ヒトイヌストーリーズ サクラ号 中
Added 2025-01-13 15:00:00 +0000 UTCそれから幾度もヒトイヌスーツを着てヒトイヌとして過ごし、ヒトイヌとしての研修を受けた。 研修というより躾かな…。 基本的に土曜日と水曜日の放課後にヒトイヌスーツを着る。 そして何度目かの土曜日。 「神田さんおはようございます」 「桜井さんおはよう」 「そうそう、桜井さんに話があるんだけど」 「え…な…なんです?」 「あぁ…いや、ここのプレオープンが約1ヶ月後に決まったのよ」 「はい…あ、遂にお客さんを入れるって事ですね」 「うん、それでね、来週から飼育係の子と一緒に研修をしようと思うの」 「え…」 「営業を始めたら、私は受付だったり、説明だったり、体験者のスーツ着用の手伝いをしなきゃ行けないから桜井さんの補助が出来なくなるの」 「あぁ…そうですよね」 「そこで、飼育係の子に桜井さんの補助の仕事を教えたいから、一緒に研修を…と思ったんだけどどうかしら?」 「大丈夫ですよ」 「桜井さんだってバレない方が良いかしら?」 「あ…あー…」 「飼育係の人ってどんな人ですか?」 「うん?桜井さんと同い年の女の子で、名前は前田 百合(まえだ ゆり)って言う子よ」 「桜井さんとは別の高校ね」 「なるほど…」 「…」 「それってバレないようにできます?」 「うーん…オープンしたら難しいかも…」 「ですよね…」 「まぁ…最初はバレないようにしたいです」 「了解、出来るだけバレないようにするわね」 「お願いします、では服を脱いで来ますね」 「脱いだら呼んでね」 「はい」 服を全て脱ぎ、すっぽんぽんになり、ロッカーを閉じる。 タイマー式になっているこのロッカーは私を人間に戻ることを諦めさせる装置だ。 施錠の瞬間はドキドキする。 パタン… カチャ… ピピッ… これで帰る時刻の6時まではロッカーは開かない。 もう戻れない…。 手ずからその状況を作り出す。 更衣室のドアをあけ、神田さんを呼ぶ。 「脱ぎ終わりました」 「はーい」 革製の茶色いカバンを持った神田さんが入って来る。 私専用のヒトイヌスーツが入ったカバン。 歯医者で型を取って貰って作ったマウスピースを始め、前足の腕が収まる部分の深さや、スーツの各部が少しずつ調整され、私の身体により合うように調整されたヒトイヌスーツ。 専門の職人がおり調整をしてくれるらしい。 私専用のヒトイヌスーツ…。 「桜井さんがこの間言ってた首回りと胴回り調整して貰ったわ」 「あぁ…ありがとうございます」 「これ以上の首回りと胴回りの調節は難しいって」 「はい」 表面の革と裏地の二重構造になっておりそれなりの厚さがあるので完全に身体と一体化させる事は難しいが、スーツを着ているうちに、首と胴体の部分のダボ付きが気になってしまったのだ。 スーツを身体に合わせていく事は、すなわち余裕を無くすという事になり、自分を苦しめる事になる。 だけど、ダボ付いているとカッコ悪いなと思ったので注文をお願いしたのだ。 カバンを受け取り、スーツを取り出す。 バサッ… ヒトイヌスーツを床に広げる。 確かに少しだけ胴が細くなってるかな? 正直言って広げた状態の見た目では判別が付かない程の微妙な差だ。 うなじの部分にあるジッパーを上下に開ける。 ジーッ… ジーッ… しり込みしていてもしょうがないので、いつものように着ていく。 ヒトイヌスーツの後ろ足の部分に膝から入れていく。 スーツの中の空気を抜きながら、押し入れていく。 何度も調整され、最初よりも細くなった後ろ足は簡単には入らない。 押し込みつつ、スーツを引っ張り折り畳んだ脚を後ろ足に入れていく。 両方の脚を後ろ足に収めたら、次は腕を前足にしていく。 神田さんによってスーツが広げられる。 私は手のひらを肩に当てる。 肘に前足が被せられるので押し込んでいく。 左右とも入れる。 しっかりと奥まで肘を届かせるためにここで四つん這いになる。 自重で肘がしっかりと前足に収まる このままでは背中の左右のジッパーが遠すぎて閉まらないので、前足は横に、後ろ足は後ろに投げ出して伏せをする。 仙骨の辺りで左右のジッパーが合わせられ、ゆっくりとジッパーが閉められて行く。 ジジッ… 「おっ…おおっ…」 今までより格段に閉まりづらい…。 「これはきついわね…桜井さん大丈夫?」 「大丈夫ですっ…」 ジジーッ… 「はふっ…んん…」 あぁ…キツくて気持ち良い…。 身体全体をギューっと締め付けられるのが心地よい…。 「ふぅ…んふぅ…」 「すぅ…」 深呼吸をするために胸郭を広げるとスーツに抵抗される。 「はぁぁ…」 深呼吸出来るギリッギリのサイズ感…。 「んぁ…」 ゆっくりと口を開くと、口にマウスピースが押し込まれる。 「アム…ンム」 歯形が合うようにしっかりと咥えて歯茎もシリコンがピッタリと張り付く。 あ…こっちも凄い…。 喉元の部分がよりフィットするようになってる…。 鼻にチューブが挿し込まれ、全頭マスクを被せられる。 位置が合わされ、ジッパーが閉じられる。 ジジーッ… 苦し過ぎる感じは無いが、喉元が今までの比では無いぐらい余裕が無い。 「ンフゥ…ンフゥ…」 しっかりとマウスピースを咥え鼻で呼吸する。 シュル… カチャカチャ… それから首輪を巻かれ、ジッパーのスライダーと共に南京錠で施錠される。 カチン… 「大丈夫?」 「…ンウ…」 1拍置いた後小さく頷く。 少し歩いてみる。 ギシッ…ギシッ… あぁ…本当に余裕を無くしたんだな…。 キツキツのギチギチだ…。 ヒトイヌに慣れていなければ数分でギブアップだろう…。 慣れてきた私だってキツイもの。 でも、ヒトイヌ状態だとギブアップも出来ないのよね…。 ヨチヨチと歩き回る。 歩く事しか許されていないようなこの感じ…この感覚がクセになるのだ。 ジャラジャラ… 「ン…」 カチャカチャ… カチン… 鎖に繋がれて更衣室の外へ連れ出される。 「ンッ…ンン…」 股間を空気が撫でる。 ここが剥き出しなのは相変わらずだ。 下の毛は最後の抵抗の意味も含めて剃らないでいるが、多分剃ることになるだろう。 広場の真ん中で鎖を外され、自由になる。 まぁ…この格好のどこが自由なんだって話だけどさ…。 その日は調整されたスーツを確かめながら、歩き回ったりして過ごした。 … 午後6時。 約9時間ぶりにスーツから解放される。 「ぷはっ…はぁ…」 「あぁ…きつ…」 ヒトイヌスーツの魅力といえば、脱いだ時の解放感もクセになる。 サッパリ感…。 良い感じにいえば、サウナの後の外気浴みたいな? スーツの圧迫から解放され、血流が身体を巡る感じはなんとも生きてるって感覚になる。 とはいえ、今日は本当にキツかった…。 毎回言ってる気がするけど。 キツかったが、キツすぎる所はなかったので、スーツはこのままにする。 水曜日も同じ様にスーツに詰められ、身体を慣らす。 … 次の土曜日 今日から飼育係の前田さんと一緒に研修を受ける。 かなりドキドキしている。 人間の状態の私が前田さんと合わないように、前田さんが来るより先に施設へ行き、先にヒトイヌにされる。 施設内で鉢合わせ無いように、私は倉庫に隠される。 倉庫内に20分程閉じ込められた。 ガチャ… 「前田さんが来たから、行きましょうか」 「顔合わせ…と言っても桜井さんの顔は見えないけどね」 ジャラジャラ… カチン… 鎖を繋がれ、更衣室へ連れて行かれる。 コンコン ガチャ… 「はい、こちらがヒトイヌですね」 「あ…わ…」 前田さんは更衣室の中央に立っていた。 色白でお下げ髪、丸メガネをかけている、おとなしそうな子だ。 「あ、ヒトイヌさん初めまして…」 「ンッ…ンウ…」 頭を下げる。 彼女はしゃがみこみ声を掛けて来た。 「あ…ヒトイヌ状態だと喋れないんですよね?」 「そう、だから感情を読み取ってヒトイヌが何をしたいか、何を求めてるかを考えてサポートしなきゃ行けないのよ」 「今日からよろしくお願いします」 「ンゥ…」 私は小さく頷いて応える。 う…なんかヤバイかも…。 神田さんは施設長だし、年齢も離れてるから感じなかったけど、同年代の子の前だと、私だけこんな格好って感覚が強くなる…。 「神田さん、このヒトイヌさんはなんて名前何ですか」 「名前?名前はさく」 「ンーッ!?」 「あっ…」 「さく?」 「さ…サクラ号って呼んでいるわ」 「へぇ…サクラ号か…」 「よろしくお願いしますね…サクラ号」 「ンン…」 「それにしてもヒトイヌって初めて見ました…」 「そうでしょう、まだ珍しいですからね」 「ヒトイヌスーツを着た状態だとかなり身体の動作を制限されます」 「はい」 「サクラ号はかなり慣れては来たけど、ヒトイヌは人間のサポートが無いと生きて行けません」 「ここにはこれからヒトイヌを体験しに来る女の子とそれを愛でに来る人が来るようになるので、色々と更に教えて行きます」 「はい、お願いします」 「挨拶の仕方や受付の方法なんかは今まで教えてきたから、今日はヒトイヌスーツについて教えて行きますね」 「はい」 「今、サクラ号が着ている茶色い革のスーツがヒトイヌスーツね」 「はい」 「このスーツはサクラ号の身体に合わせて、調整されている専用のモノになります」 「ですよね…凄くフィットしてる感じがします」 「サクラ号はスーツに慣れつつ、スーツを調整して今の状態になっていますが、初心者に本当にピッタリなサイズ感のスーツだとかなりキツイです」 「サイズを記入する表がありますので、身体の各部のサイズを記入し、それを上回るサイズのスーツを選んで下さい」 「スーツは後から案内するヒトイヌスーツ保管庫においてあります」 「微妙なサイズ違いで何十着もあるので合うスーツを探します」 「なるほど」 「それでもあまりに大柄な方や小さな方には合わないこともあるので、飛び込みの体験者様の場合は黙視で判断してください」 「はい、黙視で判断っと」 前田さんはメモを取りながら話を聞いている。 「そしたら次は…」 ジャラジャラ… 「この鎖と南京錠を持って」 「はい…わ…重い…」 「鎖を首輪に繋げて」 喉元の金具に鎖を繋げやすいように顎を上げておく。 「あ…失礼します…」 ジャラ… カチャカチャ… カチン… 「それじゃ鎖の端を持って」 「はい…」 ジャラジャラ… 「広場に出ましょう」 「はい」 「じゃあ行きましょう、サクラ号」 「ンウ…」 前田さんに鎖を引かれる。 鎖がピンと張るとキツイので、張らないように着いていく。 「ン…ン…」 前田さんの後ろを歩いているのだが、時折確認するようにこちらに視線を向ける。 「前田さん、そんなに気にしなくても大丈夫よ」 「サクラ号は慣れてるから、普通に歩くぐらいの速度なら着いて来れるわ」 「あ…そ…そうですよね」 「いや、首輪が苦しくないかなって…」 「これぐらいなら大丈夫よ」 「サクラ号は慣れているけど、初体験のお客さんの場合はもっとゆっくり歩いてあげてね」 「はい」 「こんな格好というか、姿勢で歩けるなんて凄いですね…」 「そうね、かなり歩く速度も上がったわね」 そんな会話をしていると広場の中央のベンチに着た。 神田さんと前田さんがベンチに座る。 私は当然地面。 「それじゃあ、前田さんはここでサクラ号とスキンシップを取ってね」 「え、スキンシップ…ですか?」 「そう、頭だったりいろんな所を撫でてあげて、触られて嫌な所はサクラ号も嫌がると思うから」 「は…はい…」 「まぁ…サクラ号は噛んだりしないから」 「そしたら時間が来たら呼びに来るから」 そう言って神田さんはどこかへ行ってしまった。 「…」 「…」 「えっと…あー…スキンシップって」 「ンン…」 いきなり前田さんと二人きりになるのは怖い気がしたが、私と前田さんの信頼関係が無いとオープンしても上手く行かないのだろう。 「まずは…頭を撫でて良いですか?」 「ンヴ…」 小さく頷く。 「では、失礼します」 おずおずと私の頭へ手を伸ばす。 こっちからは前田さんの表情が見えるけど、向こうからは見えないからそれはそれで怖いのかも知れない。 今の私、素性も素顔もわからない、ヒトイヌだもんな…。 優しく革の表面を撫でる。 「ン…」 撫で方はどことなくぎこちない。 神田さんの撫で方と違い、どこか遠慮しているような感じだ。 「ンッ…」 もっと背中とかも撫でて良いよ? 前田さんの脚にすり寄り、撫でやすいように身体を近付ける。 「わ…」 革の表面を指が滑り、頭から背中へと撫でられる部位が移動した。 「ンフ…ンヒ…」 指先だけで撫でられると、とてもくすぐったい。 それを知ってか知らずか。 多分知らずに遠慮をしているからだろうが、とてもくすぐったい。 全裸にスーツを着ているので、かなりダイレクトに肌を撫でられている感覚になる。 それに私は元よりくすぐったがりなのだ。 なでなで… 「フヒッ…ンフ…」 だんだんと前田さんも撫でるのに慣れて来て、両手で身体を撫でて来るようになった。 「ンヒヒッ…ンムゥ…」 くすぐったい…でも気持ち良い…。 「あ…」 「?」 「やっぱりお尻の部分は空いてるんですね…」 尻尾が持ち上げられお尻を見られる。 「アッ…ンアッ…」 「上から見ていると気付かなかったですが…凄い格好ですね…」 「ア…アゥ…」 「もっと見せてくれますか?」 「?」 「よいしょ」 「!」 私は地面に仰向けにされる。 「アッ…ンアッ…」 仰向けになってもうつ伏せに戻れるが、すぐには戻れない。 「ここも丸出しなんですね…」 無毛になっているそこをまじまじと見られる。 「アァ…」 見られてしまったのなら仕方がない…。 自らの股間を見せつける姿勢は消えてしまいたくなる程恥ずかしいが、これも前田さんにヒトイヌがなんたるかを知って貰う為だ。 私のソコはしっとりと湿り気を帯びていた。 「あ…もう大丈夫ですよ」 「ンン…」 身体をひねりうつ伏せになり、四つん這いに戻る。 「すごい…」 「ンウ…」 その後は、神田さんが再び合流し。 前田さんへヒトイヌの排泄の処理の仕方等を教えていた。 私は練習台となり、前田さんにお尻を拭かれた。 前田さんは先に帰り、その30分後にヒトイヌスーツから解放された。 「はぁ…」 「今日もお疲れ様」 「あぁ…はい…ありがとうございます」 いつもの様にシャワーを浴び、着替える。 いつもはこれで帰るが、神田さんに呼び止められた。 「前田さんはどうだったかしら?」 「えっと…良いと思いますよ…」 「そう、良かった」 「ヒトイヌの状態の時は喋れないからあれだけど、何か言っておく事はあるかしら?」 「いや、今のところ大丈夫です」 「何かあったら言ってね」 「はい」 「水曜日も前田さんが来るから早めに来てね」 「はい」 … 水曜日も次の土曜日も更に次の水曜日も前田さんと共に研修を行った。 これからは一緒に研修をしていくんだなと思ったが、今日は前田さんは来ないらしい。 久しぶりに1人での研修だ。 朝だからまだ涼しいが今日はまぁまぁ暑くなりそうだ…。 いつもの様に施設へ入る。 「おはようございます」 「おはよう」 「先に更衣室に行っておいて」 「はい」 ヒトイヌの状態でも排泄は出来るが、事前に出しておく。 更衣室のロッカーに荷物を入れて施錠。 全裸で神田さんが来るのを待つ。 ガチャ… 「お待たせ」 「はい」 「あの…桜井さん」 「え…何ですか?」 「ここのオープンまで後2週間じゃない」 「はい」 「それでね、新しくヒトイヌスーツを作って貰ったの」 「え!新しく!?」 「うん、今までのは元のスーツに改良を重ねていたけれど」 「今回のスーツは全部新しいの」 「へぇ…」 「この間まで着ていたスーツを元に調整済みで、他のヒトイヌと見分けがつきやすい様にデザインも変えたのよ」 「なるほど、今日からはそれを着るんですね」 「そう」 黒い革の鞄を渡される。 案の定ずしりと重く中にヒトイヌスーツが詰められているのがわかる。 前例は1つしかないが、鞄の色と中に入っているスーツは同じ色だったので新しいスーツは黒いのかなと思った。 鞄を机の上に置き、ジッパーを開く。 ジーッ… 「あ…」 中には淡いピンク色の革が見えた。 淡いピンク色の革の塊を取り出す。 「すごい…ピンク色…」 スーツを机の上に広げる。 形状は大きく変わらない…。 革がまだ硬い。 「あ…」 これって…。 パッと見ただけでもかなり変わっている所があったが、一番目を引いたのはイヌを模した全頭マスクだった。 これ…誰だかわかっちゃうんじゃ? 今までのマスクは目の部分にポツポツと小さな穴が空いていただけだったが、新しいマスクは目の周りまで見えるようにざっくりと空いていた。 股間がざっくりと空いているのは相変わらず。 前足と後ろ足の底には黒いパッドが付いているが、それ以外の外観は全て淡いピンク色になっている。 あれ…これ尻尾が付いてない? 鞄の中を見るとまだ何か入っており、取り出して見ると、白い首輪と淡いピンク色の革製の尻尾だった。 尻尾の根本には黒いシリコン製の円錐形が付いている。 まさか…。 「そう、今後サクラ号の尻尾はアナルプラグで着けることにしました」 「え…」 「お尻に…?」 「そう、お尻に」 「…」 そんな…。 でも…着けないと行けないんだよね…。 首輪と尻尾をスーツの横に置き、スーツを裏返す。 あ…。 以前のスーツよりジッパーがわかりにくくなっている。 ジッパーの横の革が盛り上がり、ジッパーを覆うようになっており、割り開く様にして見ないと普通の縫合部分に見える。 着るためにはジッパーを開かないと行けないので、うなじにあるスライダーをお尻の割れ目まで下げる。 ジジッ…ジィーッ… 多少硬めだが問題なく開く。 ジィーッ… うなじから頭頂部まで上げる。 スーツの内側は以前のスーツと同じく白い毛布のような生地だった。 スーツを持ってみた感じ、以前のスーツより頑丈に作られている。 それに加え革が新しく、柔らかくなっていないので硬い。 「これって…」 今まで何度もヒトイヌスーツを着てきたから何となくわかってしまったのだが、この新しいスーツは今までのどのスーツよりも中の空間が狭い。 これ…着れるの? 私の身体がそのスーツの中の空間に入るイメージがわかなかった。 でも着なければならない。 スーツを床に広げ、その前に正座をする。 リノリウムの床がひんやりと冷たい。 膝頭を一応手で払ってから、スーツの後ろ足部分へ入れていく。 うわ…これ本当に硬いぞ…。 片方ずつは入らないので、両脚とも交互に押し込んでいく。 スーツを思いっきり引っ張り、なんとか底に膝が当たる。 足首を背屈させ、爪先をスーツに押し込む。 それから底屈させるとスポッと納まる。 これで脚は後ろ足になった。 今までより細く見える。 全く隙間が無い…。 腕を折り畳み、前へ突き出すとスーツが被せられる。 後ろからスーツをグイッと引っ張られると、両腕はスーツの前足部分へと納まった。 しっかりと納まり過ぎて、この時点で自力では脱げなくなった。 引っ張って貰わないと脱げない…。 「よっ…」 ギシッ…ギシッ… 「あ…」 硬すぎて四つん這いになれない…。 それを察したのか肩を背中から押される。 それのおかげでやっと四つん這いになれた。 皮膚の感覚でわかるがスーツの背中の部分は未だに10cm程開いている。 こんなに開く事も今までは無かった。 今までもスーツを閉じやすくするために伏せをすることがあったが、四つん這いの状態でもスーツを閉じる事が出来た。 これは四つん這いのままでは絶対に閉じれないと感じたので、既に前足と後ろ足になった動きにくい四肢を 動かして、床に伏せをする。 ギシ…ギシ… その状態から神田さんがスーツの背中部分を引っ張り、左右をなんとか合わせる。 カチャ… 「よっ…くっ…」 「息を吐いて…身体を反らす様に…」 「は…はいっ…」 ジジッ… ジジジッ… 身体をスーツに押し込まれながら、なんとかジッパーが上がって行く。 ウエストもコルセットの様に締め付けられる。 締め付けやば…。 胸郭も息を吐いた状態、つまり一番肺が収縮した状態から更に締め付けられる。 「はぁっ…はぁっ…」 浅くしか呼吸が出来ない。 胸郭を十分に広げられず、深呼吸が出来ない。 ジッパーはうなじの手前まで閉じられた。 腋に手を入れられ四つん這いに戻される。 「はぁっ…はぁっ…」 「はい口を開けて」 「ングゴッ!?」 意図して口を開けた訳では無く、呼吸の為に開けていた口にマスクの内側に付いているマウスピースが押し込まれる。 そのままでは口の中に入らず、後頭部を押さえられながら無理矢理詰め込まれる。 マウスピースの形も大きさも変わっており、歯茎まで密着する形になり口腔を占領する大きさになっている。 舌も押さえつけられて動かせない。 「ホゴッ!?…ホォッ!…」 マウスピースに続いて左右の鼻の穴へ長いチューブが、挿し込まれる。 ツーンとする激痛が鼻を襲う。 「ゴホッ!?…ゴオッ!…」 喉の奥にチューブの感触を感じる。 そのままマスクを被せられ、ジッパーが閉じられた。 ジジッ…ジィーッ… 「ンゴッ…ゴヘェ…オヘェ…」 「よし、着れたわね」 「ンゴッ…ゴオォ…」 「キツいと思うけど慣れてね」 「ングッ!?」 呼吸をするのがやっとだ。 そして首輪も嵌められた。 首輪は南京錠で施錠するようになっており、その南京錠にジッパーのスライダーも共に通され施錠される。 カチリ… 「ホォッ…ホォッ…ホォッ…」 「ホォ…ホォォ…」 他に何も考えられず、生きるために呼吸を整える。 「ホォ…ホォ…ホゥ…」 浅くしか呼吸が出来ないので、これ以上呼吸を遅くしたら酸欠になる…。 「それでは…尻尾を付けていくわよ」 「ホォッ!?」 そうだ…尻尾もあるんだった…。 「少し拡張しないと入らないだろうから、ほぐして行きましょう」 パチッ… ピチッ… 神田さんは両手に白い薄手のゴム手袋を嵌めた。 キュポッ… トプ… そして指先にローションを垂らす。 そして私のお尻へと手が近付いて来る。 ちょっと待って…もう少し息を整えさして…。 その意思を伝えようと、手から離れるように動こうとしたが、動けなかった。 え…。 薄々気付いてはいたが、スーツの革が突っ張って、ほとんど歩けない…。 「ホァッ!」 結局手から逃げることは出来ず、お尻の穴の周りにローションが塗られた。 「ホァァァ…」 穴の周りに塗り込まれて行く。 力を込めようが、抜こうがヒトイヌスーツは四つん這いの状態で私の身体を固定する。 外見上は素直にお尻の穴を解されているヒトイヌにしか見えないのだろう。 その実、中では一生懸命抵抗しているのだが…。 逃れられないので受け入れるしかない…。 「力を抜いてね…」 ツプッ… 「アァー…」 ヌルーッとお尻に指が侵入する。 「あぁ…結構キツいわね」 ヌリュ…ヌリュ… 前後運動を繰り返され、穴の中にもローションを塗り込まれる。 「ホェ…ホォッ…」 お尻に何かを挿れられるのは初めてだし、こんな風に中を弄られるのも初めて…。 スーツの圧力で動けないし、呼吸も儘ならない中で後はお尻の事しか考えられなくなる。 ヌル…ヌル… 「ハァ…アァ…」 顔を下に向けると口腔内にたまっていたヨダレが床に垂れる。 「アウゥ…」 以前のマウスピースと違い、強く咥えても穴を閉じれない為、ヨダレが止めどなく垂れる。 スーツの中は暑い…。 汗もかなりかいている。 お尻の穴がゆっくりと優しく解されて行く。 ローションが行き渡っており、ストロークにも無理が無くて痛くない。 むしろ心地よい。 気持ち良い…。 ヌルッ…ヌルッ… 気持ち良いなぁ…。 「これぐらい弛めれば大丈夫かしらね…」 「緩くなりすぎると尻尾が抜けちゃうしね」 尻尾の根本に付いているアナルプラグにローションが塗り付けられ、お尻にあてがわれる。 「アッ…」 お尻を押さえられ、ゆっくりと挿入される。 「いきむように力を入れて」 「ンォ…ンッ…」 入って…来る…。 ジワジワとお尻の穴が拡げられる。 ゆっくりと、しかし確実に押し込まれて行く。 え…まだ太くなるの…? グーッとお尻の穴が拡げられていく。 「ファ!?…ファア!?」 ミチミチと音をたてそうな程に拡がる。 「アガッ…」 穴の縁が裂けちゃう…。 後、数㎜でも太ければ裂けてしまう…と思った所でヌルンとアナルプラグが入った。 「ンオッ!?」 十分な質量と存在感を放つアナルプラグがお尻に収まった。 「ギリギリの太さだったわね…」 「これだけギリギリなら自力では絶対に抜けないから安心して」 「ハァ…アァ…」 何が安心なんだろう? 「ヨダレがだいぶ垂れちゃったわね」 「これだと床がヌルヌルになっちゃうし、口の中も渇いちゃうから栓を嵌めておきましょう」 ギュッ… 神田さんはゴムの栓をマウスピースの穴へと嵌め込んだ。 「ンンッ!?」 「フスッ…フスッ…フスッ…」 鼻でしか呼吸が出来なくなり、呼吸が更に制限される。 「じゃあまた、独りにするからスーツの感触に慣れてね」 「慣れてきたら、広場の方へ出ましょうね」 「フス!?」 バタン… 神田さんは私を更衣室に置き去りにし、出ていってしまった。 「フスッ…フスッ…フスッ…」 いくら私でも、長時間この状態は無理だ…。 動けないし、呼吸も出来なさ過ぎる。 私はこの状態が恐くなった。 一種のパニック状態になったが、暴れる事は出来ず、ただ咽び泣く。 「フスゥ…フスゥ…フスゥ…」 ずっと泣いていても仕方がない…。 呼吸を落ち着かせる。 「フス…フス…」 改めて歩こうとしてみる。 「ンッ…」 あれ…本当に僅かだが前足が出る。 あぁ…さっきは足を浮かせて無かったからか…。 新しいスーツの足の底に付いているゴムの滑り止めのグリップが強いのも動けなかった原因だと気付いた。 少し浮かせてから動かせば…。 ギシ…ギシギシ… スーツを軋ませながら動く。 少し浮かせて1歩を踏み出すという、コツを掴んでも歩行スピードは以前の10分の1程。 スーツが硬すぎて足が前に出ない。 「フスッ…フスッ…」 全力で動かそうとしても数cmしか前に出ない…。 あらゆる意味で今までとはレベルが違うスーツだ。 直ぐに息が上がる…。 何しろ深呼吸が出来ないし、鼻からしか呼吸が出来ないのだから。 アナルプラグが腸内をコリコリと刺激する。 歩く度に尻尾が揺れる。 「フス…フス…」 少し時間が経ち落ち着いてきた。 私はこのスーツを自力で脱ぐことは出来ない。 100%無理。 お尻に入れられたアナルプラグも太さがギリギリの太さ過ぎて、いきんでも抜けないのも確認済みだ。 ヒトイヌスーツの醍醐味は確かに、圧力に包み込まれる拘束感ではある…がこれはやり過ぎ…。 … 「フス…フス…フス…」 深呼吸は出来ないながらも、呼吸が整ってきた。 だが、動くと直ぐに息が上がりへばってしまう。 更衣室に独りにされてどれぐらいの時間が経っただろうか。 こ…この後どうするの…。 私どうなっちゃうの…。 ガチャ… 「サクラ号…新しいスーツはどうかしら?」 「ンッ…ンンッ…」 神田さんが戻ってきた。 神田さんの足元へ歩いて近寄る。 「大丈夫そうね」 「ンスッ!?ンンッ!」 神田さん…もう限界です…ここから出して…。 と言いたいが、伝える術がない。 「革が新しいから動きにくそうだけど流石サクラ号、歩けてるわね」 「次は広場の方に出てみましょう」 「ンンッ!?」 そんな…!? 「ンンッ!…ンスゥ!」 必死に抗議する。 「うん…まだ体力はあるようね」 え…。 シュル… カチャ… 首輪にリードが付けられ、歩かざるをえない状況になった。 リードを引っ張られると苦しいのでリードがピント張らないように神田さんに一生懸命着いていく。 アナルプラグの刺激が不思議な感覚で腰が抜けそうになる。 「フスッ…フスッ…フスッ…フスッ…」 広場の中央へと連れて来られた。 神田さんはベンチに腰を掛けた。 私は勿論地面。 「フスゥ…フスゥ…」 「水分補給をしましょうね」 キュポッ… マウスピースの栓が外される。 「ホォォ…」 目の前にはペット用のボウルが置かれ、水が注がれた。 「飲んで良いわよ」 「ホゥ…」 ボウルに近寄り頭を近付けるが、何時ものやり方では届かない…。 殆ど腹這いの姿勢になり、水を飲む。 「ズズッ…ング…ング…」 「ハァ…ンハァ…」 カチャカチャ… 首輪からリードが外された。 「もう少ししたらお昼を持ってくるから待っててね」 そう言い残し、神田さんは建物の方へ戻っていってしまった。 「アゥ…」 追いかけようとしたが、ぐんぐんと神田さんの後ろ姿は小さくなり、生け垣に隠れ見えなくなってしまった。 「ウァ…」 まだ太陽の位置が上りかけの位置だ。 全然時間が経っていないらしい…。 まだ…お昼前なの? 計算するとこのスーツを着せられてから1時間とちょっとしか経っていない。 体感はもう何時間も着ているような感覚なんだけど…。 このまま行くと十中八九18時までヒトイヌのままになるだろう。 今まで、途中で出して貰った事なんて無かったから…。 少なくとも後6時間はこのまんま…。 血の気が引く。 今までのスーツでも8時間着っぱなしというのは何度もあったが、あれは余裕のあるスーツだから耐えれたのだ。 こんなにギチギチで余裕の無いスーツで8時間なんて想像出来ない。 キツくて今すぐにでも脱ぎたいのに…。 日向は暑くて更に汗をかくので日陰に移動する。 「ハァ…アァ…」 マウスピースの栓を外されたままなので、ダラダラとヨダレが垂れる。 私のヨダレは粘度が低い様で直ぐに垂れてしまう。 日陰で四つん這いのまま、時間が過ぎるのを待つ。 なるべく体力を使わないように…。 「ンハァ…ンハァ…」 物凄く時間が長く感じる…。 … それから体感1時間程経過すると、神田さんが私を探しに来た。 ボウルから流動食を飲み、また放置。 あまりに暇なので、ゆっくりと広場を歩く。 なんとか歩けるようになってきたかな? スーツはだいぶ動かしやすくなった気がする。 関節部が柔らかくなってきたのに加え、コツを掴んで来た様だ。 ギシ…ギシ…ギシ… 「ハゥ…ハフ…ウヴ…」 お尻を振るように歩くと尻尾が揺れる。 尻尾が揺れるとアナルプラグにも振動が伝わる訳でそれが気持ち良い。 「アァ…アファ…」 広場の奥へ到着すると立ち止まってお尻を振る。 ギッ…ギッ…ギッ… 「ハァ…ンハァ…」 アナルプラグが引っ張られて気持ち良い…。 昼下がりの午後、私はアナルプラグの刺激に酔いしれていた。 当初はキツすぎると思っていたスーツにも少し慣れて来た。 慣れて来るとスーツは極上の拘束感を与えてくれると気付いた。 ここまで計算されて作られてるのかな? 絶望的でこの上無い拘束。 絞まるギリギリの大きさのスーツ。 「ハァ…ハァ…ァァ」 お尻の感触に夢中になっているとあっという間に時間が過ぎた様で、日がかなり傾いていた。 え…もう太陽が低くなってる? それほど迄に、私はアナルプラグとスーツに没頭していたという事だ。 だって気持ち良いんだもの。 この…なんというか…ギリギリの感覚…。 追い詰められている感覚が癖になる…。 あ…あぁ…。 2週間後にはこの格好で人前に出るんだ…。 この格好を見られてしまう…。 ゾワゾワッ… そんな事を考えていた。 いつの間にか時間が経っており、神田さんが迎えに来た。 リードを繋がれ、更衣室へと連れられて行く。 「このスーツを初めて着たという記念に写真を撮っておきましょうね」 「こっち向いて」 スマホで写真を何枚か撮られた。 「じゃあスーツを脱がせて行くわね」 カチャ… ズズッ… カチャリ スルッ… ジジーッ… ジッパーが頭頂部まで開かれ、全頭マスクが外される。 ズルズル… 「ンーォッ!」 マウスピースと鼻に挿し込まれていたチューブを引き抜かれる。 「ぷはっ…げほげほ…」 私の顔は汗とヨダレと鼻水でグジュグジュになっていた。 ジッパーがお尻まで下げられ、スーツから引きずり出される。 「うう…」 神田さんから渡されたタオルで顔を拭く。 「うぅ…あぅ…」 顎が強ばり上手く喋れない。 「はぁ…あぁ…」 更衣室の床に寝転がる。 「うー…」 スーツの超圧からの解放。 血が巡っているという感覚がある。 「はぁ…」 サウナの後の外気浴というような感じだ。 「桜井さんお疲れ様」 「うぅ…」 「最初から8時間越えはキツすぎたかしら」 「ん…」 頷く。 「ごめんね…でも今日でかなり慣れたでしょ?」 「…まぁ…」 「うん…動けるようになったらいつも通りシャワーを浴びてね」 「あ…あの尻尾は?」 「そうだ、尻尾はシャワーを浴びる前に抜いておいて」 「思い切りいきんで引っ張れば抜けるわ」 「は…はぁ…」 「じゃあスーツを片付けて来るわね」 「はい…」 バタン… そのまま仰向けで少し休む。 疲れからそのまま寝てしまいそうになったが、こんな所で寝る訳にも行かないので、怠い身体をなんとか立ち上がらせる。 「うぅ…」 関節がギシギシする…。 シャワールームに到達した。 さて…まずは尻尾…もといアナルプラグを抜かないと。 排水口の直上にしゃがみこんでいきんでみる。 少しは押し出されるが、いきんだだけでは抜けない様だ。 いきむのに加え、尻尾の根元を掴んで引っ張る。 「んんっ…」 グーッと内側から肛門が押し拡げられる。 「あっ…」 抜けない…。 でも入ったモノなのだから抜けるはず…。 「んーっ…」 プラグを中で回転させながら抜いてみる。 スポンッ… 「んおっ…」 「お…おぉ…」 汚れたアナルプラグを軽く洗い流す。 お尻も洗い流す。 尻尾を脱衣場に置いておく。 それから頭からシャワーを浴びる。 シャワーを浴びると少しスッキリした。 脱衣場に出ると尻尾は無くなっており、代わりにバスタオルが置かれていた。 身体を拭き、更衣室へ戻る。 そして着替える。 帰る前に神田さんに次に出勤する日を確認して家路に着く。 余程疲れていたのか食事も取らずに寝てしまった。 翌日は酷い筋肉痛だった。 昨日は直ぐに寝てしまい気が付かなかったが、神田さんからサクラ号の写真が送られて来ていた。 写真にはこちらを恨めしそうな目で見つめるピンク色のヒトイヌの姿が写っていた。 せっかくの日曜日だが、殆ど寝て過ごした。 月曜日になっても少し身体は重かった。 … そして水曜日。 放課後に再びサクラ号専用ヒトイヌスーツを着ることに…。 更衣室に行くと既にスーツが置かれていた。 淡いピンク色のかわいらしい見た目とは裏腹に、中に閉じ込められる私にとってはとてもキツいスーツだ。 今日は長くても3時間ぐらいかな? ロッカーに服をしまってロックをかける。 全裸の状態でストレッチをしながら待つ。 あれ?神田さん来ないな…。 ストレッチも終わってしまったので、先に着れる所まで着ておこう。 スーツを広げる。 バサッ… 「…」 このスーツの中に良く身体が入るな…。 床に正座をし、膝頭からスーツへ入れて行く。 こないだ着た時よりかは若干革が柔らかくなってる…気がする。 コンコン… 「入るわよ」 「はーい」 ガチャ… 「あ…もう着始めてたのね」 「はい…」 そこからは神田さんに手伝って貰い、スーツを着ていく。 身体がスーツへ収まって行く。 腕も折り畳まれ、スーツの前足部分に詰め込まれた。 床にうつ伏せになると、背中のジッパーが閉じられる。 体幹全体がコルセットの様に締め付けられる。 四つん這いになると直ぐにマウスピースを口に押し込まれる。 更に鼻にチューブを挿し込まれる。 これがかなり痛い。 涙目になりながらもマスクを被せられ、ジッパーを閉められた。 首輪を巻かれジッパーの金具と一緒に南京錠で留められる。 「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」 やっぱり深呼吸は出来なくて苦しい。 神田さんはゴム手袋を手に嵌め、ローションを私の肛門に塗り込む。 そして前回と同じように解される。 「アァ…ハアァ…」 「ンアァッ…」 きもちいい…。 きもちいいよ…。 十分に解された後、アナルプラグを挿入されるのだが、解された後でもすんなりとは行かずギリギリの太さだった。 「ンオッ…」 そうしてサクラ号となった私の顔を神田さんが覗き込んで来る。 「ホゥ?」 「かわいい…かわいいわ…」 頭を撫でられる。 「アッ…ァ…ハァ…」 そのまま身体を撫でまわされる。 「ングッ…フヒッ…」 こそばゆく気持ち良い。 「ンンーッ…」 そして神田さんが後ろに回り込み、割れ目に触れる。 クニュ… 「ホアッ…」 割り開かれ、入って来る。 ソコは既に湿り気を帯びていた。 「アッ…」 「ほら、触りやすいように股を開いて」 「ン…」 私は股を広げる。 もっと触ってという意思表示の為に…。 「ファ…ハァ…ハァン…」 うひぃ…気持ち良い…。 触られるのが嫌だとか不快だとか、そんな感情は全くなくて、嬉しいしありがたかった。 「ハァ…ング…アァ…」 ヒトイヌの状態では自慰が出来ない。 ちょうど良い高さに棒でもあれば、そこに擦り付けて出来るかも知れないが…。 とにかくヒトイヌの状態では自慰がしにくい。 そんな中でこんな風に触って貰えると…それはそれは気持ちが良い。 自然と腰を振り、浅ましく更なる刺激を求める。 「アッ…アンッ…ンンッ…」 ヒトイヌは悩ましげな鳴き声を上げながら、股間を弄る指に翻弄される。 「ンア…アッ…?」 しかし、緩い刺激のせいでずっとイケない。 イキたい…。 イキたいよ…。 ずっとイケない…生殺し。 「ハァ…ホァァ…」 スーツの内側に汗をかきながら、床にヨダレの水溜まりを作りながら延々と弄られ続ける。 動かし方は度々変わるものの、いつまで経ってもイカせて貰えない。 イキたい…。 お願いします、イカせて下さい…。 何でもしますから…。 もし口が自由ならそう言っていただろう。 だがヒトイヌは喋れない。 「アゥ…アゥゥ…」 「ねぇ…サクラ号…いや、桜井さん」 「ゥ!?」 「こんな風に触って貰うのは好きかしら?」 頭を縦に振り頷く。 「地面に四つん這いにさせられるヒトイヌスーツに閉じ込められて、股間を弄られるのが好きなのね?」 「ンーッ…」 頷く。 「この先もヒトイヌでいたいと思う?」 「ンンッ…」 正直こんなに気持ちが良い経験が何度も出来るのであれば嬉しかった。 頷く。 「じゃあこの先も…高校2年生になっても、3年生になっても、卒業してからもヒトイヌでいてくれるかしら?」 私は考える間も無く頷いた。 「そう…ありがとうね…これからも…」 ソコから私は何度もイカされた。 何度も…。 最後には四つん這いが維持できなくなり、その場でへたり込んだ。 「ハァッ…ハァッ…ング…ハァ…」 神田さんは放置してくれた。 私は這いつくばりながら余韻に浸る。 あぁ…気持ち良い…。 その日はただそれだけで終わった。 … 「ヒトイヌストーリーズ サクラ号 下」に続く。