 残ったクリームをタオルで拭われた後、眉毛も剃り落とされた。 それから全身を濡れタオルで拭きあげられた。 ツルッとした外見になった私はマネキンのようだった。 『バイタルチェック用のチョーカーを着けます』 カチャカチャ… カチャン… 首に金属製の薄いリングが嵌められる。 幅は2.5cm程で、厚さは5㎜程だ。 輪の直径は私の首の太さにピッタリなモノのようで、全周が首に密着しているように見える。 四谷さんが明るいオレンジ色の物体の入った袋の封を着る。 ピーッ… そして中身を広げる。 人の形をした…。 私が今まで見てきたモノの中で言うとウエットスーツが一番近いモノだった。 『このオレンジ色のゴムのスーツが囚人用保護スーツなのですが、これを着せるために、身体に潤滑液を塗って行きます』 ゴムのスーツ? 四谷さんがカメラの方に見せてきたのは全体がオレンジ色のゴム製の全身スーツ。 胸には黒い字でPRISONER(囚人)と書かれていた。 全身スーツをよく見ると、フードの部分があり、着せられると顔面意外の全身を覆われるようだ。 足は良いとして手の先も別れておらず、ただ手刀のようになっている。 あ…そうか…。 モノを掴む必要が無いから指が別れて無いんだ…。 それでも今の感覚としては指の水掻きの部分まで異物感がある…。 内側で別れてるのか…。 そのスーツを傍らに置くとドサッと音がしたのでかなり重みがあるということがわかる。 ピチッ… パチッ… 四谷さんが薄手のゴム手袋を両手に嵌めた。 キュポ… 四谷さんがボトルを取り出し、その中身を私のみぞおち付近に垂らす。 トプッ… 垂らすと私の身体がビクリと反応する。 トプトプッ… とろみというか粘度の高い液体だ…。 撫で付けて全身に塗り広げて行く。 ヌルヌルテカテカした私はより一層マネキンのように見える。 次にゴムのスーツの背面にあるジッパーが頭頂部から腰の部分まで開かれ、そこにも液体がたっぷり垂らされる。 スーツを裏返しつつ、足から私に着せて行く。 ギュプ… ピチッ… プヒッ… 私の身体がスーツの中に押し込まれていると言った方が感覚的に正しいと思う。 スーツは空気を通さない作りらしく、空気を抜きながら私を詰めていく。 『よいしょ…』 『ふっ…くっ…』 身体にもスーツにもたっぷりと塗られた潤滑液のおかげで、割りとスムーズに身体がオレンジ色のゴムで覆われて行く。 お尻もツルンとスーツに呑み込まれ腰まで覆われた。 『ふぅ…』 『ここで胸に快楽兼懲罰用の乳首責めカップを着けます』 「!?」 『この大きさで良いですね…』 私の左の胸に透明なカップが被せられる。 透明なカップの頂点に付いているポンプのような部分を何回か押すとカップが乳房に密着する。 『このカップの中央に付いているシリコンの突起が乳首を刺激します』 右の乳房に付ける前に内側を見せて来る。 カップの中央にはピンク色の突起が並んでいた。 イソギンチャクの様な感じで、見るだけでくすぐったそうだ…。 これが今も私の胸に付いてるんだよね…? 右の胸にもカップが取り付けられると今度は腕がスーツに押し込まれて行く。 ギュプ… ピチッ… ピチチッ… そして肩も覆われ、頭の部分が被せられる。 それから身体を引っくり返されうつ伏せになる。 背中のジッパーが閉められる。 ジーッ… 閉め終わったら再び仰向けにされ、シワが無いように撫で付けられる。 顔面意外の全てをオレンジ色のゴムで覆われた。 皮膚ではあり得ないオレンジ色で体表のほぼ全てを覆われた私は、アンドロイドの様だ。 そこにいるのは私で、そうなる行程も見て、胸郭が上下して呼吸もしているのに人間味が感じられなかった。 胸にカップを装着されているので私の胸は一回り大きく見える。 『次は股間回りのセットアップを行います』 股間の部分のジッパーを開くと不毛の丘が表れる。 ジッパーはお尻の方まで開かれる。 脚が持ち上げられM字開脚をさせられる。 割れ目が開かれる。 『これは排尿用のカテーテルです』 『これを尿道に入れていきます』 四谷さんは透明なカテーテルにジェルを塗り、私の尿道口に挿し込む。 その瞬間私の身体がビクリと震える。 一度入ると後はするすると入っていった。 カテーテルのクリップを外すと黄色い尿がスーッと流れて行く。 再びクリップが嵌められ、尿はカテーテルから出る前に塞き止められた。 『抜けないように膀胱の内部で膨らまします』 よく見るとカテーテルの途中が二股になっている。 そこに注射器を接続し、中の液体を流し込む。 外見上の変化はないが、恐らく膀胱の中で膨らみ抜けなくなったのだろう。 『クリトリスにも責め用のカップを着けます』 『さっき胸に着けたヤツの小さいバージョンですね』 剥かれたクリに小さなカップが取り付けられ上部のポンプで吸われる。 あ…あんなに吸われてるんだ…。 股間の違和感の正体はこれだったようだ。 『次は排便用のホースを着けます』 先端が団子のようになったホースが見せられる。 直径5cm程の黒いボールが3つ連なった形状をしており、ホースの他にチューブが3つ繋がっている。 排便用ってことは…。 お尻に潤滑液が塗り込まれ、解されて行く。 『こちらは筋肉を緩める効果のあるジェルになります』 塗り込みながら解して行くと、数分もしない内に私のお尻の穴は力なくポッカリと開きっぱなしになってしまった。 『これぐらい緩めば良いですね』 それからズボッとホースの先端を突っ込まれる。 2つ目のボールが入った所で、チューブに注射器で液体が注入されていく。 括約筋を境に中に2つ外に1つボールがある状態になっている。 そのボールを膨らまされてしまったので液体を抜かない限りもう抜けない。 チューブが取り外された。 『筋肉を緩める薬の効果がこの動画を見終わったぐらいに切れると思うので覚悟しておいて下さい』 まだ薬の効果が続いてるんだ…。 前の方は違和感があったけど、お尻の方は今の所何も感じない。 あんなに太いものが入れられていると思うと効果が切れた時が恐ろしい。 私は再び普通に寝た姿勢に戻された。 股からはカテーテルとホースが飛び出している。 『次は…よっと…ゴムのスリープサックです』 ジーッ… 四谷さんはスーツより更に厚手のオレンジ色のゴムで出来た大きな袋のジッパーを開く。 長い逆三角形をしていて、上部には頭が出るであろう口が付いている。 各部にベルトと金属製のDリングが付いている。 ジッパーが踵ぐらいまで開かれた。 私の脚が揃えられその爪先に被されていく。 ギュチッ… ピチッ… そのまま身体に被せわれ、爪先から首までスリープサックに覆われる。 そして再び身体を引っくり返され、うつ伏せにされる。 開口部であるジッパーの両方の内側にゴムの筒があり、そこに腕が滑り込まされる。 それからジッパーが踵からうなじまであげられる。 ジーッ… 左右のジッパーが寄ってくると、その内側にある腕も寄せられ、両腕を背面でかなり近付けた様な姿勢になる。 カテーテルやホースはうなじの部分から飛び出ている。 四谷さんが私の身体を動かしたのでまた仰向けにさせられるのかと思ったが、背面には束ねられた腕があるため仰向けにはならなかった。 腕を肩ごと背面に持っていかれているため胸を突き出した様な姿勢になっている。 各部にあるベルトが締められる。 足首、膝下、膝上、太もも、腰、ウエスト、胸下、胸上、首。 計9本のゴム製のベルトが締められた。 『それでは移動していきます』 『お願いします』 四谷さんが声をかけると扉が開きストレッチャーが入ってきた。 『では、せーのっ…』 四谷さんと何名かの男性職員の手によってストレッチャーに乗せられた。 それから場面が変わり無機質な部屋になった。 部屋の床には蓋の様なものがあり、数えてみると4×4で16個あった。 直径40cm程の蓋だ。 画角に四谷さんが映り一番左手前の蓋を開けた。 パカン… 蓋を取るとそこは穴のようになっていた。 暗くて底は見えない 穴の横にストレッチャーに乗せられた私が運ばれてくる。 あ…その穴に入れられちゃうんだ…。 上からワイヤーが垂れ下がってきて、私の両方の肩口にあるリングにカラビナがかけられる。 そして吊り上げられていく。 穴の真上まで移動させられると、予想通り、穴の中に下ろされていく。 穴の大きさは40cm程しか無いため、私の身体だとスレスレな大きさである。 私の足が穴の底に付いた様だ。 高さは丁度私の頭が床より上に出ているぐらい。 そうなるように調整されているのだろう。 男性の職員により私の頭が掴まれ、穴の中央に来るように固定される。 うなじから飛び出ているカテーテルとホースが穴の内側にある穴へ差し込まれ接続された。 それから首を左右から挟み込むように金属製の蓋が付けられ、嵌め込まれた。 私の頭が床から飛び出ているだけの状態になる。 蓋が幾つかのボルトで固定される。 うわ…。 そこまでする? 私ではない誰か他の人でもそういう感想になると思う。 四谷さんがしゃがみこみ私の顔に何かしている。 カメラがズームする。 『次マスクを被せますね』 これもオレンジ色の頭全体を覆うゴムのマスクだ。 そのマスクを裏返すと20cm程の長さのチューブが2本とその下にマウスピースの様な塊が付いている。 チューブは左右の鼻の穴にするすると挿入されて行く。 口にもゴムの塊が押し込まれる。 そしてマスクが被せられ、ジッパーが閉められた。 ジジジッ… あんな形のゴムの塊を口に詰められてるから舌が全く動かないんだ…。 ゴムの塊は喉のえづいてしまうすぐ手前の部分まで占領している。 マスクは目の部分だけ空いている。 全身…といっても首から下は既に見えなくなってしまっているが、目の回りの肌色の部分が唯一肌色が残された部分であった。 その最後の肌色を隠すようにくヘッドマウントディスプレイが取り付けられた。 『ここで映像を現在のものにします』 すると地面からオレンジ色の頭が出ている画面に切り替わった。 動画の中で見た私の最後の姿と何ら変わりはない。 オレンジ色のゴムで包まれた頭。 ヘッドマウントディスプレイを付けられ、鼻の部分からはカテーテルが5cm程飛び出しており、口の部分もチューブが少し飛び出している。 口のチューブに関してはキャップが付いており、液体を流し込めそうだ。 これが恐らく今の私なのだろう。 『見えてますかね?』 その頭の横に四谷さんが立つ。 四谷さんがしゃがみこみオレンジ色の頭に触れると、私の頭にも触れられた感触が来た。 ラグはほとんど無い…。 触られた事で、床から飛び出している頭が私だと確定した。 『今はまだ遊びがあるというか、隙間があってまだ動けると思うんですけど』 え…隙間がある? いやいや…そんなことは無い…。 既に全く動けないし、ギリギリの状態である。 『独房と身体の間に特殊な樹脂を流し込んで固めてしまうことにより、この上無い拘束を実現するんです』 『では流して行きますね…』 四谷さんが私の頭の横にある3cm程の穴へ画面外から伸びる透明なホースを挿入した。 『では流してください』 ホースに液体が流れる。 あ…。 段々と足元が暖かくなってきた気がする。 それから液体による圧力を感じるようになり、その圧力がドンドン上がって来ているのがわかる。 上がって上がって、満タンになった。 ホースが穴から抜かれ、穴に蓋がされた。 『これから1時間程度で完全に固まります』 『少し膨張しながら硬くなっていくので締め付けは段々ときつくなると思って下さい』 えっ…。 確かにゆっくりとぎゅうぎゅうになっていく。 硬化が始まったのだ。 巨人に掴まれ、握り締められているような感覚。 ぐ…ぐえっ…。 潰れる…。 もう、これ以上は… そう思っていると段々とお尻の違和感が増して来る。 えっ…あ…。 弛緩していた筋肉が戻ろうとして異物を締め付けているのだ。 あ…ああっ…。 こんな異物感が…。 あるままなの…? 外側からも内側からも圧迫される。 「フスッ…フスッ…」 『そろそろ、しっかり固まったみたいですね』 『それではこれから辛いとは思いますが、1ヶ月の間ボランティアお願いしますね』 四宮さんの信じがたい言葉を受け、思考が停止した。 え…? 映像は切れ真っ暗になり、何も見えないし聴こえ無くなってしまった。 ? 私の長い長いボランティアはこうして始まりを告げたのだった。 極小地下独居房埋没刑 終わり
Comments
イイですねー✨ 続きも気になる終わり方‥‥ 続編ありますか??
フランキー
2023-11-01 15:07:33 +0000 UTC軽いノリでエグイことしつつ最後に解放されて性癖に目覚めるハッピーエンドも好きですが絶望系の作品もやっぱり良いものですね。
ガリタル
2023-11-01 02:03:55 +0000 UTCどうでしょうね…。
スティル0880
2023-10-31 21:43:10 +0000 UTCありがとうございます!
スティル0880
2023-10-31 21:42:33 +0000 UTCスティルさんの作品全部大好き
-freya-
2023-10-31 19:15:30 +0000 UTC守山は1ヶ月後に解放されるのかな?
HyToking
2023-10-31 18:34:20 +0000 UTCコメントありがとうございます。 今回は自分がどの様に拘束されているかを拘束された状態で後から知るという変わったシチュエーションにしてみました!
スティル0880
2023-10-31 15:37:22 +0000 UTC全身麻酔の後に映像で説明されるのいいですね……
極(kym10o)
2023-10-31 15:15:29 +0000 UTC